2003/4
No.1830 平身低頭。
No.1828 バスバスバスバス!
No.1826 痕。
No.1824 品位。
No.1822 跳ね上げる足の角度がポイント。
No.1820 命名。
No.1818 チェリーブラッサム。
No.1816 がむばる。
No.1814 不向き。
No.1812 感じる。
No.1810 コレも疲れる。
No.1808 あぁ。
No.1806 理由は言わずもがな。
No.1804 背負う。
No.1802 伸ばしたい理由。
No.1800 集中。
No.1798 そろそろ。
No.1796 バレてる。
 ■  2003年 4月18日〜30日   平身低頭。







まさに!







ゴメンナサイ。







管理人のPCが、こんな感じのすっとこどっこいだったため、
更新作業が、ちっともできませんでした。

ゴメンナサイ。


詳細は5月の私事日記にて。







 ■  2003年 4月17日   バスバスバスバス!(「バスガス爆発」と言いたいらしい)




送迎バス、結構イイカモ♪





人件費削減、「余剰戦力活用大作戦」の一環として、
昨日より、短時間だけど送迎バスの運ちゃん、やってマス。


わし、大型免許は持っているものの、
殆どその資格を活用したコトがなかったため、
丸っきりの大型ぺぇぱぁドライバー。


あぁ、
この緊張感!


うぅ、
この高揚感!

デカい車両を転がすおっかなさと言ったら!
そして、もしぶつけてしまった時には自腹覚悟の、
このスリルと言ったら!



きゃー♪
道幅いっぱい使ってるぅー♪

きゃー♪
ちょっとだけハンドル切ったら、反対車線にはみだしてるぅー♪



もはやそんな領域の、すっとこどっこいドライバーだったりするわけデス。



乗車の生徒様は1名だったんですけどネ、
何も知らないわけですヨ。
偉そーな顔して運転しているこのオトコが、
まさかぺぇぱぁドライバーだっつーコトを。
信用しきって、後ろの座席に腰掛けてるわけですヨ。
一丁前に白手袋なんかして、いかにもそれっぽい恰好で運転してるけど、
実はそれは緊張のため手に掻く汗を誤魔化す術だっつーコトを、
まったくもって知らないわけですヨ。

ふっふっふっふっふ。

運命共同体だネ。
キミとボクは。
何かあっても知らないヨ。

ふっふっふっふっふ。

まるでハハオヤの乳房に吸い付く赤子のよーに、
わしを信用しきってるけど、果たしてそんなに信用しちゃっていいのかな?

ふっふっふっふっふ。





・・・怖いっつーの。
とっても。





送迎バスの運転手様達へ。


改めて尊敬の念を込めまくりつつ、
そして感謝シマス。


アナタ方がいるから、我々教習指導員は仕事が出来るのデス。
時間に追われ、渋滞と戦い、腰の持病と闘い、
それでも生徒様を学校に連れてきていただける。
あぁ。
自動車学校で一番ヘビーな仕事はアナタ方ダ!



そー思った次第。







 ■  2003年 4月16日   痕。




「ハイ。ヨロシクお願いします。」

「お願いしま〜〜〜すぅ。」


そんな感じのオンナノコ、
Sさん(18歳・♀)、キャンセル待ちで乗車デス。


本日、関東地方では20度を超える良い気候、
Sさんも春物の服をお召しになってマス。
とりたて露出は多くないのですが、
分厚い殻を脱いだ、脱皮したてのモンシロチョウのーよう。
あぁ、ポエム。


教習内容は縦列駐車。
必死に後方を見ているSさんの なにやら首筋に小さなアザが。

そんなトコを打撲するわけないし、
虫刺され痕だろーか。



あ。



もしかして。



コレは。



キスマークでは?





そーいえば、教習が始まる前、オトコノコの教習生と一緒に歩いていたねぇー。
そーかー。
お相手は、あのオトコノコかぁー。
若いっていいよなぁー。
何の臆面もなく衒いもなく、こーして教習を受けてるわけかぁー。
そーかー。
でも、彼氏ももー少し考えて行為に到ってあげればいいのにねぇー。
まさかマーキングってわけでもあるまいしー。
そーかー。

昨晩はきっと濃密な夜を。





そんな想像を微塵も表に出さずに、
教習終了。



せめてファンデーションとかで隠していかが?







