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Sunahara Yoshinori
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  砂原良徳、こと通称 ”まりん” また ”良徳砂原 (よしとくすなはら)” 、1969年は北海道生まれ。 早くも14歳のころからシンセサイザーを奏でていたとか。 91年に、石野卓球、ピエール瀧ともに 「 電気グルーヴ 」 を結成。 日本のクラブ・シーンにへの貢献は大きく、ここでは述べるまでもないでしょう。 95年、砂原良徳はソロでアルバム 『 CROSSOVER 』 をリリース。 また海外でも高く評価され、98年にはソロ活動での2作目となる 『 TAKE OFF AND LANDING 』 を発表。 その後の99年には 「 電気グルーヴ 」 を脱退し、正式にソロ・アーティストとなりました。 リミックスやプロデュース活動を続ける中、その音楽的センスはさらに飛躍し一つの方向性を持ち始めています。
 まりん の音楽は不思議な魅力に覆われ、オシャレで優雅な作風が特徴です。 そして、 まりん の創る音楽はどこまでも世界の純度を保ち、一つ一つの曲が、どの音も欠けてる事もできず、もちろん足す事も出来ない、その音がその音楽のために 「 生きている、息づいている 」 音楽です。 またジャケットやブックレットにもこだわりが見られ、トラック・タイトルにも練り込まれた工夫とアイデアがあり、観て、聴き、感じるテクノを実践しています。 あと余談ですが ”まりん” という名前は電気のメンバーでクジ引きで決めたそうです(笑)。

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Sunahara Yoshinori #01
Sunahara Yoshinori #02

  Disk 01 is _

CROSSOVER
Yoshinori Sunahara
Issue
Published
Info
95.9/1 No.ksc2 130
ki/oon Sony Records
アルバム

 95年にリリースされた 砂原良徳 、初のソロ・アルバム 『 クロス・オーヴァー 』 。 アートワークのポップなデザインが斬新で独特の雰囲気が楽しいですね。 
 目玉は何と言っても "ELEGANT WORLD " 、流々と流れる壮大なリズム、それでいて、こみ上がってくる何かへの期待と高揚感。 こだわったストリングスが抜群のセンスを伺えます。 彼自身、 「 エレガントな空間を表現したかった。 速い、ビートの強いアッパーなものに疲れていて、ゆったりと大きなものが動いているようなものが聴きたかった。 大きなシャンデリアが光っているというイメージもあります。 」 と表現しています。  もちろん美しいピアノシンセの響く "STINGER STINGRAY " やアップテンポな "SILVER RIPPLES " など他のトラックも研ぎ澄まされた まりん の世界観を、かいま見る事が出来ます。 また "CLOUDS ACROSS THE MOON " はノリの良いヴォーカル曲、Good です。

01.
MFRFM (MUSIC FOR ROBOT FOR MUSIC)
6:10
08.
ELEGANT WORLD
6:32
02.
STINGER STINGRAY
6:58
09.
CLOUDS ACROSS THE MOON
5:15
03.
WHIRL POOL
6:27
10.
OVERTIME WORK
7:09
04.
SILVER RIPPLES
6:37
11.
HURALOOP(AUDIO ACTIVE REMIX)
5:47
05.
THE LONG VOWEL
2:52
12.
MFRFM (ARMED)
5:43
06.
HURALOOP
6:49
 
Total Time
73:01
07.
MUDDY WATER
7:34
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ASIN : B00005G5XG   ■ BUY this MUSIC! 
  
