■
2002年 4月30日 風桶。
なんだか風の強い1日。
大型二輪担当。
おまけに雨まで混じってマス。
今日、久しぶりにエンストを2回。
しかも1回は転倒のおまけ付き。
あぁ、ハズイ。
恥ずかしいっつーの。
バイクと一緒に転がっちゃったわけではないが、
倒した瞬間、速攻で周囲の確認。
異常なし!
ちょうど誰もいないトコでひっくり返したため、他の指導員の目からも逃れられたみたい。
良かった良かった。
見られたら何言われるかわからないっつーの。
「風が吹くと桶屋が儲かる指導員が倒れる」
っつーのは、どうやらホントのようデス。
皆さんも気をつけてネ!
って自分のミスを風のせいにして話を誤魔化そーとしてる根性がいけないと思いマス。
ってさりげなく、それでいてソツなく自省しつつ、5月もGo!だ。
■
2002年 4月29日 あなざーわーるど。
「飽くなき執着心&結果に対しての誇りを持つことは『ゴルゴ13』から、
冷静さ&女性に対する優しさはシャア・アズナブルから、
発想の転換&モノの見方はアインシュタインから、
カリスマ性は天草四郎から影響を受けている」
そー語るのは、巷で人気のGa○ktさん。
あの物静かな雰囲気と、それでいてないすなキャラクターは、なかなか興味深い。
そして美形。
とってもいいオトコデス。
オトコのわしから見ても。
言葉を選び、ポツッポツッと語るその姿勢。
この世知辛い世の中、ギャーギャー騒いで盛り上げよーとする輩が多い中、
なんだかとっても新鮮な雰囲気を醸し出していらっしゃる。
わしが今日担当した生徒のM君(21歳・♂)がまさにそんな感じのオトコノコ。
見た目は、Ga○ktっつーより、極楽○んぼの喧嘩っ早い方みたいなんだけど、
とにかく喋り方がそんな感じ。
ポツポツと絞るよーに、言葉を選ぶっつーか、なんつーか。
「こーいう場合はどーしたらいいの?」
「・・・・・そーですね。なんていうか・・・・・。」
「・・・うん。(返事待ち)」
「うーん。・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「そーですね、・・・・・。」
「・・・・・・・。」
あー、じれったい!
答えが返って来るまで、ヘタすると数分を要するよーデスM君。
トロイっつーわけではなく、返答に困ってるわけでもなく、
とにかく言葉を選ぶっつーか、なんつーか、レスポンスが遅いんですヨ。
コッチとしては、もっといろんな質問をして、彼の理解度を確かめたいのに!
まーいいや。
早速、路上に出てみましょ。
で、走り始めてすぐに気付いた。
語り口だけがそんな感じだったらいいのだが、
運転もまた話し方以上にそんな感じなんですヨ。
発進。
(間)
加速。
(間)
クラッチペダルを踏む。
(間)
アクセルペダルを戻す。
(間)
ギアを変える。
(間)
アクセルペダルを踏む。
(間)
クラッチペダルを戻す。
(間)
加速開始。
日が暮れるっつーの。
後ろでクラクションを鳴らしまくる奴がいよーが、
後ろでダンプにエアブレーキをプシュプシュとやられよーが、
天上天下唯我独尊、ボクのワールドを乱すなヨ!っつー感じ。
せっかちに慌てて運転されるのも困るんだけど・・・。
うーん。
なんつーか、とっても落ち着いていていいんだけどネ。
モノゴト、「程度」っつーものがあるよーデス。
■
2002年 4月28日 趣向を変えて。
ちゃんと見ること、出来るかな?
※キチンと表示出来なくなったので削除しました。
■
2002年 4月27日 GW突入。
えー、GW突入と同時にわしも連休突入デス。
巷では、諸外国に旅立ってみたりとか、大阪の映画制作会社 in ニホンに行ってみたりとか、
チバのネズミ国やネズミ海に行ってみたりとか、近所の公園に行ってみたりとか、
さぞかし移動の激しい時期の模様デス。
移動といえば、車デス。
展開が強引ですネ!
ほっといてください。
で、この時期の車の運転、
実はヒジョーに怖いんですヨ。
まぁー、誰しも薄々はわかってることだとは思うけど。
世の中、普段から車での通勤や仕事をしてるヒトに対して、
土日や祝日のみしか運転しないヒト達もいるわけで、
そーいうヒト達が大挙して道路交通の場に躍り出てくるわけですヨ。
そして新しい環境、新しい学年、新しいオトモダチとの関係にこの1ヶ月で疲れた小学生や幼稚園児が、
そりゃーもう水を得た魚のよーに、木から下りたおサルのよーに、日本海で拿捕されそーな不審船のよーに、
半クラッチ地獄の渋滞から抜け出た2ドアクーペ(チューニング済み)のよーに、
やってもいない痴漢容疑で拘束されたものの容疑不充分で留置所から開放されたオトーサンのよーに、
長い長い8時間の連続学科教習を終え、痛むお尻をさすりながら帰りの送迎バスに乗り込む教習生のよーに、
飛び出してくるわけですヨ。
気をつけなくちゃいけません。
気をつけなくちゃいけません。
いつもと変わらぬ交差点、果たしてホントに変わりはないのかな?
渋滞でイライラしてる時、いつもよりちょびっとアクセルを踏む量が多くなったりしないかな?
一時停止の交差点、ホントに一時停止してるかな?
信号の変わり目、もしかしたら見切りで出て来る歩行者はいないかな?
駐車をする時、ホントにそこに停めちゃっていいのかな?
後退する時、見知らぬコドモが後ろではしゃぎまくっていないかな?
危険予測強化期間っつーことで。
こんな楽しい時期に、事故っちゃったら悲しいデス。
こんな楽しい季節に、捕まっちゃったら寂しいデス。
わしもひっくるめて、楽しい季節を過ごしたいものデス。
以上、連休にも関わらず、一向に車に乗って出掛けよーとしない、
車関係のSiteを運営している管理人echoのささやかな願いでした。
だって渋滞や人込みは嫌いなんだっつーの。
■
2002年 4月26日 BGM.