 ■  2003年 4月15日   品位。




仕事は公休。
だもんで、別の仕事の話。


岩手県議選でTOP当選したマスクを被った方、
問題になってるみたいですネ。
本人は、「有権者は覆面姿の私を支持した。」とおっしゃる。
知事や自民党ベテラン議員は、覆面登庁だと「品位を落とす」とおっしゃる。


岩手県議会規則には、
「議員は議会の品格を重んじなければならない」
っつー規則があるらしーデス。
議場に帽子やつえなどの携行品を持ち込むこともダメなんだと。





議員名簿を見る限り、
マスクをつけた方がいいヒト、いっぱいいるんじゃないかと。





品位を重んじるためにも、みーんなマスク。

岩手県議は仮面議会。
色とりどりの仮面が揺れて、そりゃーもう華やか煌びやか。
でもって、議会が荒れたら皆でマスクの剥奪合戦。
きっと県民も県政に興味津々間違いNothing。





ゴメンナサイ。
岩手県民の方々。





ちなみに、覆面指導員はダメだと思いマス。
マスクを被った上に、更にヘルメットは御免被りたい。







 ■  2003年 4月14日   跳ね上げる足の角度がポイント。




いよいよ教習の予約にも、
空きが出てまいりました。

空きが出た途端、当たり前のよーに、配車から外されるわし。
まさにオマケ指導員のよーな風情っつーもんを、そこはかとなく感じさせる、
悲しき閑散期デス。



「じゃー、生徒募集のポスター作って。」





わしの職業は、一体何かと。





例えばDTPとか、そーいう仕事の経験者だっつーのならわかるけど、
わし、ズブの素人ヨ。
しかも、ぜーんぶ私用のモンでやってるのヨ。
職場がそーいう環境を提供してくれるっつーのならまだいいけど。
まったくもぅ、まいっちんぐ。

古。





でも一番まいっちんぐなのは、
将軍、上司様のこのヒトコト。



「ごーめん。アレ、いらなくなったから。」



何度、そのコトバで泣いてきたコトか。
有償無償の努力は何処へ。
そしてこの腹立たしさも何処へ。



社員のご利用は、計画的に。







 ■  2003年 4月13日   命名。




バイクのマフラーがありますよネ。
あの中に水が溜まるんデス。



このあたり。


普通は、このあたりから抜けるよーに出来てるのですが、
相当年季の入った当校普通二輪教習車、
最近、ちっともヌケが悪くなってきて、
雨の日の教習の後、スロットルを回しちゃうと凄いんデス。

水吹いちゃって。

ブシャーっつー感じで。
バックファイアー改め、バックウォーターっつー感じ。
まるで清涼飲料水のネーミングみたいですネ。
んなことないですネ。



で、当校武闘派S指導員が、
このバイクに名前を付けました。





汁バイ。





取り締まりは行えないので安心デス。

ただ、追従する時が心配デス。







 ■  2003年 4月12日   チェリーブラッサム。




桜、オシマイのよーデス。
東北から北海道にかけては、まだまだこれからだと思われますが、
我がチバ県地方は、軒並みピークを過ぎてしまったよーデス。

ハラハラと舞い散る桜の花。
1枚1枚は小さくて、頼りなさそーだけど、
それが群れを成して、辺り一面を桃色の染める。
短期間に一気に花開き、そして一気に散っていくその去り際の潔さが、
ニホンジンの気質に合うんでしょーネ。





スロットルを回そう。
バイクに乗って、まるでシャワーの様に降り注ぐ桜吹雪の中を、
悠々と走ろう。
天気、晴れ。
気温、18度。
湿度、低。

快適。
至極、快適。
1年を通して、一番いい季節がまさに桜の開花時期。


午後からの雨で、きっと全て花が落ちちゃうコトでしょう。
ピンク色だった景色が、いつの間にか緑色に。
でも、いいんです。
それで。
また来年もきっと咲いてくれるはず。
そしたらまた、桜吹雪の中を走ろう。
桜の花びらのカーテンを潜り抜けて、
スロットルを回そう。






あぁ、ポエム。





ただ、現実は桜の花びらが目に入ったり口に入ったりで、
そりゃーもう、ウザいことこの上Nothing。

散った後の後片付けも大変だし。



さ、毛虫の季節ダ。







 ■  2003年 4月11日   がむばる。




有休を取りました。
繁忙期にがむばった、自分自身へのご褒美デス。
別に目的はありませぬ。
ただただ、ひたすら呆けるだけ。
ただただ、無駄な時間を過ごすだけ。
何もせず。
何も考えず。
ただただ、ボーッと過ごしたかっただけ。





