この手の中には

既に何も無い

その感触だけが

異常に残る中で

この手の温もりは

本当ではない

その記憶は多分

都合良く組み合わせたパズルみたいで

 

この手の中に

さっきまであったダイヤモンド

その輝きは

全て紛い物

この手で以って

壊した

その痛みは

誰も知らない

 

 

 

貴方が死ぬまで ここに居てあげる

私が必要なら

貴方をずっと抱いていてあげる

私で良いのなら

貴方をずっと見守ってあげる

それだけで良いのなら

私が出来るだけの事を聴かせてあげる

それが貴方の心に届くまで

 

貴方が消えても ・・・この世から

私がずっと語り継いであげる

【貴方】が居たその証(あかし) その存在 それまでも消してしまわぬよう・・・