No.62:1つの細胞が3つに

「ウー!ガンダー!!」
なんて高々と杖を天に掲げてバトルスタイルになる真のヒーローベムは何故かバトルスタイル時は日本語を使えなくなるらしい(他の仲魔2匹も同様)。あの言葉少なに行動を続ける無言実行の彼の姿は山田太郎(畳屋の御曹司)にも似た男の美学なんでしょうな。
なんて、そんな事を尻目にかわいい女の子を見ればすぐ「友達になろう」「オイラ怪しいもんじゃないよ」と言葉巧みに近づこうとするベロ。少しはベム様を見習え。
だいたい指三本で首を360度回しておいて怪しくないも何もないだろうが。女の子も「おもしろ〜い」って、なんでやねん。気味悪いわ。
どういう訳だか出てくる一般人は全員外国人風の名前なのは知られざる秘密。意外とモダンである。
キツイ性格でケンカっ早い江戸っ子ベラ様のメインウェポンがなぜ鞭なのかは謎。「ベラのムチは痛いよ!」などと昼休みに腕に縄跳びを巻いてベラの真似をして遊んでいたのが思い出される。しかし、こんな3匹がもともと一つの細胞だったのかと思うとどんな別れ方をしたらこうなるのか不思議だ。元に戻ってもロクな人間にならんぞ。
たしか私の記憶では幻の13話最終話で彼らは人間に焼かれてしまうので、ひとつになる事はないんだけど。って、なんて悲しい結末だ。暗すぎるぞ。あのエンディングの明るいベロちゃんは何なんだ?!

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