まさか、1日中Siteの更新に追われるとは。





明日からはがむばって働こーと思いマス。



Site管理の。







 ■  2003年 4月10日   不向き。




一家揃って浦安のTDLへ。
高速を使うか、一般道から行くか、
選択肢が両方あるものの、ココはリッチに高速を使用。
たかが千数百円だけど。

平日のせいか、商用車ばかりが走る高速道路を快適に流し、
浦安ランプを降りて早々にTDLの駐車場へと滑り込む。



M-18でした。



ただ、ひたすらだだっ広く。
ただ、ひたすら広大で。
でも、ちびっと1台分のスペースが狭くて。

にこやかな誘導員のオニーサンに導かれて、有無も言わせず所定の場所へ。
整然と、アリの行列のよーに並べられていく、
様々な都道府県のナンバーのクルマ達。

デカ過ぎ。

「アタシ、車庫入れ苦手だから。」
とか、
「もっと広いトコがいい!」
とか、
自己主張がまったく出来ないこの駐車場は、
車庫入れの練習には向いてないよーデス。



それにしても、駐車料金2000円は高過ぎかと。



TDLでのデキゴトは私事日記にて。







 ■  2003年 4月9日   感じる。




コブシの白い花や、

散り始めた桜の吹雪や、

茶色い枝に目立ち始めた新緑のミドリよりも、

模擬教習を受けにやってきた、

イマドキ流行らないボディーコンシャスにミュール姿の女性を見ると、

春を感じますよネ。



感じますよネ?



さ、

繁忙期もオシマイだ!







 ■  2003年 4月8日   コレも疲れる。




毎回、何かが起きる特別教習。
特別教習がスケジュールに入っていると、まさにイベントデーな1日になるわけですが、
今日もそんな特別教習が組み込まれていたわけデス。
あぁ、しんどい。

で、今回の特別教習は、
またしても男性2名の女性1名っつー組み合わせ。
何かが起きそーな予感が。
その時、歴史が動いたっつー感じが。
ゴメンナサイNHK。
まさに、後世に語り継がれるよーな面白エピソード満載の特別教習っつー気配が。



しかし。



しかし。



小太りで髪がボサボサで自己顕示欲だけが強くてでも運転はからっきしなオトコノコと、
これまた小太りで黒ブチメガネで趣味はフィギアですとなんの臆面も衒いもなく言ってのけちゃうよーなオトコノコと、
家に居る時も外に出る時も同じダブダブのスウェット着ていてアタシって片付けられないオンナなのよねぇーとか、
ヘーキで言っちゃいそーな感じのオンナノコじゃ、何も起きません。



ただひたすら教習だけに徹し、
無駄話を極限まで排除して、ただ車内にはわしと生徒3人の呼吸音しか聞こえてこないよーな、
そんな、ギリギリまで研ぎ澄まされた、
もはや触れただけで切れてしまうナイフのよーな教習でした。







 ■  2003年 4月7日   あぁ。







所内にわしの教習車1台だけという事実。




他の教習車は、わし1台だけ置いて、みーんな路上教習へ。


あぁ、この独占感。
あぁ、この占有感。
まさにわしの教習生のためだけに存在する自動車学校。
芸能人が免許を取得に来ると、こんな感じなのだろーか。
直線を、カーブを、交差点を、
まるでバグダットの侵攻する米陸軍第3歩兵師団のよーに意気揚々とドライブ。
見通しの利かない交差点を優先側じゃない方を通る時も。
一時停止の交差点で無条件に止まる時も。
果てしなく誰も通るコトのない交差点でたとえ信号が赤でも。
ひたすら確認! 確認! 確認!

空は青く、道は広い。
たなびく雲はひたすらゆっくりと、ゆっくりと、形を変えながら通り過ぎていく。
誰も通らない道に名も知らない鳥がが舞い降り、地面に落ちている何かをついばむ。
ひたすら牧歌的に。
ひたすら旅情的に。
そんな中、エンストした君は、大慌てでエンジンを再始動。
ダイジョーブ。
ダイジョーブ。
誰もいやしないヨ。
ただ、そこにはひたすら長い悠久の時間の流れが、淡々と流れているだけ。
そう。
ただ、ただ、
ひたすら流れているだけなんだ。



あぁ。



路上教習が良かった。







 ■  2003年 4月6日   理由は言わずもがな。







閑散期に向けて、
送迎バスの運転の練習をしてるし。



わしやエムズ指導員他若干名。







 ■  2003年 4月5日   背負う。




普通二輪の教習中、生徒様のオトーサマが見学に。
よくありますよネ。
我が子の運転っぷりはどーなんだと。
ワタシはバイクの免許は反対だったのに、妻が許可したもんだから嬉々として通い始めた息子よ。
果たしてちゃんと運転できるのだろーか。
オトーサンも運動神経鈍いからねぇー。
オトーサン似のあの娘ったら、ホントーにダイジョーブかしら。
そんな感じで、教習所の外から我が子を必死に探す親御さんの姿を、
見かけるコトもしばしばあるわけデス。

