2002/12
No.1614 午→未。
No.1612 気付く。
No.1610 さぁ。
No.1608 祈。
No.1606 HOT.
No.1604 有休。
No.1602 偏見。
No.1600 三太。
No.1598 推察。
No.1596 引っ掛かる。
No.1594 綺麗なオネーサンは好きですか?
No.1592 見る。
No.1590 手と手。
No.1588 いけね。
No.1586 自問自答。
No.1584 どっち。
No.1582 対策。
No.1580 基本。
No.1578 あった。
No.1576 あぁ。
No.1574 間違いじゃない気もする。
No.1572 ほら。
No.1570 1ヶ月早く。
No.1568 さて。
No.1566 問う。
No.1564 お上。
No.1562 ちょ→。
No.1560 指導員は見た。
No.1558 新。
No.1556 気をつける。
No.1554 説教臭い。
 ■  2002年 12月31日   午→未。




2002年もオシマイ。
今日で今年の日記も締めくくりデス。
365日分、キッチリ書きました。
時間差がある日もあったけど。
っつーか、ほとんど時差UPだったけど。
とりあえずお疲れ様でした。
わし。



総括しときましょ。





しときましょ。





・・・・・・・。





・・・・・・・。





えー、







まったくもって覚えてないみたいデス。







イヤですネ。
歳を取るっつーコトは。
まったく物覚えが悪くなったもんデス。


元々、記憶力はいい方じゃなかったけどネ。
なにせ入社してから同僚指導員の名前と顔が一致するのに、
半年掛かったオトコだしネ。
前の時限に担当した生徒の名前すら覚えてないケースが多いしネ。
朝飯に何を食べたか、その日の夜に覚えてないしネ。


とりあえず正月休みが終わって、
出社しなきゃいけない日を忘れないよーにしたいものデス。





そー言えば、年末の休みに入って以来、
風呂に入るのを何日か忘れてるみたいだヨ!


こんな若年性痴呆気味、うっかりさんの管理人ですが、
来年もよろしくお願いシマス。







 ■  2002年 12月30日   気付く。




オイル交換、してますか?



エンジンオイルとは、エンジン内部の摩擦部分にオイルの膜を張り、
エンジンのピストンがなめらかに動くようにするオイルのことデス。
その他にも燃焼時にガス漏れを防ぐ密封作用、
煤や堆積物を運び去って潤滑部分をきれいにする清掃作用、
燃焼により発生する水分などで錆びないようにする防錆作用がありマス。

で、このエンジンオイル、
少しずつ劣化しながら減っていくシロモノ。
メインテナンスを疎かにしちゃいけないモノの代表選手。
具体的には、

● 異物の混入
金属部分から発生する「微細な摩耗粉」、燃焼に伴う燃料やオイルの「燃えカス」「水」などの
不純物がオイルの中にだんだん溜まってきて、エンジントラブルの原因となる。

● 粘性の低下
異物の混入や熱による影響で、オイルの粘性は徐々に失われていく。
粘性が低下すると金属面に適度な厚みの油膜ができにくくなり、
摩耗や焼き付きが発生しやすい状態になる。

● オイルの酸化
オイルは常に高温にさらされ、酸化や劣化が始まる。このような状態が長期間続くと、
エンジン内部にスラッジや錆が生じ、異常摩擦を起こすことになる。

● オイルの減少
ピストンとシリンダの間を潤滑したエンジンオイルは、燃焼室に上がって燃えてしまったり、
蒸発してガスの状態で外部に排出されたりして、少しずつ減少していく。
オイルが減少すると、オーバーヒートなどのエンジントラブルの原因になります。

っつーことで、新陳代謝させてあげなくちゃいけないわけですヨ。
これもメーカー等によって、推奨交換時期っつーものに差があるのですが、
概ね、
3000km〜5000km、または半年など、
どちらか早い時期に達したら交換を進めているトコが多い模様デス。
中には、10000kmや1年をその時期と指定しているトコもありますが。
各車装備されているメインテナンスノートを参照してみてくださいませ。
ただし、
・未舗装路での頻繁な走行
・走行距離が多い
・山道、登降坂路での走行が多い
・短距離走行の繰返し
・外気温が氷点下以下の続く所での使用
・アイドリングや低速走行での頻繁使用
・牽引車としての使用

など、いずれかの条件での走行が、走行距離の約30%以上の場合は、
もう少し早めに交換した方がよろしーよーで。





で。



年末のこのク○忙しい時期になって、
ふと気付いた。







1年以上、とっかえてないないじゃーん。






来年の初仕事は、オイル交換になりそーデス。

皆様も壊れる前に、お早めにネ♪(ニッコリと微笑みながら)







 ■  2002年 12月29日   さぁ。




年末年始の休みに突入。



さぁー、
浮かれましょ。





さて。



「仕事日記」、
休み期間中の内容、考えなくちゃいけませんネ。
アチコチから拾ってこなくちゃいけません。


がむばりマス。





明日から。







 ■  2002年 12月28日   祈。




公休の絡みでわしは今日が仕事納め。
職場はまだ営業中デス。
他の指導員、がむばって働いてクダサイ。

今年も無事1年、なんとか働き終えるコトが出来ました。
教習中に事故を起こして始末書を書くコトもなく、
わし自身、プライベートでの事故も仕事中の怪我もなく、
AT車担当からMT車担当に異動はあったものの、
国際情勢とは裏腹に平穏無事な1年でした。
来年は更なる飛躍の年にならなくてもいいので、
ナニゴトもなく過ごしたいと思いマス。



っつーか、仕事がありますよーに。







 ■  2002年 12月27日   HOT.




