2003/2
No.1732 見た目。
No.1730 オッス! おらecho!。
No.1728 きっと。
No.1726 キャー。
No.1724 雪景色。
No.1722 芳本○代子。
No.1720 嘘から出た真。
No.1718 きっとフィクション。
No.1716 排気音。
No.1714 施す。
No.1712 読み方。
No.1710 名前。
No.1708 ひけらかす。
No.1706 顧みる。
No.1704 裏腹。
No.1702 つくづく思う。
No.1700 海苔の行方。
No.1698 経験。
No.1696 おぶらでぃおぶらだ。
No.1694 賢い。
No.1692 ちょっと違う。
No.1690 ぷるぷる。
No.1688 至急。
No.1686 見かける。
No.1684 わかってたけど。
No.1682 大きなお世話。
No.1680 お詫び2。
No.1678 お詫び。
 ■  2003年 2月28日   見た目。




2月は今日でオシマイですが、
まだまだ新入生がたんまりと当校を訪れて参りマス。
なんだか今年は随分と入校生が多いみたいデス。
 ――繁盛するコトは美しきコトかな。――袋小路抑圧
そんな感じで2003年2ヶ月目も無事終了っつー感じデス。



なんだかMT車が、否、クルマ自体が不釣合いなお嬢様担当。
名前はDさん(17歳・♀)。
コシキユカシキっつー言葉は、彼女のために用意されてるのではないかと思えるくらいの、
お嬢様っぷりデス。
話し方、仕草、立ち振る舞い、格好、全てがお嬢様。
きっとブルジョアジーな世界で生きているヒトなんだろーなぁー。
もしかしたらオトコのヒトと話なんかしたコトないよーなヒトなのかしら。
趣味はきっとポエム。
か細い、それでいてしっかりと意思のある声で、
乙女チックにロマンチックなストーリーを語ってみたり。
もしくはフルート。
節目がちに白いロングドレスを身にまとい、
森でマイナスイオンを振り撒きながら、切り株に腰を下ろして奏でれば、
きっと動物ともオトモダチになれるはず。
打楽器系じゃないんデス。
叩いちゃいけないんデス。
吹く。
そーっと吹き込む。
だってお嬢様なんだから。

そんなお嬢様な貴女がクルマを運転するなんて。
そんな貴女は高級車の後部座席に乗るヒトなのデス。
いいの?
運転しても。
オトーサマやオカーサマが心配するんじゃなくて?
もしかして待合室に侍従がソワソワしながら待機してるんじゃなくて?
そんな感じの1段階1発目の教習だったんですけども。





「ハイ、それじゃー、直線で加速してみてくださいネ。」





「ぅおぉぉぉぉぉぉーーー!」





「ハイ、それじゃー、加速チェンジしてみてくださいネ。」





「ぅおぉぉぉぉぉぉーーー!」





叫びすぎ。
まったくもって叫びすぎデス。
月夜のニホンオオカミみたいデス。
ホシヒューマと抱き合うバンチュータみたいデス。
涙はココロの汗だって。
ちっともお嬢様なんかじゃありません。
そんな野太い声のお嬢様なんて、
わしは認めたくないんデス。
お嬢様はポエムでフルートでマイナスイオンなんデス。


ヒトは見た目で判断しちゃいけないんですネ。







 ■  2003年 2月27日   オッス! おらecho!






天気のいい日のシミュレーター室は、
ある意味、闘いと言えるのではないかと。







か○はめ波!(A君の口臭)







魔○光殺法!(Bさんの香水)









匂いの塊が狭い部屋の中で、
それこそわしを倒そーといわんばかりに襲い掛かって亀仙人。





来週もゼッタイ観てくれよな!!!







 ■  2003年 2月26日   きっと。







今日は休みでした。



休みの日の時間軸は、
絶対に普段とズレているはず。

きっとそう。







 ■  2003年 2月25日   キャー。




ゴッドネーちゃんの所内教習担当。
「ゴッドネーちゃん」と言えば、和○アキ子嬢かモ○娘。卒業の中○裕子嬢っつーのが街のキマリですが、
彼女も見事なゴッドっぷりデス。
身長はわしよりも大きく、それ以上に態度もデカい。
もはやタメ口全開、わしは近所のオニーチャン扱いデス。
服装は虎の刺繍が入った、一体ドコでそーいうの売ってるのって聞きたくなるよーなゴールドのスウェットで、
どーみても、勝負服じゃないデス。
いや、別に教習所で勝負してもらう必要はないのですが、
明らかに近所のコンビニに雑誌とジュースと、あ、ついでにお菓子もーみたいな格好デス。
でも、化粧だけは気合が入っているのか、
宝塚のヒト達が薄化粧に見えるくらいの施しっぷり。
髪の毛は勿論ブロンド、否、錆色、
毛先は枝毛でとってもボリューミィー。
でも、性格は明るくいい娘のよーデス。
ちゃんと挨拶も返事もします。
それが出来れば、世の中ちゃんと渡っていけるっつーもんデス。


このゴッドネーちゃん、意表を突いてMT免許を取得なさろーとしてらっしゃる。
今日で3回目の実車教習、
まだまだクルマを満足に動かすっつーレヴェルには達してませぬ。
試しに聞いてみる。


「クルマの仕組みってだいたいわかってる?」

「ちーっともわかんなーい♪」


あ、そー。
そーだネ。
そーだろーネ。
そんな気がしてました。
それじゃ、ちびっと説明。
わかってくれたでしょーか。


「だめぇー♪」


そか。
わかんないか。
じゃ、それ宿題ネ。
家で勉強してくてネ。
勉強なんぞ、するもんかヨっつー顔してますが、
そのうち切羽詰ってやるコトになるでしょー。



で、彼女、発進はまだしも、ちっとも「停止」ができやしない。
ブレーキを踏むコトはできる。
でも加減が効かない。
クラッチを踏めない。
踏んでみても、時期が不適切。
なぜブレーキとクラッチを使うのか。
もはやそのヘンが彼女の頭の中で、疑問符沸きまくりのよーデス。