で、この男性、年の頃は60過ぎくらいでしょーか。
地味な、いわゆるスラックスを穿き、やはり同系色の地味なブルゾンではなくジャンパーを纏い、
なんだかミョーに神妙そーな顔して、コースを眺めている。
さて、どの生徒様のオトーサマなんdなんで原簿を持ってる。



も、も、もしかして。
生徒様?



教習開始時刻と同時にそーっとわしの背後に近付き、
訝しそーな顔でジーッとコチラの様子を見ている。
その手にしかと握り締めていた原簿を受け取り、顔写真を見ると、
はやりこのおっさん、年配の方の顔写真がデンと貼り付けられてる。
生まれたのは昭和11年。



・・・・・・・。



昭和11年って。



昭和11年って言ったら、ちょっと前まで大正時代じゃないですか。
バイクと言ったら、メグロとか陸王とかそーいう時代の話じゃないですか。



どんな思いで教習所に通うと決心したんでしょ。
そーいう事情を根掘り葉掘り聞かないトコが、
アンケートで「無駄話をしてくれない」と悪い方に書かれてしまう、
わしののっぴきならない部分だったりするのですが、
興味はあるものの、ちょっと聞いてはいけない雰囲気を醸し出してるこの初老の男性、
淡々と教習を進めて参りましょ。



この男性、クルマの免許を持っていない。
しかし原付免許は所有している。
聞いてみると、ロータリー式であるものの、MTの原付を乗ってるとのコト。
ふー。
とりあえず安心デス。
「スクーターしか乗ってませぬ」「それもかれこれ20年前のラッタッタしかないんです」
なんて言われたら、どーしよーかと思いましたが杞憂に終わりそーデス。

ラッタッタ。正式名称「HONDAロードパル。スクーターはコレから始まった。







甘くなかったよーデス。







昭和前半生まれ特有の頑固さからなのか、それとも単なるシャイなのか、全くもってわかりませんが、
コチラの説明に何ひとつリアクションを返してこない。
返事もなければ頷くでもない。
とにかく、ボーッとしてるだけ。
オマケに目すら合わせよーとしないもんだから、
ただ空しく、わしの説明だけが宙に舞うのみですヨ。

しかも。

しかも、説明のため、後ろに乗せてみたら、
華奢なカラダのドコにそれだけのチカラがあるのかっつーくらいしがみついてくる。
首でも絞める気かっつーくらいのしがみつきっぷり。
もはや山での遭難者を搬送する山岳救助隊員となんら変わらないっつー感じ?

前後逆だけどネ。

肩に食い込むその手の握力に耐え、
もはや背後霊のよーにしがみつく、何も語らない初老の男性のやけに大きな吐息を耳元で聞きながら、
これから先の教習のしんどさを容易に思い浮かべて、
ハイ、終了。







 ■  2003年 4月4日   伸ばしたい理由。




本日、公休。
そのため、普通二輪教習の時にあった少し前のデキゴトでも。


「あのぉー・・・。」

教習開始時に突然、話しかけてくる生徒が。

「なに?」

やおら彼は切り出す。



「教習期限って伸びません?」



「は?」

突然、何を言い出すかと思いきや、
ぶっきらぼーにそー言い放つ少年。
ふと、手に持っていた原簿を見ると、
教習期限はあと1ヶ月くらいしか残ってない。
で、現在の教習状況は1段階の終わり間際。
とりあえず、理由を聞いてみる。



「入院してたっす。」



はー。
入院ねぇー。
理由はと聞くと、なんでもケンカして顔面骨折をしたらしい。
ケンカねぇー。
パッと見、ケンカをするよーなタイプには見えないんだけど。
もしかして?
もしかして?
襲われちゃったのかナ?
まさか、ネ。



「そーっす。」



あらま。
ホントに襲われちゃったんだ。
なんでも2人組にケンカをふっかけられたか、襲われたのか、
詳しくはわからないけど、とにもかくにもボコボコにされちゃったらしい。