彼の名前はK君(♂)。
今、当校二輪教習で一番HOTな生徒デス。
とにかくK君、天然っつーか、ナチュラルっつーか、無垢っつーか、
まったくもぅっつーか、こんちくしょーっつーか、ゴメンナサイっつー感じ。

とにかく、話が噛み合わない。
とにかく、何を考えているかが我々凡人には理解しづらい。
夕方の教習に、午前中から来校し、
なんだかひとりブツブツ言いながら、校内を練り歩いている。
免許を取りに来た理由が、

「原付免許だけだと、同僚にバカにされるから」

っつーコトらしい。



えー、
免許取得の理由はどーでもいいのですヨ。
理由は。



とりあえず、二輪担当指導員、
本気で悩んでマス。





どーやって教習しよーかと。





当校二輪教習で今、一番HOTな生徒の名はK君。
概ね間違いなく、あらゆる面で新記録を樹立しそーな勢いデス。

通常、1段階2時限目で修了すべき項目、
既に16時限突破デス。



うー。







 ■  2002年 12月26日   有休。




突発有休。
かみさんダウンで、娘さん2号もダウン。
ふたりして39度の熱。
娘さん1号も、未だに調子悪いみたいだし。
1日中、病院のハシゴ。
どこもかしこも大繁盛で、3件の病院を回ったら1日終了デス。
もーいい加減にしてちょーだいっつー感じデス。

この仕事が忙しい時期に突発的に休むと、
ヒジョーに迷惑が掛かるのですヨ。
仕事的に。





え?



忙しい?



相変わらず予約が埋まらない時間があるっつーのに?





意外と感謝されてたりして。
理由はモゴモゴモゴ。







 ■  2002年 12月25日   偏見。




25日の朝一の教習を受けに来ている生徒は、
とってもがむばり屋さんか、前日とっても寂しい夜を過ごしたか、
どっちかだと思いマス。
どっちかのよーな気がシマス。



あえて、触れないよーにしとこー。







 ■  2002年 12月24日   三太。




全国でサンタの格好をしたヒト、続出ですネ。
お店の受付のオネーサンとか、ピザの宅配のオニーチャンとか。



教習所でも受付嬢や、指導員がサンタの格好してるトコ、
あるのでしょーか。



「メリークリスマス!」
とか言いながらハンコを押すとか。





とりあえず、
サンタの格好で二輪教習をするのは、
なんかヤダ。







 ■  2002年 12月23日   推察。




一部では平成10年5月から、全国では平成11年5月から、
ナンバープレートの希望ナンバー制度が導入されました。
約5000円弱の金額を追加するコトで、
自分のお気に入りの数字を愛車につけるコトが可能になったわけデス。
その時から分類番号も2桁から3桁へと変わり、
新しく登録するクルマは、全て3桁へと移行していったわけデス。
そんな希望ナンバー制導入から、早3年と半年が経過。
ちなみに我が家のクルマも希望ナンバー制の恩恵を授かってマス。



わしが運転するクルマの前を、1台のクルマが走ってた。
中を見ると、どう見ても10台後半のオニーチャン。
服装や時々ルームミラー越しに見える表情から、
すぐに若い男性だっつーコトがわかった。
しかし、ドライヴするクルマがそんな感じのオニーチャンには似つかわしくない、
いわゆるファミリーカー。
しかも経年劣化が見て取れる、現在中古車市場では10万円くらいで取引されている感じの、
やや古い、いや、相当古い感じが否めないクルマ。
これくらいの世代が乗りたがるクルマは、やはりスポーツタイプだったり、ミニバンだったり、
なんとなく「見栄えのいいクルマ」を選びたくなる年頃デス。
「もうクルマなんか、走ればいいや。」
「おぃ、ディーラーさんよぉ。なんか安い奴、テキトーに見繕ってー。」
っつー感じでクルマを選んだりはあまりしない、
ある程度のこだわりがあるっつーもんデス。
最初は、オヤの車に乗っているのかなぁーなんて追従しながら思っていたのだが、
ナンバーを見ると、分類番号が3桁。
うむ。
っつーことは、購入してから長くて3年程度しか経過していないんだねぇ。
っつーことは、概ね間違いなく中古で購入したっつーコトだねぇ。
もともとのプレートが破損したため、再発行したっつー可能性はあるけど。

大きなお世話とは思いつつ、しばらく前を走る彼の運転を眺めていた。
で、ひとつの結論に達する。


免許を取って、まだ間もないネ。
そしてこのクルマは自分で購入したに違いないネ。


初心者マークは付けてませぬ。
しかし、彼のクルマっつーハードを動かすその挙動、そしてクルマ自体の挙動、
そんなもんを見る限り、まだ運転自体に緊張感が感じられるのですヨ。
大抵、教習所を卒業すると、いわゆる「解禁」されたかのよーに、
教習生時代に抑圧されてきたモノを解放したがる傾向が強い、若い世代。
きっと彼もそれに属するはずなのだが、前を走る彼は違うよーデス。
シートベルトはきちんと装着し、運転姿勢も教習所で習ったそれ。
そして何よりも、合図を出す時期も教習所で習うとおり、
きちんと進路変更を行って交差点を徐行して曲がっていく。


あー、なんか久しぶりにマトモな運転見たねぇー。


昨今のニュースを賑わしている暴走、無謀、飲酒絡みの交通事故。
そーいうモノから凡そ無縁な、基本に忠実な運転。
教習車は別として、一般ドライバーがそれを実行している姿を拝むのは、
ホントにどれくらい振りだろーか。
なんだかヒジョーに嬉しく感じたのは、わしの職業病みたいなもんなんでしょーネ。
こーいうドライバーが少しずつ、少しずつでいいから増えていけば、
きっと、もー少しまともな交通社会になっていくコトでしょー。