A君(23歳・♂)の路上教習担当。
概ねカリキュラムを規定時限数でこなしてきた彼、
路上教習も中盤に差し掛かり、もはや技術的なミスはほとんど見受けられない。
シフトチェンジもごく自然にコキコキと行い、加減速も一般車と変わらないレヴェル。
確認もキチンとこなし、法規履行も概ね出来ている模様。
若干、駐車車両の側方通過だけは速度に対して近い気がしたので、
それについては苦言を呈したが、それに対して不貞腐れるでもなく、
素直に受け取り、訂正しよーと努力をしてる。
いわゆる、こちら側にとって「楽な生徒」って奴デス。
じゃー、どんな生徒が「楽じゃない生徒」かっつーと、それはこの場では置いといて。
まったく無言ではないけれど、わし、あまり無駄な会話はしない方だと思いマス。
特に最近。
指導員になりたての頃は、それこそ御機嫌取りをしてたつもりではないが、
教習絡みの話が途切れた時に、その隙間を作らないよーにと必死になって会話をしたもんだけど、
じゃー、その会話が果たして生徒にとってどの程度、有難いものなのか、
考えてみると、もしかしたら鬱陶しいものなんじゃないかと。
生徒側からの苦情にもよく、
「あまりゴチャゴチャ喋られると気が散る」
なんてよくアンケートに書いてあったりするし。
勿論、逆に「シーンとしてるのもイヤだ」
っつーのもあるにはあるんだけど。
あまりプライベートに突っ込むのは気が引けるし、
かといってオトモダチっつー感じでゲラゲラ笑いながら教習っつーのも、ちと違う気がする。
結局は生徒次第って奴デス。
軽い挨拶程度の会話から生徒のリアクションを見て、
言葉を欲しがってるのか、必要最小限であった方がいいのか、
そのヘンの見極めが大切って奴デス。
っつーことで、A君との教習ではかなり会話のない状態が続いた。
たまにポツリポツリと会話はあるにはあるんだけど、それもすぐに途切れ、
終始、車外のノイズを聞きながらの1時限。
で、ふと思った。
教習中の車の中でBGMをかけてる学校はないのだろーか。
勿論、わしの勤める学校ではBGMどころか、教習車にラジオさえ付いていない。
VICSなんて大層なもんつけてくれる必要はNothing、
せめて1620KHzの渋滞情報が聞けるAMラジオくらいは欲しいんだけど。
よく、「リラックスしたい時のBGM」とか、「集中したい時のBGM」とか、
割と安い値段でCDが売ってたりしますな。
あれを教習車の中で小さい音量でもいいから流してみたらいかがなもんかと。
もしかしたら全国くまなく探せば、それを実施してる学校もあるのかもしれないけどねぇ。
で、調べてみたら出てきました。
そーいうCDを扱ったSite。
「デラ(心と身体にやさしいCD)」
まぁー、いろんなもんがあるよーで。
「安眠」、「ダイエット」、「ストレス解消」、「商売繁盛」、「禁煙」、
「開運」、「集中力アップ」等など。
教習車の中で、「商売繁盛」のBGMをかけても仕方ないけど、
「集中力アップ」なんつーのは使えそー。
更にスクロールすると、「エロス」だ、「恐怖の霊症体験」だ、「トリップ」だと、
教習中に流しちゃった日にゃ、とんでもないことになりそーなBGMもあるよーデス。
で、どーやら サブリミナル効果を使ってるよーデス。
ヒトによっては賛否両論のサブリミナル。
ヒトの潜在意識に働きかけるって奴デス。
それを使って働きかけちゃえばいいじゃん。
「安全運転法規履行安全運転法規履行安全運転法規履行安全運転法規履行安全運転法規履行安全運・・」
って。
怖い気もするけどね。
なんだか洗脳みたいな感じで。
やっぱりダメなのかしらん。
■
2002年 4月25日 空き時間。
閑散期。
生徒さんがいません。
予約が埋まりません。
でも。
雨の中、傘をさしてまで草むしりをするのはどーかと。
エムズ指導員の背中がワナワナと震えていたのは、
決して寒さだけではなかったはず。
お疲れ様デシタ。
■
2002年 4月24日 比喩。
ペダル操作の説明をする。
アクセルペダルの踏み方。
ブレーキべダルの踏み方。
とりあえず、クラッチペダルは置いといて。
あぁ、どう説明したら生徒様にわかってもらえるんだろー。
このヘンが指導員の腕の見せ所っつーもんデス。
年配指導員は、「言葉の武器」を持っているという。
積み上げてきた経験則で、選び抜かれた語彙、巧みな表現能力を駆使して、
暗闇で試行錯誤している生徒の目の前に、パーッと一筋の光の道を作り出すという。
生徒にとってヒジョーにわかり易い解説が出来るか否か、
そう、それこそが言葉の武器!
たったヒトコトの助言でみるみるうちにレヴェルをあげ、納得してもらえた!
そう、それがボキャブラリの勝利!
わしもね、ひとつくらい「武器」が欲しかったんデスヨ。
で、ふと思いついたんデス。
「おぉ! これは!」
っつー感じの比喩表現を。
早速、それを実践で試してみることにしました。
「ペダルの踏み方はね、 アンパンを踏み潰す感じで踏むといいヨ!」
「全然、わかりません。(きっぱり)」
だよネ。
わからないよネ。
わしもわかりません。
アンパン、踏んだことないし。
あー、優良指導員への道は険しー!
クリームパンの方が良かったか・・・。
■
2002年 4月23日 たヴん内輪ウケ。
やぁ、みんな!
ボク、しまじろー!
あ、でも、「 しましましまののしま○ろう」じゃないヨ!
しまじろーさ。
勿論、あだ名だけどネ!
あー、べねでゅけーしょん!
で、ボク、今、教習所に免許を取りに行ってるんだ。
あれ?
なんで笑うんだい?
ボクが免許を取るのって、そんなに可笑しいかい?
まぁ、笑いたければ笑えばいいのサ!
そのうちカッコいい車に乗って、皆をギャフンと言わせちゃうのサ!
で、今日の担当は、echo指導員。
もう2段階半ばまで進んでいるんだけど、このecho指導員って、なんかおっかないんだよネ。
いつもピリピリしてるっていうか、怒っているんだヨ。
なんでかなぁ。
ボクのこと、嫌いなのかなぁ。
それとも、ボクの運転っぷりのせいなのかなぁ。
減速もしないで突然4速から1速に落として、尚且つ急にクラッチを繋いだもんだから、
タイヤが思いっきりロックしてガソリンスタンドのオニーサンをビックリさせちゃったからかなぁ。
目視確認を3秒くらいジーって見てたもんだから、前方車両が停まっているのに気付かず、
思いっきり急ブレーキをかけて、後続車に追突されそうになったからかなぁ。
減速してからギアチェンジをしたまでは良かったけど、ブレーキを踏んだままクラッチを繋いだせいで、
交差点のど真ん中でエンストしちゃったせいかなぁ。
echo指導員の「進路変更って何?」っていう質問に、
「交差点を曲がる時は徐行です。」って、まるでピント外れな答えをして、
グッタリさせちゃったせいかなぁ。
信号待ちの度に、「プシュー。プシュー。」って言うせいかなぁ。
直角カーブをノーブレーキで進入したせいで、タイヤが「ギャァァァ!」って断末魔の叫びをあげたせいかなぁ。
赤信号をちゃんと左右確認して、正々堂々と行こうとしたせいかなぁ。
1速に入れたつもりが3速に入っちゃう確立が松井の打率と大して変わらないからかなぁ。
駐車車両を避ける時、echo指導員に補助ハンドルを取られる確立が横浜Fマリノスの勝率並だからかなぁ。
また今日もハンコ、もらえなかったヨ。
厳しい指導員は嫌いだナ!