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  Disk 02 is _

TAKE OFF AND LANDING
Yoshinori Sunahara
Issue
Published
Info
98.5/21 No.ksc2 205
ki/oon Sony Records
アルバム

 まりん のソロ 2nd アルバム 『 テイク・オフ・アンド・ランディング 』 。 飛行機をメインテーマに世界中を、果ては宇宙までをも舞台とし、華麗に空間と時間を行き来する好感触な作品です。 ノンストップミックスであるにもかかわらず、ワントラックごとがそれぞれ独自に個々の存在を感じさせます。
  アナタのもつ飛行機のイメージ、空港のイメージとはどんなものでしょう? このアルバムはそんなイメージを離陸 [ Take Off ] させ、まりん の世界に着陸 [ Landing ] することができます。 Tr.5 " Sun Song'80 " などに見られる明るいテンションから、そして一転 " Summer " からは、いよいよ一つの旅が最後を迎え " Welcome to Japan " 、 ふたたび世界は巡り、空の散策は永く 永く 続いていきます。
 ワタシ個人にとって、 砂原良徳 を、また テクノ のアルバムを初めて購入した思い出深いアルバムでもあります。 とある先輩に聴かせてもらったのがキッカケでしたか。

01.
Information of TUA
2:49
09.
Life & Space
8:10
02.
Cross Wind Take Off
3:41
10.
No Sun
8:02
03.
Magic Sunset St.
5:52
11.
The Good Timing of World of Love Song
2:40
04.
SONY Romantic Electro Wave
4:35
12.
Summer
5:05
05.
Sun Song’80
5:33
13.
My Love is Like a Red, Red Rose
3:22
06.
2300 Hawai
7:17
14.
Welcome to Japan
4:46
07.
Count Down
1:21
 
Total Time
70:24
08.
Journey Beyond The Stars
7:02
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ASIN : B00004WZMR   ■ BUY this MUSIC! 
  

 

 

 


 

 難解! テクノ/音楽用語  - B -
▽ ▲ ▽ ▲

 テクノというジャンルだけでなく音楽を表現するには、制作上のテクニカル・ターム、曲調を表現するワードやジャンルから想起させる単語など、素人目から見れば難解で分かりにくいものも多いです(もちろんこういった専門用語を理解している人は、問題ではないでしょうけれども)。 全く知らない人が、例えば 「 高速の打ち込みがサイケでサイコー、、、 」 と聞いても 「 えーっと、基準が分かりませんが?」 な話です。 当サイトでは出来る限りムズかしい単語の使用を避けていますが (というより作者が知らないから)、ココでは分かりやすく!くだけた表現で!紹介してみます。 …多少ずれるのはご勘弁ください。

・サイケデリック … Psychedelic 、略してサイケとも。 一般に幻覚剤、LSDのもたらす幻覚陶酔状態のことを言うが、音楽で使われる場合は、陶酔出来る、もしくは陶酔させてくれる音楽、曲のこと。
・ヘッド・バンキング … 頭部や上半身を前後に激しく動かしてリズムをとること。 パンクやへヴィー・メタル等で多いようだが、音楽に乗ってくるとジャンルを問わず、そうなると思う。
・ストリングス … バイオリン、ビオラ、チェロなど、主に弓で弾く弦楽器のこと。 シンセサイザーでそれら弦楽器の音を模した音色のこともいう。
・シーケンス … 同じような音使いで繰り返される音のまとまりや曲と呼ぶほどには完成されていないもの、つまり同形反復のフレーズ。 音源はシーケンサー (シンセサイザーを音源として自動演奏させるための機械) による。
・ハウス … 80年代にシカゴのクラブDJが始めた、ダンス・ミュージックの一つ。 ただし、現在では「〜ハウス」というように派生や細分化が多く、一概にハウスというジャンルでくくるのは難しい。 基本はリズム・マシーンとヴォーカルor楽器、サンプラーなど。 由来は「ウェアハウス」というクラブハウスが発祥であるから、だとか。
 



  Disk 03 is _

THE SOUND OF '70s
Yoshinori Sunahara
Issue
Published
Info
98.11/11 No.ksc2 243
ki/oon Sony Records
アルバム