ちなみに今日の日記、
オチはありませぬ。







 ■  2002年 12月22日   引っ掛かる。




自主経路教習を担当。
生徒はG君(20歳・♂)。
働いているせいか、教習に来れるのも休みの日か、仕事が始まる前だけ。
そんな理由で朝一発目の教習を受けに来ることが多いデス。
で、このG君、ヒジョーにテンションが低い。
低血圧なのかもしれませんが、わしにはそんなコトわかる術を持ち得てませぬ。
ただ、時々朝一の教習を無断キャンセルしてるトコを見ると、
きっと寝起きが悪いのでしょー。
しかしG君、テンションが低くてやる気がなさそーに見えるんだけど、
なんだかとっても人懐っこい。
どー見ても不貞腐れているよーなんだけど、テンションの低い声でポツポツと話をする。
しかも自分から。
愛想を振り撒く感じではなく、ホントに話がしたいっつー感じなのデス。
わし、基本的にほとんど無駄話はしません。
まして明らかに機嫌取りのよーな話し方をするヒトはすぐわかるので、
尚更そーいう生徒様には黙っているよーにしてマス。
それがいいコトなのか悪いコトなのかは置いといて。

で、G君、
自主経路にも関わらず、ポツポツと道を尋ねてくる。

「・・・ココでいいんですか?」

「・・・今、道、合ってますか?」

うむ。
それを聞いちゃいけないでしょ。
それを聞きたいのはわしの方。
それを自分で考えるのが自主経路走行っつーもんデス。
道がわからなくなったら、違法且つ迷惑にならない場所を見つけて停まってもいいんだヨ。
そーいうと、G君、しばらくは大人しく淡々とペダルを踏み続けた。
そんな雰囲気の中でも、経路に関するモノではなくなんとなく身近な話を続けるG君。
ホントに話が好きなんだねぇー。
相変わらずテンションは低いけど。

しかし。
テンションは低いけど、G君はウマかった。
実に巧妙な話術の持ち主でした。
経路に関係のない話をしている最中、ごく当たり前のよーな顔して、
ビミョーに経路のコトを織り交ぜてくる。

「・・・で、ココでいいんですよね?」

「そだね。・・・・・。」





コレが誘導尋問って奴なんでしょーか。
G君は取調官に向いてるよーデス。
っつーか、わし、悪いコトしたらすぐに口を割っちゃうよーな気がシマス。







 ■  2002年 12月21日   綺麗なオネーサンは好きですか?




綺麗なオネーサンは好きですか?


模擬教習を担当。
高校生のオトコノコ4人とOL風の女性が1人。
なんだか珍しい組み合わせデス。
オトコノコ4人は、昭和59年生まれで中には60年生まれの17歳もいらっしゃる。
とにかく皆、他人行儀で目を合わせたらすぐにでもケンカが始まるよーな一触即発な雰囲気デス。
そんな緊迫した、張り詰めた空気は、
まさに現代社会の象徴とでもいうのでしょーか、
米対イラク情勢とでもいうのでしょーか、
中○紀洋内野手(29)対N○メッツとでもいうのでしょーか、
IAEA対北朝鮮とでもいうのでしょーか、
模擬教習はそんな対立関係をギュッと圧縮した縮図の様相を呈しているよーな感じがするのは、
単なるわしの思い込みデス。
やっぱりっつーかなんつーか、コチラの挨拶や呼びかけにも無反応。
うん。
いいデス。
別に。
もう、そーいうのにも慣れちゃいましたヨ。
そんな感じで教習を始めるコトにしましょ。


そんな張り詰めた破裂寸前の風船のよーな空気を、
虚勢を張った高校生の彼らから見るとOL風オネーサンが切り裂いたのデス。

「コレってどーすればいいの?」

OL風オネーサンが小さな声で、隣にいたひとりのオトコノコに声をかけた。
どーやら装置の取り扱いが分からなかった模様。
その様子を黙って見ていたわしですが、
動揺したのは、隣のオトコノコ。
突然、OL風オネーサン(しかもちょっと綺麗系)に声をかけてもらっちゃったもんだから、
さー大変。
それまで斜に構えていたのに、急に態度が激変デス。





「ぇ、ぇ、ぇ、えぇーっとですねぇぇー!!!」





いわゆるファルセットって奴?
いわゆる裏声って奴?
まるで大きなノッポの平○堅のよーデス。
明らかに1オクターヴ高い声が頭のてっぺんからコンニチワデス。



やっぱりこの年代のオトコノコはオネーサンに弱いんですネ。
いいトコ見せたいのか、一生懸命自分の持ち得る知識をフル動員して、
必死の形相で身振り手振りを交えて、わしに代わって説明してましたヨ。



綺麗なオネーサンは好きですか?





わしも好きデス。







 ■  2002年 12月20日   見る。




大型二輪担当。
生徒様、とっても少ないデス。
平日はガランガラン。
千客万来っつー感じデス。



担当した生徒様は、卒業検定の補習デス。
この方、そんなにスキルが足りないわけじゃないのですが、
とにかく固い。
そりゃーもう固い。
焼いた後、1時間経っちゃった牛の肉よりも固いデス。
たヴん1日バイクに乗っていたら次の日は筋肉痛で、
更に固いカラダになるコトうけあいデス。
しかし性格は、とっても真面目なので、
一生懸命上達しよーっつー根性が伝わってきます。
さぁ、がむばって練習だ。

この方の悪い癖は、とにかく下を見てしまうコト。
不慣れからくる悪癖とでも言うのでしょーか、
特にクランクやS字で、落としたコンタクトを探しているかのよーに下を見てしまう。
バランス感覚を養ったり、ライン取りをしっかり確立するためにも、
下を見ていたら、百害あって一理Nothing。
補習をする前に、こっぴどく、しっかりと言っておきましょ。

