In the Midnight







夜中にふと下半身に煙草の箱に手を伸ばす。


「グシャ!」


入ってないじゃん。
空箱じゃん。


探す。
探す。
買い置きをひたすら探す。


ない。


寝ているかみさんを起こして、問い詰める。


怒鳴られる。


「買い置きはない。早く寝ろ。」と。


一番近くの自動販売機まで、歩いて5分。
5分。
遠い。


悩む。
ひたすら悩む。
我慢するか、買いに行くか。
悩みながら自然と煙草を探しているわしの左手。


あ!
煙草だ!
机と本棚の隙間になぜだか1本、落ちているじゃないかぁー!


手を伸ばす。
伸ばす。
伸びきる腕。


届かない。


作戦会議。ひとりで。
「どうやって机の隙間の手の届かない煙草を救出するか」


手近なボールペンで引っ掛けてみる。


ボトッ。


あぅ。
ボールペンまで落っことしちゃったし。


ムカつく。


ええいっ! 机ごとドカシテシマエィ!


(作業中)


ふと思う。
夜中になんで模様替えをしなくちゃいけないのでしょーか。


PC関連グッズのタップリ乗った重い机をやっとこどかす。










ぶち。










電源切断。
コンセントが見事に抜けましたヨ。



Win強制終了。



この日記は、ひたすら長いスキャンディスクのあとに書かれたモノ。



で、教訓。










落ちてた煙草はひたすらマズイ。










時計の針は、間もなく午前2時を指そうとしてました。
たった1本のタバコのために。



Midnight。
時計の秒針だけが雄弁に音を奏でている、
そんな夜中の切ないデキゴト。




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