【カフェオレ】制作観察日記  ※・・・と、銘打ってはおりますが、私の視点からの日記です。下にいくほど新しくなっています。   最終更新日 2003年11月30日

 

【はじまりのはじまり・・・】

私が【カフェオレ】と関わり始めたのは、他のスタッフに比べると早い時期からでした。
確か・・・3月も終わりごろだったでしょうか?
当時、まだ『マスター』だった柴尾さんと一緒に一年半ほど作っていた喫茶店の新聞『がんばらない』を一旦、終了させましょうという話をしていました。
私は別に柴尾さんが止めようと言って「イヤじゃ」などと言う理由も無く、「他のことを何かおっ始める気だな・・・。」と個人的に彼の行く末(笑)を単純に面白がっていただけでして。
「やめましょう」と言う彼の不気味(?)な微笑みまでは全く気が付かなかったのです。
そして数日が経ち。
山鹿店に呼び出された私の前でにこにこと笑みを浮かべる彼の様子を見て、一瞬、「・・・帰ろかな。」という思いが過ったことは口が裂けても言えません。(言ってるし・・・)
そしてその時。
「映画を作ろうと思ってるんだよね。」
「・・・は?」
がぼ〜んと開いた私の口。
何とも馬鹿っぽい顔丸出しのまま硬直してしまった私をヨソにいつもの調子で話は止まることなく進んでいき。
「雅さん、脚本書きませんか?」
その日の一番重要な一言が彼の口から飛び出しました。
「・・・面白そうじゃない。」
ようやく自分を取り戻した私が言ったのはこれだったと思います。
その瞬間、私と【カフェオレ】の付きあいが始まりました。
まさか・・・それがこんなことになっちまうなんて・・・。
こればっかりはお釈迦様でも言い出しっペのご本人様でも思いも寄らなかったことだと・・・思うのですけど・・・。
さぁて・・・どうなってしまうことやら?(笑)
とりあえず。
その日から私のとんでもない日々がよ〜いどんと始まったわけであります。

 

 

【脚本紆余曲折】

一口に脚本・・・と申しましても。
私にとっては地球外生命体的なもの。
はっきり言いまして高倉 雅、脚本との未知との遭遇。(爆死)
簡単に引き受けてしまってから後悔しても・・・当然もう遅い。
どんな風に書くの?どんな感じで書けば良いの?
あんびりぃいいいいいばぼぉおおう!!!(撃沈)
HP上で書いてるのは小説。
しかも長ったらしい日本語不自由な文章の羅列。
おい、マジかよ、お前日本人じゃねぇだろ?っつか、地球人でもねぇだろ?え〜い!!お前のほうこそ地球外生命体じゃねぇか!!
異次元探査船にでも乗って遠いお空へ飛んでゆけ!!!(・・・はぁはぁはぁ・・・)
・・・と、言われる他無いようなものしか書いておりません。
悩みに悩んでネット上で脚本の書き方なんぞを検索し、それを参考にしながら殆ど自己流で執筆開始。
オリジナルストーリーを書いたことないわけではありませんでしたけど、それはホラー感覚の何とも気色の悪いもの。
今回依頼されたのは・・・どちらかと言えば爽やかな若者たちの青春像。
・・・苦手だぞ・・・。(おいおい)
登場人物たちの名前を必死で考え(最終的には私の考えた名前は変更になりましたけど)、どんな感じで彼らを動かしていこうか?考え込みました。
何故って・・・私が書くものの殆どが・・・はっきり言って暗いんですものっ!!!(自爆)
小説内でばったばったと何人も死んでいき、完全不条理物語が私の得意とする分野。
主要となる登場人物は4人。
これが映画が終わるころにはそして誰もいなくなっちゃったよ〜・・・じゃ洒落にもオチにもなりません。
それに、今回の依頼には重要なカセがありました。
『柴尾稔生の半生をモチーフに。』
・・・柴尾さんモデルの主人公をぶっ殺してしまったら・・・それを書いた私が誰かにぶっ殺されかねません。(いや・・・ある意味面白かったかもしれない・・・という私の物書き的好奇心の後悔はさておき)
そんなはっきり言ってどうでもいい馬鹿馬鹿しい私の企み(?)には全く気づかないまま。
監督 柴尾稔生、脚本の完成をひたすら待ってくださったのでございました・・・。
とんでもなく遅筆の私を南関そうめんよりも気長に待ってくれたこと、実はかなり感謝していたりします。
助監督の堀江さんや柴尾さんの手直しやアドバイスを受けながら、完全な脚本として完成したのはG・Wが終わり、そろそろ半袖になる頃・・・5月中旬のことでありました。

 

 

【役者が揃いました】

脚本が決まればキャスト集め。
ま、これは脚本執筆中からボチボチと監督は始めていたと思います。
主人公の尾城健が決定したのが一番最初だったと思います。
・・・っていうより、映画制作の始まりの始まりの始まり、ほんとに最初の最初は彼との出会いがきっかけだったのでしょうから。
その後、北野理恵、田所叶、その他、殆どのキャストは決定したのですが・・・んがっ!!!!
主要人物の中で一番難航したのが、山下燈子でした。
ストーリーの展開上、どうしても抜かすことは出来ない特筆事項が彼女には必要だったんです。
これがヘボッたら・・・私は銀河系から逃げ出しちゃおっかな?と真剣に考えました。(冗談です)
でも・・・見事にバッチリの彼女発見!!!
役者は揃いました。(ホントの意味で)
これから・・・練習です!!

