No.66:それでも私はオイルを換える2
前回のを読んでもらえればエンジンオイルの重要性、定期交換の必要性が分ってもらえたと思います。エンジンオイルの交換は自動車のメンテナンスのなかでももっとも基本的な事のひとつなので、ぜひ欠かさず実行してもらいたいです。

では、どこで交換するか?近所のカー用品店やガソリンスタンド、ディーラーなんかに頼むのが一般的だが、私は自分でオイル交換する事を勧めます。
最近ではカー用品店で換えてもらっても工賃は取られないしスタンドやディーラーなんかだとオイル自体も異常に安いです。しかも安いからと言って別におかしなオイルを入れる訳でなく、ちゃんとした普通のオイル(かといって特別良いオイルでもない)を入れてくれるので何も問題ありません。
でもやはり私は自分の手で交換する事を勧めます。確かに金銭的には高く付くかもしれませんが、やっぱり自分で。2、3ヶ月に一度くらいは自分の車を触ってほしいのです。たまには自分の車のボンネットを開けてみてほしいのです。私の友人にちょっと愛車の調子が悪くなって久しぶりにボンネットを開けようとしたらボンネットの固定金具が錆びてしまっていて、わざわざディーラーまで行って開けてもらったという人がいますがそんなのは問題外です。たとえオイル交換でも自分でやれば少しは自分の車に愛着もわくでしょう。
日本の車検制度は無駄無駄無駄無駄とよく叩かれますが、国側のいいわけに「日本のドライバーはメンテナンスをしないから国で強制的にメンテナンスをする」というのもよく聞きます。たしかにボンネットの開け方も知らないようなドライバーがゴロゴロいるような日本ではそれに強く反論も出来ません。自分ではまったくメンテナンスをしない、車検制度も無いなんて事になると、ブレーキパッドのほとんど無い車とか、エンジンオイルが空で今にも壊れそうな車とかが路上を普通に走ってるなんて事になりかねません。それは危険です。欧米にもメンテナンスしないドライバーは居ると思いますが、日本に比べればかなり少ないと思います。
さぁ、アナタもオイル交換から愛車のメンテナンスを始めましょう。オイル交換なんてそれほど時間のかかる物ではありません。ただオイルを捨てて入れるだけなら慣れてしまえば普通の乗用車なら20分もかかりません。で、せっかくボンネットを開けたんだからオイルを抜いてるときの空き時間とか交換終った後なんかに他のところもちょっと見てみましょう。
エンジンルームがヤケに汚れていないか、ブレーキフルードの量・色、ウォッシャー液やLLC(ラジエーター循環水)なんかも簡単に目視で確認できるはずです。これだけをチェックするだけでも十分なメンテナンスに当ると思います。
ちなみにウォッシャー液は使った分しか減らないし、よほど劣化する物ではないので、もし量が減っていれば足すだけでいいし、LLCは基本的にほとんど減らないし普通に使っていてはそうそう劣化する物ではないので、LLCがおかしな色をしていたり妙に減っていたりしたらラジエータあたりに何か問題があると思っていいです。ブレーキフルードで見るべきは量と色。走り方によっては車検間隔よりも早くダメになる事もありうるので注意しましょう。量は減っていても足すのはダメです。タンク内のフルードの量はブレーキパッドの残り量の目安です。ブレーキパッドの量が減っていくとタンク内の油面が少しづつ下がって、パッドを新品に交換すると油面が上限あたりまできますので、減ったからといって注ぎ足すとパッドを交換したときにタンクからあふれます。ブレーキフルードは車の塗装を溶かしますので注意しましょう。油面が下がっていたらブレーキパッドを購入する予算を都合しておきましょう。

とまぁこんな感じにオイル交換をした時についでに自分の車の簡単なチェックは行いたいですね。あと、私もたまにカー用品店でオイル交換をしてもらう事がありますが、そんな時は自分の車を下から見れるいいチャンスなのでじっくり観察しておきましょう。異常に車高を下げてある車なんか思わぬところが擦り減っていたりしますよ。

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