挨拶


模擬教習担当。
3人受け持ったのだが、その中の1人のH君(♂・18歳)。
教室に入ってきた途端、いわゆる「シンナー」の香りがうっすらと。

「おいおい・・」

と思ったが、恰好を見るとニッカポッカ姿。
どーやらペンキ屋さんにオツトメでいらっしゃる模様。
その服に染み付いた匂いだったよーで。

(ホッ・・・。)

一悶着起きるかと思っちゃいました。
でも、H君、態度はヒジョーに大きい。
若い頃特有の反抗期でしょーか。

「こんなもん、やってられるかぁ〜!!」

っつー素振りを見せるH君、しかし、割と素直にこちらの指示に従う。
ちゃんと返事もするしネ。
そして最後には、
「ありがとうございました。」
のヒトコト。

あーいう仕事はいわゆる『上下関係』がしっかりしてるケースが多いので、
一見つっぱっちゃってるオニーサンのようでも、
そーいうとこはしっかりしてるんですネ。

大学生や大学卒をどーこう言う気もないし、
若いうちから社会に出ることに関しても別になんとも思わないデス。

ただ、一般社会に出てからは、そーいう人付き合いの一番根底にある、
挨拶や、礼儀みたいなもんが必要なんじゃないかと思うんですネ。

別にわし、指導員として偉そうな態度を取る気もないし、
挨拶してもらいたい訳じゃないんだけど、
最近、こちらの
「おはよーございます。」
とか、
「こんにちわ。」
の一声が、空振りに終わるケースが多いので、
そんなH君の礼儀正しさに、ちっと和みみたいなもんを感じたのは確かデス。


お互い気持ち良く接したいもんデス。
『挨拶』――
これって、ヒトとのコミュニケーションを取る上で、大事な潤滑油なんですよネ。




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