茫然自失


Xmas一色だった1日も終わり、
いよいよ年末にかけてカウントダウン開始デス。
わしの職場、毎朝教習開始前に朝礼っつーのがあり、
それぞれの指導員が当番制でなんかしらの話をするわけデス。
その話の内容、最近はみんな、「今年もあと何日・・・」ばっかり。
そんなカウントダウンっぷりが妙にテンションを上げる、今日この頃なのデス。

今日は普通車担当。学生が冬休みに入り、ボチボチ混雑してまいりました。
それでも年々生徒数、減少の一途を辿り、昨年同時期より100人近く少ない模様。
なかなか教習所業界も厳しい時代に突入っつー感じですネ。
そんな中、今日Sさん(19歳・女性)と高速教習に行ってきました。
Sさん、運転がまだ思うようにいかず、自信なさげデス。
それは原簿の補習の数が物語っています。
いまひとつ、一般車の流れに乗れません。
加速がまだ怖いみたいなんですネ。

「高速の加速車線で、その加速じゃ危ないですからネ。」

何度かSさんに加速の仕方をアドバイスしながら、高速入口に向かいます。
で、いよいよ高速道への進入、さんざん脅かしておいたお陰で、加速はバッチリ。
グングン、スピードを上げる、我が教習車。(AT)

(よしよし。頑張ってちゃんと加速してるネ。)

心の中でちょっとだけ、安堵感が漂うっつーもんデス。
グングン、グングン・・・グングン・・・・・・・、グン・・???
金縛りにあったかのように、アクセルと踏んだまま固まってしまったSさん。
普通に走る一般車を、素晴らしい勢いでブチ抜いていきます。
気がついたら時速百数十キロ・・・。
慌てて加速を止めさせるも、Sさん、目が潤んで、もはや言うことを聞けない状態。
インターチェンジを降り、少々の休憩時間でSさん、なぜか知らないが、号泣状態。
別にわし、怒鳴ったりした訳じゃないんだけどねぇ・・・。
どうもうまく走れない自分の技量と、もうすぐ卒業という不安で涙が止まらないよーデス。
もうこうなったら、本人が気が済むまで泣かせておくしかありません。
しばらくの間、教習車の中から、ボーっと外を眺めているしかないecho、Xmasの昼下がりでした。




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