1
|
聖飢魔IIに出会ったのは、閣下が改造手術の後「デーモンカー」に乗ってテレビで『EL・DO・RA・DO』を歌われている頃。
母も同時期に『EL・DO・RA・DO』を聴いたらしく「『エルドラド』を買って来て!!」
そうして購入されたのが「地獄より愛をこめて」でした。
この母の一言が無ければ、私達姉妹が聖飢魔IIに出会うのは確実に遅れたはず。
実は私、聖飢魔IIに関しては、門前小僧なんです。
私のそばには、いつも、妹によって、聖飢魔IIに関する情報があり、そして、曲が流れていました。
聖飢魔IIに関係あるものは、全て手に入れようと努力する妹のおかげで、何不自由なく過ごして来ました。
テレビ録画は言うに及ばず、エアチェックからCMに至るまで、記録として残っていきました。
私の車に乗りこんで来る妹の手には、CDから録音したカセットテープが大事そうに握られていたものです。
今では、免許をとった妹の車の中にも、勿論、聖飢魔IIで溢れています。
そう言う私の車、カセットからCDそしてMDに変わった今、自らの意志で聖飢魔IIで彩られていますが。
私の中では、妹の存在と共に聖飢魔IIが住んでいるようなモノでした。
妹のそばには、必ず聖飢魔IIがありました。
そう、妹のそばにのみ、あるものだと思っていました。
《THE ULTIMATE BLACK MASS》
12/29、12/30の2日間、参拝。
ミサの間、しばし手を振り上げることも忘れ、じっと聞き入っている自分がいました。
12/30、NKホールから舞浜駅まで歩いていく間のものすごい脱力感。
そして、2000年の幕開けと同時に感じた虚無感。
隣りで号泣する妹。
つられたわけではなく、確かに私自身が涙を流していました。
ああ、私の中にも、聖飢魔IIは存在していたんだな、とその時初めて気が付きました。
聖飢魔IIからの「卒業」。
「入学」の仕方がわからずに、ずっと門前で立ちつくしていた私。
それでも、たくさんの楽しい時間を過ごすことが出来ました。
ありがとう。
そして、これからもずっと、その魅力に取り憑かれたままなんだと思います。