君がいた夏は遠い夢の中





近所で夏祭り。
シゴトで疲れて動く気力も残ってなかったのですが、
年に1回だけの縁起物っつーことで、
かみさんと娘さん1号に借り出される。



ヤグラが立ち、地元の和太鼓野郎達の奏でる盆踊りMUSICに乗り、
オトシヨリ達が思い思いにステップを踏む。

その周辺に露天が建ち並び、
普段だったら絶対成立しない金額でモノを売る。

賑やかな明かりの隙間に出来た暗がりには、
ガラのよろしくないオニーチャン&オネーチャンが息を巻き、
その予備軍らしき色気づきだした中学生の『夏休みデビュー』会場さながらの様相デス。

どーみても10代らしき夫婦が金髪にした乳呑児を抱え雑踏を歩く。

夜遊び公認にキレかかり気味の幼稚園児が駆け回る。

グデングデンに酔っ払った場末の飲み屋の常連客のよーなオッサン&オバサンの、
下品な笑いがアチラコチラから怒号のように響き渡る。

ゴミは散らばり、ロケット花火は飛び交い、
遠くにボーソーゾクのエキゾーストノートが・・。







この修羅場は一体・・・。







日本の夏はどこへ行ったのでしょーか。





一回りして、その荒んだ光景にもはやグッタリ。
即帰宅デス。

「42.195km走った後に、富士山登山」
っつー感じで、疲労感倦怠感いっぱい。
しかし、
娘さん1号がそのドス黒い雰囲気に、
ヤケに喜んでいたのがミョーに気掛かりデス。



昔は『お祭』って楽しかったのに。

「なんだか、ちょっと・・・」

っつー感じデス。




それにしても、ガラの悪い地域になったもんデス。
それとも時代の趨勢なんでしょーか。




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