多分きっと何でもないこと
だけど
私は何でもないことから怒りの炎を吹き上がらせて
とめどなく不機嫌になってみた

 

 

ぴっちゃ〜〜ん・・・と天井から雫が落ちて、頭にストライク
折角髪を洗ったのに・・・汚れたような気がして頭をぶんぶんと降ったら・・・
気分悪くなってしまった
くたばってお風呂の縁に両手を預ける
「・・・ありがとう」
異常に響いた声が自分だったことに驚いた
頭の中をぐるぐると回って
輪廻転生 メビウスの輪のようにぐりんぐりんと回って回って
私の中で地球を3回転半くらいした頃に
私の口から転げてボトリ・・・
無意識、意識は関係なく
勝手に出てきては私を意味無く驚かせてる
「ありがとう」
「そうだね」
「大丈夫だよ」
まだまだ出てくる、ありとあらゆる一言の数々
勿論、前後はあるけれど
何故かそれを口にすることはない
けっこう・・・覚えているモンだ
好きな人の台詞

 

 

クルマの助手席に座ってドライブドライブ
当てのない身近な旅行にレッツラドンときたもんで
ギアを入れ替えて可愛い音が鳴る
ぴ〜っぴ〜っぴ〜っぴ〜っ
突然、肩口付近に降って湧いたでっかい腕にぎょっとした
ああ〜〜〜・・・この姿・・・格好いい〜〜〜・・・

事実
自分で運転し始めた瞬間
全ての夢は泡と消えゆく

 

 

「待ってるからね」
「待っててね〜」
約束はしてみたものの・・・
それっきりこれっきりもう
ぴったりすっかり音沙汰がない
まさか日付を間違えた?!
いや・・・カレンダーの赤丸は約束した日に付けたモノ
間違えてるはずはない
まさか忘れられてる?!
・・・あり得ないとも言い切れないのがちょ〜〜〜っと悔しい
まさか事故でも?!
・・・死にそうになさそうだ
まさか浮気?!
・・・あり得ない!!!(希望・・・否、切望)
誰かと待ち合わせしているであろう女の子は、何故かしら全員が
どこかしら挙動不審
一分一秒で表情が変わる
若いって良いね

 

 

取り敢えず話題を見つけてみようか
探りを入れてやっと見つけた話題
よし!!!これなら付いていけるかも!!!
話を振ってみると・・・
・・・はげ〜〜〜しく後悔する自分がいたのがちょっぴり切ない
振った話はジャストミートだったらしく分からない言葉が
とにかく普段使わない部分を刺激するらしい
・・・今日のデートでの収穫。バイバイした後まず、自分がやることだけが決まった
取り敢えずは・・・彼が好きだと言っていたこの曲
ダビングしてみよう

 

 

 

「キミノコトガスキダヨ」
そう言ってくれた貴方は
そう言いながらも私の隣から離れていった
少しずつ
でも確実に
私の傍から消えていた

「キミノコトバガスキサ」
そう言って笑ってた貴方は
最後まで私の中から溢れる言葉を
理解するのに苦しんでいた

「キミヲアイシテルヨ」
囁いた貴方の嘘を見分けるのが得意だった私
だけど知らないフリをした
貴方を離したくはなかったから

結局最後の最後になって
貴方と繋がっていた糸を
鋏で断ち切ったのは私
もう
嘘を誤魔化すのはたくさんだったから

 

 

怖い怖いことを考えて止まらなくなった時
私の事を愛してると言ってくれた瞬間
私のどの部分を愛しているかと教えてくれた瞬間
じゃあ
貴方は私がもし
抱き締める為の腕を無くしてしまったら?
貴方の元に駆け寄る為の足を無くしてしまったら?
貴方に愛を語る為の言葉を無くしてしまったら?
私が持ってるもの全てを
命さえも無くしてしまったら?

私の言葉を愛していると囁いてくれた貴方

貴方は私を愛してくれますか?

 

 

 

 

作者の独り言

   最初はちょっとライト感覚。
   最後はどんどんヘヴィーになってきますな。(笑)
   高校生の私は何と暗い人生を送っていたのでしょうか?(爆死)
   半分は高校生時代のですが、半分は今現在リアルタイムな私が書いてます。
   さぁどれだ?!(ちゅど〜〜ん)