GRADUATION


路上教習中。
とある高校の近くを走っていると、なにやらいつもよりも学生の数が多い。
そう思いつつ、学校前まで来てみると、『○○高校卒業式』の看板が。
先生らしき人物も、仰々しいカッコで歩いている。

なんか、いいですネ。
卒業式って。
人生を1回、リセットするみたいで。
高校生活3年間をもって、学生生活にピリオドを打つ人。
再度新しい2年&4年の学生生活を迎える人。
地元を離れる人。
自由になる人。
不自由になる人。
様々な人生が、ここから始まるかと思うと、
ヒトゴトながらいろいろ思い巡らしちゃったりするものデス。
ちびっとだけセンチメンタルになってみたり。



わしの横で運転する生徒の原簿を見ると、18歳。
聞いてみる。


「卒業式は終わったの?」

「はい。○日に。」


もうほとんどの学校で卒業式っつーもんは終わったらしい。


「泣いた?」

「泣きました(笑)」


わしの場合、小学校の卒業式はワンワン泣きました。
何が悲しいとかじゃなく、なんか意味もなく号泣って奴デス。
で、中学、高校と進むにつれて、どんどんと擦れていったのか、もはや涙なし。
泣いて卒業ってのは、やはり有意義だったってことでしょーネ。
羨ましい限りデス。


自動車学校の卒業式で涙を流している人は滅多にいません。
そりゃそーだ。
たった数ヶ月だもん。


わしの社会人としての卒業式はいつのことでしょーか。
果たして、泣けるのかどーか。
甚だ疑問を感じてみたり。




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