2005/4
No.2303 気遣う前に。
No.2302 報じられる。
No.2301 コトバを選べ。
No.2300 苔の生すまで。
No.2299 今が。
No.2298 AT二輪。
No.2297 肌着で園児。
No.2296 離せ。
No.2295 鮮度が命。
 ■  2005年 4月某日   気遣う前に。




当校若手指導員が、
はねられました。



二輪の教習中、
生徒様が駆るバイクに。



まだ1段階の初期、発進停止の練習の際に、
転倒しそーになった生徒様がクラッチを握ったままスロットルを開けてしまい、
突然の大音響に慌てたのか、クラッチを急接。
真正面ではなく、斜め前方に立っていた指導員めがけて直撃ですヨ。
そしてガシャンですヨ。



カレの怪我は手首の捻挫だけで済み、生徒様に怪我はなかったよーデス。
ボヘーっと助手席に乗っていたり、
ドテーっとバイクで追従してるよーに見えるかもしれませんが、
指導員も結構デンジャラスだったりするんデス。



「指導員って危険なシゴトなんですネ。」



そんな暴走した生徒様の、
気遣いに満ちあふれたヒトコトがとっても印象的。







 ■  2005年 4月某日   報じられる。




兵庫で起きたあまりにも痛ましい鉄道事故から何日かが過ぎ、
時間の経過と共に、事故の原因が次第に明らかになってきました。
その詳細は新聞やTV、Netからの情報でしか知りよーがないのですが、
複数の要因が複雑に絡み合いながらも、一番の原因は、
どーやら自然の法則を無視した、いわゆるヒューマンエラーだったよーですネ。


なぜ、事故が起きるのか。

なぜ、事故が起きてしまったのか。


起きてから後悔しても遅いのは間違いnothing。
だからエラーが起きる前にあらゆる事態を想定してエラーを起こさないよーにする。
努めて正常な考え方だと思いマス。
しかし、機械的なエラーを限りなくゼロに近付けるコトは出来ても、
ニンゲンのエラーをゼロにするコトは不可能のよーデス。

「うっかり」とか、「つい」とか、「ほんの少し」とか、
ほんの僅かな、まるでエアポケットに入り込んでしまったかのよーな、些細なミス。
そんな些細なミスが与えてしまう影響は、その物体の動くスピードが速ければ速いホド、
悲惨なモノになっていくのは、紛れもない事実。
コレばっかりはニンゲンの力ではどーするコトもできない、抗えない自然の法則なわけデス。

レールの上を走り、渋滞もなく、決まった場所を行き来する、
ある意味、がんじがらめの鉄道に対し、
ある程度の制約はあるものの、自由な場所を、自由な速度で、自由な時間に、
自由に移動できるクルマ。
鉄道に比べて、あまりにも自由なだけに、
道路交通はまさにエラーの巣窟と言っても過言ではない気がシマス。
逆にエラー以前の問題としか言えないよーなケースも目にしますけどネ。



きっと、それぞれの立場っつーモノがあるわけで、
運転士には運転士の、車掌には車掌の、企業には企業の、
乗客には乗客の、被害者家族には被害者家族の、マンションの住人には住人の、
それぞれの立場の言い分があり、
それを公のメディアで言ってはマズイっつー本音の部分もあるんでしょーネ。
わしは当事者ではなく、その立場のホントの気持ちがわかるはずもありませんが、
ただただひたすら、亡くなったヒトの冥福は祈らずにはいられません。



それにしても。



100余名の命が一瞬にして奪われてしまったニュースを、
連日メディアがあらゆる角度から検証し報じていますが、
クルマの事故で毎日20人前後のヒト達が命を落としている事実は、
なんだか軽く扱われているよーな気がするんですけどネ。
1週間も必要とせず、もっと多くのヒト達が亡くなっているクルマの事故は、
既にニュースバリューがなくなってしまったのでしょーか。
当たり前の日常に成り下がってしまったんでしょーか。
一瞬ではなく、緩やかに緩やかにその数を積み重ねていく交通事故死者数に、
もはや麻痺してしまっているよーな気がしてならないんですけどネ。
亡くなったヒトの家族が受ける悲しみや苦しみ、絶望はきっと同じはずなのに。

ただし、ニュースっつーモノに対して報じる側よりも、それを知る立場の方が、
日常からおおよそ懸け離れた特異性のあるモノを、悲しいかな、
欲しているのかもしれません。
交通事故の報道が、軽く扱われる現状は、
もしかしたら供給する側よりも需要する側になんらかの責任があるのでしょーか。



