涙の数だけ・・・・    光子郎×ミミ編


「光子郎君 お別れだね・・・・・」

「ミミさん・・お元気で・・・」

悲しみ紛れに言った言葉今でも胸に残っているよ・・・・

 

「今度の日曜遊ばない?」

3月の中旬、小学生最後の月・・・・・ ミミは小学生最後の想いでとしてどこかに遊びに行こうとしていた。

「良いですよ。皆さんも呼びましょうか」

「嫌・・・・ふ、二人っきりがいい・・・・・」

その言葉を、ミミが口にしたとき世界中の時が止まった気がした

そして、二人の鼓動は早くなった。 早すぎて相手に気づかれてしまうんでないかと思うくらい

「・・・・そ・・・・うですか・・・・」

「う・・・・ん・・・・・」

彼らを包み込む風は今日は一段と暖かくそれでいて優しかった

「・・・・・・」

沈黙だったが、何故か二人の顔は和やかだった。

(あなたのことが好きv)

二人にとってこれだけはどうしても言えない言葉だった・・・

どちらにも、純粋で愛情あふれる気持ちを注いでいる。だが、声に出して言えない

恋人同士 それにはまだほど遠いけれどそれでいて近い

友達以上恋人未満

そんな関係をずっと続けてきた

いつかピリオドを打ちたい でも・・・・

「それじゃあ 今度・・・」

「うん・・・・・」

これが、彼らの日常になのだ

 

日曜日

「遅くなったかな?」

「いいえ、今来たところです」

いつも通りの待ち合わせ場所。 公園の一角

二人ともピッタリに来た

「えー・・とじゃあ行こうか」

実は、二人で行くのは実際初めてなのだ

いつもは、太一と空が着いてくるので まぁ丈が来たときもあった

「そうですね」

「んじゃあ行こう!」

2人っきりに喜びながらも2人という不安と戦っていた。

そして、あの想い

 

いつの間にか2人の間は沈黙に襲われていた

お互い、意識してしまって喋れない・・・。

そんな感じだ

「ねっねぇ」

「なんですか?」

「今日、晴れて良かったね」

何となくぎこちないしゃべり方、きっと歩いている人は皆、2人はきっと初デートだと思っただろう

「は、はい そうですね」

そんなこんなで、なんとか自分たちの目的地に着いた

まぁ、そんな遠いところじゃないので結構早くつくことが出来た。

場所は水族館、ミミなら遊園地のジェットコースターがいいとか、言いそうだが今回はなんといっても

デートなんだからと、ミミは控えめな選択だったのだ。

「じゃぁ 僕、チケット買ってきますね。」

「あ、うん」

そういうと、光子郎は1人 人込みの中に入っていった。 もちろんミミは外で待っていた。

「はぁ」

1人になると、急に寂しくなる。 もちろん彼は傍にいるのだがやはりなんか寂しい。

「光子郎君早く来ないかなぁ・・・」

込んでいるらしく、なかなか光子郎は現れない。 もう、春休み大勢の観光客で賑わっている。 もちろん

水族館だって例外ではないはずだ。 

「・・・・・・・」

ミミの心は不安で蝕まれていった。 

「ミミさん」

「・・・・・・光子郎君・・・・」

にこっ笑ってチケットを渡す。 ミミをつられて笑った。

「すいません ちょっとこんでいたもんで」

「ふふふ、いいの」

彼らしく、丁寧に謝る。 その彼らしさにフッと心が軽くなる。

「じゃぁ 入りましょうか」

「うん、 イルカのショー何時からかな」

無邪気に話す。ミミを見て、可愛いなぁと思う、光子郎が居た。

「えーと、一時からですね。先に昼食とっちゃいましょっか」

「そうだね。 それじゃぁ そこで食べちゃお」

ミミが指さしたのは、マクドナルドだった・・・。 

------いらっしゃいませ〜☆

「ミミさん何にします?」

「私、コーラとチーズバーガー。 今日って平日だモン」

ミミは、CMで言っていた平日半額のことを忘れていなかったのだ。ちなみに光子郎はフィシュバーガーを頼みました

「あっ、光子郎君。 フィシュバーガー?」

「あっはい」

チーズバーガーを食べながら、ミミは言った。

「ちょっと、ちょうだい」

「えっ ちょ・・・・・・・・・・・・」

(間接キス)