みんな、ハンコをペタペタ押してくれればいいのに。
でも、明日はがむばろっと。
とてつもなくがむばってくださいヨ。(ワナワナしながら)
■
2002年 4月22日 !広告!
!広告!
前回、お届けした『お助け君』、いかがでしたでしょーか。
大変好評の中、完売と相成りました。
続々と感謝の手紙やメールが、未だに殺到しており、
嬉しい悲鳴をあげております。
「大変助かりました!」
「お陰様で、自信がついてきました!」
「もうこれで独り立ち出来そうです!」
「1週間で3kgも痩せました!」
「見る見るうちに英語が話せるよーに!」
当方としても、この様に喜んで頂ける商品を提供できただけで嬉しさいっぱいです。
しかし、
「もう、発売しないんですか?」
「もう手に入らないんですか?」
等の反響も後を絶えないのも事実。
その為ワタシは新しい製品の開発に着手しました!
もうこれで大丈夫!
「お助け君」を手に入れられなかった貴方も!
「お助け君」を手に入れたものの、まだ不安な貴女も!
使い方は至って簡単!
運転席と助手席の間にこの商品を差し込めば、ベンチシートに早代わり!
そーすれば、運転席と助手席の間のあまりにも深かった溝が、ひとつに繋がるのです!
これで旦那さんも喜んで乗ってくれることでしょー!
これでおとーさんも自分から乗ってくれることでしょー!
しかも愛しい彼や彼女になんだかもう急接近!
ドライブ中に新しい関係が生まれること間違いなし!
もはや、これは横に補助ブレーキがついた教習車と同じ!
なにかあっても助手席のヒトがブレーキを踏んでくれるのです!
今ならキャンペーン期間中につき、
定価15000円のところを、驚きの90%Offプライス、1500円!
なんと今なら使い方を詳細に説明したビデオが付いてくる!
そして更に、ご応募の方だけの特典、「成○山新○寺」の交通安全祈願のステッカー付き!
今がチャンスです!
今しかありません!
今を逃したら、もうペーパー街道まっしぐら!
さぁ、ラストチャンスです!
申し込みは、
ネタの焼き直しで上手くいったためしがありませぬ。
っつーか、危なくて仕方ないっつーの。
それ以前にシートベルトはどうするんだコラ。
■
2002年 4月21日 Open your heart.
そのオトコは開き直るオトコだった。
逆切れと言うのとはちょっと違う、なんというか、
清々しさすら漂わせる、見事なまでの開き直りっぷりのオトコだった。
彼の開き直り方には、ヘタな小細工は必要ない。
ただただひたすら、自分の心を素直に表現する、いや、曝け出すと言うほうが適切だろうか、
もう、なんというか、屈託のない開き直り方だった。
隠し事なんて、何一つない、一点の曇りもないその態度、
そしてまるで少年の様に目をキラキラと輝かせ、純真無垢なまでの開き直りっぷり。
その開き直りっぷりは、ある意味、神々しさすら感じられた。
「ハイ、次の交差点を左ね。」
「ハイ。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「それじゃー、次を右ね。」
「ハイ。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「ハイ、じゃーココからココまで自主経路で向かってね。」
「ハイ。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「ハイ、じゃー所内に戻ります。」
「ハイ。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「ハイ、じゃー、まず縦列駐車ね。○番に駐車してください。」
「ハイ。わかりません。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
「ハイ、それじゃ、方向変換○番ね。」
「ハイ。できません。」
「・・・・・・・。」
「・・・・・・・。」
みきわめ不良だっつーの。
いくら爽やかに答えても、ダメだっつーの。
路上はマトモな運転してるんだけどねぇ。
しっかり覚えてきてちょーだい。
■
2002年 4月20日 悟る。
教習し甲斐がある生徒。
教習し甲斐のない生徒。
同じ料金を払って教習を受けているのだから、本来はそんなことではいけないこととは思いつつ、
どーしてもそー感じてしまうケースがしばしばあるのデス。
「どーせ免許取っても運転しないしぃ。」
「身分証明書が欲しいだけぇ。」
「AT車でいいんだけど、みんな取ってるからMT免許。」
時々、聞きもしないのに、
そんなことを言い出す生徒が。
ふ〜ん。
そーなんだぁ。
とりあえず、そーやって答える。
しかし、ココロの中では気持ちはヘナヘナと萎えていく。
免許取っても運転しない?
じゃーなんで教習所に通うのさ。
身分証明書が欲しい?
保険証やパスポートでいいじゃん。
みんな取ってるから?
