ブレーキ


それにしても、ルームミラーで後続をチラチラ見ていると、
オバサンドライバーってヘーキな顔で後ろにピッタリくっついてきますよネ。
全てのオバサンがっつーわけではないですけど。
停まっている時も、走っている時も、それこそ煽ってるのかっつーくらいにピッタリと。
間違いなく、わしの車のお尻しか見てない証拠デス。
だもんで、わしがちっとでも強めのブレーキを踏むと、慌てて急ブレーキ。
これだから、一向に追突事故が無くならないんでしょーネ。
困ったものデス。


本日、普通二輪担当。
昭和60年生まれのM君(16歳・♂)、2段階みきわめの金髪君デス。
技量の方は特段の心配なし。
しかしこの金髪少年、わしが見てないと思うと、平気で手を抜く。
勿論、そんなに広くない所内コース、大抵見渡す事が可能なので、
何やっているかは、ほとんどこちらは把握出来るのデス。
わしが追従すると、キチンと運転。
離れていると、ちゃらんぽらん。
こっぴどく言ってやったら、ふて腐れた。

こーゆーヒトが一番心配なんですネ。
免許を取った後が。
自分の運転を咎める者は、もうオマワリサンしかいない。
うるさい指導員はいないし、どーせ親の言う事に耳を傾ける事はないだろうし。
あとは本人のモラル次第なんでしょーネ。

果たしてM君の中に心のブレーキは出来上がっているのでしょーか?
指導員の言葉をたんなるうるさい言葉としてしか、感じてないのではないでしょーか?
独りで自問自答を繰り返すわし。
でもネ、なかなか今の世の中、若い子のモラルに大きな期待は出来ないのが正直なとこデス。
若い世代、全員とは言わないですけどネ。
怖いもの知らずの16歳、逆に死なない程度に怖い思いをしないとわからないのかもしれません。
指導員がそんな事言っちゃいけないんでしょーけどネ。
つくづく『指導員としての立場の限界』っつーもんを感じた次第デス。


ボチボチ大人になれって。
M君。




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