「いいかい? ブレーキを踏むでしょ? そーするとタイヤは止まろーとするよネ?
でも、動力が繋がってるとタイヤだけじゃなくてエンジンも止まっちゃうわけだヨ。
だから、エンジンが止まりそーな音したらエンジンが止まる前にクラッチを踏むんだ。」


ハトが豆鉄砲喰らったよーな顔して、それでもやってみる。
ガクン。
急ブレーキ。
うむ。
脳震盪起こすかと思ったヨ。
そんなに強くトドメを刺さなくてもいいんだっつーの。
クラッチを踏んだ後は、踏んでいたブレーキペダルの踏力を少し緩めて、
今までの慣性で数m進んでから止まるよーにすると、静かに止まれるヨ。
ましてMT車、下り坂じゃなければ、ブレーキを踏まなくたっていつかは止まるんだからネ。



トロトロ走る、我が教習車。
その前を更にトロトロ走る、別の教習車。
その教習車がカーブを曲がりきれずに脱輪したわけデス。
さ、ゴッドネーちゃん、あれだけ説明したんだからダイジョーブだよネ。
練習の成果をわしに見せてちょーだい。
見事な停止方法って奴を見せてちょーだい。

―――ブレーキを踏む。

うむ。いい塩梅ダ。

―――速度が落ちてきたのでクラッチを踏む。

うむ。いいタイミングダ。

―――クラッチを踏むと同時にブレーキを開放。

開放? 緩めるだけでいいだけどネ。

―――アクセル全開。

!!!







「ウギャー!!! 止まんねー!!!」







殺す気か!? 訴えてやる!!





その時、わしの頭の中にはダチョウ○楽部の太っちょが、
頭にポッカリと浮かぶ余裕なんぞないっつーの。



あー、ビックリしたねぇー。
それ以前に、なんつー言葉遣いだ。
せめて「ウギャー」じゃなくて「キャー」にしておきなさい。
仮にもレディーでしょ。
好きなオトコの前だともっと淑やかになるんでしょ。
だけど彼女にはそーいう言葉遣いが、勇まし過ぎて似合い過ぎて大笑いダ。







 ■  2003年 2月24日   雪景色。




わし、雪って綺麗だなぁーって思うんデス。
何千万何億粒の雪の結晶が、
ぜーんぶ同じ方向性を持って地面に向かって落ちてくるけど、
でも、どれひとつとして同じ動きはしていないんデス。
それはまるで、40数億いる地球の支配者気取りの生物のよーなんデス。
アスファルトのよーに暗い灰色の空からユラユラと、
時には真っ直ぐに、時にはカーブを描きながら、
音ひとつ立てずに、遥か彼方からやってくるんデス。
それをボーッと眺めているだけで、ミョーに癒されるよーな不思議な気持ちにわしはなるんデス。
普段の生活のシガラミやストレス、そんなギスギスしたココロにポッカリとそれでいて心地良い空間を作るよーな、
それこそ悠久の時間の流れさえ止めてしまうかのよーな、
そんな日常を忘れさせてしまうよーな情景が好きなんデス。

1年の半数近くを雪に閉ざされてしまう地域に住むヒトにとって、
雪っつーもんは邪魔な存在でしかないかもしれないけれど。
雪で害を被ったコトのあるヒトにとっては、単に憎むべき存在だけでしかなのかもしれないけれど。
でも雪の滅多に降らない地域に住むわしにとっては、雪は好意の対象だと思うんデス。
雪と言うより、降雪がもたらす景色の劇的な変化が好きなんだと思うんデス。
道路も、建物も、みーんな真っ白に。
木も、草も、ポストも、電柱も真っ白。
標識も、信号も、教習車も、パイロンも、電光掲示板も、
バイクも、コースも、わしの顔色も真っ白なんで二輪教習中止にしてクダサイ。(ガタガタ震えながら)







 ■  2003年 2月23日   芳本○代子。







とらんすみっちょん。





同期は本田美奈子とか中山美穂とか斉藤由貴とか。






今日の教訓

思い付きで日記を書かないコト。



そいでもって後で後悔しないコト。







 ■  2003年 2月22日   嘘から出た真。




先日日記に登場させた、
竹林さんと亀田さんっつー名前の生徒を、
本日たまたま担当しました。



竹林さんは「ちくりん」さんじゃなかったし、
亀田さんは接客業のヒトじゃありませんでした。





わかるヒトにはわかる、
わからないヒトには全くわからない内容の日記でした。







 ■  2003年 2月21日   きっとフィクション。




「お客様、本日担当させていただきます、○○というモノでございます。」

男は指先までピンと伸ばした両手をその身に添わせ、深々と礼をすると、
待合室のシートにその身をどっしりと預けている18歳の少年に向かってそう告げた。
少年は自分の目の前で頭を垂れている男を軽く一瞥すると、
それこそ面倒臭そうにやっと立ち上がり、自分の持っている荷物を乱雑にオトコに差し出した。

「お預かりします。」

静かに男は少年の荷物を受け取り、少年の斜め前をやや中腰で歩きながら、
近くに駐車してあるクルマに仰々しく導いていく。
その道程、少年はポケットから皺くちゃになったタバコを取り出し火を点ける。
男はその行為に関しては何も反応を示さない。
2、3回煙を燻らせるとすぐに叩きつけるように地面に投げ捨て、足で踏み消した。
その姿を見て男は黙って消されたばかりの吸殻を拾い、自分のポケットに納めた。
その間に展開される言葉は何もなかった。