 

 

【稽古場にて】

実際の撮影の次に大変だったことでしょう。
練習です。
約2時間弱の映画の脚本。
主人公たちの台詞は膨大な量でした。
それを全部覚えていただかなければいけないのです。
脚本担当として・・・何かとんでもないことをやっちまったんじゃね〜か?・・・と、半ば私には殆ど関係無いこと・・・っつ〜より、意味不明的なことを考え込んだりしていました。
日本語間違えてやしないか?
何か設定上おかしな部分はないか?
まさかとは思うけど・・・健の台詞が女言葉になってたらどうしよう?(そんな事は無い)
オカマな健・・・?それはちょっと・・・見たくは無いぞ・・・?(いや・・・個人的に興味はあるけど)などなど・・・。(笑)
ある程度の練習が積まれた後、私は初めて稽古場に呼ばれました。
この時初めて、顔を見たキャストもいました。
ハジメマシテの御挨拶などを交わした後、・・・練習見学。
ええ〜〜〜っと・・・そのつまり・・・あの・・・とりあえずこの時私が思ったこと、正直にぶっかましても良いっすか?
あ、おっけ〜?ではまいります。

「うっわぁあああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!俺の書いたキャラクターが現実に動いて喋って目の前にいるよ〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」

今ではどうってこと無いですけど、私が思い描いたシーンがほぼそのまま目の前にある事実に直面したその瞬間。
何とも言えない気分になりました。
何とも言えないって割には・・・「うわぁあああああ!!」なんて言ってますけど?(笑)
いやはや・・・クランク・イン前にも関わらず、脚本書いて・・・シリを叩かれながらも頑張って最後まで書いてホントに良かった・・・(嬉泣)・・・しみじみと練習を見学に行くたびに思い続けていました。
夜の練習、深夜まで・・・。
時には殆ど徹夜で・・・。
お疲れ様でした。(^−^)

 

 

【制作発表会】

2003年6月14日(土)、植木町の田原坂公園内の会館で映画【カフェオレ】の制作発表記者会見が行われました。
11時開始だったので、少し(???)前に集まり、みんなでやったのは、まず、掃除。(笑)
久しぶりに雑巾掛けなんてやってしまいました。
天気は生憎の雨模様でしたが、それにも関わらず来てくださった皆々様、ありがとうございました。
そして私はこの日、司会進行をさせていただいたんですけど・・・。
ええい!!その場に居た全員!!!俺のことは忘れろ!!!(爆死)
トチリにトチリまくり、台詞を噛み、大事なところをすっ飛ばし、この日に存在した全世界中のありとあらゆる生き物達の中で一番情けなかった生物は何を隠そう、この俺様でい!!
記憶を全て削除!!!忘れるんだ〜〜〜〜っ!!!
・・・と、催眠術をかけたところで・・・。
制作発表です。(笑)
それ自体はけっこう上手くいったと思いますよ。
監督や主演達がその日、時間を割いて来て下さったメディアの方々に取材を受けたりと宣伝してました。
その中でもネット上で見れるモノはここに置いておきます。

 

 

【ちび燈子ちゃん】

この子がまた、可愛いんです!(いや、マジで)
くるりとした目の、元気良い女の子。
現在小学3年生のその子が、映画の中で良い味出してる役を演じてくれます。
その名も(通称)ちび燈子ちゃん(^▽^)
燈子っていう名前の役名は既に存在しますので、そのちっこい版なので「ちび燈子ちゃん」
誰が最初に呼び出したかは分かりませんけど、「ちび燈子ちゃん」
ま、彼女も先日の制作発表で自己紹介の時、「ちび燈子をやります〜〜・・・。」と言ってましたから気に食わないわけではないと思いますけど・・・。
健と並んだら・・・バランスが絶妙ですよ〜。
ガラス球が弾けるような良い気持ちの声で、向日葵みたいな笑顔を周囲に振りまいて、稽古場を和ませてくれたりしています。
ちび燈子ちゃん、そろそろ本番なので、頑張ってね♪

 

 

【クランクイン】

2003年6月19日(木) 燈子と健のシーンで撮影は始まりました。
私はその撮影には行かなかったのですが・・・。
波乱万丈、上や下への大騒ぎを絵に描いたような【カフェオレ】制作。それを象徴する初日でした。(笑)
誰かが仕組んだかのようにその日は見事に・・・台風6号の直撃。
関係者全員、暴風雨を心配していました。
私だって心配したんです。(一応)
だもんで・・・踊りました。(へ?)
雨乞いならぬ晴れ乞い。(爆死)
てるてるぼーずを軒下にぶら下げ、踊り狂いました。(嘘です)
それが効いたかどうかは知りませんが・・・見事に台風は撮影前日に通り過ぎ、クランクイン当日は小雨模様。
どちらにしても室内での撮影だったので、外の雨はそう関係することはなく。
何とか予定日にクランクインすることが出来たのでした。

 

 

