ア行

アーチー・スタンフォード「独りぼっちの自転車乗り」
 偽金作りをファーナムでしていた。
アーサー・H・ストーントン「スリー・クオーターの失踪」
 若手の偽金作り。
アーサー・カドガン・ウエスト「ブルース・パーティントン設計図」
 27才。未婚。ウーリッジ兵器庫の事務員。いいなずけはヴァイオレット・ウエストバリー。せっかちで衝動的との評もあったがつまりは生一本の正直者。全く申し分ない。シドニー・ジョンソンとは隣の席。
アーサー・ホールダー「緑柱石の宝冠」
 ホールダーの一人息子。我が侭で気まぐれ。ある貴族的なクラブの会員となるが賭けの借金を払うため小遣いの前借りをするようになる。
ルーシー・パー「緑柱石の宝冠」
 ホールダー家の小間使い。とてもきれいな娘。立派な推薦状付き。
アーチー「赤毛連盟」
 ジョン・クレーの相棒。
アイアン・マードック「ライオンのたてがみ」
 訓練所、ザ・ゲーブルズの数学教諭。背が高く、色が浅黒く黒い痩せぎすの男。酷く無口であまり他人とは付き合わない。生徒からは変人扱いされる。 真っ黒な瞳や浅黒い髪。時々、癇癪を爆発させて凶暴としか言い表せない興奮ぶりを見せる。
アイキー・サンダース「マザリンの宝石」
 宝石細工師。ネグレッド伯爵から宝石を切り分けてくれるよう頼まれた。
アイザ・ホイットニー「唇のねじれた男」
 イライアス・ホイットニーの弟。大学生の時、ド・クインシーの書いた小説の影響で麻薬におぼれる。友人や親類からは恐れられ、哀れまれる男。顔が黄色くむくみ、瞼が垂れ、瞳孔は針の穴程にも縮まり、いつも椅子に丸くなっている。
アイリーン・アドラー「ボヘミアの醜聞」
 ホームズが唯一認めた女。オペラのコントラルト歌手。自分の2ショット(?)の写真でボヘミア王を脅迫した。ホームズが彼女の事を話す時には〈あの女〉といつも言う。弁護士ノートンと結婚し、アイリーン・ノートンとなる。
アウグスト・バレルリ「赤輪党」
 ルッカ夫人の父親。ポシリッポの首席判事、一回代議士を務めた。ジェンナロの雇い主。
アガサ・エスコット「C=A=ミルヴァートン」
 ミルヴァートン家の女中。
アドルフ・メイヤー「ブルース・パーティントン設計図」
 マイクロフトの送った電報に載っていた人。ノッティング・ヒルのキャンプデン・マンションに住む。
アニー「F=カーファクスの失踪」
 ピーターズが警察を呼ぶように指示を受けた女。
アビス・バルバ「覆面の下宿人」
 ロンダの所属しているサーカス団。
アリシア・ホイッティントン令夫人「独身貴族」
 セント・サイモン卿の妹だと思われる。
アリス「独身貴族」
 アメリカ人でハッティ嬢と共にカルフォルニアからやって来た。
アリス・ターナー「ボスコム谷の秘密」
 地主のターナーの娘。ジェームズ・マカーシーの無実を信じている女。
アリス・モーフィー「這う男」
 プレスベリー教授の婚約者。すばらしい美人で気だても優しい申し分ない娘。
アリス・ルーカッスル「ぶな屋敷」
 ジェフロの一人娘。フィラデルフィアに住んでいる。二十を越えている。
アルタモント「最後の挨拶」
 英国の全てを毛嫌いしているアイルランド人の革命家。実はホームズだった。
アルデバート・グルーナ「高名の依頼人」
 オーストリアの殺人犯。プラハで男爵夫人を殺害。美男。洗練された物腰、柔らかい声、ロマンチックで神秘的な雰囲気。
 氷の様に冷静。昆虫の触角のような髭でチックで固めてある。小柄な方、優雅で活動的な感じ。色は浅黒く、何となく東洋的な感じ、黒い大きい目は物憂げ。髪も髭も真っ黒。薄く引き締まった唇に、恐ろしい残酷さが現れている。42才。
