DC1年 12月31日 23時59分59秒
地球制服計画完了その任務を終え、世界唯一の宗教団体バンド 【聖飢魔U】 解散
美しき悪魔達は蜃気楼の彼方へと帰っていった・・・
この瞬間、永遠の伝説【Living Legend】が幕を開けた。
私はまだ20数年しか生きていませんが、その半分以上・・・いや、ほとんどを聖飢魔U信者として歩んで参りました。
私は最後の瞬間、会場にいませんでした。自宅でTVは付いてたものの上の空。
遠いNKホールに心はありました。そして運命の瞬間。
たくさんの信者の方々はそこで自主的な卒業式をされたと聞いてます。
私はたった一人で卒業式を行いました。
聖飢魔Uと共にある思い出が、走馬燈のように浮かんでは消え、泡のように散っていくのを涙で霞んだいつもの家の景色を見ながら一生懸命受け入れていました。
もう、聖飢魔Uはいない。
存在しない・・・と。
そう、認識した瞬間・・・。何とも言われぬ解放感と共に奇妙に心地の良い緊張感が生まれたのであります。
解放感・・・というのは多分皆様がNKホールを出られて感じたモノとほぼ同じモノだったでしょう。
が、緊張感・・・。
どう説明したらいいのでしょうか?
例えるならば、私はほんの少し武道を嗜んでおりまして、時には試合に出ることもあります。
ほんの微力ながらも皆なの期待を一身に背負い、白いビニールテープで作られた正方形の無機質極まりないコートに送り出されるとき。
私の背中や肩を仲間が本気で叩いて気合い一発
「おっしゃ!!行ってこい!!」
と試合場に放り込まれた瞬間のような・・・。
そんなモノと似てました。
そして今、私は対戦相手に礼をとり、主審に礼をとり、主審が「始め!!!」と叫ばれ、ストップウォッチが3分間を刻み始め、戦闘体勢を取り、どこからともなく私の中から発せられる
「うっしゃぁあああああ!!!!!!!」
という気合いを発したところでしょう。
長い長い3分間の始まりです。
たったカップラーメンを作る時間の3分間が人生において最も長く感じられるときでしょう。
あの瞬間、私の背中を本気で叩き、「行ってこい!!!」と言って下さったのは他の誰でもない、聖飢魔U構成員様方です。
私は微力ですが、とりあえず、背中を本気で叩いて下さった構成員様の期待を裏切らないように、全力で戦いたいと思います。
皆様はどうですか?
全力で戦いたいと思いましたか?
全力で戦い、3分間が終わったとき・・・。
私は【黄金の都】が目の前にあると信じております。