2005/8
No.2334 今年の夏。
 ■  2005年 8月某日   今年の夏。




ども。
まったくもってお久しぶりデス。
echoデス。

8月ですネ。
8月初更新デス。
そう。
8月ですヨ!
8月!
っつーか、もう9月目前ですヨ!(現在8月30日)
なんだかもう、1ヶ月以上放置しちゃったんですネ。

「また閉鎖しちゃったんですか?」

「身の上にナニか起きちゃいましたか?」

「指導員を辞めて映画監督を目指してるんですか?」

等、ホロリとさせてくれるメールを頂きました。
大変ご心配を掛けてしまったよーで、
申し訳ありません。
タコライス屋でバイトも、湯河原で台本書きもしてませんので。



ただただ更新意欲が、
っつーか、更新する気力がなんだか全然湧かないんデス。
困ったもんデス。



繁忙期。
「忙しくて忙しくてもぅ!」
そんなコトバで片付けてしまうのは簡単なのですが、
どーもそれだけではないみたいデス。

暑い。
「茹だる! とにかく部屋の中茹だる!」
そんな表現は全国的に暑くて当たり前のこの季節には虚しく響くだけ。





実はボチボチ更新しなくちゃネっつー時に、
実父が入院しちゃいまして。





───脳梗塞。





うひゃー。
へびぃー。
ココで書く話のネタには不釣り合いなホド、
重苦しー。





たまたま公休日だったその日の朝、
「手が麻痺する」
という実父を急いでクルマに乗せて脳神経外科へ。
CTやMRIで調べてもらった結果、 頭の中にポツポツと影が。
あまりにもハッキリとした、素人のわしでもわかる不気味な影。
素人のプアな知識でもイヤなデキゴトを予感させるには充分すぎるホドの影。

ただ、わし、
意外なホド、ショックは受けませんでしたけどネ。
本人は少し思い詰めた顔してましたけど。
実は数年前に心臓を煩い、その手術をした際、首にある2本の頸動脈に狭窄がみられ、
それも一緒にカテーテルを通して治療を施したのですが、
酷い方、片側だけでそれを終わらせたのデス。
10数時間にも及ぶ手術に体力が持たないと。
心臓も1回停めちゃうよーな手術でしたしネ。
で、そのまま放置しておいた結果、
治療をしていなかった方が狭くなっちゃったよーで、
それが原因で脳梗塞───脳塞栓を発症させたのではないか、とのコト。

「ハイ、脳梗塞です。即入院ね。」

あっけらかんと言い放つお医者様。
なんの同情もいたわりも憐れみもない、
見事なまでに理路整然とした単刀直入なそのコトバに、
逆に隠し事をしない頼もしさすら感じたわけですが、
そうビシッと言われても、ネ。

先のコトはあまり考えたくありませんでしたネ。
なんか面倒臭い。
いや、考えなければいけないんでしょーけど、
その時は頭の中では考えさせないよーにしよーとする力が働いてた気がシマス。
ただ今まで漠然としていた、いつか間違いなく来る「オヤの死」を、
ボンヤリとした形で認識させられたわけデス。
まぁ、ある意味この歳になってもオヤが健在であるのはとても幸せなんでしょーけど、
やはり頭の中を整理するには時間が掛かるよーな気がシマス。

病院の外は今すぐにでも海に行きたくなるくらいの、
混じりっけのない青い空。
輪郭のハッキリした入道雲がゆっくりゆっくりとどこかに向かう。
待合室に置かれたボリュームを絞られたテレビの中では、
高校球児達が暑い夏を一生懸命闘ってました。

実父にも一生懸命、
まさに「一生懸命」闘ってもらいましょ。







そんな実父に代わって、わしが飼い犬の散歩を。
ウェルシュコーギーの♂なんですが、
ニンゲンの年齢でいうと、もう70過ぎの好々爺。
短い足で地面を蹴るその踏力にも力強さが消え、
なんだかやっとこさっとこ歩いている感じ。
知らぬ間に老いてきているんですネ。
見た目はちっとも昔と変わらないのに。



その散歩中のデキゴト。
野良猫が何か地面に向かって格闘していたんデス。
チョイチョイとあの猫パンチを喰らわせながら。
陽も落ち、辺りはすっかり暗闇、
街頭に照らされたところのみ、ボンヤリと見える程度。
よくよく目を凝らして見てみると、どうやら地面に落ちた蝉と戯れている様子。
長い間地中でその時が来るのをひたすら待ち、
やっと地上に出たかと思えば、残す寿命は僅か。
そしてその最後の瞬間を迎えようとする時に、巨大なヒゲを生やしたイキモノが目の前で踊る。
最初はおっかなビックリ、それでも興味津々手を出していた猫が、
突然ガブリと噛み付き、そしてモグモグと口を動かす。
その瞬間、この世に未練を残すよーな蝉の鳴き声が辺りに響き渡ったのデス。
最後の抵抗を示すかのよーに。
まさに断末魔の雄叫びって奴。
あまりにもあっけない命の儚さ。
合掌。





さて。
わしは無事、働いてマス。
教習生もがむばってマス。
たぶん。

よく他の教習所関連サイトを見ていると、
つまずいているヒトを見掛けますネ。
つまずいているっつーか、凹んでいるヒト。

「指導員に○○って言われた!」

「運転に自信がなくなった!」

って。
ナニゴトも「上手くできない」って落ち込みますよネ。
「なんで?」って。
「どーして?」って。
一生懸命努力しても上手くいかない、出来ない。
運転教本を開いたコトもないよーじゃ、問題外ですけど。
でもネ、
たかが、指導員ごときにちびっと言われたくらいで、
そんなに簡単に凹んじゃいけないと思うのデス。
全人格を否定されたわけじゃあるまいし。
もし、全人格までも否定するよーな言い方をする指導員がいれば、
そいつの全人格を軽蔑してやってもいいと思いマス。
アドバイスなのか、それとも悪しきコトバなのか、
聞く耳持つ耳と聞く耳持たない耳を使い分けて欲しいものデス。
「たかが運転」デス。
「されど運転」だけどネ。

挫折っつーもんを知らないニンゲンが多いのでしょーか。
ウギャーと産声を上げて、そして命果てるまでの間、
果たしてそれが何年間、何十年間かはわかりませんが、
何度かつまずくコトってあると思うんですよネ。
夢破れるっつーか、想いを成就できないっつーか。
BBSでそれを告白するのもひとつの手だし、
同様の思いをしているヒト同士で意気投合するのも構わないと思いますけどネ。
ただ思うのは、



話がなんだか無常感たっぷりで収拾つきません。



今年の夏は、やけにあっという間に過ぎ去ったよーな気がシマス。
諸行無常な今日この頃ではありますが、
モッサリとしてばかりはいられません。
心機一転、新しい季節を迎えたいものデス。










TOP