アレキサンダー・ホールダー「緑柱石の宝冠」
 五〇才位の年格好、背が高く、太って堂々たる体格。ロンドンの金融街第二位のホールダー・アンド・スチーブンス銀行の頭取。
アレグサンダー・ハミルトン・ガリデブ「三人ガリデブ」
 不動産の地所で財産を作りシカゴの小麦相場で一儲けする。その金でフォートドリッジの西、アーカンソー川流域にイギリスの一つの州程もある土地を購入。牧場、伐木地、農園、採鉱地等がある。
 親類縁者が一人もいない。
アレクシス「金縁の鼻眼鏡」
 アンナの心の友。高貴で利己的でなく愛情溢れる人。暴力を嫌っている。コラム教授の陰謀により罪人としてシベリアに送られ岩塩を掘らされている。
アレック・フェアベアン「ボール箱」
 メアリ・カッシングの不倫相手。スマートで陽気な男、髪の毛はカールしている行儀がいい。高級船員。(ジム・ブラウナー推定)
アロイシャス・ガルシア「ウィスタリア荘」
 ウィスタリア荘の住人。殺害される。スペイン系だが英語を巧く喋り、行儀作法も申し分ない。大使館と繋がりがある。
アロイシャス・ドーラン「独身貴族」
 花嫁の父。ハッティ嬢とサイモン卿の結婚式後彼の買ったランカスター・ゲートの家具付きの家を引きあげる事になっていた。
アンダースン「ライオンのたてがみ」
 巡査。鼻の下に赤い髭を生やした大男。サセックス育ち。のっそりしていて無愛想だが感じのいい男。
アンダースン「白面の兵士」
 ミドルセックス隊の兵士。ブーア兵に殺される。
アンナ・セルギウス「金縁の鼻眼鏡」
 例の鼻眼鏡の持ち主。コラムと20才で結婚。服毒自殺を図る。
アンリ・フルネ「第二のしみ」
 オステリッツ通りの小さな住宅に住んでいる夫人。実はエドゥワルド・ルーカスだった。
イーディス・ウッドリ「空家の冒険」
 ロナルド・アデアの婚約者。しかし、破棄されるがそれは双方同意の元だった。
イサドラ・クライン「三破風館」
 純血のスペイン人。ロンドン上流社交界のスター。大変な美人らしい。十六世紀に中南米を征服した男たちの血筋。その一家は数代に渡りブラジルのベルナンブコの指導者だった。もと砂糖王でクラインという老人と結婚。やがて彼が死ぬと誰もが羨む富豪となる。
 夫の死後、気の向くまま大胆に遊び回る。彼女は数人のボーイフレンドがいた。その中の一人がダグラス・メーバリだった。彼は真剣だったが彼女は単なる遊びだった。自分の息子程の若いローモンド公爵と結婚しようとしている。
イザベラ・ベルサーノ「ソア橋」
 有名なジャーナリスト。目の前に置かれたマッチ箱をじっと見つめたまま、発狂している所を発見された。
イサリッジ「花婿失踪事件」
 サザーランドにホームズを紹介した。
イジーリア・ホプキンズ「赤毛連盟」
 赤毛連盟の発足者。
イノック・ドレッパー「緋色の研究」
 緋色の研究の被害者。
イライアス「五粒のオレンジの種」
 五粒のオレンジの種の被害者。KKKに青みどろの浮いた池に沈められる。アメリカでちょっとした財産を作って帰ってきた。黒人嫌い。若い時にアメリカに渡りフロリダで農場経営、うまくやる。
イライアス・ホイットニー「唇のねじれた男」
 アイザ・ホイットニーの兄。せんと・じょーじ神学校の校長。故人。
イジーキア・ホプキンズ「赤毛連盟」
 アメリカの億万長者。死んだ後に赤毛連盟に財産を残した。
ヴァイオレット・ウエストバリー「ブルース・パーティントン設計図」
