絵本



娘さん1号、
最近、絵本がお気に入りなんですネ。
寝る前に、しこたまダダをこねる。
その絵本っつーのが、いわゆる『名作シリーズ(ほとんど平仮名版)』って奴デス。
少しずつ買い集め、今では10冊くらいのライブラリ。
その中から寝る前に1冊だけピックアップし、わしに差し出し、読むよーにせがむ。

「かぐや姫」や「笠地蔵」から、「白雪姫」に「白鳥の王子様」まで、
オトナにとってみれば、知ってる内容のストーリー物ばかりデス。
ただ、読み進めていくと、意外と内容を全部知らなかったりして、改めて感動してみたりして。
逆に話の内容の理不尽さに、ヘンに憤りを感じてみたり。



ただ、考えさせられるのは最終的に『死』で終わるストーリー。
「マッチ売りの少女」とか。
そこそこ柔らかい表現で、天に召されるよーに書かれているのだが、
当然、まだ小さい娘さん1号にはまだ、「死の概念」っつーもんがありません。


「どーして空に昇っていくの?」

「女の子、どーして寝てるの?」


無邪気に問い掛ける娘さん1号に、なかなか適切な言葉が思いつかない。
どー説明したらいいものやら。



やがて知るであろう、ヒトの死。
普通に考えれば、まず同居しているわしの両親が先に逝くだろう。
そして次にわしや、かみさんが、この世から消えていくはず。
その時に娘達が、ある程度、物心のつく年齢に達していればいいのだろーけど。
あまり小さい時にそーいう体験をさせたくないと思いつつ、
娘さん1号に対してテキトウに話を誤魔化しながら、夜は更けていくのでした。



これから先、教えていかなくちゃいけないこと、
たっぷりとあるんですネ。

親として。

ヒトとして。

勉強や躾だけじゃない、ヒトとして大事なモノを。




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