誇り


増加の一途を辿る免許保有人口。

それに反比例するかのように減少する若年層。

教習所業界、群雄割拠の時代到来デス。



チバケン公認自動車学校60数校にも嵐の予感!


喰うか喰われるか!

やるかやられるか!

そんな業界を生き抜くために、

いよいよ我が自動車学校もベールに包まれた秘策を放つ時!!!



その秘策とは!







始末書制度。







・・・・・。



今更ですか?



ソレデ生キ残レルノデスカ?



賛否は置いておいて、なにやら設置者殿、今回はかなり本気の模様デス。
生徒様から苦情が来たら、始末書。
「乗車拒否」をされたら、始末書。
とにかく生徒様からのクレームには問答無用で始末書を書くことに。
そして始末書何枚か集まったモノには、
ハワイ旅行、解雇も辞さないとのこと。
まさに、「モノを言えない指導員冬の時代」の到来デス。







で。





わし、始末書1号決定!







わはははははははは。







「echo指導員、まずは先頭グループから抜け出しました!」
っつー感じでしょーか。
ぶっちぎり優勝ってこと、ありませんよーに。

詳細は明日の日記で!





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えー、昨日の続きデス。

始末書第1号の件ですネ。

朝礼でお上のニンゲンにチクリと実名を挙げずに嫌味を言われたものの、
特段のお咎めはNothing。
なんか、このままナニゴトもなく終わりそーデス。

・・・・・。

しらんぷりしてよっと。
明日はわからないけども。



で、今回のわしに対するクレーム、
現在当校指導員の中では有名人のH嬢(30歳・♀)。



N嬢のお友達らしいデス。
(※当校最凶のクレーマー)


全然予備知識のないまま担当したわし、
原簿を見る。
1段階、原簿の押印欄、全て制覇。
がしかし、2段階は1オーバーでここまできている。

たまにいるんですネ。
1段階で苦労したものの、2段階に入ったら割と順調に進む方。
このH嬢もそーいうタイプなのかと思って、助手席に。





ナ、ナンデスカ!? コノ運転ハ・・・。





も、もはや『運転』なんてレヴェルじゃないんですネ。(詳細は省略)
こーいう運転をするヒトを街中に放り出したら、今後のわしの指導員人生に暗い影を落とすっつーもの。
もう、迷うことなく項目を叩き落した訳ですネ。



しかし。
ここでモノは言いよう。
「ダメだな!」とか、「全然出来てねーよ!」とか、「危なくて仕方ねーや!」
なんて言ったりしたら、クレーム間違いNothing。
何年か指導員をやってきて身に付けた技術をふりしぼり、
ほとんどないマトモな部分を褒めちぎり、
優しく優しくオブラートに包むように、注意点を指摘する。


で。




クレームなわけデス。




なんで?

どして?

受付で上司に散々文句を言い放った言葉を整理。







「これ以上、お金を使えないのよ!

早くハンコちょーだい!(要約)」








ってコトらしい。







き、き、貴様・・・(泣怒)。






こ、こ、こ、こ、こけこっこーこんなニンゲンの為にわしが始末書を?




もはや脱力感いっぱい。



それに対する教習所側の考えは明日!
まだまだ続く。





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だいぶ引っ張ってますネ。
一昨日、昨日の続きデス。

生徒様から時々上がってくるクレームについて。

初心運転者養成機関である教習所っつー業界、結局は人気商売らしい。
とにかく、『口コミ』っつーもんに過敏なまでに反応する。

「あそこの教習所は・・・。」

「ここの自動車学校は・・・。」

そーいう噂が地域に広まり、競合している近隣の教習所にパイを奪われてしまう。
それを上のニンゲンはヒジョーに怖がってるんですネ。
わしが思うに、別に教習所を選ぶ基準って、
そーいう口コミの評判っつーモノを参考にはしないとは言えないと思うのですが、
それだけとも思わないんですよネ。
これって甘ちゃんな考え方なのでしょーか。



クレームで一番多いのは、

「○○って言われた!」

の類。
時に、

「『お前なんか運転に向いてない』って言われた!!」

と激怒して受付に怒鳴り込んでくる輩がいるわけデス。

で。

そんなバ○野郎なコトを心では思ったとしても、直接言う指導員なんかいるかと。
そーいうコトを言えばクレームが来るっつーことくらい、ちょっと考えればわかるっっつーもん。
当然、我々も上層部の詰問に対して、そーいう弁明をする。
そこで、会社側の考え。


