No.67:日産>本田技研
2001年。21世紀の幕開けです。
とはいえ、1年前に千年紀だとかで大騒ぎをしてしまったので今年の年越しは世界的にそれほど大騒ぎにはならずに平和に過ぎていきました。ま、私は2000年だろうが2001年だろうがいつも道りの年越しでしたが。
え〜と新年早々国内自動車業界にショッキングなニュースがひとつ。ついに本田技研が日産自動車の年間自動車販売台数を越えたそうです。ホンダの軽自動車も含めた全自動車の販売台数としての比較なので(日産は軽自動車は無い)軽を除くとまだ日産の方が上なのですが総合販売台数で抜いたのは事実。ついに日産もココまで落ちたか、ホンダもココまで落ちたかという感じです。黒字に転換したとはいえ、コストを下げただけで販売台数は一向に伸びてこない日産と宗一郎氏の他界をいい事に着実に客に媚びた車ばかりを作りつづけ金儲け会社と化したホンダ。どちらも悲しい限りです。
技術の日産はデザインは出来ないのか?日産の不振の原因がデザインの悪さにあるのはほとんどの人が感じているでしょう。技術力は相変わらずみんな認めるけどだからといってエクステリアの悪い車を買おうなんて人はそんなにいません。日産といえば、あのバカ重いボディとデカいエンジンといい加減な重量バランスのスカイラインを自慢の最新技術でもって無理矢理スポーツテイストにしてしまう恐ろしく技術力のあるメーカーですからね。
日産のデザインはスカイラインからとよく言われますがまさにそのとうりで、いつもスカイラインのモデルチェンジを期に日産車全体のデザインが大きく代わって行く気がします。現行型R34スカイラインがとても一般人受け出来ないデザインで出たのを期に、以降の日産車はどれもデザインが受け入れられていない。R34もあれはあれでいいと思うのですが一般受けはしないデザイン。ライバルのRX−7やスープラが一般受けするために存在するのでは無いのに対し、日産にとってスカイラインは本来、主力販売車種のひとつですから、一般にも受けるデザインで販売台数を稼がないといけない(セダンベースであったり、4ドアモデルが存在するのもその為)のであのデザインは結構マズイ。国産車随一のタイトなコクピットを持つFD3Sや、RX−7を超えるような攻撃的デザインのコクピットを持つスープラとは存在する意義が違う。で、結果R34スカイラインの販売は低迷し、他の車も不景気とあいまって革新的なデザインを打ち出せず、焼き増しのようなフルモデルチェンジを繰り返すハメになり、当然販売台数も伸びてきません。
最近のトヨタなど、セリカを始めとして好景気なのを武器に異次元的なデザインの車ばかりを出しつづけ、結果確実に一般の支持を得ています。
このまま調子の乗ったトヨタは4000GTの再浮上やオリジンに気を良くして今度は2000GTの復刻もするとか、名車であり迷車であり、私の愛車でもあるAE86をリメイクで再販とか景気の良い話ばかりです。
日産も来年行われると思われるスカイラインのモデルチェンジを期に、元気になって欲しいですね。VTECをスポーツカー以外にも平気で搭載し始めた金の亡者ホンダを軽く駆逐して欲しい物です。
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