「とーにーかーくー下を見ちゃダメですヨー!」

「ハイ。わかりました。」



しばらくは他の生徒さんの教習風景を見る必要があったので、この方から離れていた。
ホドホドに時間が経過したので、さぁーどんなもんでしょっつーコトで、見にいったら。



見にいったら。



あらま。





クランクを通る時、空を見て走っちゃってるヨおぃ。





空を見ちゃってるもんだから、縁石にぶつかっちゃってるヨおぃ。





自分でなんかヘンだと思わないのでしょーか。
空を見て運転している自分の姿を。
確かに、下を見るなとは言ったものの、上を見ろとは言った覚えはなんだけどネ。
仮に上を見ろと言われたとしても、まさか空を見るヒトがいるなんて。


そーいえば以前、クルマの教習であまりにも目の前を見ながら運転する生徒がいたので、
仕方なく、しかも半ばヤケッパチで、
向こうのマンションの方を見ろと言ったら、
「何階ですか?」
と聞き返されたコトがありました。
えぇ、
ありました。





世の中、まだまだ捨てたもんじゃないなぁーと思いました。
色々な意味で。







 ■  2002年 12月19日   手と手。




教習開始時、
原簿をもらおーと手を差し出すと、
生徒様も手を差し出し、
なんだか握手をする雰囲気になるコトがあると、
以前の日記にも書いたコトがあります。



今日も手を出されました。



普通だったら、
「わー、いっけねー! ボク、恥ずかしー!」
って顔するケースが殆どなのですが、
今日の生徒、I君(♂・18歳)は違いマス。





ホントに手を掴まれちゃいましたヨ。





とりあえずハンドシェイク。
ちっとも動揺しないI君、
運転も物怖じしない、堂々たるモノでした。
別の言い方すれば、
少しは遠慮しろっつー感じの走り方でした。



先が思いやられたりして。







 ■  2002年 12月18日   いけね。




以前、二輪の班長に呼ばれ、 ちょっとした文書を作ってくれと頼まれていた。
上にとある提案をしたいという。
手書きよりもいいだろーっつーことで、
キーボードを多少なりとも弄れるわしに、
白羽の矢が当たったらしい。

特段、断る理由が見当たらなかったので、
特に何も考えずに了承したのですヨ。





わー、いっけねー。

書式がちっともわからーん。





企画書だとか、会議・議事録を作るとか、承諾状とか、契約書とか、
稟議書とか、取引先への礼状とか、督促状とか、申請書とか、
そーいう社内文書を作る仕事をしたコトなかったのをすっかり忘れてましたヨ。



さぁー困った。





始末書の書き方ならわかるけど。







 ■  2002年 12月17日   自問自答。




出勤途中、T字路を左折しよーとしたわし、
対向車線側に右折しよーとする車がわんさかと。
お陰で対向車線側は、通勤途中の交通量増大も相まって、
とっても渋滞してイマス。
特段、急いでいないわし、
交差点に入る前にパッシングをして、右折待ちをしているトラックに進路を譲った。


ピカピカ。


ん?


なんだかリアクションの少ないトラックだねぇー。
別にお礼を言ってもらいたいわけじゃーないんだけど。
トラックの中は薄暗くて運転手の顔が良く見えませぬ。
それでも、なんのリアクションも見せずに、
ごく当たり前の顔をして右折を開始しているのがわかる。

交差点に近付き、譲ったトラックの後ろについて左折を開始しよーかと。





あ。





しまった。







譲んなきゃ良かったヨ!







対抗右折車のトラック運ちゃん、
携帯でお話し中。
相手は素敵な彼女か奥さんか、
それとも愉快なトモダチなのか。
溢れんばかりの笑顔を振り撒きながら、巧みにハンドルを右に切ってらっしゃる。



いいか。
よく聞け。
わし。
オマエはあのトラックの運ちゃんのために、進路を譲ったんじゃないゾ。
あくまでもその後方に詰まっている、後続車のために譲ったんダ。
運ちゃんのためじゃない。
そー。
あの運ちゃんのためじゃーないんダ。
決して悔しがる必要はないんダ。
オマエはきっと、公共の福祉にとって、いいコトをしたに違いない。
あの違反者のために譲ったんじゃない、
あくまでも後続車のために進路を譲ったのダ。
それでいいじゃないか。
たとえ、たまたま居合わせた違反行為のドライバーに道を譲った格好になったとしても。
その行為をきっと感謝してくれているヒトがいるさ。
さぁー、
胸を張ってお話し中の車の後ろを走ろーじゃないか。
正々堂々と。
力強く。
そーすれば、君の自尊心は守られるはず。
そー。
それでいいのサ。





そーんなくだらないコトを考えながら、
テクテクとわしは職場に向かったんだとさ。







 ■  2002年 12月16日   どっち。




喫煙室で、どーやら学科の勉強をしているらしいのだが、
何かを食べ、何かを飲み、プカプカタバコをふかし、
どーみてもはかどっていなさそーな丸々と太ったオバサン。


現在、当校の学科試験受験回数TOPにランキングされている女性デス。


勉強と飲食&喫煙、
どっちかの行為に集中した方が、良さそーデス。







 ■  2002年 12月15日   対策。




転倒してフロントフェンダー(いわゆる「前輪用の泥除け」)が折れてしまったCB400を見て、
当校TOPの校長がヒトコトおっしゃった。





「フェンダーがないと、なんかふぇんだぞ。」





そーですネ。
ふぇんですネ。

っつーか、寒いですネ。
今日の最低気温よりも、もっともっと寒いですネ。




防寒だけじゃなく、暴言にも対策が必要のよーデス。







 ■  2002年 12月14日   基本。




普通二輪担当。
とっても寒くて、とっても乾燥していて、とっても皮膚が痒い今日この頃なのですが、
皆様、いかがお過ごしでしょーか。
わしは、ボリボリと掻きまくり過ぎて出血中デス。
ホドホドにしておかなきゃいけません。


とある生徒(名前は忘却の彼方・♂・20代前半)の1段階を担当。
原簿を見ると、4ヶ月振りのご来校デス。
きっとすっかり忘れちゃってるはず。
とりあえず復習を兼ねて本来今日やるべき8の字の項目と抱き合わせて、
既に履修済みの項目もやらせることにしたのデス。