「今日も死亡事故ゼロ! ○○県!」

「相変わらず事故が起きない□□県!」



そんなニュースが報じられるコトはないわけで。
そーいうニュースを我々が求めていないっつーコトなんでしょーかネ。



なんだかやけに殺伐とした気持ちに、
なんだかミョーに卑屈になってくるよーな気がシマス。







 ■  2005年 4月某日   コトバを選べ。




あー、個人情報が煩わしー。



平成15年5月に公布された個人情報保護法が、
今月初めに施行されたわけですが、
教習所は場所柄、個人情報がたんまりと集まっている場所であり、
やはりそれについて、いろいろと喧しく言われてしまうんデス。
他県はわかりませんが、
我がチバ県は教習原簿っつーモノに、生徒様の履修状況をインプットしている状況。
そしてその教習原簿には生徒様の名前は勿論、生年月日、本籍、現住所が記載されており、
オマケに視力や色覚、適性検査結果までバッチリと載っかっちゃってる、
いわば個人情報の集大成なわけデス。
そのへんの取り扱いは気をつけなければいけません。

タダでさえ「Net上で個人情報が何万人分も漏洩した!」なんてニュースが流れる昨今、
個人情報を取り扱う業者に対する風当たりが厳しくなってきており、
教習所もやはり呑気に構えてはいられないみたいデス。
最近上層部の話しの中に、そんなフレーズが何度も出てきて、
なんだかとってもピリピリしている雰囲気。
「個人が特定されてしまうよーなモノには触れるな」っつー上からお達しまで出てくる始末。
ある意味、プライバシーには近づくなみたいな空気が漂っちゃってるんですネ。



「免許取ったら、どんなクルマに乗りtあー! プライバシーに触れまくりー!


「兄弟で免許を持っているヒトはいるnわー! 個人情報っぽーい!


「随分と珍しい名字だnやべー! 特定のー!





何を話せばいいのやら。





私語一切nothingデス。
もはや。





なんだかプライバシーの侵害防止とセクハラ防止と個人情報漏洩防止が、
仲良く手を組み一致団結して眼前に立ちはだかってる気がしてなりません。



もう。
疲れる。
話の取っ掛かりに。







 ■  2005年 4月某日   苔の生すまで。




娘さん2号(4歳・♀)が、
風呂に浸かりながら気持ち良さそーに「君が代」を独唱。



概ね、入学式で覚えてきた娘さん1号の影響だと思われますが、
きっと眉間に皺を寄せちゃうヒトもいるんでしょーネ。
こーいう類の話ってば。

「日の丸君が代問題」に関してわしは特定の意見を持っているわけでもないし、
それをこーいう場で蕩々と話せるよーな立場でもないので控えマス。
ただ、オヤとして僅かな時間で覚えてしまうコドモ特有のその記憶力に感服シマス。



さ、明日当校の入校式では、
何人の生徒様がちゃんと「君が代」を歌うかな? ←歌いません







 ■  2005年 4月某日   今が。




すっかり更新が途絶えていたにもかかわらず、
毎日変わらぬアクセス、
アリガトーゴザイマス!
開幕以来、すっかり元気のない巨○軍なんかライ○ドアに買収されちゃえ!
でもって、チーム名はライブジャイアンツになっちゃえ!
でも、ニホン語表記が生巨人だとなんだか生々しーよネってかみさんに言ったら、
まるで最初から話なんか聞いていないわよみたいな顔されたechoデス。
コン○○ワ。



すっかり春の4月半ばデス。
日記に日付を書かなくなって以来、気が向いた時 時間に余裕がある時に更新しているわけですが、
時事ネタはさすがに辛い。
っつーか、ボツだらけ。
この記、
更新はポッとネタが浮かんだ時に、ラフに下書きをしておき、
後から色づけをしていくっつー、まるで漫画家みたいな方法をとって書いているのですが、
コレだけ時の流れが早いと、展開が早過ぎるあまりに良かれと思って書いたモノが、
UPする頃にはすっかり色褪せてしまって結局ボツ。
でもって、ネタがないためUP出来ず。
更に更新が遅れる。
そんな悪循環のループにすっかりはまってる今日この頃なわけですが、
結局、echo ceteraは教習指導員サイト、あまり時事ネタを書いても仕方nothingっつーコトで、
今後、減らしていこーかなぁーと思案中デス。
ま、時々はネ。
最近のボツネタは、「『今日のゲストは林家正蔵(元 林家こぶ平)さんです』には大いに違和感」。