 『 サウンド・オブ・70s 』 、雑誌によると ” 海外の航空会社 「 PAN AM (パンナム)」 へのオマージュという本気か冗談かわからないコンセプトに基づいて制作したアルバム ” だそうです。 また 『 TAKE OFF AND LANDING 』 の続編、 「 航空機音楽 」 の完結編でもあります。 前作に比べ、ゆったりとした雰囲気で、同じコンセプトであっても表現を変えるているのがなんともニクいです。 また 「 70s 」 という70年代テイストも特徴です。 このテーマが面白く、1970年代当時から見た 「 空港、空の旅 」 というレトロで不思議に高級な感覚を織り込みました。 内容的にも 『 TO&L 』 とシンクロするシーンもあります。
 "THE NEW WORLD BREAK " 、言葉よりも多くを語り、また語り尽くせないこの時間と空間。 未知の旅へ、そしてその合間、絶妙な表現は音楽の素晴らしさを教えてくれます。 また "AWING THE CRIPPER " でも同じコトが言えますね。 バネのようなノイズ、そしてドラムによって区切られた空間は、一層広がりを持ちスピーカーを離れた世界を形づくります。

01.
THEME FROM TAKE-OFF (MAGIC SUNSET)
3:39
06.
747 DUB
5:29
02.
THE NEW WORLD BREAK
5:40
07.
AWING THE CRIPPER
4:08
03.
CRIPPER'S DISCOTIQUE BREAK
6:00
08.
THEME FROM LANDING (LIFE FOR LIVING)
2:53
04.
SUN SONG ‘70
4:14
  
Total Time
47:45  
05.
RHODES FUNKY DUB
3:50
_
_
ASIN : B00000INO9   ■ BUY this MUSIC! 
  

 

 

 




Disk 04 is _

708090
Yoshinori Sunahara
Issue
Published
Info
98.11/11 No.ksc2 249
ki/oon Sony Records
12cm シングル

 これまでのアルバム 『 CROSSOVER 』 、 『 TAKEOFF AND LANDING 』 、『 THE SOUND OF ’70S 』 の3作からヴォーカル曲だけをピックアップしたシングル、『 708090 』 。 タイトルどおりロマンティックな "SONY Romantic Electro Wave"、そして続く " Sun Song'80 " のクリーンで微妙な緊張感と湧き起こる Trip への期待感、選りすぐりのトラック。 1st アルバムより、また唯一このシングルのオリジナル (厳密にはリミックス)の " CLOUDS ACROSS THE MOON ’90 "、 よりメロディアスに、より美しく ムーディー&クール な雲間に見えるムーン。 
 なお 3rdアルバム 『 THE SOUND OF ’70S 』 と同時に98年の11月11日リリースされました。 一見トラックリストだけ見るとだたのシングルカットのようですが、実は新規一曲。 だまされやすい (?) ので、要注意。

01.
SUN SONG ’80
5:24
04.
CLOUDS ACROSS THE MOON ’90
6:04
02.
SUN SONG ‘70
6:41
Total Time
20:25
03.
SONY ROMANTIC ELECTRO WAVE
6:36
_
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ASIN : B00000IHFL   ■ BUY this MUSIC! 
  

 

 

 


 

  Disk 05 is _

PAN AM® THE SOUND OF '70s
Yoshinori Sunahara
Issue
Published
Info
00.01/25 No.bung070
bungalow
アルバム

 ドイツ盤 『 サウンド・オブ・70s 』 、…といえなくもありません。 なにしろトラックリストは似ているのですから。 しかし!実際は+1曲で、Tr. 5 に " LOVEBAET " が追加されています。 「 アレッ? ” ラブビート ”って次のアルバムじゃん。 じゃ、いーや!」 と思われるのは早急です。 違います。 2001年にリリースされた次作の 『 LOVEBEAT 』 に収録されている同タイトルのモノとは別物です。 名前だけ偶然同じ、全く別の作品として聴いてイイでしょう。 ポップなチューンはリズミカル、とっても明るいナンバーで非常に良いです。 またこのアルバムの中でも全く違和感はなく、ナゼに邦盤では収録しなかったのか謎、謎です。
 ジャケットはソロ・ボーカル・トラックばかりをセレクトしたマキシ・シングル 『 708090 』 と同じで、より 「 PAN AM 」 らしさが強調されたデザインとなっています。 他にも細かい所で日本盤と異なるようです。