 カドガン・ウエストのいいなずけであり、最後の目撃者。
ヴァイオレット・スミス「独りぼっちの自転車乗り」
 独りぼっちの自転車乗りの依頼者。サリー州の外れ、ファーナムに住んでいる。 音楽を教えている。
ヴァイオレット・ド・メルビル「高名の依頼人」
 カイバー峠の戦いで有名なド・メルビル将軍の娘。頭も良く。才能もあり、その上財産もある、どこから見ても文句の言いようのない立派な娘。殺人犯のグルーナ男爵に恋をした。
ヴァイオレット・ハンター「ぶな屋敷」
 ぶな屋敷の依頼者。ソバカスだらけの若い家庭教師。通常の3倍の給料で雇われるが髪を切るように言われたので一回は断る。しかし給料があまりにいい金額なので家庭教師になる。しかし、娘の身代わりをさせられていた。
ヴィクター・ハザリー「技師の親指」
 水圧技師。水圧プレスの修理を頼まれるが真相を知ろうとしたために殺されかけた。ビクトリア街十六Aの四階に住む。水圧技師では有名な会社でグリニッジにあるベナード・アンド・マシスン商会で七年間見習いをする。1887(ミステリ・ハンドブック、シャーロック・ホームズ参照)、彼の父が遺産を残してくれた事と見習期間が終わったので独立する。
ヴァレンタイン・ウォルター「ブルース・パーティントン設計図」
 ジェームズ卿がウーリッジを出発したことを証言している人。テムズ河畔のしゃれた。郊外住宅にすんでいる。
ヴィクター・リンチ「吸血鬼」
 偽文書作り。
ヴィットリア「吸血鬼」
 サーカスの美人。
ウィリアム・クローダー「ボスコム谷の秘密」
 ターナー家の猟場番人。チャールズ・マカーシーを見てからジェームズが銃を小脇に同じ道を歩いていたと証言している。
ウィリアム・シャーロック
 セント・ポール大聖堂の司祭。ドイルは「死に関する実用的論文」に感銘を受け、ファースト・ネームとしたというのが一説である。
ウィリアムスン「独りぼっちの自転車乗り」
 チャーリントン屋敷を借りた年配の白い顎髭を生やした牧師。
ウィリアム・ベラミ「ライオンのたてがみ」
 トム・ベラムの息子。一緒にボート屋を営んでいる。がっちりした若い男。
ウィリアム・モリス「赤毛連盟」
 弁護士。実はクレーだった。
ウィルスン「ブラック・ピーター」
 1985年逮捕。悪名高きカナリア訓練師。逮捕劇は語らざる事件。
ウィルスン「金縁の鼻眼鏡」
 ホプキンズの部下。
ウィルヘルム・ゴッツライヒ・ジギスムント・フォン・オルムシュタイン「ボヘミアの醜聞」
 フォン・クラム伯爵としてホームズのもとへ行く。6フィート・6インチは祐にありそうな大男。英雄ヘラクレスのようにがっしりとした逞しい体。アイリーン・アドラーに2ショットの写真で強請られる。
ウィルソン・ハーグリーブ「踊る人形」
 ニューヨーク警察。ホームズの友人。
ウィロビー・スミス「金縁の鼻眼鏡」
 コラムの秘書。アビンガム学校にあってもケンブリッジにあっても非の打ち所のない男。品行方正、もの静かで勤勉。書斎の床で虫の息の根となっている所をメイドに発見された。手には金縁の鼻眼鏡が握られていた。
ヴィンセント・スポールディング「赤毛連盟」
 ウィルソンの助手。彼に赤毛連盟に入るように勧めた。
ウィンディゲート「青いガーネット」
 居酒屋アルファの主。ブレックンリッジからガチョウを仕入れた。
ウエインライト「高名の依頼人」
 大犯罪者。一流の画家。
ウェストバリ「ぶな屋敷」
 家庭教師の紹介所の創設者、
ウエストミンスター「ブルース・パーティントン設計図」