すっかり閑散期に入ってマス。
教習所業界。
っつーか、わが勤務先。
ヨソの教習所様はわかりませんけどネ。
あれほどいた生徒様は今何処。
待合室はなんだかローカル線の駅長がいない駅舎みたいな風情がそこはかとなく漂い、
ギュウギュウに混雑していた椅子の上で、みーんな足伸ばしちゃってるし。

「この時間のキャンセルはありませんでした。」

という事務員のアナウンスが、
いつの間にやら、

「空きがありますので、ご乗車ご希望の方は〜」

に変わっちゃってマス。
免許取得をぼんやり考えてる方!
今がチャンスですヨ!
指導員がハンドルを握らずに草を毟っている今が!
指導員が所内の環境整備をしている今が!
指導員が作業員に変わっちゃっている今があぁぁ!(やけっぱち)



なんだか最近、教習をやっていると目に付くのが、
随分と教習を受ける間隔が空いている生徒様。
教習期限は初教習から2段階みきわめOK出るまでに9ヶ月間。
この間に教習を修了しなくちゃいけません。

わしの担当車両の前で待つ女性に近付き、原簿を受け取ってみると2段階1発目。
初路上教習デス。

「初めての路上教習でs「ちょっとだけ久しぶりなんですぅー」

わしのコトバを唐突に遮るこの生徒様。
そーですか。
ちょっとだけ久しぶりなんですネ。
了解しましたヨ。
どれ。
どれくらい久しぶりなんでしょ。
原簿を覗き込む。



・・・・・・・。



そっかー。
ちょっとかー。

最後に乗車したのが、
街が緑と赤で色付き、ユー○ンや山○達郎が否が応でも雰囲気を盛り上げ、
厳粛で神聖な雪の夜にもろびとがこぞったり、
恋人が真っ赤な鼻の赤装束でママにキスなんかされちゃったりしてた頃。

久しぶりだけど、メリクリともあけおめとも言いませんヨ。
がむばってくださいネ。



「緊張してますぅー。」



そーですネ。
久しぶりですもんネ。
緊張しちゃいますよネ。



わしが。



入校の時に撮ってのであろう原簿に載っかってる写真は、
見事なノースリーブ。
3シーズン経過しちゃったわけですネ。
果たして期限内に終われるかどーか、ヒジョーにビミョーではありますが、
とりあえず空いている今の時期、
とてつもなくがむばって通ってクダサイ。







 ■  2005年 4月某日   AT二輪。




本年6月1日 AT限定二輪免許施行!



っつーコトで、教習する前に指導員を鍛えましょっつー趣旨っぽいAT二輪補充講習が、
全国でボチボチ進んでいる頃合いかと思われますが、
関係者様、いかがなもんでしょーか。

新たな免許ではなく、単に限定が付くため、
新たな指導員資格を取得するわけではなく二輪指導員資格に追加されるだけなのですが、
やはり新たな乗り物、確実に講習を受けておかなければならないわけデス。
しかし全国に散らばる二輪担当指導員、そして二輪検定員全てが、
茨城の中央研修所に集結するわけにはいきません。
っつーコトで、各都道府県の代表が昨年9月に茨城に赴き、1泊2日の講習を受け、
その内容を地元に戻って各指導員&検定員に伝達するっつー形式で、
今回の補充講習が行われるわけデス。

で、わしも先日その補充講習を受けてきたんですけどネ、
なんだかもー大変そー。
間違いなくヤバイ乗り物ですヨ。
ビッグスクーター。
否、
ビッグスクーターがヤバイのではなく、
ビッグスクーターでの教習がなんだかヤバそー。

SUZUKI SKYWAVE650デス。


使われる車両の概要はこんな感じ。

AT限定大型二輪免許 600〜650cc
AT限定普通二輪免許 300〜400cc
AT小型限定普通二輪免許 100〜125cc

ATバイクの定義は、
「オートマチック・トランスミッションその他のクラッチ操作を要しない機構がとられており、
クラッチの操作装置を有しない自動二輪車」
っつーコトになってマス。
つまるとこ、変速機があったとしても、クラッチ操作が必要なければAT車っつーコト。
現状はスクーターしかないわけですが、
いわゆるシーケンシャル操作が可能なAT車も当然AT限定免許で運転可能デス。