「コチラでございます。」

1台のクルマに辿り着くと、助手席のドアをそそくさと開け、
少年を助手席に導き入れた。
勿論、男の手は少年がドアに頭をぶつけるコトのないようにちゃんとガードをしている。
少年がシートに身を沈めたのを確かめると、
男はそっとドアを閉め、預かった荷物を後部座席に乗せ、
そして自身は運転席に座ると、またもや深々と頭を下げ少年に告げた。

「本日の教習を担当させていただきます、○○でございます。」

少年は男に目を合わせるどころか、顔すら向けようとしない。
それこそ早く進めてくれよと言わんばかりに、貧乏ゆすりを始め、
外の景色を眺めている。

「本日の教習は、1段階項目7番、『目標にあわせた停止』でございます。」

男は静かに、それでいて事務的にそう少年に告げると、
少年は一言だけ声を発した。

「あぁ。」

初めて男は少年の声を聞いた。
しかし、きっとこれが最後に聞く言葉だろう。
あとは説明を続け、機嫌をとり、履修できようができまいが、
カリキュラムを消化していくだけだ。
少年が何もリアクションを取らなくても、何も質問をしてこない限り、
あくまでも一方的なアナウンスをするだけだ。
そういえば、質問をされなくなって何年経つだろうか。
客からの質問というものは何ひとつない。
質問もない代わりに、要望も疑問も感想も感動も、
何ひとつなくなってしまった。
時代の推移と言ってしまえばそれまでなのかもしれない。
21世紀に入って、早30年。
「21世紀」という言葉自体がもはや陳腐化してしまっている。
昭和の時代に考えられていた21世紀とは、現実は程遠く、
宇宙旅行はまだ夢のまた夢。
まだ車が人々のメイン輸送手段であった。

男はいつも思う。
もはや私は必要とされていないんじゃないか、と。
別に機械にインプットされた音声を車内で流しているだけでいいんじゃないか、と。
教習所の指導員という職業は無意味な存在なのではないか、と。
自動車の自動運転化や、道路行政の革新はここ数年で桁外れに進み、
もはや年間1万人近くの交通事故死者数があった頃がまるで嘘のようだ。
今じゃ交通事故の存在自体が珍しく、
先日も縮小され続けてきた交通警察が、いよいよ完全に撤廃され、
右肩上がりに増加を続ける国際犯罪の方に回されると発表があったばかりだ。
事故や違反がなければ、それを取り締まる存在は必要ないというわけだ。
交通公害もなくなり、もはや化石燃料を使用した車は博物館でしか見ることができない。
全てがクリーンに。
全てが安全に。
全てが自動に。
そして単なるサーヴィス業と化した教習所の存在も形骸化しつつあるというわけだ。
恐らく数年後には教習所というシステム自体がこの世からなくなってしまうのは必至のようだ。
男は時々思い出す。
数十年前を。
お客がまだ「生徒」と呼ばれていた頃を。
誘導係の自分が、まだ「教官・先生・指導員」と呼ばれていた頃を。
自分の持てる技術や知識を、生徒に必死になって伝達しようとしていた頃を。
車がまだ人間が機械に頼らず、人間が持ち得る五感をフルに使って操るものであった頃を。

助手席で軽い寝息を立ててる少年の横顔を見ながら、
聞かれることのない説明を淡々と繰り返す自分に慣れてしまっている現状を、
それほど憂うでもなく、
しかし、ポッカリと青い空に浮かんだ雲は数十年前と何ら変わっていなかった。







 ■  2003年 2月20日   排気音。




わし、比較的匂いに敏感なんデス。
自分自身に香水やらオードトワレやらは使ってないし、
クルマにも芳香剤は積んでませぬ。
教習車の中にその類を載せてる指導員もいます。
それについては賛否両論ですが、とりあえずそれについてのディスカッションは別の日にでも。


で、本日午前中、ニンゲン芳香剤のS君(23歳・♂)担当。
芳香剤とはいっても、勿論良いスメルじゃございません。
ちょっとした刺激臭と言えばわかりやすいでしょーか。
で、そのとってもボリューミィーっつーかファットな彼、
このク○寒い中、なにやら大汗をかいてらっしゃる。
うむ。
緊張と力みが原因だネ。
それとも我が教習車の暖房がキツ過ぎるのでしょーか。
ちびっと室温を下げる設定にして、さぁーどーだ?
少し汗は収まるかな?





口臭もちびっとドブ臭いカモ。





鼻で呼吸を繰り返すのではなく、彼の近辺にある酸素を全て吸収すべく、
それこそモビルスーツのエアダクトから聞こえるよーな音を伴いながら、
まるで腹式呼吸の訓練のよーに繰り返すS君なのデス。
きっとこの匂いは口の匂いじゃありませぬ。
きっと胃だ。
ストマックだ。
そいつが少しやられてる匂いだ。


で。
本日の教習内容は、1段階も中盤に差し掛かったので、
いよいよクルマっつーハードもそこそこ動かせるよーになったわけだし、
法規に従った運転をしてもらうコトにしましょっつー段階デス。
ただでさえ操作の多いMT車、その上更に確認がたんまりと増えてくるわけですヨ。
進路変更時の確認、交差点左折時の巻き込み確認、交差点進入時の左右確認、
そりゃーもう、慣れないヒトにはとんでもなく忙しいわけですヨ。
ただでさえ行動がテンパリ気味のS君にとって、それはもう大騒ぎなわけですヨ。



「ルームミラーを見てぇ、左合図を出してぇ、左目視っ!」





はふぅー。





「左折する一車長手前でぇ、減速完了後に巻き込み確認っ!」





ぷしゅぅー。





ゴメンナサイ。
窓を開けっぱなしにしてたのは、暖房が効き過ぎていたからじゃありません。
ゴメンナサイ。


数時限後に、キャンセル待ちで当たったS君がわしの担当車両の横で、
にこやかな笑顔で待っている姿がとても愛らしかったデス。
相変わらず腹式呼吸をしながら。
ぷしゅーぷしゅー言わせながら。







 ■  2003年 2月19日   施す。




パンダみたいな化粧を施したジョシコーセーを担当した。
いわゆるガングロっつー種類のヒト達ですネ。



人数が増えると強いみたいデス。




まだそれって流行ってるのかな?
果たしてホントーに可愛いのか?
未だにそれはイケてるのか?
それがまだ通用する時代(とき)なのか?