【撮影は至って好調】

6月なので九州地方は見事な梅雨の空。
天気に左右されつつも何とか予定通りに進んでいます。
実際に動いてみると、キャストもスタッフも勝手が違うようで、撮影始まったばかりの頃は、てこずった部分もあったみたいですが・・・。
今は全員の息もピッタリ♪
たまに私も覗きに行ってますが、その度に準備や撮影がスムーズになっていってるのが分かります。
それと・・・。
キャストもスタッフも。
見に行くたびに、どんどんキレイに&カッコ良くなっていってます。
やっぱり、何かに一生懸命にやってる人達は輝いてますね。(^o^)
それは見ていてなんだか嬉しくなってきます。
勿論、み〜〜〜んな寝る間や休みを潰して映画制作をしてるのですから、お疲れ気味なのはありますけど・・・。
それでも、です。
一番、撮影スケジュールが詰まっていた2週間が過ぎ、あとは週に何度かになっていくので、みんな少しでも休息できると思います。
とにかく体調だけには十分気を付けて、乗り切っていってくれたら・・・と影ながら・・・っつより、私の場合、なんだか草場の陰からってのがシックリくるんですけど。(笑)
願ってやまない7月です。
撮影はまだまだ・・・恥知らずな脚本家を飼いながら(笑)・・・続きます。

 

 

【雨が降ったらオヤスミで・・・?】

梅雨時期からの撮影開始と言うことは、雨に祟られる撮影であります。
確かに、脚本上雨が欲しいシーンはいくつかありますが、それでも・・・何事も加減が必要。
雨も降りすぎは良くありません。
スケジュール上、ピーカンが欲しかったりするシーンの撮影に限って、土砂降り・・・。
誰か、雨野郎でもいるんですか?(笑)
7月に入って、暫く経ちましたが、このごろではそう、雨に降られてるって事はないみたいですけど・・・。
6月中は、延期の連続で、思ったように進んではくれませんでした。
ようやく予定の半分は撮り終えたところです。
そろそろ梅雨明け、夏本番になるので、このまま順調に進み、予定の日にはクランクアップすることを祈るのみです。
・・・あ、因みに。
私は生きてきた中で全修学旅行、全社会科見学旅行、研修旅行、卒業旅行、楽しみにしてた旅行、などなど。
全てにおいて雨に降られた天下無敵の雨女です。
・・・原因は私か!!!(撃沈)

 

 

【小説】

これにまつわる話は最初のほうでいたしましたが、その後・・・私は何してるかってぇと。
頼まれた雑用をしながら、私は書いた脚本の小説化をしております。
撮影にはたま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜に顔を出し、散々邪魔して野次馬の典型を演じつつ、パソコンに向かう今日、このごろ。
何だかちょっと孤独っぽいです。(笑)
っつか、この状態、ひきこもり?(爆死)
ま、ここで寂しがっててもしょ〜もないことですけど、深夜パチポチとキーボードを叩いてる音に気が付き、むしょ〜に切なくなっていたりしてます。
切なくなったら山鹿店。(笑)
コーヒー飲んで、煮えたぎった脳味噌を冷やして帰る。
・・・何処の世界に、コーヒー飲みに町を活歩するひきこもりがいるのか知りませんけど、(いや、ここに居る)とりあえずそんな生活です。
とっとと仕上げて印刷に出したいところですが、脚本同様、とんでもなく遅筆な私。
まだまだ終わりそうにありませんね・・・。(笑)
小説と映画ではストーリーの流れが少し変わっています。
加筆部分や設定の変更もありますので、映画と共に小説も違った感じで楽しんで頂けたら良いな・・・と思って書いているところです・・・。
・・・って思う前に・・・。
果たして、小説を楽しみにしてくれてる心の広い、人類史上類を見ない奇特な方がいらっしゃるのかどうかが・・・ちょっと気になるところではありますけど、その考えは今のところ、
見て見ぬフリしておくことにします。(注:現実は見たほうが良いと思いますヨ♪)

 

 

【エキストラ狂奏曲】

書いている間は気が付きませんでしたが、思いの外エキストラが大量に必要だったという事実に直面した脚本家。
心の中で監督に土下座したのは言うまでもありません。(いや、実際謝れよ、お前)
部屋の中で、健や燈子や理恵や叶が会話をする分には、エキストラは必要ありませんよね?
・・・ある意味、そ〜ゆ〜シーンでエキストラがうろちょろしてる方が怪しいですし。
っつか、健の部屋でのシーンで通行人ABCDEFG・・・と居たら生霊か背後霊か泥棒かって感じで・・・そんな話だったっけ?
うっわ〜めっちゃ笑えるし〜〜・・・。
・・・話が逸れましたね。
閑話休題。
エキストラの話です。
まるっきり頭に無かった、ふって沸いたエキストラ。
関係者総動員でエキストラ探し。
こ〜ゆ〜時に頼りになるのが友達。
年に一度、年賀状で位しか挨拶しないような友達や知りあい、片っ端から電話攻撃。
とにかく来て!!!
エキストラして〜〜〜!!!
涙ながら(?)の訴えに快く応じて下さった皆々様。
感謝感激雨アラレです。(笑)
・・・ところで。
まだ撮影は続いております。
残すところ半分になったシーンの中で1つ、史上最強最高動員を希望するエキストラが必要です。(にこにこ)
場所は南関町【セキアヒルズ】
2003年7月27日(日)16時から、野外ステージにてファッションショーシーンの撮影を予定しております。
もし、ご都合のつく方がいらっしゃいましたら、お願いです、12月・・・真冬の服装で撮影現場に来てくださいませんか?
真夏に真冬の格好ってのがちょっとネックになるかもしれませんが、映画撮影現場を見てみたい!!
映画に出てみたい!!・・・とほんのちょっとでも思ってくださる優しいお方。
そう、ここでこの日記を読んで下さってるあなたです!!!(笑)
何と素敵な方でしょう。(にこにこ)
当日、スタッフ全員で首を長くしてお待ちしております。