あー、そーいう体質がニホンジンなんだねぇ。
S君(18歳・♂)、わしの担当車両の前で座り込んでいる。
まるで寝床から出てきたばっかりのよーな格好で、
頭はボサボサ、目はトロンとして、まさに寝起きの模様。
「オハヨウゴザイマス。」
挨拶しても返事はNothing。
頭を掻きながら、めんどくさそーに原簿を差し出す。
模範運転をしながら、今日の教習項目を説明していても、
なんだかソッポを向いて、まったく聞く気がないし。
「ナンダコイツハ・・・。」
そー思いつつも、とりあえず説明は続ける。
運転交代。
わしが助手席に、S君が運転席に。
手順はいい加減、それを指摘しても別に悪びれもせずにダラダラと運転準備をしてる。
「どーしたの? 体調でも悪い?」
んなわけないとは思いつつ、ムカムカする感情を努めて抑え、問いかける。
「別にー。眠いだけっす。」
「・・・・・・・。」
いや、お客様だからね、お金さえ払ってもらえればちゃんと教習しますヨ。
でもね、一生懸命自分でバイトして教習料金をなんとか捻出して、
それでやっとこ教習受けてる生徒もいる事実。
教本がボロボロになるくらい勉強してきて、
教習が始まった途端、わからなかったことを聞いてくる生徒がいる反面、
教本も持ってこない、あくびを堪えもせずに眠そうな顔して、
まるでベルトコンベアに乗った流れ作業のよーに、飄々と車をドライブする生徒もいる事実。
あー、教習所って面白いトコだねぇ。
いろんなヒトがいて。
怒りもどこかへ吹っ飛んじゃいましたヨ。
あっちの方に。
スコーンってね。
なんだか悟りを開きそーな今日この頃デス。
■
2002年 4月19日 ハンドシェイク。
初めての教習を受けよーと、わしの担当車両の横で待っていたO君(18歳・♂)、
本日のヤヤウケ君に決定シマス。
O君、初めての教習にやや緊張気味で、それでいてそれを表に出さないよーにしよーといわんばかりの風情デス。
あまりオドオドしてるのも格好悪いし、かといってあまりにも高慢チキチキな態度もマズイでしょ。
そんな感じでわしの新担当車両の横で佇んでいる。
わしが近付くに連れて、どーやら
「記念すべき初めての教習、ボクの担当になる指導員はコイツだな!」
っつーことがわかったのか、わしをジーッと見てる。
笑うでもなく、睨むでもなく。
ひたすらジーッと。
うむ。
見てるネ。
見まくってるネ。
ココで目を逸らしたらわしの負け。
わしも笑うでもなく、睨むでもなくジーッと彼を見つめる。
あと5m、4m、3m、2m。
さすがに直前まで近付いてるのにお互いにジーッと見つめあうほど、
愛し合ってるよーな関係じゃありませぬ。
わしから声をかける。
「コンニチワ。」
そして原簿を受け取るため、手を差し出す。
彼も原簿ではなく手を差し出す。
いや、握手じゃなくて・・・。
まるで自国に訪れた他国の大統領を、空港で出迎えるよーな光景。
ニコヤカな握手が、今回のTOP会談の成功を予感させる。
そんな光景がまさか教習所で見られるとは。
教習開始時に握手をする必要はありませぬ。
どーしてもって言うならするけど。
■
2002年 4月18日 復活MT車担当。
ついに今日、職場内での配置転換実施デス。
長らくAT車教習を担当してきたが、今日よりMT車担当に復活。
もともと入社して数年間はMT車担当だったんだけど、
AT車担当になり、いつの間にかそちらの方が長くなってしまっていたんデスヨ。
あぁ、
久しぶりの坂道逆行大!
あぁ、
懐かしの交差点内エンストクラクション地獄!
あぁ、
麗しの頚椎損傷寸前ノッキングの嵐! 嵐! 嵐!
改めてクリープ現象の有り難味を感じつつ、さぁれっつまにゅあるとらんすみっしょん!
先日も書いたとおり、ちょっと清潔とは程遠い指導員から車を受け取り、業務前の清掃開始。
泣く泣く新しい担当車両を洗っていると、
他の指導員が「ザマーミロ」と言わんばかり満面の笑顔なのがムショーに腹立ちますが、
業務命令には逆らえませぬ。
気持ちも新たに教習開始。
あぁ。なんだか気持ちいいヨ。
マニュアルトランスミッション車。
別に今まで何年間もMT車を担当しなかったわけじゃないんだけど、
なんだか新鮮デス。
格別デス。
キコキコとシフトチェンジをするのが楽しいデス。
もしかしてイイかも。
MT車♪
改めてそー思ってみたり。
でも、イイと感じるのはあくまでも「運転できるニンゲン」の言葉であって、
生徒からしてみれば、まだまだ楽しむ段階ではないに違いない。
オドオドした顔のS君(18歳・♂)、1段階の前半。
まだ周回コースをグルグル回って、ハンドル操作やギアチェンジを練習してる段階デス。
S君、アガリ症なのか、それとも単に緊張してるだけなのか、
それともわしの笑顔に恐れおののいてるのか、知る由もないが、
ビックリするくらい震えてマス。
震えまくってマス。
もはや、半クラッチどこじゃありませぬ。
ガタガタと膝は笑い、下半身が振動を起こし、しまいにはカラダじゅうバイヴレーション状態。
こーなったら、コチラがなに言っても耳に入らない。
「緊張しなくてもいいからネー!」
「楽に楽にネー!」
「・・・・・・・。」
返事すら出来ない。
「・・・・・・・。」
発進。
ガッコンガッコンガッコンガッコンガッコンガッ
コンガッコンガッコンガッコンガッコンガッ・・
「車ってこんな動きもするんデスカ!?」
後続のAT生徒が笑顔で指導員に訊ねている姿が、
振動で揺れまくってるルームミラー越しに見えマシタ。
えぇ、そーデス。
車って、いろんな動きをするんデス。
「ハイドロ」って言うんデス。(←嘘)
滅多にしないけどネ。
AT車はしないけどネ。コンチクショー。
さぁ、首を強化してGO!だ。
■
2002年 4月17日 気味。
休みだ休みだコンチクショー!
ちょっとヤケ気味に。
ちょっと不貞腐れ気味に。
ちょっとブッキラボウ気味に。
ちょっと横顔に影を落とし気味に。
オシマイ。
■
2002年 4月16日 昨日の続き。
えーっとぉ、
昨日の今日ですが、
職場で特に何も変化はありませぬ。
上司からなんかしらのアポイントメントはないし、
咎めも忠告も勧告もNothing。
このまま続行っつー方向でいきたいと。
色々考えてみたんデスヨ。
ひとり悶々と。
教習指導員であるいち個人のSiteの在り方っつーものを。
いつも遊びに来てくれている常連様はともかく、
初めて当Siteに辿り着いたヒトの多くは、なんかしらの検索Siteを使って、
「教習所」
「自動車学校」
「指導員」
って感じでキーワードを入力して、とりあえずHITしたこのSiteをクリックしてくるケースが多いはず。
で、HITしたこのSiteを見ていて一番目に付くのがやはり日記とBBSだと思うのデスヨ。
で、日記なんか読んでみたりすると、
「なんでぃっ、指導員ってこんなモンかよぉ」
って思うかもしれないわけデスヨ。
で、全くの素人さんが、このSiteの管理人であるわしを、
果たしてどー思うのか。
好意か。
悪意か。
好印象なのか。
悪印象なのか。
もう1度見てみよーと思うのか。
ふざけるなコンチクショーって思うのか。
間違いなく言えるのは、このSiteにアクセスしてくれているヒトは、
卒業生であり、教習生であり、教習生予備軍であるっつーコト。
わずかながらでも、「教習所・自動車学校」に興味を持ってるヒトだっつーコト。
そーいうヒト達に対して、もしかしたらわしの勉強不足や語彙不足が原因で、
不快感を感じてるヒトがいるのかもしれませんが、
とりあえず、 悪意を持ってSiteを運営してるわけではないので、
なにとぞよろしくお願いいたしますヨ。
ところで。
この日記も、上司様が見てる可能性が高くなったっつー事実。
やはりわしも家庭を持つ身であるわけで。
ローンもたっぷりと抱えているわけで。
文章表現が微妙に変化していくかもしれませんが、あしからず。
微妙にね。
■
2002年 4月15日 at last.