「久しぶりの教習だけど、覚えてる?」

「ダイジョーブだと思いますよ!」

おぉー。
なかなか強気。
その強気な態度が、わしの頭の中のとある導火線に火を点けてしまったよーデス。

「それじゃー、やってみてネ!」

ハイ。
案の定デス。
案の定でした。
しっちゃかめっちゃかデス。
すっとこどっこいデス。
発進する時はエンスト、止まる時もエンスト。
カーブはノーブレーキで進入し、「Slow-in Fast-out」の大原則ももはや忘却の彼方。
もはや基本中の基本をすっかりと夏の暑い日差しの中に置いてきちゃったよーデス。
そのまま放置しておくのも、本来の仕事を放棄してしまうコトになりかねないので、
癪に感じるけど、助言を与えましょ。

しばらく様子を見ていると、
なんだか勘を取り戻したのか、それとも新たなスキルに目覚めたのか、
そりゃーもう、えっらい勢いで8の字スラロームを爆走し始めちゃいましたヨ。
8の字スラロームで本来覚えて欲しいスロットルワークとかライン取りとか姿勢の制御はドコへやら、
すっかりタイムアタックに燃えまくっちゃってるよーデス。
しかもタイヤの限界を超えそーな勢いで。
危ないねぇー。
危ないデス。
基本を忘れて、バイクをフルバンクさせちゃってますヨ。
こりゃ、ヒトコト言ってあげなきゃいけないねぇー。

「それだと、いつか転ぶヨ!」

最小限の言葉で彼の行動を否定。
ニンゲン、自分の行動や思想、発言、スタンスを否定されると、
誰しもあまり気持ちの良いものじゃありませぬ。
それがたとえ教習であったとしても。

せっかく上手くなってきた(よーな気がする)のに!
せっかく気持ちよく走ってるのに!

そんな彼の思いが、素直に彼の表情に浮かんできます。
うむ。
ムカついてるネ。
ムカつきまくってるネ。
そうそう。
それぐらいのハングリーさが若いヒトには必要だ。
でも、その怒りをキミはドコにぶつけるというのだい?
そう。
そうだネ。
自分自身にぶつけるがいいさ。
その悔しさをバネにして、より上のレヴェルを目指せばいいのさ。
さぁ、がむばってごらん。
次はわしが助言したとおりにやってみればいいさ。
そう。
転ばないよーに。
転んで痛い目に遭わないよーに。
スラロームで転んじゃうと、とっても痛いからネ。
ヘタすると骨だって折っちゃうんだから。





ガシャン。





あ。







ただの停止で転んでどーする。







スラロームで転ばずに、単なる停止で転んじゃってるヨおい。





やっぱり基本が大事なんだネ!

っつーことで、実施項目をそのまま復習項目に落として、
本日の教習、これにて終了。







 ■  2002年 12月13日   あった。




今年の4月9日に、



ワタシは画期的新製品を考案しました!





全長1m 重さ500g 人も殴れマス





使い方は至って簡単!





「エイヤッ!」っつー感じで。





助手席に乗った旦那さんがブレーキペダルの上にこの『お助け君』を設置して構えるのです。
助手席に乗ったおとーさんが何かあったらこの『お助け君』でブレーキを踏むのです。





なーんて感じで、くだらないとは思いつつ、書き上げたわけですヨ。
まぁ、そんなもん、あったら面白いなぁーなんて思いながら。







ホントにあったんですネ!







午後のヒトトキ、とあるチャンネルを見ていると、
様々な分野の達人みたいなヒトを紹介するTV番組内で、
ペーパードライバーの元マラソン選手の運転を矯正するっつー企画をやっていたのですが、
その時の達人が、普通のクルマにこの「お助け君」を装着してたのですヨ!
ブレーキペダルの裏側にキチンと金具を装着して、
それこそ手で本気のブレーキをかけるコトが出来そーな按配の奴!



思いつきだけで済ませちゃうニンゲンと、
それをキチンと行動に移せるニンゲンは、
やっぱり違うなぁーと思いました。

ヘンに納得してどーする。







 ■  2002年 12月12日   あぁ。




「ハイ、それじゃー、運転席に乗って準備をしてクダサイ。」

「・・・・・・・。」


なんで何も言わぬのだ?
まぁーいいや。
きっと緊張してるのか、それとも物静かな少年なんでしょ。


そんな感じで始まった教習は、2段階4時限目のK君(18歳、♂)。
訝しさを感じながらも、わしは助手席に座り、K君は運転席に。


「ハイ、それじゃー、お願いしますネ。」

「あぁ。」

「・・・・・・・。」







あーぁーだーぁーあーぁ?







苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな
苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな
苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな
苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな
苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな
苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな
苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛つくな苛ついたらお前の負けダ





そー思っていたら、1時限終わっちゃいましたヨ。



政府が「ゆとり教育」を標榜して以来、
なんか教育は間違った方向に進んでいないかな。
それとも、単に彼ひとりの個人的な問題なのかな。







 ■  2002年 12月11日   間違いじゃない気もする。




いきなり車道に出て、クルマに乗り込むコトのおっかなさと言ったら!
クルマの回りの死角に何か隠れていないか確かめないコトの危うさと言ったら!


