稼ぐ




初任給の話デス。

わしが初めて自分で稼いだお金を手に入れたのは、高校を出てから。
なにしろ高校がこの辺では厳しいコトで有名だったもんで、
バイトは出来なかったんですネ。
勿論、内緒でやってる奴はいたよーですが、
真面目なわしは、正直にそれを守り通し、
卒業すると同時に、初めてバイトに挑戦しわけデス。
で、そのバイトが知人の伝で、いわゆる解体屋。

「日給○○円」

って奴ですネ。
それほど長期間働くつもりはなかったので、日給制のバイトにしたんですネ。
友人と一緒に働く事、数日間(少ねー)、
手にした金額、数万円。
当時のわしにしてみれば、大変な金額でした。



「あぁ、これが『稼ぐ』ってことなんだネ!(うっとり)」



っつー感じ。
それからデス。
わしの大量消費時代に突入したのは。



稼いでは使い、使っては稼ぎの毎日。
下手すると、今よりも稼いでいたかもしれないのにもかかわらず、
悲しいかな貯蓄はゼロ。
「貯める」っつー感覚は持ち合わせていませんでした。
だもんで、所帯を持ち、小遣い制になった時の厳しさといったら。

だもんで、今のわし、
「缶コーヒー飲みたいけど・・・。我慢しよっと。」
っつー感じ。
情けない・・・。



初めて自分で稼いだお金で買ったのは、黒の皮ジャン。
わざわざ上野のアメ横まで行って、ポンッ!って大枚はたいて買った皮ジャン。
今も大事に取っておいてありまs



ん?



あれ?



・・・・・。






捨てちゃった!? もしかして!?






ツマァァァァァ!!!!




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