えーっとぉ、
遂にバレちゃいました。
上司に当Siteの存在が。
経緯はとりあえず置いといて。
ただ、管理人であるわしが、どこの教習所の指導員かっつーことを、
把握してるニンゲンがいるっつー事実。
まぁ、わしの勤務先である教習所の生徒が見れば、
「あー、ココの管理人、うちの学校の指導員じゃねぇの!?」
ってわかるんじゃないかって思うし、
たとえウチの生徒じゃなくても、よっぽどの暇人が日記の記述内容を端々まで綿密に調べ上げれば、
もしかしたらわからなくもないとは思うんだけどねぇ。
とりあえずは上司の中でも割と理解のあるヒトなので、ダイジョーブだと信じたい。
当Site、決して学校批判を声高に掲げてるわけでもないし、
それほど酷い内容ではないと自負はしているのだけど、
それでも学校に直接、「苦情」っつー形でURLまでご丁寧に乗っけてメールをしてくるニンゲンがいる事実。
処分?
閉鎖?
さて、どーなることやら。(ちびっと凹み気味)
■
2002年 4月14日 キャンセル。
「もしもしー?」
「もしもしー、あのー・・。」
「ハイ、なんでしょーか?」
「キャンセルしたいんですけどぉー。」
「ハイ。今日の予約ですか?」
「そーですぅ。」
「当日キャンセルは、○○円かかっちゃいますが、構わないですかぁ?」
「ハイ。結構デス。」
「じゃー、お名前お願いします。」
「echoデス。」
「echoさんですね。毎日予約入ってますけど、今日の分だけですか?」
「とりあえず、今日の分だけデス。」
「承知しました。14日の仕事日記、キャンセルしておきました。」
「ヨロシクオネガイシマス。」
「担当は△△でした。」
「どーもスイマセン。(ココロの底から)」
■
2002年 4月13日 プレゼンテーション。
疲れましたヨ。
えぇ、疲れました。
3日間休んでの普通二輪担当。
なんだかこってりと疲れました。
後輩指導員がとある提案をしてきた。
「○○さんのSiteに4コマ漫画を描かせてください!」
毎日書いて、SiteのどこかにUPしたいと言う。
それこそ新聞の片隅の4コマ漫画のよーに。
教習所絡みの漫画を描きたいとのこと。
冗談とも本気とも取れない顔付きで。
企画草案のプレゼンテーション開始。
即、却下。
そのネタは、一般のヒトには笑えません。
それ以前にそのネタは、当校指導員じゃなきゃ笑えません。
っつーか、そんなもんUPした日にゃ、洒落にならないっつーの。
っつーことで企画倒れでした。
当Siteでもボチボチ、本気で新しい企画を始めたいものデス。
■
2002年 4月12日 ブルー。
今日も公休デス。
休みが3日も続けば、ちょっとした旅行が出来るにも関わらず、
どこにも行かないのは、わしのわしたる所以デス。
なんだそりゃ。
4月も半ばに差し掛かり、この4月から仕事を始めたヒト達も、
ボチボチその職場の雰囲気が判り始めた頃だと思いマス。
「慣れる」まではいかないだろーけど。
で、少しずつ判り始めて、そして気付くこともあるもんで、そろそろ、
「ワタシ、この仕事がしたかったんだろーか?」
「ボク、この職場でやっていけるんだろーか?」
なんて思い始めてる新入社員も出て来る頃合じゃないでしょーか。
「5月病」ほどでもないけれど、「新環境ブルー」っつー感じの類。
そりゃーそーだよねぇ。
たった1ヶ月前とはまるで生活スタイルが変わって、右も左も判らない状態のまま仕事を始めて、
ふと、時間の隙間にジワッと浮かんでくる「?」マーク。
社会人ってこんなもの?
仕事をするってこんなもの?
ニンゲン関係だって難しいよねぇ。
先輩はなんだかおっかないし、つまらないことをグチグチと言ってくる。
なんか気心を許せる奴もいないし、なんだかヘンな奴ばっかり。
あー学生時代が懐かしい。
もしかしたら、あっちの仕事の方を選んでおけば良かったのかなぁーなんて思ってみたり。
どこも、誰しも似たりよったりだって。
ダイジョーブダイジョーブ。
今、偉そうな顔してる上司や先輩だって、最初は皆、同じスタートラインだったはず。
みーんな日々「これでいいのか?」と葛藤しながら闘っているのデス。
が、しかし。
やり直しをしたいんだったら、逆に早いほうがいいに決まってる。
ヘンに慣れ親しんでからでは腰が重くなるっつーモノ。
フットワークの軽いうちに新しいステージに移動してみるっつージンセイもまた有りのはず。
たった1度だけのジンセイ。
そんなに小さな枠でチマチマやっててどーする?
「最近の若い奴は堪えることを知らない」って言われても辞めちゃえば関係Nothing。
「隣の芝は青く見える」って言うけど、ホントに青いかもしれないよー。
さぁ、善は急げ!
さぁ、転職は急げ!
で、モノは相談。
我が職場にも新入社員を入れて欲しいんですけど。
ボチボチ使いっぱしり、後輩指導員が欲しいのですが。
どーですか。
我が職場のお偉いサン。
最初は、ブルーになってるヒトを励ますつもりで書いた文が、
いつの間にか、違う方向に進んでしまうのが、わしのわしたる所以デス。
■
2002年 4月11日 スイッチ。
昨日、有休を取った次第ですが、
実は今日明日と元々公休の為、3連休なんデスヨ。
まったくもって、休みまくりなんデスヨ。
これでもかっつーくらいの休み漬けなんデスヨ。
もう漬かり過ぎて、腐っちゃいそーなんデスヨ。
それはさておき。
職場の先輩指導員から、ある意味 訃報が届く。
「○○(わしの名前)、今度からMT担当ねー。」
え"。
「で、担当車両、○○号車ねー。」
げっ。
なんつー、しんどいTELなんでしょ。
まさに青天の霹靂デス。
AT担当指導員からMT担当指導員へ。
まぁー、それはまだ良いのデスヨ。
問題は、○○号車に担当車両が変わってしまうっつーこと。
今現在、○○号車の担当指導員、
当校きっての清潔とは縁が無さそーな指導員。
本人もさることながら、身の回りのものもなんだか触りたくない雰囲気を醸し出している。
きっと車内には、あんなもんやこんなもんやいろんなもんが落ちまくってるに違いない。
あー、イヤだイヤだ。
バ○サンでも焚いちゃおーかしらん。
まさにエンガチョ!っつー感じ?
人差指と中指交差!っつー感じ?
誰かに擦り付けちゃえ!っつー感じ?