っつーことで、クルマに乗る前にも、
それなりの手順っつーもんがあるもんデス。
特に教習初期段階での意識付けが肝心。
先日入校したばかりのMさん(18歳・♀)、
初めての実車教習に、心なしか緊張の色は隠せませぬ。
一通り説明を済ませ、さぁーそれじゃー運転してみましょーかっつーことに。


「ハイ、それじゃー、クルマの前方に来てクルマの下の確認をしてクダサイ。」

「ハイ。」

そうそう。
ちゃんとしゃがみこんで、覗き込んでネ。
クルマの下にネコとか、イヌとか、オジサンとか、ウコッケイとか潜んでるかもしれないからネ。

「ハイ、それじゃー、タイヤの様子を確かめながら、クルマの後方に回ってクダサイ。」

「ハイ。」

そうそう。
ついでに後部ドアのドアロックも確認してネ。
あ、助手席はドアロックしちゃダメだヨ。
わしが乗れなくなっちゃうからネ。
そしたらクルマの後部に回りこんでネ。





「ハイ、それじゃーまた下を確認してネ。」





「ハイ・・・・・。」







なんで、「股下」を確認してるんですか。







なんの疑問も感じず、
いや、もしかしたら感じているのかもしれないけれど、
素直に股下を確認してクルマに乗り込もーとする、
その素直さがオジサンは大好きデス。



でも一体、何の確認を。







 ■  2002年 12月10日   ほら。




やっぱりネ。
ほらネ。
来たヨ来た来た。
だから言ったじゃーん。

筋肉痛。

でも、明日じゃなくて今日来たっつー事実が、
なんだかとっても嬉しい三十路エレジーっつー感じなのデス。



さて!
雪の影響もないし!
昨日、がむばったからネ!
でも、教習の空いた時間はペンキ塗りだ!





・・・・・・・。





また他業務かヨ!(涙腺を刺激しないよーにしながら)







 ■  2002年 12月9日   1ヶ月早く。




さて。

雪なわけですヨ。
朝、起きてみたら。
年がら年中、亜熱帯地方のこのチバで。(脚色有り)
せいぜい降ったとしても1月とか、2月にパラリと舞う程度なわけですヨ。
このチバ県地方は。
ところがどっこい、一面銀世界。
世間という手垢にまみれた、街の汚れを拭い落としてくれるよーな白い雪。
なんの穢れも知らぬ、純真無垢な乳呑児のよーに白い雪。
いつも俯き加減で、恥ずかしそーに笑う、あの娘の手のよーに白い雪。
あぁ、12月に雪が降るなんて!
なんてろまんちっく!
ちなみにタラは魚に雪で「鱈」、ソリは車に雪で「轌」って書くんだって。



が、しかし。
瞬時に何年か前の悪夢が蘇る。


筋肉痛。


教習を中断し、所内コースを覆いつくした白い悪魔と対峙した結果、
まるで板張りの廊下のよーにカラダが軋み、身動き取れなくなるわけですヨ。
あぁ、また雪掻きかぁー。
普段、使うことのない筋肉を酷使し、
内側から迫り来る暑さと、外側から襲い掛かる寒さの、
まさに絶妙なコンビネーション攻撃から身を守りつつ、水気を含んだ雪と闘うのが、
若手指導員のレーゾンテール。
それが我が社の不文律っつー奴デス。
30過ぎたおっさんが若手と言うのも厚顔無恥っつー感じなのですが、
あいにく当校はわしでも若手なのデス。
ゴメンナサイ。



さぁ、出勤しましょ。
普段、出勤に使っているかみさんの軽自動車は、スタンバイ式の四駆デス。
いつもは小さくて汚くて買い換えたくて仕方Nothingなのですが、
こーいう雪模様の日は違いマス。
キャンプ場で木の枝を原始人みたいに擦り合わせて火を起こすコトが出来るオトーサンみたいに、
そりゃーもう、頼もしー限り。
まさにこの日の為に、存在しているかのよーに勇ましく見えるっつーもんデス。
既に積もった雪を払い、普段の二駆から四駆にスイッチさせて勇猛果敢にいざ出発!



・・・・・・・。



えー、
全然、積もってません。

いや、積もってはいるものの、車道自体はクルマの通行で、
すっかりアスファルトが剥き出しなので、通常の湿潤路デス。
なんだかガッカリしている自分が、酷く卑しいニンゲンに思えてきます。
でも、一般の車両がまるで教習車並にゆっくりとした動きで走行しているので、
何処も彼処も渋滞してマス。
さすがはモンスーン気候のチバ県地方。(脚色有り)
雪に慣れていないのが思いっきり露呈しまくりのよーデス。
わしもですが。



いつもより10分余分に掛かって、職場着。
良かったネ。
無事で。
本日、遅出、そして大型二輪担当のわし。
コースを覗いて見る。
二輪の教習はやってないみたいデス。
あったりまえだっつーの。
クルマだっておっかないっつーの。
こんな日に二輪教習やっていたら、中部日○自動車学校もビックリだっつーの。
二輪の車庫が開いていたのが、あわよくば教習しよーっつー魂胆丸見えで驚きましたが。

既に雪掻き部隊がに出動命令が出ているよーで、
数台に乗車している指導員を除いて、大多数がスコップやら水切りやら武器を手に持ち、
雪と戯れ、格闘している模様。
真剣な指導員、テキトーな指導員、様々な想いを胸にひたすら働いている。
ゴクローサマデス。
朝っぱらから。
数十分後の自分の姿を見ているよーで、
なんだか物悲しい気分デス。







〜8時間経過〜







1回も教習することなく1日が終わりましたヨ!(寂しげな笑顔で)







明日はいい天気になるそーデス。
良かったネ。
でも、地面が凍らないといいネ。



P.S. 頭が濡れるのを嫌って、コンビニの袋を被って雪掻きをするU指導員の行動はどーかと思いマシタ。







 ■  2002年 12月8日   さて。




えー、
明日の天気予報、
関東もみたいなんですが。


えー、
明日のスケジュール、
バイクのよーなんですが。



大型二輪だからダイジョーブか。 ←ダイジョーブじゃない







 ■  2002年 12月7日   問う。




ハンドルを握らず1日終了。
公休デス。


で。
世のオトーサンに問いたい。
休みの日は、何をしているのかと。
デフレ経済の終焉が見えない職場で1日朝から晩まで働き、
やっと迎えた休日。
果たして何をしているのかと。


