コンビニにて



仕事が終わり、帰り支度をしてる時に、かみさんから携帯にTELが。

「マヨネーズ、買ってきて〜。」

「・・・・・。」

使いっ走りじゃねーっつーのと心の中で舌打ちしつつも、断る理由もないので、渋々受諾。
で、帰り道の途中のコンビニの駐車場に車を滑り込ませる。
駐車場には、他に1台しか車が停まってなかった。
仕事帰りのピークが過ぎてるので、まー、こんなもんでしょ。
うむ。
別にここでは話が膨らむことはありませぬ。



目的のマヨネーズはすぐに見つかったんデス。
さすがはコンビニ、多岐に渡る品揃え。
ただ、ひとつの製品に対して種類は少ないですネ。
もっぱらハダカの天使がバンザイしてるメーカー製のモノだけデス。
しかし、ここではたと困った。
500gのモノと、300gのモノの2種類があるのですヨ。


・・あれ? いつも家にあるのはどっちだっけ?


普段の注意力の不足を痛感。
マヨネーズを前に、ふと考え込むミソジのオトコが1人。
駐車場に停まってたもう1台の車の持ち主は、
イカガワシイ雑誌を立ち読みしてるし(後でわしも・・)

頭の中で葛藤。
マヨネーズはある意味、鮮度が命。
あまり大きい容量のモノを選ぶと、使い切る頃には鮮度が落ちる。
かといって、あまり小さいのを選んでも、またオツカイを頼まれるのは勘弁デス。

値段は、500gの方が300円ちょい。
300gの方が200円ちょい。
大きい方は100gで60円。
小さい方は100gで66.7円。


・・うー。


こんな細かいコトまで考えなきゃいけない懐具合に、
なんだか絶望感を感じてみたり。


よし! ここは太っ腹に大きい方でいってみるかっ!


どこが太っ腹なのかは置いといて、
なんだかとっても気が大きくなった気分デス。
意気揚々と陳列棚に並ぶマヨネーズを奥のから1つ掴む。
そしていざ、レジへ。
ジョシコーセーらしきオネーサンが、暇そうな顔してコチラを見ている。



ふと思う。


マヨネーズ、ひとつだけをレジに出すのってどうなのか、と。



いや。
どーってことないんだろーけど。
ただ、仰々しくマヨネーズ1個(500g)を袋に入れてもらうのって、なんだかこっぱずかしい。
かといって、

「袋に入れなくてもいいデスヨー。」

と店員のオネーサンに言ったはいいものの、シールを貼ってもらって、
マヨネーズ1個(500g)、手にして店を出るのもなんだか小学生のお買い物チック。



決心。
仕方ない。
なんか他に買おー。


・・どうしよ。何を買おーか。


値段をあまり上げてしまうと、わしの財政状況に大いに影響してしまう。
たった数百円で悲しい話デス。
まぁ、帰ってからかみさんに請求すればいいや。
でも、あまりヘンなもんを買うと、
立て替えた分を返してもらえないかもしれない。
雑誌は欲しいものが見当たらないし、お菓子を食べたい気分でもない。
まして文房具を買っても仕方ないし。


・・缶コーヒーでいいや。


もはや区別がつかないほど多種に渡るコーヒーの陳列棚からお気に入りを1本。
いや、もう1本くらい買っとこー。

ジョシコーセーのオネーサンの元へ。

「567円ですぅー。」

甘ったるい、しかしどこかかったるそーな声したオネーサンになけなしの千円札を差し出す。
レジで精算中、何気なく「40代」のボタンを押されたコトに憤りを感じつつ、軽いショックを受け、
そしてお釣りを受け取った後、さりげなく金額が合ってるかチェックをして、無事任務完了。









たかがマヨネーズひとつで(疲)。








こんな自分自身を変えてみたい。
そんなことをふと考えてみる今日この頃デス。




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