オジサンには単に、とんでもないくらいデカい目ヤニがついてるよーにしか見えませぬ。





いや、別にクルマの運転に影響があるわけじゃないんだけどサ。

ただ、その化粧を施した生徒様に対しては、
オジサン指導員の士気に少なからず影響があるとの報告が、
厚生労働省発表、厚生労働統計一覧に発表されているっつー話を聞いたコトはないので、
まぁーいいや。


がむばれ若人。







 ■  2003年 2月18日   読み方。




2段階で急制動と等速コーナリングの体験をした、
「あたしわかんなーい」っつー感じのMさん(18歳・♀)に、
ABSについて説明を。
ついでにちょっと質問してみよーと思ったのですヨ。

コレについて。



ちなみに「SRS」とは、「Supplemental Restraint System」の略デス。
シートベルトの補助拘束装置っつー意味ですネ。
ただ、「SRS」については、たヴんフツーのヒトでも知らないヒトが多いと思いマス。
とりあえず、「AIR BAG」をなんて読むのかと。



「コレ、なんて読むの?」



「えーっとぉー・・・。」



よし。
わからないな。
悩んでるな。
そーくると思ったさ。
考えあぐねると思ったさ。
それを期待してるのさ。
よし。
言っちゃえ。
面白い回答を。





「えっとぉー、えあばっぐ?」






ちぇ。







ちなみに「ABS」とは何の略と聞いてみても、
ちゃんと答えちまいました。
意外と知ってるんですネ。



なんだか最近、こんなのばっかり。







 ■  2003年 2月17日   名前。




まだまだ入校生がたっぷり、所内コースでGoogle、グールグルな今日この頃ですが、
1段階初っ端のH君(18歳・♂)担当。
まだ入校したてだけに行動が初々しいデス。
顔は髭なんぞ生やしてふてぶてしいですが。



さて、H君、ちゃんと予習をしてきたかな?
教習所はネ、小学校や中学校と違うんだ。
そー。
義務教育じゃないんだヨ。
来たくないヒトは、来なくてもいいトコなんだ。
運転免許証っつーライセンスを取得するための訓練機関なんだヨ。
だからネ、ちゃんと自助努力をしなくちゃいけないんだヨ。
予習復習は当たり前、ちゃんとバックグラウンドでイメージトレーニングを積んできて、
それを実車で確かめて欲しいんだなオジサンとしては。
なに?
予習なんてしてない?
どーしてだい。
ん?
そんな話は聞いてない?
それに大体はわかるだって?
んー。そーかー。
予習をしてこいって言わなきゃダメなのかぁー。
んー。なんだかその口の利き方にオジサン、声のトーンが少しだけ下がっちゃったけど、
まぁー、いいや。
装置の名前くらいはわかるよネ?



そんな感じで教習がスタートしたわけデス。
次々に質問攻めをするのは、ムカッ腹立ってるからじゃありませぬ。
まずは装置の名前や役割りくらいはキチンとわかってなきゃ、
コチラの指示が説明が理解されないからっつーコトにしておきたい。
そーいうコトにしておきたい。
とにもかくにも時間はあまりないから、矢継ぎ早に聞いてみましょ。


「コレ、なに?」

「クラッチペダルです。」

「役割は?」

「・・・・・・・。」


ほらネ。
言わんこっちゃない。
わからないじゃん。
だから言ったじゃん。
コレはね、エンジンの動力を駆動輪に伝えたり切り離したりする装置なんだヨ。


「じゃー、コレはどんな役割?」

「速度を落とすペダルです。」

「名前は?」





「H(本人の名前)です。」





そーだネ。
君はH君だネ。
原簿にそー書いてあるからオジサン、ちゃーんと知ってたヨ。
そーかー。H君かぁー。
いい名前だよねぇー。
それにしても珍しー名前だよねぇ。
この名前ってH君のオトーサンの地元に多い名前なの?
あまり同姓のヒトに会ったコトないでしょ。
ふーん。
なんだかいい名前だよねぇっつーか今、君の名前は聞いてないヨ。



これだから質問はやめられません。







 ■  2003年 2月16日   ひけらかす。




実父が免許の書き換えのため、免許センターに出向き、
更新時講習を受けてきたらしい。
ちなみに高齢者講習を受ける年齢にはまだ到達してませぬ。

で、帰ってきた早々、なんだか自慢げにわしに問い掛ける。



「おい。高速道路って2種類あるの、知ってるか?」

「うん。知ってる。自動車専用道路と、高速国道。」

「・・・・・・・。」



「シートベルトをしてる人間の割合が一番低い都道府県、知ってるか。」

「うん。知ってる。チバ県。80%弱。」

「・・・・・・・。」



「今、事故で死んじゃったヒトが一番多い都道府県、知ってるか。」

「うん。知ってる。チバ県。50人を超えてダントツ1位。」

「・・・・・・・。」







講習を受けて仕入れた知識をひけらかしたかったよーデス。
で、なに、ガッカリしてるんでしょーか。
即答するわしに尻を向け、どっかに行っちゃいました。
っつーか、アナタの息子の仕事は何か、忘れちゃったのでしょーか。
息子として、ちびっと心配デス。







