速度
|
ヒトって、生まれながらにして『速度』への憧れっつーもんがあるらしいんですネ。
とりわけ女性より男性の方がその傾向が強いらしいのデス。 レースの世界しかり、公共の交通機関しかり。 飽くなきまでに、1分1秒、そして0コンマ1秒を削り取るべく心血を注ぐ。 その対象が、若い人(年配もいるんでしょーけど)には『クルマ』というものに注ぎ込まれるわけデス。 女性が「可愛らしいもの」や「綺麗なもの」に憧れるのと同じくらい、 男性は、「速いもの」や「速く走れる人」に憧れを持つ。 そーいうわしだって♂。 どれ位スピードが出せるもんか、試した頃もありましたヨ。 しょぼいクルマの上に本人も根性なしのため、すぐにやらなくなったけど。 勿論、四捨五入してやっと20歳の頃の話デス。 だもんで、若い男の子が車をいじり、スピードを出したがるのは、 仕方のない事と思える部分もあるんですネ。 傍から見ると自己満足の世界と言えなくもないんだけど。 ただ、どーも勘違いも甚だしい輩も多いのは事実なんですネ。 意味もないエアロパーツで車重増、 抜けまくっちゃって音だけデカいマフラーでトルクはスカスカ、 バケットシートを乗せてるけどベルトはしないぜぇ! 車の軽量化も大事だが、自分の軽量化はしないぜぇ! そんなのばっかりかと。 わしがカッコいいと思えるのは、サーキットに行ったら運転は鬼のよーでも、 普段はごく当たり前の運転をするっつーストイックなヒト。 つまり、『分別』がしっかり出来ている人ですネ。 どこの世界にも『分別』って大事だと思うんだけどネ。 遊びだけでなく、仕事もそうだし。 健全なるスポーツとして、スピードを出すのは構わないと思うのですが、 それは、エスケープゾーンと、緊急時の措置が迅速に行われる仕組みがきっちりあるサーキットでの話。 しかし、未だにサーキットとかの敷居が高いのは間違いなし。 だもんで、みんな峠に流れて行っちゃうんでしょーネ。 峠や高速で飛ばしている方々を擁護する気はサラサラないのですが、 もっと気楽に、もっと安価に、自分の運転を試せる場所が出来ればいいんですけどネ。 とりあえず思うことは、ごく一般の道を自己顕示欲丸出しで走るのはご遠慮願いたいと。 誰も感心しないわけデス。 そんなとこでそんな運転をしても。 街中を運転している時、とある車を見てそー思った次第デス。 |