そーかー。
気の毒だねぇー。
気の毒だけど期限は伸びないヨ。

まぁ、あと1ヶ月あるわけだしネ。
がむばれば、充分に間に合う残り期限って奴デス。



犯人は未だ見つかってないとか。

事故に遭遇して教習に来れなかったっつー生徒は、
過去に何人かいたけれど、
襲われて怪我して教習に来れなかった生徒がいるとは。

「安全と水はタダ」

いつしかそれは嘘っぱちになり下がっていたんですネ。
ニホンも。
危険な国になったもんデス。







 ■  2003年 4月3日   集中。






普通二輪担当。





背中に全神経を張り巡らせてみる。





そんなオトコ心な1日。







 ■  2003年 4月2日   そろそろ。




「○○ってなんだかわかりますか?」

「わかりません。」

「・・・・・・・。」

「じゃー、○○ってどーいう意味だかわかりますか?」

「わかりません。」

「・・・・・・・。」

「あれー、わからないかなぁー、もう習ってるはずなんだけど。」

「忘れました。」

「・・・・・・・。」

「それじゃー、○○って聞いたコト、ありますよね?」

「ありません。」

「小学生くらいでも知ってると思うんだけどねぇー。」

「知りません。」

「・・・・・・・。」





「全部、宿題ね。」





教わる気も、覚える気も、それ以前にやる気もNothing。
んな奴に何を教えろってんだ。


履修状況は1段階の中盤、法規走行を始めなきゃいけない段階。
しかし運転は粗暴な限りで、基本的なモノができちゃいない。
ペダル操作もハンドル操作も、もはや勘で動かしているよーな状態。
案の定、交差点を左折する時に内輪差で後輪を脱輪。
パニくってその直後に急ブレーキ、そしてエンスト。


「あれ? どーかしましたか?」

「・・・・・・・。」


何が彼を頑なにしてるんだろーか。
ヒトからモノを教わったり指示を乞うのが、そんなにイヤなのか。
自分の弱さを曝け出すのが、そんなに恥ずかしーのか。
それとも一生懸命の姿を格好悪いと感じる、若い世代共通の行動様式なんだろーか。

こっちだって生徒ができないのくらい、先刻承知の上。
失敗しに教習所に通ってるわけだし、
一度失敗したら同じミスを繰り返さないよーにして、
そして次に違う失敗で新しーコトを覚えればいい。

自分で努力もせず、上達しよーともしない。
ミスの理由も考えず、向上心を持とーともしない。
当然、上手くいくはずもなく、不貞腐れて教習車から降りていく。



あと数年後には社会に出るんだヨ。
新しースーツを着て、髪型を奇麗に整えて、新しー定期を買って、
自分のチカラで金を稼ぐ。
たった数千円、数万円稼ぐのに、どれだけヒトに頭を下げなきゃいけないか、
どれだけ自分を犠牲にしなきゃいけないか、
そして、どれだけ自分のスタンスやポリシーっつーもんを曲げなきゃいけないか、
きっとわかる時期が来るはず。
でも、その時になって慌てて泣かないよーに、
今からボチボチ、思考回路を変えてみてもいい頃だと思うんだけどネ。







 ■  2003年 4月1日   バレてる。




4月デス。
新年度突入デス。
今日から肩書きが変わるヒトがきっとゴマンといるに違いない日ですが、
今年度もヨロシクお願いしますネ。


大柄なD君(18歳・♂)、
花粉症なのでしょーか。
鼻をグズグズしながらの教習。
マスクをしてみたりとかはしてないのですが、
もしかしたら風邪をひいてるのかも知れませぬ。
それについて、いちいち聞かないっつートコがオトナっつーもんデス。



で、そのD君、
ヒトがしっとりとギアチェンジの説明をしている時に、
わしの声を、まるで遮るかのよーな大きなクシャミを一発。



ベックショッ!



うむ。
ナイスブロック。
ちゃんと防いだネ。
口から飛び出そーとする唾液その他モロモロを自分の手のひらで。
その粘着物をフロントウィンドウやダッシュボードに飛び散らされた暁には、
あまりいい気分がしないっつーもんだ。
っつーか、それくらいは最低限のマナーっつーもんデス。



が、しかし。





そのべチョべチョの手をどこで拭いている。





しらばーっくれた顔して、シートで拭いただろ?
わしが前を向いてると思って、
コソーッと手をフトモモに持っていくフリをして、
座席の側面で数回、手のひらを擦っただろ?
ついでに拭いきれなかったのか、
ハンドルにもすこーし擦らせてただろ?



オジサンはちゃんと見てたんだからネ。
でもそれについて、いちいち文句を言わず、
寛大な措置を施すあたりが、オトナっつーもんデス。



せめて自分のジーンズで拭け。










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