 ■  2003年 2月15日   顧みる。




今日明日と連休デス。
繁忙期に突入し、ある意味、今が稼ぎ時。
生徒様が少なくなってきて、教習に空きができてしまっては、
残業代が入らなくなってきちゃうのデス。
残業代がなければ、大学新卒の新社会人よりも基本給の少ない当職場。
今のうちにガンガンと収入を得るべく、公休出勤なんぞしてみよーかなぁーなんて、
思っただけで、カラダや精神的な疲労を考えると、
そんな思いも木っ端微塵なわけですヨ。
休む時は休む。
これ大事。
自分に言い聞かせて、連休突入デス。



一見さんではなく、こんな日記でもある程度のリピーター様はいるわけで、
果たしてそんな稀有で多謝なリピーター様方は、
この日記に何を求めて訪問してくれているのでしょーか。
そんなコトをふと考える時があるのですが、
ニュースサイトのよーな情報っつー情報があるわけでもないし、
面白さに関しては、ココよりも面白いSiteは星の数ほどあるわけで、
っつーか、それ以前に面白いテキストを書いてる自信なぞ持ち合わせていないわけで。
っつーコトで、最近はSiteの宣伝活動っつーもんを、Site開設時と比べて、
全くに近いくらいやってないわけですヨ。
オコガマシイっつー気分って言えばわかりやすいでしょーか。





んー。





毒が欲しーのかな?





自分と関わりのあるニンゲンが果たしてどんな気持ちでいるのだろーか。
コレは、他人は全然自分のジンセイに関係ないやっつーニンゲンを除いて、
全てのヒトが持ち合わせている素直な感情だと思うのですヨ。
自分はどー思われているのか。
自分の正当性は庇護されているのだろーか。
誰しもヒトとの関わりにおいて、そー思っているに違いないのデス。
「他人は関係ないや。」
そーウソぶいたトコで、やはり気になる世間の評価。
まして教習所っつー特殊な世界で、評価されるコトが目的に成り得ている生徒様方。
気になると思うのですヨ。
指導員が何を考えているのかが。
他の生徒と比べて自分はどーなのかが。
で。
そこで安心の材料となるのが、他人の失敗。

ほら。
みんなやってるじゃん。
みんな失敗してるじゃん。
なんだ。
自分だけじゃないんだ。
良かった。
わー。
こんな失敗をやらかしてる奴もいるんだ。
ヒデーなぁー。
なーんだ。
自分ってマシな方じゃん。

自分のコトしか知らない教習所の中の自分のスタンス。
果たして自分はとんでもない生徒なんじゃないだろーか。
そんな不安に苛まれて覗いて見たところ、もっとスゴイのがいる。
自分よりも下がいるこの安心感。
まだまだ自分はダイジョーブ。
そんな相対評価を期待してるヒトが多いんじゃないかと思うのですヨ。
回りのヒトと比べるコトの無意味さは、客観視すればするホドわかるコト。
でも当事者にとってみれば、コレ以上の気掛かりはないわけで。



大抵の閲覧者の方々も教習所を卒業し、
クルマという機械を動かすコトに抵抗感がなくなってくるにしたがって、
このSiteから離れていくケースが多いよーデス。
たとえそれが常連様であっても。
どんなに足しげく通ってくれていても、少しずつ足は遠のいていくわけデス。
つまりそれイコール、クルマを動かすコトに関して、
それほど他人との比較が必要なくなってきているっつーコトなんでしょーネ。
えちょせとらは、そんなクルマの運転に慣れる過渡期のヒト対象のSiteっつーコトになるんでしょーネ。







なんでそんなに自分のSiteを冷静に評価してるのか、まったくもってわかりません。
そんなマーケティングは必要Nothingデス。
コレで商売をしてるわけじゃないんだしネ。







 ■  2003年 2月14日   裏腹。




ちょっとナチュラルテイスト感のある高校生のオトコノコを担当。
まだ1段階も数時限を消化しただけの、発進も停止もまだまだ未熟なオトコノコ。
で、そのオトコノコ、
何かにつけてヒトリゴトをブツブツと。
別にヒトリゴトを言うコト自体は珍しーコトじゃないし、
ちっとも害はないので構わないのですが、
普段はポカーンと開いた彼の口からボソボソと紡ぎ出されるコトバは、
よーく聞いてると、とんでもないコトを口走ってる模様。


「・・・アクセルブレーキを押してぇー。」


アクセルブレーキ?
果たしてそれを踏むと、クルマはどーいう動き方をするのでしょーか。


「・・・ハンドブレーキをひねってぇー。」


ひねるのか。
どーやって。
で、ひねってどーする気だ。


その都度、彼の言葉を問い詰めてもいいのですが、
ヒトリゴトに文句を言っちゃいけません。
彼はわしにではなく、自分自身に語りかけているわけで。
それ以前に、いちいちツッコんでるとキリがなさそーなので、黙って聞いてましょ。



見通しの利かない交差点に差し掛かる。
彼の立場は優先側じゃありませぬ。
きちっと確認をして優先車両がいないのを確かめてから発進しなくちゃいけませぬ。
さ、どーだ?
優先車両は来てないかい?
ガックンと停止した彼、ポカーンと口を開いたまま優先側を覗き込んで見ている。
キョロキョロ。
意を決したのか、彼はヒトコト口走って行動に出た。



「よしっ、行くぜぃっ!」



往年のあぶデカのよーに吐き捨てたコトバは、とっても威勢が良い。
今までの小声のヒトリゴトに比べると、一際大きな声で意を決した模様。
自信に満ちたその声には一点の迷いもない。



(ブウウウウウウウウウン。)



アクセルを踏んでいるらしい。



(キリキリキリキリキリキリ。)



クラッチを繋ごーとしてるらしい。



(ブウウウウウウウウウン。)



更にアクセルを踏み込んでいるらしい。



(キリキリキリキリキリキリ。)



更に踏んでるクラッチペダルの踏力を緩めていってるらしい。
しかも足首を使ってペダル操作をしてるもんだから、
靴のソールの裏をペダルが滑るのか、おっかながっちゃってなかなか繋がらないらしい。