「AT限定大型二輪免許が650cc」まで」っつーのは、
現在400cc超のスクーターで最大排気量の国産車はSUZUKIのSKYWAVE650で、
その排気量が638ccだからだそーで。
ちなみにHONDAのSILVERWING600は排気量が582ccのため不可。
っつーコトで、教習車両はどこの教習所も概ねコレに決定デス。
で、このSKYWAVEの利点がひとつ。
バックレストがヒジョーの調整がヒジョーに簡単なんですネ。

ものの数秒で可能デス。

コレはまさに様々な体格の生徒様に対応すべき教習車向けの装備。
シートを持ち上げてレバーを弄るだけで、50mmの変更が可能だそーデス。
クルマも座席の位置がほんの少し悪いだけで運転に支障があったりするわけで、
ましてニーグリップのできないスクーターでこのバックレストの調整は、
ヒジョーに重要な意味を帯びてきそーな気がシマス。


で、AT限定普通二輪の車種は、
とりあえず排気量が300ccから400ccまでっつーコトで、250ccは不可。
各メーカーでラインナップされ、
熾烈なシェア争いが繰り広げられているコトかと思われますが、
HONDAのSILVERWING、YAMAHAのGRANDMAJESTY、SUZUKIのSKYWAVEの3種っつーとこ。
ただ、今回の補充講習に集まった車両を見る限り、
やはりSKY WAVEが圧倒的に多かったよーデス。
勿論、チバの話であって、他の都道府県ではどーなのかはわかりません。


で、SKYWAVE400に乗った感想を。
ブレーキに「コンビネーションブレーキシステム」っつーモノを採用しており、
左手のリアブレーキを操作するとフロントブレーキも連動して効くよーになってるんですネ。
コレが一瞬、違和感を感じたのですが、ヒジョーに有効のよーデス。
急制動なんか小型二輪の停止限界線以内で止まれちゃう、まったくもって有難いシステム。
ただし、普通のバイクに比べて前後輪ともに手で操作するスクーターの方が、
ブレーキの片効きは減るんでしょーけどネ。
それにしても、どーいうわけか、650の方はガシガシとエンブレが効くのですが、
400の方はエンジンブレーキがほとんど皆無。
8の字旋回やスラロームを走行中に、まるでギアな抜けたよーな印象を感じマス。
無段変速であるCVT特有のモノなんでしょーネ。
慣れちゃえば、さほど気にならないんでしょーけど、
慣れないうちはミョーな感覚デス。


とりあえず普通にマニュアル車に乗れるニンゲンであれば、
まったく普通に扱えるビッグスクーターなのですが、
問題は初めてバイクに触る生徒様にとって、
このオートバイをどー感じるのかっつーコト。
「限定免許だから」
なんて思っちゃいけないと思うのですヨ。
クルマの場合と違ってトランスミッションが自動化されただけじゃないんデス。
原チャリの延長と思っちゃいけません。
とにかく大きいわけですヨ。
諸元表を見る限り、普通のオートバイより少々大きいだけなんですが、
普通のネイキッドより確実に重くそして大きく見えるはず。
取り回しの段階で手こずるコトが想像に難くないデス。
しかし、エンジンがマウントされている位置はかなり低いので、
もしかしたらそのヘンで有利に働くかもしれませんが、
カウルで覆われた大きな車体が、
1段階の課題をヒジョーに難しくさせてしまうよーな気がしてなりません。

で、一番恐いのは転倒してしまった時
転倒したオートバイと地面との隙間がほとんどないんですネ。
足を挟んじゃえば普通のオートバイと変わらないんでしょーけど、
とにかくビッグスクーターの足を置く場所は、突起物であるステップではなくステップボード。
板ですヨ板。
200kgを遙かに超える重さのかかった板と地面に足を挟んでしまう恐怖。
事実、今回のAT限定二輪免許教習を行うに当たって実施された実験教習で、
4名が骨折事故を起こしてしまったとのコト。
分母は決して多くないにもかかわらず、この数字は異常。
相当注意を払って教習を行わないと、とんでもないコトになりそーな気がシマス。

他に考えられる不安要素は、限定解除が異常なまでに複雑化するっつーコトでしょーか。

  • AT小型限定二輪免許 → 小型限定二輪免許
  • AT小型限定二輪免許 → AT限定普通二輪免許
  • AT小型限定二輪免許 → 普通二輪免許
  • AT限定普通二輪免許 → 小型のみAT限定解除
  • AT限定普通二輪免許 → 普通二輪免許
  • AT限定大型二輪免許 → 小型のみAT限定解除
  • AT限定大型二輪免許 → 普通二輪のみAT限定解除
  • AT限定大型二輪免許 → 大型二輪免許


