No.68:大切なモノ
「部下は信頼はしても信用はするな」なんて事を私が高校の頃尊敬していた男にいわれた事があるのですが、あれから5年以上たった今でもその意味がよく分らない私にはまだまだ人を上手く扱えていないのかなぁなんて思ってみたり思わなかったり。<某サイト風
それでも人を扱う事にはちょっとは自信あるんですけどね。


何てことと関係あるかどうかは分りませんがそろそろ本題に入りましょう。
昔、トヨタMR2を新車で買った某オーナーがディーラーに愛車を修理(?)に出したら大変な目にあったなんて事がありましたよね。

ディーラーに修理を依頼したら修理の時に何かにぶつかった・ぶつけられたのか、修理完了した車をディーラーの人間が乗りまわして事故でもしたのか、何らかの原因で車が大きく損傷し、修理完了して引取った愛車が依頼箇所とは違うところまで何か修理した形跡があるのに気づいて、ディーラーに問いただしたら、しらばっくれられた。その態度に腹の立ったオーナーがインターネットでそれを公開、トヨタのHPと相互リンクを張らせたりで大袈裟な事態になった。

たしかに、ディーラーも酷いし、MR2オーナーも可哀相だけど、しかしそんなのは私に言わせればそんなインチキ業者(この場合ディーラー)に修理を依頼した本人が悪いわけで、そんなに愛車が大事なら修理屋ぐらいもっとマシな所選べよ、自業自得じゃボケ!となるわけです。ちょっと知ってる人ならディーラーでのいろいろなトラブル話なんか当然のように知ってるし、トヨタの本社工場に持っていったならまだしも近所のディーラーに預けておいたらどんな扱いを受けても文句は言えませんよ。トヨタのディーラーは対応が良いだとか、いろいろ話は聞きますが所詮それは何処か特定の支店の話だったりするわけで、サラリーマン集団のディーラーに何を期待してるんでしょうね。別にディーラーの修理マンは特別テクニックが高いわけでもないし(資料が豊富にあるだけで個人スキルは別段取りたてるほどでもない)新人も居ればベテランも居るのはディーラーだって他の修理屋でも同じです。「あのディーラーの営業さんと仲が良いから」とか「支店長さんと仲が良いから」なんて言ってもほとんどの場合、実際に愛車に手を加えるのは営業の佐藤さんでもなければ支店長の青木さんでもないのです。そこら辺の、私に言わせればチョー基本的な事も把握できずに当然のようにディーラーに大事な愛車を預けるような馬鹿に何が言えるというのでしょう。「愛車が大事」って言うだけなら誰でも言えますよ。でも、大事ならそれなりの行動をとってもらいたい物です。近所のカー用品店でオイル交換をしてもらって作業の様子を見ようともしない。どこのどんなオイルが入ったのかも知らない。そんなのも同罪です。そんな奴等に「愛車」などと口にされてはこっちが迷惑です。ホントにオイル交換したんですか?見たんですか?実は金だけ取られてオイルなんか交換してないんじゃないですか?交換しててもどっかから拾ってきた廃油だったりして。信用?アナタは何を信用してるんですか?カー用品店のイメージ?実際にアナタの車のオイルを換えたのは「カー用品店のイメージ」じゃなくてそこに居る「ピットマンの田中君」ですよ。アナタは彼と話をした事はありますか?あの人の事を何か知っていますか?ホントに車が大事なら自分のよく知らないような人間に自分の見えない所で車に触らせない事です。
さいわい私は大変腕の良い修理屋さんを知っているのでディーラーなんかに車を修理してもらう事はなく、いつもそこでお世話になっています。幸せな事です。そこは非常に小さな店だから社長自ら作業もするし、その社長はちゃんと年に一度くらいしか見ない私の顔と名前をちゃんと覚えていてくれます。聞えるうわさも良く、事実何度かお世話になってますがすばらしい仕上りです。作業場なんかを見ても消して奇麗ではないですが機材は必要にして十分、作業してるのを見ていても誰もが熟練の技を見せてくれます。
クルマに限らずやはり自分の大切な物を預けるようなときはちゃんと相手を選びたい物です。やはり消費者(客)が賢くならないといけない時代なんですな。

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