真実の序章  T.暗黒の力


「きゃああああああああ・・・闇に闇に」

「またか・・・・・ヒカリ起きろヒカリ!!」

はあはあと息を切らせていた。

「う・・・うん。 あ お兄ちゃんっ!!危ない!!う・・・後ろに」

「えっ う・・・後ろ?」

太一は はっとして後ろを振り返る。だがそこには何もなかった。

「何もないじゃないか」

「ううん 居るの。お兄ちゃん見えないの?攻撃を仕掛けてきている」

「大丈夫!俺がついているから」

そうするとヒカリを抱きかかえた。

「お兄ちゃん!逃げて。」

「えっ何も見えないぜ」

とくるっと後ろを見た瞬間!

 

ドォォォォォン

 

凄い地響きと同時に太一は消えた・・・・。まるで霧のように

「お兄ちゃん・・お兄ちゃぁぁぁん」

ヒカリは何度も兄の名を叫び、泣いた・・・。寂しさと悲しさで

 

次の日

やっと冷静さを取り戻したヒカリはタケルの所と空の所に連絡をとった。

「お邪魔します」

「早かったね。入って。」

そして三人は太一の部屋にいった。

「・・・・」

沈黙が数時間続いた。 三人は何を話せばいいのか分からないと言う様子だ。

「本当に・・・・・それ本当なの。」

最初に沈黙を破ったのは空だった。

「・・・・はい」

「そう」

寂しそうな空の顔・・・。泣き出しそうなのを耐えているようだ。

「ねえヒカリちゃん。大輔君達や他のみんなも呼ぼう」

「うん、そうよね」

少しヒカリに笑顔が戻った。

 

その頃

「ふぁぁぁぁ」

今回の主人公 本宮大輔 起床

「げぇぇぇっもう十時じゃねぇか」

今日は太一との練習があった。十時半の約束で。ちなみに姉はヤマトのライヴでいない

「太一先輩に怒られるぅーーーーー」

とっさに思ったことがそれだ

「えーと・・・昨日買ったサッカーボールは」

パンを口に入れながらサッカーッボールを探していた。しかも、少ないお小遣いをはたいて買ったものだ

その時

ピピピピリィィィィ

「ったく、誰だよ。たまの休みくらいゆ・・・・・・・・・・」

その差出人はヒカリだった。大輔、急に顔が変わる

「ヒカリちゃんか・・・何の用だろう」

 

大輔君へ

今日確かお兄ちゃんとサッカーの約束してたよね。

そのお兄ちゃんがいないの!

お願い探すの手伝って!!!

ヒカリより

 

「・・・・そんなこと」

俺はしばし呆然した

 

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