No.101:自動車税

今年もやってきましたよ自動車税の請求書。
ただ自動車を所有していると言うだけでなぜか金を収めさせられる。厚生年金も2025年には年収の25%も持っていかれることになるらしいし、どうしてこう国は私の大事な金を吸いたがるんでしょう。勘弁して欲しいものです。

毎年春になると取られるこの自動車税と言うものは、所有する自動車の排気量に応じた金額をその使用者に請求します。私の愛車スプリンタートレノだと、1600ccなので39500円。しかし排気量によって税金が違うというのがまったく理解不能。排気量がどれだけあろうが1台の車は1台の車。車検毎に取られる重量税だと、重い車ほど道路に与える影響は大きいからそう言う理由で重量毎に分かれてるのかも知れないけど、自動車税が排気量で分かれてる理由はまったく謎。マツダRX-7等のロータリーエンジン搭載車はすべて排気量は1300ccなのですが、なぜかロータリーエンジン搭載車に限っては排気量に1.5を乗じた値を税制上の排気量とみなして、1950ccの車として扱われ税金は39500円になります。これはマツダが国に賄賂を送り足りなかったのか、トヨタとニッサンが国に圧力をかけたのか。
最近は「グリーン税制」とか言って国が燃費が良いと認めた車種は排気量から割り出された税額からいくらか免除されたりすることから、もしかしたら二酸化炭素の排出量に応じて課税すると言う意味なのかも知れません。そう考えるとロータリーエンジンがイジメられるのも少し納得できます。でもそうすると被牽引車両や電気自動車にまで自動車税がかかる理由が謎です。これらは排気量はゼロで燃費と言うものは存在しません。そもそもガソリンにはベラボーに高い税金が掛かっているわけで、燃費の悪い車に乗る人はそれだけで燃費の良い車に乗る人よりも多くの税金を納めているのです。グリーン税制にしたって、国土交通省の認可を受けた段階での燃費を基準に決めているわけで、そういうのを狙う車と言うのは安全性無視の燃費至上なタイヤを履いて売っているという恐ろしい車です。更に燃費なんてものは車の管理状態やドライバーの走行の仕方、履いているタイヤなんかで大きく変動するものだし、燃費の良さを売りにしている車のタイヤが磨り減って無くなっても、ディーラーが売りつける次のタイヤは新車時とは違う普通のタイヤだったりするのです。二酸化炭素排出量に応じて課税したいのなら、新車登録時の燃費なんてアテにならない物で計るのは辞めてしまったほうが良い。いっそ自動車税を無くしてガソリン税をもっと上げたほうが、車の性能と走行距離に応じたほんとの二酸化炭素の排出量に比例した課税を行えると思う。


そして一番納得いかないのは我が愛車が今年から税金が上がると言うこと。新車登録から10年を経過した自動車は税金が10%高くなるなんていう制度が作られたのです。燃費の良い車が税金が安くなるなんて話は、正直私には関係無いから勝手にやっててくれれば良い。だがそのせいで減った税収を私に背負わせるのは許せん。なぜ古いとダメなんだ。新車登録から10年以上経ってるかもしれんが私は買ってまだ3年だぞ。「新しいのは善、古いものは悪」なんていう、日本人が20世紀に作り出した独特の概念を21世紀になってもまだ引きずるのか。そんなのはパソコンの世界だけで十分だ。「捨てる世紀」は終わったって日本公共広告機構もCMやってたじゃないか。このゴミ事情の厳しい時代に国は10年ごとに1トンの鉄くずを出せと言うのか。一般の人々が古い車を捨てていくなかで、あえて古いものを大事にしようとボランティア精神で金払ってまで鉄くずを回収して使っている私達にこれはあまりに酷い仕打ちではないだろうか。愛車が10年経過しているからって私が今の車を捨ててフォードF250(乗用車でフェラーリ等を抜いて世界一地球環境に悪いと公認されたスバラシイ車)なんかを買ったらどうなるというのか。二酸化炭素の排出量は飛躍的に増えるし1トンの鉄クズも発生するぞ。
二酸化炭素の排出量を減らしたいなら、みんなが車に乗りたくないようにすれば良い。ガソリン税を10倍に上げて、公共交通機関をもっと充実させて無料で利用できるようにするだけの話だ。古い車に重税を架して”比較的”燃費が良い傾向にある新しい車に無理やり買い換えさせるような手法は間違っていると思うぞ。

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