 マイクロフトの送った電報に載っていた人。グレート・ジョーシカ街の13番地に住む。
ウォムウェル「覆面の下宿人」
 一流のサーカス興行師。
ウォルターズ「ウィスタリア荘」
 ベインズの部下。
ウォレン夫人「赤輪党」
 赤輪党の依頼者。下宿所の女将。ホームズが新聞のスクラップをしている最中、訪ねてきたので突き返されそうとしたがお世辞を言って何とか聴いてもらった。
エイブ・スレイニー「踊る人形」
 ノフォーク州ラストン、エルブリッジ農場に住んでいる。〈シカゴで最も危険な悪漢〉。エルシー、ヒルトンを襲った。背が高く、色の浅黒いハンサムな男で黒々と顎髭を生やし、大きく精力的なわし鼻をしている。
エイントリー博士「瀕死の探偵」
 熱帯病の最高権威者。
エヴァ・ブラックウェル「C=A=ミルヴァートン」
 ミルヴァートンに強請られた所をホームズに救われた。
エディス・アップルドア「プライオリ学院」
 1888年、ホールダース伯爵との結婚相手。
エディス・プレスベリー「這う男」
 プレスベリー教授の娘でベネットの婚約者。
エドワード・ルーカッスル「ぶな屋敷」
 ジェフロの息子と思われる。
エドゥアルド・ルーカス「第二のしみ」
 国家重要機密書類を盗めた1人。ゴルドフィン街16番地に住んでいる。34才、独身。ホームズが手紙に関して何か知っていると睨んだ人物。しかし死体となって発見された。
エドマンズ「覆面の下宿人」
 黄色い髪のやせっぽっちの刑事。元パークシャー警察、現インドのアラハバッドに転勤になる。
エバンス「三人ガリデブ」
 シカゴ生まれの44才。米国で三人の男を射殺。悪徳政治家の力を借りて、脱獄。一八九四年にロンドンに渡ってきた。一八九五年一月、ウォータル街のナイトクラブでトランプ博打の縺れから相手の男に発砲。
エムズワーズ大佐「白面の兵士」
 ゴッドフリーの父。クリミア戦争で大活躍をしてビクトリア勲章をもらった。体の大きな顔色は悪く猫背。灰色の顎髭が疎らに生え、血管の浮き出た鼻がハゲタカの喙の様に突き出ている。もじゃもじゃの眉、灰色の目。
M(エム)・モゼ「F=カーファクスの失踪」
 オテル・ナシオナルの支配人。
エリーゼ「技師の親指」
 ハザリーを助けてくれた婦人。
エルシー・パトリック「踊る人形」
 ヒルトン・キュービッドが滞在している間、親しくなり結婚。
オーウェン・トリジェニス「悪魔の足」
 モーティマーの兄弟。ジョージと同じ様に気が狂う。
オーガスタス・モーラン卿「空家の冒険」
 セバスチャン・モーランの父親。ペルシャ駐在イギリス公使。バース勲章準男爵。
オークショット博士「高名の依頼人」
 有名な外科医。暴漢に襲われたホームズを診察した。
オークショット夫人「青いガーネット」
 ブリクストン通り。百七十三番地に住む。卵及び鶏肉を二十四羽ブレックンリッジから仕入れた。
オーバスタイン「第二のしみ」
 国家重要機密書類を盗めた1人
オスカル・ムーニエ「空家の冒険」
 蝋でホームズの胸像を本物そっくりに作った。
オテル・デュ・ルーブル「ブルース・パーティントン設計図」
 オーバスシュタインは彼の所に送れば自分の手元に届くようにした。
オリバー・ウェンデル・ホームズ
 実在の詩人。シャーロック・ホームズのファミリー・ネームの由来とされる。
オルドリッジ「ボール箱」
 力のありそうな大男。髭をきれいに剃った浅黒い顔をしている。偽洗濯屋事件の犯人。

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