  • ざっと思いつくだけでこんな感じでしょーか。
    中には「そんな限定解除をする奴いないだろ」っつーのもありますが、
    しばらくはマニュアル片手に教習を強いられるコトになりそーな気がシマス。

    っつーコトで。
    経営者サイドも設備投資にアタマを悩まされ、
    指導員サイドも新しいコトを覚え、教習方法を悩まされ、
    施行まで残り2ヶ月を切っている今日この頃なわけですが、
    なんだかんだ言って結局一番の問題点は。





    ・・・果たして需要はあるのかな。(小声で)





    クルマのトランスミッションがマニュアルからオートマチックに変わっても、
    操作が簡略化されるっつーコトに関しては、さほど違和感は感じませんでした。
    むしろクルマに乗らなければいけないにも関わらずマニュアル操作がしんどくて、
    二の足を踏んでいたヒト達にとっては、AT限定普通免許というものの存在は有難かったはずデス。
    しかしコトにオートバイに関しては、必要に迫られて二輪免許を取得するヒトっつーのは少数派で、
    どちらかというと、趣味性の高い乗り物のはずデス。
    そーいうヒト達が果たして限定付きの二輪免許をとるのかどーか。
    当然、AT限定普通免許のため、シフトチェンジを嫌って二輪免許の取得を避けていたヒト達の需要があるのは、
    間違いnothingだとは思いますけどネ。
    今の時点では、どの程度の生徒様が訪れるのかは全く予測がつきません。
    無理矢理予測するとしたら、女性や年配のヒトが来るのかなっつー感じでしょーか。
    それとも、ビッグスクーターの指名買いで、とにかく少しでも早く安く免許が欲しいっつーヒト。
    とにもかくにも、蓋を開けてみないとわからないっつーのが正直な感想デス。
    とりあえず6月1日が来るまで、
    教習方法を確立しておくコトに専念しましょ。



    それにしても。



    かなりの数の指導員&検定員が集まったわけですが、
    なんだかもう、ガラが悪いのばっかり。



    わしはきっと違うよネと思いつつ、
    ハイ、オシマイ!







     ■  2005年 4月某日   肌着で園児。




    ついこの前、生まれたなぁーなんて思ってた娘さん2号が、
    なんだかもう、いつの間にか幼稚園に入園デス。
    娘さん1号の時には、物凄い感慨深いっつーか感動した記憶があるのですが、
    2人目ともなるとそのへんはビミョー。
    嬉しいのは間違いnothingなのですが、
    コドモ以上に感じていたかもしれないワクワク感やソワソワ感が、
    いまひとつありません。
    わざわざ有休を取るまでもなく、たまたま公休だったのも幸い、
    そんな風情を微塵も感じさせずに、いざ入園式へ。



    園長センセ、ちっとも変わらず。
    わしも娘さん1号もみんな同じ幼稚園を卒園。
    娘さん1号の入園式から既に3年経ってるのに変化なし。
    っつーか、わしが卒園してから30年近く経ってるのに変化なし。
    入園式で話している内容も、3年前と寸分違わず。
    お元気そーで何よりデス。



    娘さん2号、自我に目覚めて以来、なんだかとっても写真嫌いで、
    ちっともマトモな写真を撮らせてくれません。
    門扉の前に飾ってある「入園式」の看板前での写真撮影。
    定番にも関わらず、1枚も撮らせてくれません。
    それにしても入園式で1枚もキチンとしたモノがないっつーのもなんなので、
    家に戻ってきてから、おだて持ち上げ、なだめすかして1枚パシャリと。



    わしは写らず。



    肌着で撮影とはコレいかに。



    見事な出っ腹。



    記念すべき写真のはずなのに。

    大きくなってから恥ずかしー思いをするのはキミなんだヨ。
    確かに4月にしてはとんでもなく暑かったんですけどネ。
    オマケに興奮しまくって、外を駆けずり回ってたもんだから、
    大汗かいてたしネ。
    でも、キミの格好と反比例するかのよーな、
    オカーサンのヨソ行きの服がミョーに悲しげだネ。



    とりあえず2年間、元気に過ごしてくださいませ。







     ■  2005年 4月某日   離せ。




    Mクン(19歳・♂)と高速教習。
    カレ、今までに何度か教習を担当したコトがあるのですが、
    運転はまあまあ。
    っつーか、ごく普通にこなしてる感じ。
    街中を走りながら、やけに余裕綽々、運転に関係ない話題で話し掛けてくる。
    異常なまでに力んじゃってる生徒様に対しては、
    肩の力を抜かせるために、運転に関係のない話を振ってみるコトもあるのですが、
    カレに対しては、あまりしたくない気分。
    そのミョーなリラックス感が、かえって不安になるんデス。
    たかが10数時限の教習で慣れちゃうホド、運転は簡単じゃありません。