(ゴボッ。)



急に繋がってしまったらしい。





緊急補助ブレーキ発動。





行くぜぃっつーコトバと、その時点の判断は間違いじゃありませんが、
動き出すまでに7秒も掛かっちゃ、状況は一変しちゃうっつーの。



行くぜぃっと思ったらすぐ行くよーに、
ちゃんと練習してくださいネ。







 ■  2003年 2月13日   つくづく思う。




模擬教習。
ズラリと並んだ5人の男子高校生達の後姿を見ていると、


「高校のセンセって大変だろーなぁー。」


ってしみじみ思うのデス。







 ■  2003年 2月12日   海苔の行方。




かみさんが、昼の弁当を作ってくれない時は、
コンビニに立ち寄って昼食を買ってから出勤するのですが、
そのコンビニで買ったパリパリ海苔のオニギリを食べる時、
うまくご飯と接触することのできていない、海苔同士の重なる部分が、
なんだかイヤでイヤで仕方ないもんだから、
片側の部分をペリッと折って捨ててしまおーと思ったけど、
予想を遥かに上回る量の海苔が取れてしまい、
本来のオニギリに比べて、ご飯の部分が剥き出しのオニギリが不憫に思えてしょーがないので、
今さっき本体から切り取られ、その役目を遂げるコトなく捨てられる運命だった海苔の一部を、
ツギハギして食べよーとするわしは、
なんか間違っているのだろーか。



ちなみにシットリ海苔のオニギリは、
そんな海苔の重なりを気にする必要はないものの、
あの歯にまとわりつく感覚が好きじゃないのデス。



黙って喰えっつーコトで。







 ■  2003年 2月11日   経験。




インフルエンザに感染した後輩指導員に代わって、
普通二輪担当。


1段階1発目。
普通免許は持っている20歳の男性1人。
最近流行の「戦隊モノ」に出演して、
お子様よりもオカーサマに人気絶大そーないいオトコっぽさデス。
しかしそんなコト、免許取得には全くもって関係ないので、
とりあえず聞いてみる。


「二輪に乗ったコトありますか?」

「はい。あります。」


そか。
あるのか。
スクーターかな。
それともギア付きの奴かな。
ギア付きの奴だと、教習が進めやすくていいんだけど。


「スクーター? ギア付き?」

「ギア付きです。」


おー。
そいつはいいや。
それじゃー、ギアチェンジとかクラッチの説明は簡単でもヘーキだネ。


後ろですけど。

「・・・・・・・。」


うむ。
そか。
そーきたか。
確かに、「乗ったコトある」に違いないネ。
オジサンの聞き方が悪かった。
でも。
でも、ほら。
「流れ」っつーもんがあるでしょ。
話の流れっつーもんが。
なんつーのかなぁー。
タンデムできても操作できるわけじゃないっつー感じ。
だもんで今、この場でタンデム経験を聞くことはないっつーのかなぁー。
そーいうモンを読み取って欲しいなぁー。



なんてコトは思ってみても微塵も表情に見せずに、
1から1000まで微に入り細に入り事細かに説明して教習終了。







 ■  2003年 2月10日   おぶらでぃおぶらだ。







「こどもといっしょにどこいこう」





公休日の我が家の自家用車は、
もっぱら病院への送迎バスとなってますヨ。







 ■  2003年 2月9日   賢い。




路上教習をしている最中、
ふと、ルームミラーを見ると、
ミラーいっぱいに後続車が映っているコトが。


クルマに乗っていると、無闇に先へと急ぎたがるヒトがいますよネ。
2車線以上の道路であれば、とにかく隣車線のクルマよりも早く、少しでも前へ。
片側1車線でも、とにかく前にいるクルマにひたすら追いつこーと加速しまくる。
そんな感じで、法定・制限速度を無視して飛ばすヒト。
アレは、「なんかしらの目印を欲しがっているから」だとっつー話を聞いたコトがありマス。
空いてる高速道路では、大抵何台かがひとつの群れをなして走ってますよネ。
淡々と単独で走るのではなく、何台かの集団で護送船団のよーに走る。
そして、先頭のクルマは更にその前の群れを目指して追いつこーとする。
つまり前の群れっつー目印を欲しがってるわけデス。
コレに関しては、片側一車線の一般道でも一緒でしょーネ。
飛ばして走るっつーのにも様々な理由はあるとは思いマス。
時間に間に合わせよーとしてるヒト、自分のクルマのパワーを実感したいヒト等など。
でも、多くの場合、先頭を走るクルマは前方の最後尾の後ろに、
無意識に追いつこーと加速してるわけで。



そんな話を聞いて以来、
わし、「カッコ悪ー!」って感じるのですヨ。
潜在意識下でそーいう法則みたいなモンに踊らされているニンゲンが。

「ほら、見て! あのヒトもやっぱり法則通り!」

みたいな感じで。
DNAレヴェルで元々植え付けられた行動パターンに従っているよーで。
どんなにイキがって飛ばしてみても、
所詮は釈迦の掌の中の孫悟空のよーで。





っつーコトで、ヴぁしヴぁし一般車に煽られれて、
不安に感じてみたり、ムカムカしている教習生様、
全然悔しがる必要ありませぬ。

所詮は、決められた人間の行動パターンなのだと。
本能で動いている悲しいニンゲンのサガなのだと。





教習車の後ろを走っている一般のドライバーの中にも、
加速が悪い、速度を維持できない、突然の減速やあまりにも早い減速時期に、
イライラせずに車間距離を保ち、普通の顔でついてくるドライバーがいます。
わしは、そーいうヒト達に「ウマイ」「ヘタ」、「ゆとりがある」「ゆとりがない」とは違う、
なんつーのか、言い知れぬインテリジェンスを感じるのデス。
お腹が空いたから何かを食べる、眠くなったから寝る、何かをしたくなったからする、ではなく、
ニンゲンが当然持ち合わせる本能に近い欲求みたいなモンを、
理性や知性で制御し得る賢さみたいなモン。
そーいう学歴とか職業とか表面上にはなかなか現れてこないモノが見えてくるよーな気がシマス。
勿論、煽ってくる連中にもそれなりの言い分はあるんだろーし、
教習車側に否があるケースも多いんだけどネ。