01.
THEME FROM TAKE-OFF (MAGIC SUNSET)
3:39
06.
747 DUB
5:29
02.
THE NEW WORLD BREAK
5:40
07.
AWING THE CRIPPER
4:08
03.
CRIPPER'S DISCOTIQUE BREAK
6:00
08.
THEME FROM LANDING (LIFE FOR LIVING)
2:53
04.
SUN SONG ‘70
4:14
  
Total Time
74:39
05.
LOVEBAET
6:37
05.
RHODES FUNKY DUB
3:50
_
_
ASIN : B00002R2XB   ■ BUY this MUSIC! 
  

 

 

 


 

■ ジャパニーズ・テクノ
□ ■ □ ■
  テクノを聴いたことのない人にとって、『 テクノ 』 という音楽のジャンルの名前を聞いて思い浮かべるイメージはほとんどがガチャガチャピコキコという音の曲で、海外のアーティストのイメージなのではないでしょうか? 日本のクラブ・ミュージック界の評価は海外ではどうなのでしょうか。
 結論から言うと悪くない、いやむしろ良いといっていいでしょう。 ブンブンサテライツ や ケンイシイ にしかり、彼らはもととも海外からブレイクした日本人アーティストです(日本人の感性が低いから、という批判はこの際ムシますが)。 日本人の自分が聴く上ではやはり日本の音楽の方がスッと胸に落ちることも多いように思えます。 なかには DJクラッシュ や ススムヨコタ のようにテクノに、日本の ”和 ” や ” わび・さび ” ともいえる独特なテイストを全面に打ち出すアーティストも多いです。 一方で海外のモノをそのまま焼き直しただけと批判されることや、事実その通りである人たちがいるのも確かな話かもしれません。
 日本のテクノはイイ方向に進化していると聞きます。 それは創り手と聞き手の両方の進化でしょう。 日本の先進文化であるアニメやマンガ、ゲームなどとテクノとの結びつきが深いといわれることにも関係があるのかもしれませんね。
 


  Disk 06 is _

LOVEBEAT
Yoshinori Sunahara
Issue
Published
Info
01. 5/23 No.ksc2 387
ki/oon Sony Records
アルバム
 今までの作品よりもより 砂原義徳 のもつ “ テクノ ” が全面に押し出された 『 ラブビート 』 。 ハンパではないその想い入れに思わずコチラも身構えてしまいそうになるくらいの完成度です。 その中身はまるでガラス細工のように繊細で、大理石のように豪快。 ひとたび聴き入れば、全身が和らぐように陶酔し、目をつぶれば浮かぶ情景。 真っ白な世界に描かれる白い、真っ白なビル、続く道、広がる空の彼方、、芸術と呼ぶにふさわしいアルバムです。
 全てのトラックが一つの作品としての、世界観が構築されているようにも思えますが、特に " lovebeat " から "spiral never before" 、 "echo endless echo" までは、アップダウンが絶妙でとても気に入っています。 " lovebeat " は何度か聴いてる内に虜になりましたが、個人的には次の "spiral never before" が一番好きですね。 金属的なシーケンスに音が重なっていき、チェレスタのようなメインパートの透き通った響き。 重力の中心地 [ " the center of gravity " ] も、微妙なタイトルを華麗に表現しています。
01.
earth beat
4:56
07.
hold'on tight
4:48
02.
balance
6:24
08.
sun beats down
5:48
03.
in and out
5:00
09.
bright beat
7:30
04.
lovebeat
7:25
10.
the center of gravity
7:43
05.
spiral never before
5:37
 
Total Time
58:27
06.
echo endless echo
3:13
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ASIN : B00005J4LD   ■ BUY this MUSIC! 
  

 

 

 


 

Sunahara Yoshinori #01
Sunahara Yoshinori #02
□■  A m b i e n t  E a s y  -  D i g i t a l  S p h e r e _ by Asur ■□


 
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