 

 

【ロケハン】

ロケハンって知ってます?
あ、私は知りませんでした。(^_^;)
聞くところによれば・・・映画を撮影する場所を捜すこと・・・らしいです。
今回は熊本県山鹿市、植木町、三加和町、南関町などの協力を頂きまして、その4市町で捜すことになりました。
・・・キャスト、スタッフ総動員でロケ地探しです。
私は山鹿市在住なので、山鹿を中心に捜して歩きました。
車は途中までしか使わず、後は徒歩で。
テクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテクテク・・・。(以下省略)
ごめん、私が悪かった。取り敢えず謝っとく。
山鹿市は思いもかけず広かった!!!!!(自爆)
20数年生息していますが、私が知ってるのはホンの一部でした。
ごめん、山鹿市。ちょっと見くびってた。(笑)
梅雨に入る直前だったので、暑いの何の・・・。
10歩歩いては溜息・・・ふぅ・・・30歩歩いては立ち止まり・・・グッタリ・・・100歩進んで・・・2歩下がる?(違う)
小学生の時はタッタカタ〜なんて走り回ってたのに・・・。
まだ井の中の蛙だったのね・・・。
・・・言っておきますが、私が年とったからとか・・・そんな理由ではありませんので悪しからず。
そうやってみんなで捜したロケ地。
何処が使われたのかは・・・映画を見て捜してみてくださいね。
そして公開中はリピーターとなる。(笑)
良いじゃないですか〜〜〜。

 

 

【雑誌掲載などなど・・・】

制作発表から約1ヶ月・・・。
雑誌、市の広報誌、新聞、テレビに出させて頂きました。
多分、これからもボチボチと宣伝させていただくことになるでしょう。
その時はどうぞよろしくお願いいたします。
さてさて・・・。
私は取材なんて受けたこと無いのでよくは分からないのですけど・・・。
一生懸命何か作ってるのが注目されて、記事に、話題にしてくださるってのは、その一端なりとも関わってる者としてすごく嬉しいもんですね。
見ていてとても楽しくなります。
順調に撮影が進み、編集や音楽・・・全ての制作作業が終了して。
完成した暁に。
一体どれだけの人が見てくださるのか?
チケットをみんなで売って歩いて、取り敢えず知人友人で固めてしまうのも良いですけど・・・。
何の予備知識も無い純粋に【映画】を楽しみに、興味を持ってくださって、見に来てくださる方。
一体どれだけいらっしゃるんでしょうか・・・?
私個人的には、それがちょっと楽しみだったりします。
さぁさぁ、監督、主要キャスト、音楽担当もです!!
色んなところで色んな取材を受けて、宣伝してきてくださいね〜〜〜。(←お前は何もしないのか?)

 

 

【星と右手と】

燈子が歌うシーンの撮影が、7月20日(日)深夜、山鹿店で行われました。
エキストラ20名弱・・・(・・・?もちょっといたっけ?・・・数も数えられなくなったか?!高倉 雅!!
音楽担当のムラサキヤッコさんが作った曲『星と右手と』を未だに私は聞いたことが無く・・・。
・・・やはり、あんまりモグラみたいな生活してるのがイケナイんでしょうか?
世俗(???)に疎くなるんでしょ〜か?
やっぱ、ある意味ひきこもり???(きっと違うと思います)
ま、それはともかくとして。
この日初めて!!曲を聞いたんです。
しかもエキストラ全員でとある部分を大合唱することにいつの間にかなってまして・・・。
エキストラとしては影にコソコソと隠れつつ、声だけは精一杯(???)入ってる気がします。
それもともかく。(笑)
前評判通り、和風な感じのする切ない曲でした。
脚本を書いていた時に想像してた通り!!!
ムラサキヤッコさん此処に在り!!!って感じですね。拍手喝采モンです。
この日はそのムラサキヤッコさんも現場に駆けつけてくださいまして、エキストラの皆さんに歌唱指導してくれました。
おかげさまで、良い声が(私が聞いた限りでは)録音できたと思います。
御協力感謝!!!ですっ!
また一つ、重要なシーンの一つが終りました。
今週末は・・・今回の映画撮影の中で一番のイベント、南関町『セキアヒルズ』が待ち構えています・・・。

 

 

【エキストラ狂奏曲 大騒動途中経過編】

上にも書いたとおり、南関町セキアヒルズ【屋外ステージ】のロケが迫ってまいりました。
当日はスタッフ&キャスト総動員、士気を高める為・・・かどうかは知りませんが(笑)、スタッフTシャツなんてものも作り、普段の撮影と共にそちらの準備におおわらわです。
別にこのシーンにだけスタッフ、命賭けてるわけではありませんよ?(笑)
他のシーンにも平等に均等に命賭けてます。(にこにこ)
んが、とにかくこの屋外ステージ、途方も無くデカイ。
何とか埋めてしまい、ファッションショーのシーンを見栄え良く撮影するには3000人!!!!
これがどうしても必要です!!!
・・・一体誰がそんなとんでもない人数を言い出したんだ?(苦笑)
言ってしまったものは、会場押さえたからには、テレビの取材なんかも入っちゃう日にゃ・・・やらなくてはいけない。
そんな尻に火の付いた状態で、友達の友達はみな友達の都合良い縁を頼り、辿り、親戚関係もハトコまで(笑)呼びつけるような日々を関係者一同送っています・・・。
私・・・?
私は・・・私は・・・え〜〜〜〜・・・あの〜〜〜・・・つまり〜〜〜・・・えとえと・・・原作本が忙しいので・・・。(逃走)
あ、その撮影当日はこの恥知らずな脚本家、恥の上塗りしながら参上します。

