恋文
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昨晩、とある書類が必要になり、それを申請するために必要な書類を探してたときの事。 出てきた出てきた。 らぶれたぁ。 しかも、かみさん以外の女性が差出人。 あれま。 捨ててなかったっけ? 確か以前、処分したよーな気もするんだけど。 処分し損ねたのでしょーか。 ふと、懐かしい想い出が蘇る。 あぁ。 あの時の甘酸っぱい記憶が。 書類探しは後回し、懐かしい文章を読み返すわし。 時計の針は既に午前1時を指してマス。 >こんにちは。○○君 はい。こんにちわ。夜だけども。 >急に別れを切り出された時は、ビックリしちゃいました。 急にこの手紙が出てきた方が、ビックリっつーもんデス。 >たしかにワタシは○○君の言うコトをなかなか聞きませんでした。 へ? どんなこと、言ったんでしょーか? >髪型をソバージュに変えろとか、 あぁ、なんとなく好きだったんデス。その頃。 >流行の恰好をしろとか、 うむ。たしかに言った記憶が・・・。 >会うたびにホテルに行こうとか・・・。 げ。 >すっごい嫌でした。 で、で、で、でしょーねぇ・・・。 >でも、○○君を信じてついていったつもりです。 あ、あ、あ、ありがとー。 >いい想い出にしておきます。 い、い、い、いい想い出ですか? >今までありがと。 こ、こ、こ、こちらこそ!! ・・・・・。 ・・・・・。 痛烈な手紙でした。 ま、10年以上も前の出来事ですし。 わしもまだ、若かったし。 ヤ○たい盛りの頃のお付き合いだった訳だし。 で。 ふと思う。 なんでかみさんの書類の中から出てきたんでしょーか。 こっそり処分しとこ。 うん。 こっそりと。 |