ニホンジン特有の概念と言われている「穢れ」の思想が、
わしにも脈々と受け継がれているよーデス。
恥ずかしながら。
っつーことで、4月の半ばより、AT担当指導員改め、MT担当指導員デス。
入社当初の2、3年はMT担当で、それからずーっとAT担当だったから、
6、7年振り。
MT担当指導員echoの復活、乞うご期待。
教習方法、忘れてたりして。
■
2002年 4月10日 法則。
今日は、娘さん1号の幼稚園入園式に参加するため、有休デス。
「それくらいのことで有休かよ!」
っつー意見もありますが、
有休デス。
わしはそんなオトコなのデス。
いいじゃん。
もう、閑散期にとっぷりと入っちゃってるんだし。
昨日、模擬教習を担当していて、
発見してしまいました。
これはどこの教習所でも十中八九、当てはまる法則だと思われマス。
それは。
カートレーナーに座ってる生徒の7割が、
必要ないのにハンドルを握って説明を聞いてる法則。
そりゃーもう、皆、ハンドルにカブリツキ。
「ハンドルを持ってください。」
っつーアナウンスがないにも関わらず。
逆に、
ハンドルを持ってない生徒は、あまりやる気がないかもしれない法則。
っつーのも同時に見つかりました。
えぇ、
見つかったんデス。
それだけデス。
■
2002年 4月9日 !広告!
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まもなく教習所を卒業しよーとしている貴方!
教習所を卒業したのはいいものの、
なんだかひとりで車に乗るのが怖いと思っている貴方!
わかりますわかります。
皆最初はそーいう気持ちでいっぱいデス。
怖いから車に乗れない。
そーしたらペーパー街道まっしぐら。
でも乗るのは怖い。
じゃー、どーしたらいいのか?
隣に誰かに乗ってもらえばいい。
「でもー、うちの旦那、嫌がって乗ってくれないのよねぇー。」
「うちの親、『死んでも乗るもんか!』って言ってるんですぅ。」
そーいうご家庭が多いと聞きます。
わかりますわかります。
教習車と違って、補助ブレーキのついてない車両で、
もし、万が一のことがあったら、助手席のヒトには補助ハンドルは取れたとしても、
速度を落としたり、停止させたりすることは出来ません。
それでもサイドブレーキがあれば、なんとかできたとしても、
コラムシフトが増えてきた今現在、足踏み式パーキングブレーキでは補助が出来ません。
そこで!
ワタシは画期的新製品を考案しました!
使い方は至って簡単!
助手席に乗った旦那さんがブレーキペダルの上にこの『お助け君』を設置して構えるのです。
助手席に乗ったおとーさんが何かあったらこの『お助け君』でブレーキを踏むのです。
これで旦那さんも喜んで乗ってくれることでしょー!
これでおとーさんも自分から乗ってくれることでしょー!
これで多大なお金と時間を費やして取得した免許証を、
身分証明書代わりにしか使わないっつーヒトが激減すること間違いなし!
今ならキャンペーン期間中につき、
定価19800円のところを、驚きの50%Offプライス、9900円!
なんと今なら同じものがもう1本付いてくる!
そして更に、ご応募の方だけの特典、「成○山新○寺」の交通安全祈願のお守り付き!
今がチャンスです!
今しかありません!
今を逃したら、もうペーパー街道まっしぐら!
さぁ、ラストチャンスです!
申し込みは、
「ただの棒じゃん」とか、
「これじゃ補助ハンドル取れないじゃん」とか、
「それ以前に運転しにくくて仕方ないじゃん」とか、
いろんな声が聞こえてくるくるくるくる。
■
2002年 4月8日 嫌がらせ。
「目的地にはどーやって行きます?」
自主経路で走行中のKさんに聞いてみる。
「信号13個目を右に曲がります。」
ハイハイ。
がむばってちょーだい。
覚えておけるのかな?
えーい! 話しかけちゃえ!
〜他愛のない会話〜
「・・・スイマセン。停まっていいですか?(泣)」
いいデスヨいいデスヨ。
ドンドン停まってちょーだい。
勿論、安全且つ迷惑にならない場所でネ!
指導員は信号の数だけで自主経路を設定する生徒に対して、
時々こーいうことをやらかすので注意が必要ダ!
■
2002年 4月7日 Traffic Update.
「教習所交通情報センターのechoさーん。」
「ハイ、おはよーございます。センターのechoです。
ここ数日、だいぶ暖かくなってきたせいでしょーか。
今日は各地で渋滞が多くなっているよーです。
外回りでは、○番の交差点を先頭に約70m、
内回りでは、○番の交差点で無線車が脱輪を起こし、それが原因で50mの渋滞、
S字でオオモノKさんが相変わらず四苦八苦しており、それを眺める車による連鎖ノッキングが発生、
それを先頭に20mの渋滞、
坂道では放置プレイ実施中のM指導員によるエンスト地獄に陥ったO君の坂道逆行のため、
比較的無口なU指導員があくびを噛み殺しつつも何も話をする話題もなく、
ただただボーッと空を眺めており、その車を先頭に15mの渋滞しています。
○番の交差点から○番の交差点まで5分です。
方向変換、縦列駐車は快適に流れています。
あ。
只今入ってきた情報です。
二輪のクランクで、事故か故障かわかりませんが、
二輪が1台停車している模様です。
詳細は入ってきてませんが、それを模様眺めしてる他の生徒を先頭に、
渋滞が始まっている模様です。
以上、センターのechoがお伝えしました。」
「ありがとうございました。」
だからどーした。
■
2002年 4月6日 安全運転週間。
春デス。
恒例デス。
「春の交通安全運動」デス。
今日から4月15日までデス。
「その違反 小さな瞳が見つめてる」
これが今回のスローガンデス。
見つめてるらしいデス。
見つめまくってるらしいデス。
お互いに気をつけたいものデス。
見つめられてなくても気をつけたいものデス。
毎年、春と秋にこの交通安全運動っつーものが行われるよーになったのは、
昭和23年に「全国交通安全週間」が国家地方警察本部(警察庁の前進)決定による、
全国交通安全週間実施要綱に基づき実施されたとのこと。
その後、昭和27年から春季、秋季の2回、行われるよーに。
毎年思うのは、あまりにも定例化し過ぎちゃってるせいか、
単なる年中行事化しちゃてるよーに気がするのデスヨ。
「あー、もうそんな季節かー。」
そんな感じ。
確かに啓蒙活動っつーものは大切だとは思うけどね、