 

 

【エキストラ狂奏曲 顛末編】

やってきました7月27日!!!待ってました7月27日!!!
エキストラ目標3000人を掲げ、南関町セキアヒルズ【屋外ステージ】にてファッションショーの撮影が行われました。
スタッフ全員でおそろいのTシャツを着用し、さぁ来い!エキストラよ!!!!
お昼の12時近くから準備を始め、撮影は17時から。
本日の天気・・・炎天下。
私は・・・確か・・・雨女だったはず・・・。
ええっと・・・その・・・あの・・・こ〜ゆ〜場合は・・・ええっと・・・つまり〜〜〜・・・晴れて良かったですっ!!そういうことにしておきましょう!!!
エキストラの方も時間が迫る頃にはポチポチと集合しだしまして・・・。
結局、全部で60人弱でした。(^o^)
目標人数には全然届きませんでしたけど、それはそれで良いんです。
呼びかけに応じて来て下さった。
それが一番嬉しかったです。
新聞やチラシ、ラジオなどで呼びかけたのですが、ありがとうございました。
皆々様が集まり、あの撮影を行った、これが【カフェオレ】なんです。
皆様が居たからこそ、【カフェオレ】が作れるんです。
本当にありがとうございました。
さて・・・本日集まったスタッフです。
お昼の暑い時間から夜遅くまで、本当にお疲れ様でした。
看板を作り、フライヤーを作り、テント張って受付に座ってくれた人、看板持って炎天下の中で走り回ってくれた人、本日のメインプロデューサーとして皆をまとめてくれた人、
セキアヒルズで撮影を行う為にずっとずっと前から力を注いでくれた人、駐車場の整理や道案内をしてくれた人、撮影の準備を手伝ってくれた人、遠いところを来て下さった
照明屋さん、衣装を提供して下さった皆様、モデルの方々、ヘアメイクを担当して下さった方々、スタッフTシャツを着て出動しエキストラの皆様にアイスカフェオレを振舞って下さった
【カフェ ラ タオ】のマネージャー、本日の撮影に密着取材をして下さったテレビ熊本の方々、突然の申し出にも関わらず快く取材、記事にして下さった熊本日日新聞の方、有明新報の
方、御協力くださったセキアヒルズの皆様、南関町、三加和町、山鹿市・・・数え上げたらキリが無いくらいです。
本日は本当にありがとうございました。
スタッフ一同、心より感謝しております。
・・・え?私ですか?
私は・・・いつもの通りです。(笑)
いつもの様に恥知らずな顔を曝しつつ、スタッフTシャツを着てるにも関わらず、役に立つこともなく、ウハウハと撮影を見学してました。
やった事と言いますと・・・そうですねぇ・・・看板持ってにへら〜と笑ってたこと・・・ですか?(ぎゃふん!)

 

 

【霧の立ちこむ森の奥深く・・・】

燈子登場のシーンは全て撮り終わり(再撮、追撮が無ければのお話)、残るは彼女の歌のPVだけになりました。
彼女の最後の出番は映画の最後も最後、本当に彼女最後の登場シーンで幕を閉じました。
森の中で健と会話するところです。
映画の中で燈子が健に残す大事なメッセージを彼に伝えるシーン。
この日の彼女の衣装は監督自らがデザイン、製作したモノでした。
喫茶店マスター、大学生、バイクチームリーダー(・・・これが仕事だったかはさておき)、映画監督・・・様々な顔を持つ柴尾さんですが、服の製作と言えば・・・
柴尾さんの人生史上絶対に抜かす事が出来ない肩書きの一つでしょう。
柴尾稔生、ここにあり。(笑)
以前開催したファッションショーの風景は写真で見せてもらいましたが、生で(笑)柴尾さん製作の洋服を見るのは初めて。
思わず上から下まで彼女の姿をまじまじと観察し、感動してしまいました。
家庭科成績2以上は取ったことのない、しかもその成績の足を一番引っ張っていたのが服飾関係の授業であった、未だにボタン付けの一つも出来ない天下御免の家庭科オンチ野郎
高倉 雅。
そんな私から見れば、柴尾さん、天才にしか見えません。(笑)
薄い青のフワフワした燈子のイメージピッタリの衣装。
・・・着て〜よ。(爆)
そんな密かな願望は自分のツラと彼女の細い腕と括れたウエストを再発見した瞬間、露と消えました。
・・・入らね〜よ。(自爆)
気を取り直して。
その日スタッフが不足していた為、助っ人で友達を連れて三加和町の森の奥深くまで急ぎました。
到着し、現場となる森に入り込んだ瞬間、クソ暑い日差しが遮られて何とも涼しい。
こりゃ良い気持ちだね♪と喜んでいたのもつかの間、ぷい〜〜〜〜ん・・・・・と何やらキケンな音が・・・。
人間にとって気持ち良い場所であると言うことは、やぶ蚊にとっても素敵な場所。
そこに御馳走(笑)が侵入してきたもんだからパラダイスです。
暑い為にノースリーブのシャツで行ってしまった私、ハゲシク後悔しました。
あっち刺され、こっち吸われ、全員で蚊と激闘を繰り返しながら撮影をしました。
それと。
森の中なのですが、道路に面した場所。
行き交うダンプの音をすり抜けて台詞を言っていく燈子と健。
大変だったと思います。
今だ!!!・・・と思ってカメラを回し始めると・・・いやぁ・・・田舎って素敵ですね。
長閑な風景にとっても素敵なBGMが一発。