それじゃー、自分でステアリングを握ってる時はどーなのか。

果たして、欲求を赤子のよーに表に隠すコトなく出してはいないか。
「賢くない運転」をしているのではないか。


そー考えると、結構わしも酷い運転をしてるカモ。
反省するコトにしましょ。

教習車や初心者を煽ったりなんかは当然しないけどネ。







 ■  2003年 2月8日   ちょっと違う。




最近、とっても入校生が多いのか、
1段階の初っ端っつー生徒様が所内をグルグル旋回中。
今日、担当した生徒様も1段階の2回目の乗車。
楽しげな表情の中に、緊張感がまったりと滲んでマス。
そんな時ほど、ヘンなコトバを口走るっつーもんデス。
運転席に乗り込んで、シートを調節し、ミラーを調節した彼は言いました。





「み、み、右ドラミアー良しっ!」





黄色い色した兄思いのネコ型ロボットみたいだねー。
でも、ルームミラーは「ルーラミムー」とは言いませんでした。

揚げ足ばっかり取って、ゴメンナサイ。







 ■  2003年 2月7日   ぷるぷる。




「ハイ。こんちわ。」

とりあえず、我が担当教習車の前で待つオトコノコに挨拶。
が、しかし。
全くリアクションNothing。

「よろしくお願いします。」

もう一度、挨拶してみてもなしのツブテ。
目すら合わせよーともしない。
一気にわしの声のトーンも下がるっつーモンだ。
まぁー、いいや。
原簿をちょーだいネ。
無言で渡されたそれを眺めてみると、
1段階の初っ端の生徒様。
うむ。
そーか。
初めてか。
初めてなんだネ。
チェリーボーイなんだネ。
初めての時は、誰しも緊張するもんだ。
でも、最初だけ。
最初さえ我慢すれば、あとはめくるめく世界が。
余計なコト言ってないで、早速始めましょ。


いいかい。
肝心なのは、クラッチだ。
とにかくコイツと上手に付き合っていかないと、
MT車は言うコト聞いてくれないからネ。
大胆に接近して、それでいて優しく触れてあげる。
そー。
オンナノコへのアプローチと一緒。
それを左足でやるんだ。
動力が伝わり始める半クラッチっつートコが肝。
聞いたコトあるよネ?
半クラッチ。
でも半クラッチって言っても、「半分クラッチ」っつー意味じゃないからネ。
「中途半端クラッチ」っつー意味だ。
なんでも白黒つければいいっつーもんじゃないんだネ、これが。
中途半端。
これ。
これが大事。
負けないコト、投げ出さないコト、逃げ出さないコト、信じ抜くコト。
ダメになりそーな時、中途半端が一番大事。
大○マンブラザースもそー言ってたでしょ。
何?
知らない?
古すぎる?
そーかい。ゴメンネ。
オジサンの青春時代に流行ったんだ。
これ。
君が7歳の時の流行歌だ。
前の年には愛が勝っちゃうっつー曲も流行って、なんだか応援歌ばかりだったなぁー。
今じゃ考えられないくらいのイケイケのバブル時代で、みーんなボディコン着てたんだヨ。
ちなみにオジサンはジャンプスーツを着てたんだ。
何?
そんなコト聞いちゃいない?
早く進めてくれ?
そーか。
ゴメンゴメン。
とにかく、半クラッチでGoだ。
ほれ。
やってごらん。





ぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷるぷる。





そーそー。
そーやって接続したり断続したりするのを、断続クラッチって言うんだヨ。
そーそー。
でも、それは後退とか、狭路通過をする時でいいや。
今はフツーに半クラッチしてくれればいいから。
っつーか、すっごい震えてるネ。
まさに「膝が笑う」っつー奴だネ。
うん。
でもオジサンは笑わないヨ。
うん。
始めはみんな緊張するんだ。
オジサンも初めてジュ○アナ東京に行った時は、顔が引き攣ってたもんだ。
でも薄暗い照明のお陰で誤魔化せたけどネ。
VIPルームにいる連中に羨望の眼差しっつーか、羨ましかったなぁー。
必ず店の前にはテスタロッサとか停まってたし。
でも、ボンレスハムみたいなオネーサンもいたからネ。
ハッスルしてる客の9割はきっとイナカモンだ。
そー思ったら、緊張も解けたねぇー。
ナニゴトも気持ちの持ち方次第。
君も上手にやろーと思うから緊張するんだヨ。
うむ。
よし。
それじゃー、雰囲気はわかっただろーから、次回がむばってネ。
ハイ。
お疲れ様。







 ■  2003年 2月6日   至急。




至急!

至急!



当校、若く見えるけど実はもう40目の前のK指導員発!
AT限定免許の生徒の中に、
1500万円のマイ・バイオリンを持っている音大生が紛れ込んでいるとの情報が!



1500万円!



1500万円!





いろんな意味で取り扱いに注意されたし!





以上、
同じモノを購入するには自分の小遣いだと、
50年以上は掛かってしまうechoのレポートでした!







