あなたと星空を・・・・ 後編
観測会の会場は人が沢山来ていた。
僕はあまり得意とする場では無かった。 人との接触、苦手では無いけど・・・こう人
が多いとさすがに疲れてしまう。
(ミミさん居ないかな)
そんな事を考えて少し顔を赤くする。
すると、ヒカリさんが目に入った。ソワソワしている。太一さんかタケル君とはぐれてしまったんでしょうか。
「ヒカリさん!」
「え あぁ、光子郎さん、こんばんは」
「どうしたんです?はぐれましたか」
「はい・・・・。タケル君と来ていたんですけど」
不安そうな声で言った。
「ヒカリちゃーん、何処?」
「あっタケル君 ここ」
タケル君が来たらふいに元気になって行ってしまった。
僕もミミさんを捜さないと。
といってもタケル君みたいに大声で叫んだりは出来ない。キョロキョロと目で探した
空を見上げると星が綺麗に輝いていた。
(きっとミミさんとみたらもっと綺麗だろうな。)
またそんな事考えていると、ミミさんを発見した。
「ミミさん 」
「あっ光子郎君」
「今日は一段と星が綺麗ですね」
「うん でもやっぱり、光子郎君とみる星空が一番綺麗」
僕は少し驚いた。ミミさんも同じこと考えていたんだと知って
「僕も同じ事考えていました」
すると、ミミさんはニッコリ笑った。僕も笑い返した。ミミさんは僕の心を温かくする。
あの一年前のことを思い出してしまう。
「ねぇ 光子郎君、この星空を見てると思い出すよね。一年前のこと」
「あぁ デジタルワールドの星空綺麗でした。」
「それも有るけど、こうして2人きりでいると思い出す。いろんな事」
大空を見上げてミミさんは言った。
「そうですね、たった一夏の冒険でしたけど、大切なことを教えてもらった気がします」
「うん また行きたいね。デジタルワールドに」
「きっといけますよ」
僕は信じているんだ。またいつのひにか行けることを。
「あと私、アメリカに行くの」
「えっ アメリカに」
「うん パパの転勤で」
ミミさんは沈んだ口調で話した。
「それでね、光子郎君との思い出を作ろうと誘ったの」
「僕とですか・・・・。」
「私、光子郎君と離れたくない!!」
ミミさんは僕に抱きついてきた。 泣いているようだ。
「でも、僕はミミさんが何処に居てもミミさんが好きです。」
僕もミミさんを抱きしめた。
「わ・・・私も光子郎君が好きだよ」
また笑った。あの笑顔で。涙で顔が濡れていたけど、あの笑顔で
僕はどうしようもなく。 ミミさんにキスした。
「ありがとう 光子郎君」
僕は彼女の顔をまともに見れなかった
「行こうよ。もうそろそろ集合の時間」
僕は彼女に手を引かれ集合所にたどり着いた。
僕はその時の事を忘れないだろう
あなたと見た星空は
2年後
「光子郎君」
「ミミさん待っていました」
また、彼女が望んだデジタルワールドに行けるようになった。
「光子郎君、あのこと覚えてる?」
「えっ・・・・」
「もう忘れちゃったの」
(ちゃんと 覚えていますよ。 だって今日は、あなたに告白した記念日なんですから・・・・・
END
作者の感想
何だこりゃ 光子郎とミミに怒られるっ
ミミ「完璧、キャラが変わっているじゃない」
光子郎「ですよね 何ですかこれは!」
由加子「ごめんなさ〜い」
これはスケさんに送りつけた物でもあります