モォ〜〜〜〜〜〜〜・・・・・・・・・・・・・・・・。

ナイスなタイミングでウシの鳴き声が響き渡りました。
とうとうキレた健、監督の「カット!!」という声と同時に
「食うぞ!!!!!」(激怒)
・・・クランクアップ後の打ち上げの際のメニューが決定した瞬間でした。(爆死)
そんな様々な妨害はあったものの、その撮影は無事(?)に終了しました。
そうそう。
この日は演出の関係上、スモークを使用したんです。
ドライアイスではない二酸化炭素らしいんですけど。
出し始めた瞬間からモクモクと甘酸っぱい匂いと共に吐き出される白い煙。
風に流され、目的方向まで団扇で扇ぎました。
数分後、うっすらとかかった霧の中、撮影スタート。
不意に見上げた空からは、煙が太陽光線を象って淡い光が森の中に差し込んでくるところを見ることが出来ました。
それがまた美しかったです。

 

 

【ロケ地行脚】

本日、8月11日は健と原山の自動販売機でのシーンでした。
当初の予定だった場所が、諸々のトラブルの為にその部分のみ延期となり、やっと本日・・・ってなことになったんですが・・・。
その延期になった時点で悩みが一つ勃発しました。
良い感じの自動販売機が見つからない。
・・・良い感じの・・・ってったってどんな感じが良い感じなのか疑問が残るところではございますけど、とにかく、監督が思い描いていた、自動販売機がポツンと佇む場所が
見付からなかったのです。
だいぶ悩んでいらっしゃったようで・・・。
撮影日前日、決定しました。
そこは私が悩んでた監督にポツリと洩らした場所・・・シチュエーション通り、学校の外にある一台の自動販売機でした。
んがっ!
何処の世界に撮影当日交渉に行って「はいどうぞ。」なんぞ行ってくださるだだっ広い心を持ち合わせた私立とは言え学校があるでしょう?
そんな文句よりも先に、まず、今日はどうしても無理でした。
撮影場所にしようとしていたまさにその自動販売機が据え付けられてるその目の前で!!!!
学校のバーベキュー大会。(ぎゃふん)
無理です。(きっぱり)
監督にごめんなさい、期待外しましたの悲しい報告を入れて、再びロケ地探しです。
とにかく集合場所に全員を集め、悩むこと数十分・・・。
・・・富岡がやってくれました!!!!
場所の特定は避けますけど、熊本市内の某所にて。
学校らしい風貌を持つ施設の端、裏手になるのでしょうか?
自動販売機が一つポツンと置き去りにされてました!!!!
その場所を教えてくださったのは富岡。
富岡サマサマです。(笑)
そして私はダメダメです。(自爆)
今日はとても風が強く、空は灰色の雲を広げ、今にも雨が振り出しそうな・・・ま、実際に雨は一瞬だけパラリと漏れてきてましたけど。
撮影スタート。
たまたま車を修理に出してるにも関わらず、エキストラを引き受けてしまったが為に私に朝っぱらから引きずり回される破目になってしまったエキストラくんを含み、私も含めて計4名の
エキストラ、そして健、原山、大井のシーンです。
クソ暑い中、健はスーツを着込み、原山は曇り空にしてもジリジリくる陽射しの下、今回の映画の中で1,2位を争うほど難しい役を演じ、大井も汗だくになりながら、エキストラさんも
何度も同じように歩いていただいて・・・撮影は無事に終了。
・・・終了して良かったよぉおおお!!!(泣)
本当の事言いますと・・・朝からバーベキュー大会の準備を進めている学校の先生達に、きっぱりとやんわりと(どっちだよ)お断りのお言葉を頂戴した瞬間、私の全血液は足の
先っちょに集中した気分でした。
血の気が引くとは・・・こういう事か・・・。
薄れ行く意識の中(???)ぼんやりとそう感じ、気付いたのが今日の一番の思い出ですか?(おいおい)

 

 

【風よ吹け吹け、ああ田原坂】

前日に引き続き風の吹く中、田原坂公園内での撮影です。
丁度前日の自動販売機シーンの続きだったので、天候の設定はナイスでした。(無理矢理納得)
・・・の、前に。
健が部屋の中でテレビを見るシーンがあるんですけどそのアフレコが監督宅で行われていました。
本日は福岡組の多田、初登場!!(じゃじゃじゃ〜〜ん)
私は参加していないのですけど、多田とあともう1人の会話アフレコだったらしいのですが・・・。
多田はナイスに決めてくださったらしいんですけど・・・もう1人が・・・。(笑)
あがりにあがりまくり、緊張しまくり、だめだこりゃ〜(意味不明)
どんな風になってるのかが楽しみなことです。
午後から田原坂に移動。
撮影が開始!!
・・・多田さん・・・ごめんなさい、私が悪かったです。(笑)
脱帽です・・・寧ろ脱いだ帽子、食いましょうか?(爆)
あなたは凄い!
そのキャラクターどっからふって沸くんですか?!
アドリブをかましつつ、撮影の合間にギャグをかまし、モノマネまでやっちゃったりなんかしちゃったりして・・・。
芸達者とはこのことでしょうか?
脚本上では出せなかった雰囲気を見事に出し、テンション最高のまま撮影は終了しました。
・・・やっぱこの日の決めの一発はこの台詞でしょうか?

