こもえすたぐらしあすてきえろ!


普通二輪担当。
春特有の霞んだような青空。
きっとその霞んでる原因が花粉であるのは間違いないデス。
酸素と窒素と花粉をたっぷり吸って、今日もバイクに跨りマス。


二輪の教習が途切れたら普通車担当。
で、わしの担当車両に見慣れぬ女性が。



おぉ。ブロンド美人。



染めてませんネ。
抜いてませんネ。
本物のブロンドヘアーデス。
回りには純国産にも関わらず金髪の女性もチラホラいますが、
やはり本物にはかないませんネ。
原簿の国籍を見ると、どーやら中南米産の女性のよーデス。
そんな異国の地で免許を取得しよーとする19歳の女性の教習1発目デス。


ニホンゴだいじょーぶなんだろーか?


一瞬、嫌な予感が。
わし、何年か英語教育を受けてはきましたが、まったくもって身についておりませぬ。
「ゆとり教育」の前に、英語教育をなんとかしろと文部科学省に文句のひとつも言いたくなりますが、
甚だ見当違いな逆恨みっつーもんデス。
とりあえず、稚拙な英語で問い掛けてみましょ。



「え〜っと。きゃんゆ〜すぴ〜く、じゃぱに〜ず?」



「ハイ。ダイジョーブですよぉ。」



あらま。流暢なニホンゴじゃないですか。
っつーか、彼女の母国語はスペイン語ですネ。
っつーか、それ以前に「え〜っと。」は英語じゃないですネ。
うっかり自分の知識のなさっぷりを露呈し、ヒジョーにバツの悪さを感じつつも、
それでもそんなことを微塵にも感じさせずに、
なんだか身振り手振りがいつもよりも派手になってるのをヒシヒシと感じながら教習スタート。


どーやら彼女、小学生の頃から日本で過ごしているよーで、
ニホンゴ自体は全然問題Nothing。
ただ、ちびっと難しい言い回しなんかをすると、ちょっと厳しいみたい。
「認知・判断・操作」のうち、「判断」しか意味がわかりませぬ。
いつも使ってる言葉をやや平易に噛み砕いて説明。
そしていよいよ実車練習デス。



あれ?


なんだ?


どしてこんなに上手なの?


さては無免で乗ってたなこんちくしょー!





問い正す。





15歳から乗ってましたヨー。





おぉ。
さすが中南米。
そのノリが素敵デス。
アンデスの山々にこだまするフォルクローレのメロディー、
民族衣装をまとい三つ編みをたらしたインディヘナのおばちゃんたち、
朝もやに包まれたインカの遺跡、
不思議な地上絵、そしてアマゾンの密林地帯。(「地球の歩き方」参照)

やはり文化が違うと、そのヘンの感覚も違うんだねぇー。





ってコラ。



15の時は、ニホンにいたんだろーが。





あっちのヒトの感性は、わしにはちっとわかりません。




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