脳裏にそんなことがよぎって、顔を真っ赤にする光子郎に、食べた後で顔を真っ赤にするミミが居た。

「と、とりあえず、片づけるね(///)」

「そ、そうですね(///)」

彼らは、顔を真っ赤にしたままマックを出た。 

「じゃぁ イルカのショー見に行きます?」

「う、うん」

もうそろそろ、時間だったのでイルカのショーが始まる頃なのでそちらの方に向かった

だが、そのあたりは人混みがすごく今にも離れそうなくらいだった。

「ミミさん、はぐれないようにしましょう」

すると、どちらからと言うわけでもなく手をつないだ。 そうでもしないとはぐれてしまいそうだったから・・・。

でも相手の体温はドキドキするくらい心地良いものだった。

イルカのプールのところまで来ると、大分人混みも減り、慌ててきつく結ばれていた手を離す。

「可愛い〜」

イルカを見て初めて言った言葉がそれだった。

「ほんと、愛らしいですね」

何故かその言葉は自分に向けられて居るみたいでやけにドキドキしてしまう。

ショーの間も、光子郎のことが気になってあまり、集中できなかった。

そして、光子郎も・・・・・。

 

「楽しかったね・・・・」

「そうですね・・・」

何処へ行っても、相手のことを意識してしまう。

「次何処行きますか?」

「・・・うーん何処が良い、光子郎君が決めて良いよ」

ニッコリ笑って光子郎に聞く。

「僕は----ミミさんの行きたいところなら、何処でも行きます」

「・・・・もう 光子郎君ってば(///)」

ほのかに顔を赤くして言う、顔はとろけているようだ・・・。嬉しくて

「えっ・・・・・。(///)」

ポカーンと時間だけが過ぎていった。

「取りあえず行きますか」

光子郎に引っ張られて、ミミ達は歩き出した。

 

ついたのは、プラネタリウム

「星・・・?」

「ちょっと行ってみましょうよ」

積極的に、ミミを引っ張って行った。今日の光子郎は随分と大きく見える。

いつもは、ミミの役目だが光子郎も成長したということだ。

そして、ミミも・・・・・・。

 

「ねぇ 光子郎君、星に詳しいの。」

「ちょっとだけですがね。 それなり知識はあります」

珍しくきらきらとした目でミミを見る。 

ミミもそれにこたえるように、へぇと言ってみる。

「でも ミミさんと見たかったんです」

「私と?」

ミミさんとというところが頭の中でリピートする。 嬉しい

きっとミミの頭の中はパラダイスだろ。

「ありがとう 光子郎君」

小さな声で、そういった。彼に聞こえたかは定かではない。

ミミは暗くなったのを確認すると、少し彼に寄りかかった

少しずつ、星空が見えてくる。 綺麗だった。

段々と動いているのが肉眼でも分かる。 理科とかでちょっとやった北斗七星や北極星、大熊座、小熊座

色々な星が目に入ってくる。

ホント安らげる時間だった。

「う〜〜〜〜ん面白かったね」

「はい、もうでましょうか」

時はすでに、5時を指していた。もうそろそろ、暗くなる時間だった

「そっか・・・・」

寂しそうに、光子郎を見ながら歩いた。

出口を出てみると、薄暗い空が覆っていた。

「光子郎君 お別れだね」

「卒業ですもんね」

すると、ミミは横に首を振った。 それなら良いのと続けた

「私、光子郎君から卒業しなきゃならないの」

「えっ なんでですか!!!」

驚いて、ミミの方を揺さぶる。 

「私、NYに行くの・・・・」

「にゅ ニューヨーク!!!」

あまりの突然なことで光子郎の頭の中は大パニックだ。

「・・・・私、ずっと光子郎君のこと、好きだった・・・・。」

泣きながら、言えなかった思いを光子郎に言う

勇気と純真の結晶だった告白

光子郎の言う言葉は決まっていた。

相手を思う友情と知識の結晶

「僕もです・・・・・ずっと好きでした」

その言葉を聞くと安心したかのように彼の腕の中に飛び込んでいった。

 

涙の数だけ、悲しみがあるよ

涙の数だけ、嬉しいことがありますよ

 

後日

<光子郎のバカ>

どうやら、パソコンに夢中でミミの話を聞いていなかったようだ

<ごめんなさい・・・・>

<キスで許してあげる>

<・・・・・分かりました>

ちゅ

<ふふふふ ありがと光子郎君>

<(////)あはははは>

 

END


作者の感想

えっ〜とぉ ただのバカノベルですね。 珍しく、純光ミミ 太空又はタケヒカ無し(おぉ〜)

じゃぁ タケヒカも・・・・・。多分、太一君か空さんが絶対出てきますよ 又はヤマトさん

何故、水族館にプラネタリウムがあるか! それは、由加子Worldだからつっこまないで!

結構気に入っているんだけどな・・・・・。つっこみたいとこ多いけど・・・。駄文だけど


 

ばっくする?