スローガンを募集したり、パレードをしたり、人気タレントを呼んで1日署長に拝命したり、
この時期だけ一生懸命やるっつーのが、どーもね。
一生懸命取締りをしたり、一生懸命検問を張ってみたり、一生懸命ノルマを稼いだり。
この時期はやはりK察様のお姿をたっぷり見ることが出来るっつーもんデス。
ノルマといえば、昔から点数稼ぎっつーものがK察には存在すると、
まことしやかに噂されてますが、
果たしてホントのトコはどーなんでしょーねぇ。
路上教習コースのとある場所で、毎日曜日になるとシートベルト検問をやってますが、
「よし。20件稼いだから、今日はオシマイ!」
なんてことになってなきゃいいのデスガ。
きっと21件目の違反者はホッと胸を撫で下ろしてることでしょー。
でも、わざわざ検問を行わなくても、
街角に1台パトカーを置いておけば、充分な抑止効果には繋がると思うんだけどねぇ。
何もしてないモノでも、あの赤灯を見るだけで身の引き締まる思いをするっつーもんデス。
まぁ、ホントはK察様がいなくても安全運転、法規履行するよーじゃなきゃ、意味ないんだろーけど。
ふっ。
わしはダイジョーブだけどね。
たヴん。
なーんて虚勢を張ってみたり。
■
2002年 4月5日 ちっと毒舌気味に。
普通車担当。
めっきり夜間教習の埋まりが悪くなってきた模様。
上のモンは幾らかの危機感を感じているのが伺えマス。
隣接のライバル校が折込チラシを入れたことに対して、自校の立場を肯定するかのよーな話を朝礼で。
5年後、10年後という長期的なスタンスも大事だが、それよりも最近の予約の空きの方が問題は切実だと思うのだが。
あまり目先のことに気を取られるのもどーかとも思うけど。
まぁ、間違いなく言えることは、少ないパイの奪い合いだけに専心していたら、
この業界、確実にお先真っ暗だっつーことデス。
リンク先のSiteの更にリンク先を見てみた。
とあるSiteで、ドイツの教習制度が載っていた。
なんでも、ドイツの免許制度は一生のうちに3回しか受験が出来ないのだと。
おぉ、そいつは凄い。
検定に3回不合格になっちゃった。
もうそれでそのヒトは、ドイツでは免許を一生取ることが出来ないのデスヨ。
国際免許っつー逃げ道もありそーな気はするけど。
凄いデスネ。
これって。
2回受験に失敗したヒトには、それこそ背中に悲壮感すら漂ってるに違いないデス。
「これを逃したら、オレは電車通勤確定だぁぁぁ!」
っつー感じでしょーか。
しかし。
免許の性質を考えると実に理に適った制度に思えなくもないのデスヨ。
ニホンでそれを実施しよーと思えば、国会でギャーギャー騒ぎ立てるだけのセンセイ方に阻止されるだろーけどねぇ。
「全てのヒトは平等であるべき!」
「全てのヒトが車に乗る権利があるのだ!」
支援者やバックボーンのヒト達にいい顔したいセンセイ方は、きっとそー言うに違いないデス。
ただね、「免許は誰でも取れるもの」っつー認識は、ボチボチ改めなくちゃいけない時期だと思うのデスヨ。
ニホンの大学は入口は狭いが、出口は広々。
アメリカの大学は逆に入口は割とユルユルだが、出口はガチンガチン。
教習所っつー施設も本来はこうあるべきだと思うのデスヨ。
死ぬ気で勉強すれば、絶対に1回で受かるはずの効果測定や本免試験。
大してやる気もなく、そして覚える気すらなく、
受けなければ先に進めないからと、一夜漬けでなんとなく覚えたものの、
当然、受かるはずもない。
本来だったら恥ずべきことに違いないのに、ヘラヘラ笑ってるだけ。
あろうことか、受験回数を他人に自慢してるスットコドッコイまでいる始末。
そんな5回も10回も受けてやっと合格したニンゲンが、果たして法規履行出来るのだろーか。
技能検定を何回も何回も受けてやっとこ合格できたニンゲンが、果たして安全に運転できるのだろーか。
勿論、最初から全てをパーフェクトに出来るニンゲンなんていないし、
わし自身も今現在、パーフェクトな運転だって言い切ることは出来ないけど。
でも、少年法みたいに、「更正の可能性にある」なんて悠長なこと言ってられないと思うんだけどねぇ。
最近教習をしていると、なんつーのか、運転に対する緊迫感っつーものが足りなさ過ぎ
っつー感じなのデスヨ。
全ての生徒が、とは言わないデス。
全ての生徒とは。
でも、ごく一部の生徒っつーわけでもないんだよねぇ。
これが。
「あと○回落ちたら、免許は取れないんだ!」
そーいうシステムだったりしたら、もちっと悲壮感すら漂わせながら一生懸命努力すると思うんだけどね。
教習は免許を手に入れるまでの我慢の時間。
待ってればいずれは免許は手に入る。
うざいオッサン達の言葉を我慢さえしていればいいだけ。
あと、3時限。
あと、2時限。
もうちょっと。
もうちょっと。
我慢。我慢だ!
教習所は我慢大会ダー!
まぁ、いいでしょ。
それでも。
そーいう側面があるのは否定しないデス。
ただ。
ただね、
光溢れる可能性を背負ったコドモの命を一瞬にして奪ってみたりとか、
もう少しで寿命をナニゴトもなく無事終えられそうだった老人の命を縮めてみたりとか、
そーいうのだけは避けて欲しいものデス。
そーいう可能性の芽だけは摘み取っちゃいたいのデス。
とりあえずわしの考え。
とりあえずね。
試験に何回落ちたら免許が取れないっつー話は保留だとしても、
確信犯的な道交法違反でヒトをあやめてしまったモノが、
欠格期間終了後に免許を再取得出来るっつーシステムにだけは反対デス。
たぶん、皆そー思ってると思うんだけどね。
■
2002年 4月4日 自尊心に問いかける。
注意力散漫っつーか、その気がないっつーか、それどころじゃないっつーか、
なかなかコチラが言っても、確認が出来ない生徒に確認をさせる方法。
当校、武闘派SS指導員の場合。
「あ。今、確認忘れたでしょ。」
「あ。スイマセン。」
「いいんダヨいいんダヨ。ちゃーんとワタシが確認しておいたから。」
「ほら。また忘れたヨ。確認。」
「あ。」
「ダイジョーブダイジョーブ。またワタシが見ておいたから。」
優しーく優しーく笑顔全開で、それでいて眼光鋭く、
それを3回も繰り返せば大抵、ちゃんと確認してくれるよーになる模様。
全然効かない生徒も中にはいるらしいデス。
■
2002年 4月3日 中止。
大型二輪担当。
しかし、予約が少なく朝方2時限と夜の2時限の4回だけ。
あとは普通車教習を担当。
大型二輪免許を取得しよーと思ってる方、
今がチャンスですヨー!
予約が取りやすくなってますヨー!