    眼前に広がる景色の中に不安要素は隠れてるのでは───

    時速数十km/hで流れていくモノの中に危険要因が潜んでるのでは───

    ヘラヘラと愛想笑いを振りまきながら運転するカレの態度が、
    憂鬱にさせるんですヨ。
    なんだかミョーに。


    一般道を経て、いよいよ高速道路へ。
    AT車っつーコトもあり、
    キックダウンにより、加速車線でのペースアップも順調。
    空いた道路に合流の妨げになるよーな車両も見当たらない。
    無事、合流完了。
    概ね3.5m程度の車線をふらつくコトもなく、
    やはり一般道と同じよーに普通に走るMクン。
    しかし、ステアリング操作はほとんど問題ないものの、
    少々速度調整が効かないみたいデス。
    100km/hを超えよーとしてみたり、気が付くと80km/hを下回ろーとしてみたり。
    高速走行中に意外と嫌われるのがこのパターン。
    制動灯がつくわけでもないのに、知らぬ間に速度が落ちてしまい、
    いつの間にか接近する後続車両。
    高速道上ではなるべく踏みたくないブレーキを踏まざるを得ない状況を作ってしまう。
    ココはひとつ、コレを修正しておかなければいけません。


    高速道路に入ってからはやや緊張してたのか、少々湿りがちだったカレの口数も、
    時間の経過と共にまた賑やかになり始める。
    相変わらず適当に相槌だけを打つわし。
    否、相槌を打つ前にカレのコトバを遮り、
    ビミョーなペダル操作の度合いを習得してもらわねば。



    「そう。すこーしだけ踏んでみて。」

    「んー、もーちびっと緩めて。」

    「あー、それじゃ緩め過ぎ。もっと踏んで。」

    「ビミョーにネ。ビミョーに。」

    「わー、離して! 離して!」

    「それじゃー、前のクルマに近付き過ぎちゃうヨ!」

    「離してー。離してー。」

    「そう。もっと。もっと!」

    「離してー! 離してー!」





    シュパッ!





    ハイ!ハイ!ハイ!







    ハンドルから手を離してどーするんだい。





    そんなに手を挙げなくても。
    っつーか、時速100キロで走ってる時に、諸手を挙げなくても。

    速度が出てる時に少しくらいハンドルから手を離してもダイジョーブですけどネ。



    勘違いに気付き、
    大きく口を開け、満面の笑みを浮かべて陽気に言い訳をするMクン。
    なんだかもーすっかりリラックスしてくれちゃって。
    時速100キロで疾走しながら。



    あー、
    なんだかミョーに気分が沈んでいく。







     ■  2005年 4月某日   鮮度が命。




    4月!
    4月ですヨ!
    でもって今日はエイプリルフールですヨ!
    4月バカ!
    すこぶる4月バカなわけですヨ!
    4月バカ!
    まったくもって4月なバカ!
    ニッポン全国エープリルなバカ!
    バカバカ言うな!



    どんな大嘘ぶっこいちゃおーかと考えているウチに、
    すっかり日付は変わってしまい、
    季節は春。
    入学入社の季節デス。
    この4月からガラッと環境の変わるヒト達が浮き足立って浮かれまくって、
    どんな乱痴気騒ぎを繰り広げてくれるか、
    まったくもって楽しみにしているうちに、
    桜の季節デス。
    遅いですネ。
    桜の開花。
    いつになく蕾のほころぶ時期が1段階1発目の教習車並に遅いのですが、
    否が応でも気持ちは浮き足出すっつーもんデス。
    なーんて言ってるうちに、
    あれま、すっかり桜も開花しまくりですヨ。
    アチラコチラで桃色の景観がとっても素敵デス。
    ソメイヨシノがヤバイ!
    なんて話も聞かれたりしますが、
    関東地方は概ね満開。

    サクラサクラ。

    なんだか、
    とりまく状況が、怒濤の変化っつー感じデス。
    時間の流れってホントに早いんですネ。
    っつーか、単に更新が滞りまくってるだけですネ。
    ネタが新鮮なほどいいのは、寿司だけじゃありません。
    気をつけたいものデス。


    さ、
    新年度、がむばりましょ。










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