「そーいう風に受け取られたらダメなんだ!」


ってことらしいのですネ。

ま、もっともでしょーネ。
相手は、他のお客様を連れてくる(かもしれない)大事なお客様。

こちら側の言葉を、違う受け取り方をしてしまう生徒様。
どんなに丁寧にこちらが接したとしても、
生徒さん次第で、ダメ指導員の烙印を押されてしまうわけデス。

お客様が白と言ったら、黒も白。
お客様が黒と言ったら、赤も黒。

先客万来!
お客様は神様ですぅ!










クソ喰らえだぴょ〜ん♪










なんでそこまで媚びなきゃいけないんだっつーの。
カルチャーセンター?
教習所って。
最悪、ヒトの命を奪いかねない危険な乗り物にこれから乗るっつーのに、
なんでこちらが自分が発する一言ヒトコトに怯え、おののき、選んで発しなけりゃいけない?


なんだか、これ書いていて、段々腹立ってきてみたり。




で、今回のH嬢の件、概ね上司も同情はしてくれている模様。
受付での態度から既に問題のある生徒と認識されていたらしい。
1段階、無限大オーバー。
そして、2段階はほとんど規定で進んできている。
昨日も書いたけど、確かにカリキュラムが進むに従って上達してくるヒトもいる。
ただ、H嬢は明らかにダメ。
何度でも言うが、とにかくダメ。危な過ぎる。
しかし、ほぼ規定ペース。

つまり、

 ―――(自主規制により削除)―――

こんな弱腰な姿勢でいいんですしょーか。
もうすぐ路上教習も終わりですヨ。
もし、わしが彼女のみきわめを担当することがあるとしたら、
押印する自信、全くNothing。
今の状態だったらネ。
クレームが来ようが、なに言われようが、却下デス。
会社の姿勢なんか、わし、知らないもんネ。
あんな運転をする奴に自分の身内が事故られたりでもしたら、
一生後悔するもんネ。


でも。

すぐに卒業しちゃうんだろーなぁ。

なんか情けないですヨ。

指導員としての誇りってなんなんでしょ?





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3日間続けてきたクレーム話も、今日でオシマイにします。
書いてる時は憤りにワナワナと震えながら、タイピングしているのですが、
後で見返してみると、あまりいいもんじゃありませんネ。
愚痴愚痴大会みたいで。
まー、「こんなこともあるんだぁ〜」っつーコトを皆様に知ってもらう、
いい機会だったってことで自己完結。



不思議なもんで、あれだけハラワタ煮えくりかえっていた事も、
日記っつー文章に起こして、そして数日経つと、
スーっと穏やかになっちゃうから不思議なもんデス。
H嬢や、N嬢に対する嫌悪感はコレっぽっちも無くなりませんけども。

それにBBSに書いてくれた方もいたけど、
どの業界にもいるらしいんですネ。
あーいう常識から逸した行為をする輩は。
ごく一般的なニンゲンなら踏みとどまる行為をしちゃうヒト。
勿論、不手際や問題点があったら、文句や意見をいうのが、消費者の当然の権利。
それについては、厳粛に受け止めなければいけないのだけど、
ただ、権利を遂行するためには、義務っつーもんを果たさなくちゃいけないわけで。
やるべきコトをして、初めてモノを言える立場になると思うんですネ。
投票に行かないニンゲンが、国の政策に文句を言う権利がないのと一緒で。



昨日までのイライラしてた気分。
今日はちょっと静まり返って。

穏やかな凪って奴デス。
わしの心の中。

で、改めて教習に望む。
若い18歳から、年配の方まで。
皆、一生懸命デス。
少しでも運転上手くなろーとして。
少しでも安全運転が出来るよーになろーとして。

わしもがむばろーと思うわけデス。
どれほど手助けが出来るかわからないけども。
どこまで続けられるかわからないけども。

今まで上手く出来なかったコト。
それがわしの助言で気持ちいいぐらい上手くできて、
その時の、ちょっと照れくさそうな顔、誇らしげな顔、意外そうな驚きに満ちた顔が、
わしの凝り固まったフラストレーションをちっとだけ、溶かしてくれるみたいデス。




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