 ■  2003年 2月5日   見かける。







よく見かけますネ。






よく街中で見かける、
信号待ちのチャリ乗りおばさんの待機姿勢デス。
見事な姿勢デス。
ダレてません。
まさに今にも、すぐにでも動き出さんと言わんばかりのこの姿勢。
あとは右足で地面を蹴って、颯爽と跨るだけ。
何かあってもすぐに対処できる。
これが大事。
地震に備えて緊急持ち出し袋を用意する。
インフルエンザに備えて予防接種を受ける。
それと同じ。
伊達にジンセイ、重ねていません。
見習いたいもんデス。



えーっと。



いやネ、あのですネ、
いつも思ってたんだけど、
おばさんって、自転車に乗っていて止まる時、
どーして降りるのかなぁーって。
どーして段差を乗り越える時も降りるのかなぁーって。

最近、それが気になって気になって仕方なくて、
ジーッと観察なんかしてみたりするんですヨ。



もう90%の 確立 確率で降りるネ。 ご指摘により誤字訂正。よく見てるネ。ありがとさんデス。



自転車から。
それがニホンの女性のあるべき姿なんだと言わんばかりに。
それが作法なんだと言わんばかりに。

「ほら、お箸を持ってどれを食べよーか迷うあまりにオカズの上を行ったり来たりする行為を、
迷い箸って言うでしょ。あれって行儀悪いコトなのよねぇー。」

っつー感じなのでしょーか。

「ほら、赤信号で待ってる時に自転車に乗ったままのヒトっているでしょ。
あれってお下品よねぇー。」

そーいうコトなんでしょーか。
違うでしょーネ。
単に怖いだけなんでしょーネ。



それにしても、仕事日記に書く内容じゃないですネ。
公休だったから仕方ないんですネ。
単に望遠で撮った写真を使いたかっただけなんですネ。



で、信号が青になったら、おばさんもスタート。
見事にふらついてとってもとっても危なかったので、
皆様も自転車の側を走る時は充分に気をつけてネっつー感じで、
強引にまとめてハイ、オシマイ。







 ■  2003年 2月4日   わかってたけど。




普通二輪担当デス。
オモテでは雪が舞ってマス。
それでも二輪担当デス。
二輪の教習が中止になるかならないかっつー時が一番厳しいのデス。
体力的に。

そんなコンチクショーな天気の時に、
現在、当校No.1の天然ナチュラルodd man、K君登場。
1段階だけでも30時限掛かった彼も、いよいよ2段階に突入デス。
いろいろ質問してみましょ。



「交通法規っていろいろあるけど、おおもとの法律ってなんだろか?」

「道路交通法です。」



おぉ。
思いもよらぬ回答ですヨ。
てっきり日本国憲法とか言うかと思ったが。
だいぶがむばって勉強はしてるみたいだネ。
これは少しは期待できそーだ。



「この見通しのきかない交差点、優先道路はどっち?」

「こっちです。」

「どして?」

「こっちは真っ直ぐだからです。」



うむ。
やはりか。
やはりそーきたか。
ちなみに向こうの道路も真っ直ぐだ。



「カーブはどれくらいの速度で曲がればいい?」

30km/hです。」



うむ。
当校の最高速度が30km/hだっつーのに、
カーブも30km/hかい。
等速コーナリングは危険なのでやめて欲しいもんだ。



「交差点ってどれくらいの速度で曲がるの?」

ビューンって感じで曲がります。」



そーか。
ビューンか。
なかなか難しそーだ。
ビューンっつー曲がり方は。
もしかして口で「ビューン」って言いながら曲がればいいのだろーか。



「徐行ってどれくらいの速度?」

「そーですねぇ。12km/hくらいかなぁー。」



12km/hかぁー。
難しーなぁー。
12km/hは。
時々駐車場の制限速度が8km/hっつートコはあるけど。



「なんだかグチャグチャだねぇー。調子でも悪かった?」

「いやぁー、1週間振りに乗ったもんでぇー。」







それ以前の問題だろ。







とは、口が裂けても言いませぬ。
聞いたわしが悪いのデス。
っつーか、そーいう答えを予想してるにも関わらず聞くわしが確信犯なのデス。


さ。
がむばりましょ。



指導員が。







 ■  2003年 2月3日   大きなお世話。




AT車の模擬教習担当。
5人中、4人が高校生のオンナノコ。
皆様、若々しく初々しい。
中にはなんだか擦れちゃった感じの娘もいますが。

で。
その中に、一際輝くお嬢さんが。
性格も丁寧、教習を受けよーとする態度も真面目そのもの。
なによりもはにかんだ笑顔が可愛らしい。
TV番組に出ている○○○よりずっと素敵。
グラビアに出ている△△△よりもずっと可憐。
そんな彼女を見て、
ふと思うのですヨ。



勿体無いと。



こんなチバの片田舎で燻っていていいのかと。
そしてこのまま普通の大学に進学して、普通の企業に就職していいのかと。
で、このまま平凡な男性とオツキアイして、平凡な結婚をしていいのかと。
でもって、このまま平凡な家庭を築いて、平凡に歳を重ねていっていいのかと。

素材としては充分過ぎるくらい。
そーいう世界で更に磨きを掛ければ、
充分に世のオトコどもを魅惑できる要素を持ち合わせているはず。
もっと華やかな世界で、その存在を充分に発揮できるはず。

そんなオンナノコが、この模擬教室で手応えのないハンドルを動かしている。
スカスカのアクセルペダルを踏んでいる。

あー、勿体無い。
もっと表舞台に!
もっと向上心を!
もっと自己顕示欲を!





大きなお世話だっつーコトは百も承知デス。
ふと、カートレーナーの座席に座る彼女の後姿を見て、
そー感じた次第デス。

それにしても、勿体無い。







 ■  2003年 2月2日   お詫び2。







2月3月はとっても繁忙期。


指導員はなんだか反抗期。












ホントになんだか2月に入ったら、
らりるれろなんデス。



ゴメンナサイネ。







 ■  2003年 2月1日   お詫び。







ガッツお粗末。











ホントになんだか2月に入ったら、
忙しくて、しんどくて、くたばってるんデス。



ゴメンナサイネ。










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