「いいわねっ! 好きなだけ寝れて。」


かみさんにこんな捨て台詞を吐かれて、ムカッ腹を立ててるわし。
それぞれの立場なりの言い分はあるのだろーけどネ。
ふと、ヨソの家庭が気になった次第デス。



きっとわし、いいオトーサンじゃないんだろーネ。







 ■  2002年 12月6日   お上。




労働基準法には、年間の就業基準っつーもんがあるらしい。
それによると、わしの職場は1年を通して1日、「働き過ぎ」とのこと。
っつーことで、今日は公休とも有休とも違うお休みデス。
でもって明日明後日が公休なので、3連休なのデス。

それじゃーっつーことで、チケットも手配してあったので、
クリスマスパレードできらびやかなネズミランドでも行こーかなぁーなんて思ってたのですが、
娘さん'sの風邪の回復が遅れてるので、お流れと相成りました。
ほっ。

ほっ?





政治の世界では、民営化の動きが旬のよーデス。
で、直接わしに関わりがあるわけでもなさそーですが、
とりあえず、道路関係4公団民営化あたりが身近な話題ってトコでしょーか。
先日、その公団民営化に向けた推進委員会の改革案の最終報告がなされたとのこと。
相変わらず政治の世界の話には、無頓着なわしなのですが、
コイズミさんと与党が対立しないような妥協点を見つけよーとした委員長が、
さじを投げちゃったよーなのデス。
でもって、本来は意見を一致させたうえで提出すべき最終案を多数決で決める結果になったよーなのデス。
でもって、どうやら最終報告は、新たな高速道路建設に慎重な方向に進むらしいのデス。
でもって、それは与党道路族の反発を受けることは必至らしいのデス。
コイズミさんにとっては相当厳しい政治的情勢になっちゃうよーなのデス。
でも、それで落ち着いちゃえば高速料金が1割程度安くなるらしいからいいかー。



所詮、一市民の意見はこんな感じですよネ。
相変わらずお上の議論には、お金の匂いがプンプンと鼻につきます。







 ■  2002年 12月5日   ちょ→。




あ!
レコ大受賞者だ!
2002年ひとりミリオンのあの女性歌手ソックリさんだネ!

そんなコトを言うと、きっと喜んでしまいそーな感じの生徒、Yさん(17歳・♀)担当。
MT車担当のわしとしては、久しぶりのAT教習生デス。
髪の毛は元の毛の色がわからないくらいに見事に染め上げ、真っ金金のクリクリ。
目の回りは極太ペン(黒・油性)で書いたかっつーくらいに真っ黒黒で、ブルーのコンタクト。
教習所には似つかわしくないゴージャスなファー(たヴんフェイク)をまとって登場デス。


こーいうヒトは概ね、

「ヒトと同じ格好は、個性がないからしたくないしぃー♪」

とか、よく言いますが、
うん。ダイジョーブ。
見事なくらいの没個性デス。
みーんなそんな格好をしているしぃー。


こーいうヒトは概ね、

「今が楽しければいいしぃー♪」

とか、よく言いますが、
うん。おぅけぃおぅけぃ。
今が楽しければいいっつーコトは、長いジンセイ、今がピークっつーことですネ。
後になって「あの時・・・」って後悔しないコトを祈らんばかりデス。


勿論、そんなコトを思ってみても、顔にも口にも微塵も出さずに教習スタート。
原簿を見ると、1段階2回目の乗車。
前回はお試し乗車みたいなもん。
今日からはバッチリ教習していくからネ。
聞いてみる。

「前回はどんな感じでした?」

満面の笑みでYさんは答える。

「楽しかったしぃー♪」

うん。そーか。
いや、そーいうコトじゃなくて、わしとしては上手く走れたとか、ハンドルが上手くいかなかったとか、
ペダル操作が難しかったとか、そーいうことを聞きたかったのですヨ。
オジサンの聞き方が悪かったみたいですネ。
それ以前に、口の利き方を知らないお嬢さんですが、
あゆだから、まーいいや。
オジサンはそーいうトコには寛大なのデス。

更に突っ込んで聞いてみると、自称ソコソコ走れたとのコト。
でも、あまり過大な期待をしない方がいいみたいですネ。
走らせてみた方が早いデス。
さぁ、運転してみましょ。





「ぎゃー! ちょ→怪しいしぃー!」

「なぁーんか、はみ出してるしぃー!」

「もぉー、ちょ→わかんないしぃー!」








コッチがわかりません。







もう二度とわしが担当するコトはないと思われますが、
ちょ→がむばって欲しいものデス。







 ■  2002年 12月4日   指導員は見た。




身長は概ね1.9m、体重は0.1t超、
天気は雨。
カッパを着たいものの、合うサイズがないらしく、
無理矢理小さいサイズのカッパを着たところ、ボタンが留められない。
それでも辛うじて5つあるボタンの1つだけを留めて、
それすら左右に引っ張られながら、あとはカッパの強度だけが頼り。
400ccのバイクを、まるでポケバイのよーに操る、
そんな生徒を見た。



見ていて、ヒジョーに気の毒ダ。





カッパとバイクが。







 ■  2002年 12月3日   新。




誰しも通る道。
そう。
避けては通れない関門っつーのがあるわけで。


当校、新人のN指導員。
本日より普通二輪教習開始デス。
新人とは言っても、わしより年上で、
しかも以前在籍していた教習所で、普通二輪教習を担当していたそーですが。

ただ、教習所間によって、ビミョーに教習方法に差異が存在するわけで、
早いトコ、当校の教習カリキュラムに慣れてもらわなくちゃいけません。
いろいろ覚えることもたくさんあります。
大変なのは、経験をしているわしもよぉーくわかる。
わしがでびぅした時だって、先輩指導員に散々迷惑をかけまくって、
怒られ、イヤミを言われ、上司に呆れ気味の苦笑いをされてきたわけだし。
とってもわかるのデス。
うん。
わかるヨ。
わかるんだけど。