「・・・蚊に食われて・・・気にくわねぇ・・・!!!」

 

 

【た〜まや〜〜〜〜♪】

8月の中旬、山鹿市では灯籠祭が開催されます。
脚本上には無かったのですが、演出上、花火がどかんと必要になりまして・・・。
折角なので灯籠祭の花火を撮影することに。
撮影場所を探し、やっと見つけた建物の屋上をほぼ貸しきり状態。
打ち上げ場所まで完全に見えるところで・・・心配だったのは天気。
何てったって行楽雨女(私)がいるのです。
天気予報をこまめに見ながら花火決行の放送にほっと胸を撫で下ろしました。
・・・いや〜・・・花火。
美しかったですが。(笑)
何十年(?)山鹿の街に住んでおりますが、こんなにキレイにちゃんと花火を見たのは初めてでした。
撮影スタッフをほったらかし、完全に祭の花火見物客と化していたのは私です。ええ、私です。文句ある?(笑)
一時間の花火撮影の後は祭のメインストリートに出て灯籠娘に化けた(笑)理恵とその友達役の二人を引き連れ、一般の人を巻き込みながら撮影。
立ち止まり、撮影開始と共にぐる〜〜〜りとヒトの輪。(笑)
セキアヒルズで行った撮影の倍率ドン、更に倍のごった返す人の中で何とか本日分は終了したのでした・・・。
そして問題は次の日に発生するなんて・・・誰が想像できたと思います?(いや、ある意味想像できることだったかもしれないけど)

 

 

【ざぁああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!】

灯籠祭二日目、本日はメインである千人灯籠の日です。
事前に用意していたスタッフパスを胸に下げた撮影スタッフ四名。
優美で幻想的な千人灯籠踊りを撮影しました。
・・・・・・・・がっ!
何でこんな日に限って・・・雨!!!降るかな!!!!(笑)
第一部で遠目からの撮影を行い、第二部にて千人灯籠娘の中に一人、偽者灯篭娘・理恵を紛れ込ませて撮影しようと機材を下にセッティングし、第二部をひたすら待つ・・・。
雨足が強くなる・・・。
差し入れられたビールとつまみをかっ食らうスタッフ・・・。
雨どんどん強くなる・・・。
とりあえず理恵と機材類を守る為に全ての傘をそちらの捧げる・・・。
雨・・・強くなる一方・・・。
頭に乗せた灯籠を守る為にビニールを被せる。・・・その姿、なんか切ないし・・・。(苦笑)
雨、雨・・・雨・・・雨だよ!!コンチキショウ!!!・・・何か八つ当たりしたくなる。
10分遅れで第二部がスタート・・・のはずが・・・。
雨・・・土砂降り。
出てきた灯籠娘も一旦退場し、会場がざわつく中で無情なる放送が耳を突き刺したのでした・・・。

「悪天候の為、第二部は中止いたします。」

ギャフンっ!!!!
これ以外の言葉、出て来れるんだったら教えて欲しかった!
私の心はギャフン以外の何者でもなかった!!!
仕方ないので撤収・・・。

撤収の後、雨が上がったなんて・・・内緒ですよ。(言ってるし)

 

 

【ラストシーン】

2003年8月31日(日)
やってきてしまいました。
始まるものには終りがつきもの。
クランクインがあればクランクアップ。
クランクアップの日がとうとうやってきてしまいました。
何となく寂しさが込み上げそうになるのを抑えて、いざ、阿蘇へGO!
んで・・・。
やっぱり雨女が行ったのがまずかったんでしょうか?
所々で雨がパラつき、思うようにロケ地が決定できず、あれよあれよと車が進むうちに・・・『またどうぞ熊本!』・・・ってえええええええ!!!!!!????!!!
熊本通り過ぎちゃったぜオイ!!!・・・『ようこそ大分へ!』・・・ちょっと待て〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!(大爆笑)
県境になった頃から雨雲が消え、着いた場所は九重の長者原でした。
健、富岡、杉野のツーリングシーン撮影でしたので、三名にバイクに乗ってもらい、カメラは監督自ら持ち、オートフリートップのワンボックスカーを走らせながら撮影開始。
・・・っつか・・・監督・・・その姿、目立ちすぎです。(笑)
天井から体半分を出し、バックシートの上に立ち上がってカメラ回しながら40キロのスピードの車からバイク撮影・・・目立ちすぎってより、危険すぎです。
車の助手席に私はいたんですけど、とりあえずひっくり返られてカメラ壊されたらたまったもんじゃない。(ちった監督の心配しろよ)
いつでも受け止められるように助手席で後ろを向き、準備していました。(笑)
・・・それでも納得いかなかったらしく・・・最終的には・・・。
トランクを全開にし、トランクの方にシートベルトを回し込んで監督を固定、監督はカメラ固定。そのすぐ後ろを健、バイクで滑走。
・・・すれ違う車やバイクが何事かと振り返っていたのがなんか笑えましたがね。(笑)
場所を移動して何とか熊本県内には戻り、良い感じの草原を捜してまた・・・放浪。
夕暮れの空ギリギリセーフのところで場所を見つけ、最後の最後のシーンの撮影が始まりました。
しかも、偶然ではありますが、映画自体のラストカットが最後の撮影となったのであります。
そんな大切でメモリアル的なカットのカチンコを不肖・高倉 雅、やらせていただいたのでした・・・。
何か・・・申し訳ない。(泣)
このカットは声や音が入る予定ではないので役者側も身体は演じながらも普通に会話しても良かったんですけど・・・。
折角のラストカット・・・「焼肉〜〜〜!!!」言いながら全力疾走って・・・どうでしょ?(笑)
                 ※注:ウェイトコントロールが必要だった役者陣、稽古から撮影期間中は焼肉を止められていたのでした・・・。
監督の「カット!!!!」の声の後・・・モニターチェック。
待っていたけど、何か言って欲しくなかった声が響き渡りました。