っつーか、入校してください。
切実なお願いデス。
所内で縦列駐車の生徒を担当していると、
目の前で卒業検定の車両が。
本日の課題、どーやら縦列のよーデス。
路上の課題走行、自主経路走行を無事終えたモノだけが進める所内の課題。
これをクリアすれば、卒業確定っつー状況デス。
ハッキリは見えないが、受験者は若い男性。
しかし、悲しいかな後ろから見ている限り、絶対に目的のスペースに入らない角度。
きっとそれには彼にはわかってないのでしょー。
たどたどしい動きで、なんとかしよーと試行錯誤しているのが手に取るよーにわかる。
隣に座ってる検定員、ジーッと彼の様子を見ているが、
手に持つ採点表にシコシコとなんかしらのチェックを入れている。
受験者の彼、1回で入れるのが不可能だと察知したのか、
もう1度、元の場所に戻って改めて後退開始。
あらま。
さっきよりも酷い状況じゃん。
「あー、今度もダメみたいデスネー。」
わしの横に座る生徒が見ても、明らかに入らないのがわかった様子。
もう何度も何度も切り返しやら幅寄せやらを繰り返し、
最終的には検定員がなんかしらの指示をしている。
ハイ。
検定中止デス。
ご愁傷様デス。
きっと緊張してたんだネー。
それとも縦列駐車の方法を理解しきれてなかったんでしょーか。
恐らく練習の時は、ちゃんと入れることが出来たはずなのにねぇ。
1時限の補習を受けた後、再受験デス。
今度はがむばってちょーだいネ。
で、わしの隣に座る生徒がポツリと。
これって検定でやるんですか?
今、君の目の前で繰り広げられた
残酷且つ悲惨な光景を一緒に見てたでしょ。
今更驚くなっつーの。
おまけに急に真剣な目付きになるなっつーの。
さては、全然覚える気がなかったなコンチクショーめ。
■
2002年 4月2日 ツッコミどころ inside。
あー、暑。
ナニこの暑さは。
4月ダヨ4月。
4月に入ったばかりで、もう真夏日デスカ。
この調子でいくと、5月頃には海水浴シーズン到来デス。
あー、暑。
こー天気が不順だったりすると、生徒様の中にもなかなか変わった感じの方が現れるよーデス。
本日普通車担当のわしの目の前に現れたのは、Kさん(18歳・♀)、
この4月から専門学校に通うオジョーサン。
2段階半ばの体験項目、「急ブレーキ」の体験デス。
本来なら一生お目にかからない方がいいにきまってる急ブレーキを踏んでみましょっつー時限デス。
それと抱き合わせで、「等速コーナリング」っつーのも合わせて体験してもらいましょ。
周回コースをノーブレーキのまま、減速せずにカーブに突っ込んでいく。
速度の早い状態でのコーナリングがいかに危険かっつーのを味わってもらいます。
「怖い怖いこーわーいーぃぃぃ!」
そー雄叫びをあげながらも、アクセルを緩めよーとはしないKさん、
怖がってるのとは裏腹に顔はとっても楽しそう。
概ね怖がってる演技の匂いがプンプンですが、なんとか無事終了。
さぁ、解説開始デス。
「なんで速度超過でカーブに進入するのが悪いことか、わかる?」
「えーっとぉ、わか〜んな〜い。」
「・・・・・・・。」
「えーっとぉ」と考える素振りを見せながらも、全然考えようとしてませぬ。
少しはちゃんと考えろっつーの。
「ほら、カーブを曲がる時、グラッとカラダが傾いたでしょ?」
「えー、わか〜んな〜い。」
「・・・・・・・。」
「遠心力」っつー言葉を期待しつつも、まったくその言葉が彼女の口から出てきませぬ。
ぶっとばしたくなるその口の利き方をグッと堪えて更に質問続行。
「バケツに水を入れて、グルグル振り回しても落ちてこないでしょ。それと一緒。」
「えーっとねぇ・・・。」
なんとか考えよーとする姿勢を見せ始めたKさん、
しかし数秒後、彼女の口からとんでもない言葉が。
「カーブを曲がる時に外に行こーとする力をなんて言う?」
「せーじょーい。(概ね自信満々)」
ハイ?
一瞬、彼女の口から飛び出してきた言葉に耳を疑う。
せーじょーい?
せーじょーいって、「制攘夷」でも「政情位」でも「清浄胃」でもないよねぇ。
もしかして正常位?
昼間っからナニを言い出すんデスカ。
それっぽい話を、今の今までこれっぽっちもしてないでしょ。
それ以前に「遠心力」と「正常位」、何一つ似てないでしょ。
確かにカーブを曲がる時、正常位を感じながら曲がったら危ないけどねぇー。
それじゃー、チェンジレバーの「P」と「N」の間は後背位とでも言うんでしょーか。
とんでもない言葉をおっしゃったにもかかわらず、
顔を赤らめるでもなく、否定するわけでもなく、淡々とした表情のKさん、
ABSは何の略の質問に、「えびす」って答えてみたり、
「方向変換」をカタカナで言えの質問に、「ヤジルシチェーンジ!」と胸張って答えたり、
もはやツッコミどころ満載で、逆に彼女の答が楽しみでいろんな質問をしてみる。
「空ってなんで青いのかな?」
「海の向こうには何があるのかな?」
「お月様にはホントーにウサギがいるのかな?」
「どーしてお腹が減るのかな?」
ハイ。
彼女の資質はこれでなんとなく把握できました。
通常モードから彼女に合わせた教習方法にわし自身がヤジルシチェーンジ!
季節は春。
運転してるとなんだかウキウキしてくる季節デス。
さぁ、がむばって教習だ。
でも、この虚脱感はいったい。
■
2002年 4月1日 四月愚者。
4月突入デス。
2002年度デス。
銀行名が変わってみたり、
プロバイダSiteのTOPページがリニューアルしてみたり、
中江有里が結婚してみたり、
え、中江有里ってもうそんな歳だったの?って驚いてみたり、
阪神ファンは意気揚々だったり、
まぁー、そんな4月の始まりデス。
実は、この仕事を辞めようと思ってるんデス。
なーんてコトを一発職場でかまそーなんて思ってたのですが、
あいにく公休日だったので、こんなトコで言ってみたり。
4月1日だけに許されちゃったりしますよネ!
え。
許されないデスカ?
洒落になってないデスカ?
なんだか信憑性がありまくりデスカ?
っつーか、なに歓迎してるんデスカ。
辞めませぬ辞めませぬ。
まだまだ働かせてくださいヨ。
まったくもぅ。
もちっとこの仕事にしがみついていたいと思う今日この頃なのデス。
さぁ、がむばって閑散期を迎えましょ。
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