生徒様にコースを聞いちゃいけません。





生徒様とN指導員が、コースで呆然としている姿を見たら、
ヒトゴトだからでしょーか。
とっても大笑いですヨ。



生徒に教えながら、N指導員にも進め方を教えて。
いつもの倍以上疲れたのは言うまでもNothing。







 ■  2002年 12月2日   気をつける。




本日、公休。
娘さん1号の発熱のため、小児科までお付き合い。
で、狭いのですヨ。
ココの駐車場。
台数も10台停めてしまえば、いっぱいいっぱい。
それもラインなんか引いてないので、ヘタな停め方されちゃうと、
駐車可能台数が、減ってしまうよーなトコ。

この時期、やはり小児科は大繁盛してるみたいデス。
入れ代わり立ち代わり、ヒトやクルマが行ったり来たり。
何とか駐車スペースを確保して、娘さん2号と車内で留守番をしていた。

お菓子を与え、大人しくなっている娘さん2号を横目に、
ボンヤリと入れ代わるクルマの動きを見ていたときのコト。
診察を終えた一組の親子がクルマに乗り込み、駐車場から出て行こうとしている。
お子様は小さいが、ハハオヤは40代くらいか。
なんだか先を急いでいる様子。
エンジンを始動したかと思うと、せわしなくクルマを動かす。
勿論、駐車場から表通りに出る前には一時停止。
標識はないが、これだけ流れが頻繁だと、誰しもそれを実行している。
しかし、そのハハオヤ、徐行はしているものの、
まるで停まる気配を見せない。
ぼんやり見ていたわしにも、なんだか嫌な気配を感じる。


キィィィィィ!


ブレーキのスキール音と共に、けたたましいクラクションが静かな住宅街に響いた。
左折しよーとするハハオヤの車、どーやら右方向ばかりを注視するあまり、
左方向をろくに見ていなかったよーで、
ソッチから進んできた、天下のベ○ツ様と接触寸前。


地図が相変わらずヘタだなぁ。わし。



事故は起きませんでしたヨ。
事故は。
特別、イガミアイも起きてませんヨ。
なにも。
でもねぇ。
なんだかねぇ。
一番悪いのは、主人公のハハオヤなんだろーけど、無警戒のベ○ツ様も「あーぁ」だし、
駐車車両だってすっとこどっこいなわけで。



みんな、自分が可愛いんだろーなぁー。
ちょっと気をつければ、なんてことないのにねぇ。



そんな殺伐とした雰囲気の中、
無警戒なチチオヤの乗る車の中で、すっとこどっこいな娘さん2号が、
車内で堂々とジュースをこぼしてました。

ちょっと気をつければ、こぼすコトくらいわかるものなのにねぇ。
ぐっすん。







 ■  2002年 12月1日   説教臭い。




さて12月。
泣いても笑っても呆けても、あと1ヶ月で平成14年は終わってしまうのデス。
心残りはないですか。
免許は取れそーですか。
ひとりで運転できるよーになりましたか。
更新は忘れてませんか。
免許センターは、年末年始は当然の如くしっかりとやってませんのでお急ぎクダサイ。



12月最初の本日、
二輪の危険予測シミュレーターの教習を担当。
とにもかくにも、相変わらず試行錯誤の連続デス。
生徒さんじゃなくて、わしが。

どーいう言葉が適切なのか。

どーいう表現を使うと印象に残るのか。

どーいう話の展開をすると興味を持ってくれるのか。

ディスカッションって、難しーですよネ。
まして初対面同士で活発な議論を展開するっつーのは、
イマドキのヒト達、なかなか不得手のよーだし。
わしも苦手だけどネ。

どーいう危険が潜んでいるのか。

どーいう行動を取ればいいのか。

そんな危険の予測に対して、みーんな模範解答出来ちゃう。
そう。
わかってるんデス。
生徒さん。
そーいうことをしなくちゃいけないっつーコトはネ。
でも問題は、いざひとりで運転するよーになった時に、
果たして様々な誘惑や感情に流されずに、予測に対して行動を取れるのかっつーこと。


歩行者が車道を歩いている。
対向車も来ている。
安全な側方間隔を空けることは、どーやら難しい。
じゃー、どーするか。
減速をすればいい。
ただ、それがメンドクサイと感じてしまうヒトが多いわけですヨ。
たかだかアクセルやスロットルを戻してみたり、ブレーキをかけるだけのこと。
それくらいで多大なカロリーを消費したり、相当な時間を費やすわけでもない。

でも、メンドクサイ。

どーせぶつかるコトはないだろー。
今までもそーだったし。
いいや。
ギリギリだけど減速しないで通過してしまえー。

運転に慣れれば慣れるだけ蓄積された、過去の経験則からの莫大なデータを分析した結果、
今回もダイジョーブなはず、きっとぶつかるコトはないはず、今までもダイジョーブだったし。
そんな回答を、頭の中で導き出す。
ある意味、他力本願な願望にも近い気持ちで、歩行者の脇を殆ど変わらぬスピードで通過してしまう。
しかし。
なにも起きなかった。
ほら。
ほらネ。
ダイジョーブだったでしょ。
そう簡単に事故なんか起きないっつーの。

そんな誤った経験値だけを積み上げてしまえば、
いつか重大事故を呼んでしまうと思うのデス。
いつか自分の家族をひっくるめて誰かを不幸にしてしまうと思うのデス。





「安全に運転してもらいたい。」


そんな思いをきっとどの指導員も感じてると思いマス。
いや、指導員だけじゃなく全てのドライバーが。


そんな思いを、教習で上手に伝える術を持ち合わせたいもんだなぁー。

「メンドクサイ」と「事故」を、
間違っても天秤にかけることのないドライバーになってもらうための術を。










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