「オッケ〜〜〜!!!」

お疲れ様でしたの後に阿蘇の草原の中、拍手。
用意していた花束を監督に渡し、クランクアップ。
・・・終りました。
撮影、終了です。
まだ公開までやらなきゃいけないことは山と積まれているのですが、一番大変で一番楽しいことが終ってしまいました。
監督のオッケーが出た瞬間、拍手との合間に・・・ほんの一瞬ですが、その場にいたスタッフ全員の表情が何とも言えず微妙に揺らいだのが・・・印象的でした。

 

 

【突然ですが、完成披露記者会見】

2003年11月15日(土)ホテル日航熊本にて完成披露記者会見が行なわれました。
ご協力してくださった団体の方々やマスコミの皆様をご招待し、試写会も兼ねて記者会見をしました。
初めて入ったホテル日航。
うわ〜〜〜・・・でけ〜〜〜・・・。(上向きクチあんぐり)
天井タカ〜〜〜。
結婚式までビッグに行なわれてる同じフロアにて準備の為に会見開始時間2時間前に到着した私、場違いっぽくエスカレーターの傍でぼんやりとしていました。
をや・・・遠く(?)に見えるのは・・・理恵嬢。
綺麗な格好で雨の熊本市内をホテルに入ってまいりました。
しばらく待っていると何人か到着。
何やかやとこの日に配布する資料をロビーで作成しつつ、時間は刻一刻と・・・試写会へ。
・・・つまり。
私にとって記者会見自体はど〜でも良いことで。(おいおい)
とりあえず試写!!!!
クランクアップから数ヶ月!!完成作品をスタッフもキャストも誰一人・・・そう、監督オンリーワンだけが見ていたんであります・・・。
どんな作品になったのか?どんな仕上がりか?どんな音楽が・・・?
期待と不安に胸がはちきれそうに・・・はちきれるほどは胸、無いんですけど・・・なりながら受付嬢(??)をしつつ、え〜い!!早く会場暗くなれ!!レッツ暗黒状態!!!(謎)
不意に聴きなれぬ音楽が・・・。をををっ!始まった始まった!!

・・・2時間後・・・。

映画だよ!!!おい!!!映画になってるよ!!私たち・・・私たち!!本当に映画作ったんだよ!!!!
これが正直な感想でした。
内容は私が書いたってんで分かりすぎるほど分かりきっていたので・・・映画を見るワクワクドキドキ感は無かったんですけど・・・。
ただ、やっぱり違う世界にあると思いながら私は製作に関わっていたんです。
完成した作品を実際に見ると・・・嬉しかったです。
映画を作れたんだ・・・と。
感動に咽びながら、黒の光沢のあるパンツスーツに紫のシャツ、髪はツンツク重力に逆らい、真っ黒のでかいサングラスをかけた私・・・一日中マトリックス呼ばわりされてたのって・・・
それって・・・どう?
その日一番に監督に会い、おはようございます、お疲れ様ですと声をかけたのにも関わらず、開口一番、
「マトリックスはやめろ。(苦笑)」
と言われた私ってどうでしょう?

 

【公開3日間】

cafe au lait・・・ミルクとエスプレッソの融合、それが・・・。
スタッフやキャストの出会い。
約8ヶ月の集大成がここに始まり、ここで終わります。
大変だったけど、楽しかった日々。
辛かったけど、笑えた瞬間。
大切にしていることはありましたか?
大切にしたいことは見つかりましたか?
今、皆様の掌の中に掴んでることは?
この映画【カフェオレ】は・・・皆様の中に何かを残すことが出来たのでしょうか?
私にはこの映画の中でとても大切にしていた台詞があります。
その言葉は・・・メッセージは・・・誰かの心の中に残ってくださったのでしょうか?
そんなにたくさんの人じゃなくとも良い、たった一人で良い。
受け止めて下さったら・・・。

2003年
カフェオレ色の夏を過ごしました。
それぞれに甘く、苦く、優しい味でした。
きっとみんな・・・忘れない。
忘れられない夏・・・。
でも、これからです。
本当の意味でのカフェオレはこれから始まるんです。
そう、この映画のコンセプトは『20代の模索』
模索しながらも前に進む勇気を製作に関わったスタッフは頂きました。
皆様は・・・?

いつかまた、どこかで皆様にお逢いすることがあるかもしれません。
その時まで。
長くて、制作観察日記と銘打っておきながらも私の個人的カフェオレ漫談(?)にお付き合いくださいましてありがとうございます。
このHPは記念に残しておきますので、いつでも私たちを思い出してくださったときに覗いて見てくださいませ。

であであ♪

 

高倉 雅