勝利の証 〜あなたが大好き〜


"光子郎君の好きな人"

 

考えてみたこと無かった・・・。 

ただただ、彼が好きで彼のこと思ったこと無かった・・・・・・!?

「光子郎・・・・・君」

私はただ寂しくて、悲しかった。

それ以来、彼と目を合わすことは無かった。 空さん達も練習に誘ってくれたけど、断った

「・・・・。」

そんな感じで、時は過ぎていった。

 

2月の当日

「はぁ・・・。 行きたくないなぁ」

ため息とともに、今日が始まった。

今日一日は球技大会ですべてがつぶれる。だから、体操着とランドセルだけなのだ---

「ミミおはよう」

「あっ おはよう」

相変わらずかわせる挨拶、でも

「光子郎君・・・・」

 

その彼は私の隣には居なかった。

 

パンパン

冬空に花火の音がが鳴る

さすがにここまで来ると、優勝したいねー。と言う子も出てくる

と言っても、85%ぐらいは小6にもってかれちゃうんだけどね。当たり前といえば当たり前のこと

「ミミちゃん! 頑張ろうね」

「う、うん」

開会式

校長先生の長ーい話から始まった。

「えー、今日もお日柄に恵まれ-------」

ハッキリ言っていつも同じ 

(はぁ 早く終わらないかなぁ)

「ということで力の限り頑張りましょう」

やっと校長先生の話が終わり、みんな自分の位置に戻っていった

 

「ミミさん」

と光子郎君に声をかけられた。

「何?」

「これ」

差し出されたのは、一つの封筒

「誰に渡すの?」

「ミミさんにです。」

ちょっと 私は動揺が走った。 その封筒の中身は何だろうと思った

「私・・・・。」

「もし、僕がホームラン打てたら、それ見て下さい」

それは、思いがけない一言だった。 なんか、涙が溢れそう・・・・。

「っ・・・・・・・」

「ミミさん 泣かないで下さいよ」

あやふたにあわてる光子郎君。

「や・・・約束だからね」

私は出来る限りに微笑んだ。 それは、もしかしたら変な顔だったかもしれない

「はい」

もはやこの二人は、その封筒を見なくてもここは通じ合っていたかもしれない

 

この試合は、二つに分けられている。 低学年の部門と高学年の部門

その中で、女子の高学年はバスケット 低学年はポートボール 男子の高学年はソフトボール 低学年はバスケット

一見、3年や6年が勝ちそうだが、以外の以外結構、他の学年も勝ち進んでいるのだ

 

「ミミ〜光子郎君出ているわよ」

「あっ今行く」

なんと驚いたことに、光子郎君のチームは決勝まで進んでしまったのだ。

私たちのチームは準決勝で負けたの (ちょっと悔しいー)

「光子郎君頑張れ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」

精一杯の声を張り上げた。

この前まで、イヤでしょうがなかった球技大会だったのに今はとても暖かい

これで最後と思うとちょっと寂しいけど・・・・。

でもちょっとぐらい良いとこ見せてよね

 

“光子郎君”

 

あがったあがった ホームラン

 

 

 

 

 

「今日は、凄かったよ。光子郎君」

「そうですか、でも負けちゃいましたからね」

帰り道二人はいつものように歩いていく

「そうだ、約束だよね。 封筒きって良い?」

「良いですよ」

そしてまだ見ていなかった、封筒を切った

 

ふふふ 光子郎君ってば

 

「ダーイスキ」

「うわっ!!!」

私彼が好きでよかった・・・・・。

そして彼もそう思ってくれるよね 

私は信じているから・・・・・。

 

TO ミミさん

 

僕はあなたのことが誰よりも大好きです

 

From光子郎

 

END


作者の感謝の言葉+α

今回は、作者由加子とミミでお送りします

ミミ「なんか、私が攻めだったんじゃないの」

由加子「・・・・。何か光子郎君攻めっぽくなったね」

ミミ「私は良いけど、聖さん喜んでくれるかなぁ」

ドキドキ

ということでこれは琉樹 聖様に捧げます。 プレゼントフォアユー


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