No.57:路上の覇権
〜オヤジと走り屋2〜
前回に引き続きオヤジと走り屋の話を。
前回はオヤジに比べて走り屋は運転速度が高いと書きました。
他にも気質の違いというのが在ると思います。
オヤジのほとんどが運転経験が長く、人生経験も長いのでゆったりとした運転を取る事が出来ます。運転速度は比較的早いにもかかわらず、手前の信号が赤ならブレーキを踏むし、無駄な車線変更、強引な割り込みもあまりしません。
それに比べ、走り屋はというと、運転経験はオヤジに比べると比較的少ないし、人生経験も少ないです。そのためか、みんな気が短い。基本的にブレーキを踏んだり、他の車に追い越される事を嫌います。性能の高いスポーツカーに乗って更にソレの性能を限界に引き出して遊んでるのですから常に速く走りたいのも無理はありません。まぁ、彼等にとっては別に無理してるわけではないのですが。さらに、走り屋は路上最高レベルの運転技術を持っているという自負からでしょうか、時として他の車を見下してしまう事もあるようです。
そんな事からも他から見れば強引とも取られかねない走りをしてしまいがちです。最高の運転技術は路上を普通に運転する上では別に自慢することでは無いと私は思うんですが。
われら走り屋が一般からの市民権を得、オヤジを妥当する為には まずなにより、気の短さを何とかする事ですね。そして車を限界域でコントロールする技術など一般道では何の意味も無い事を知ることです。そうすれば、もともと一般道での事故率はオヤジより十分低いはずなので、一般にも路上のエリートであることを認めさせることが出来るのではないかと思います。間違ってもタダ速いだけでぐんぐん追い越しをしていくだけではエリートだとは思われないのです。でも、私も走り屋の一人として常に一般のドライバーの見本にならんと安全かつキビキビした走りをしているのですがやっぱり、何かが起こると走り屋としての本能が目覚めてしまいますね(^^;
私の場合は追い越させる事にはあまり何も感じないのですが、目の前でマナーの悪い走りをされた車はどうしても許す事が出来ません。この私にブレーキを踏ませるような強引な割り込み、目の前で捨てられる火のついたタバコ、ここらヘンは赤信号。とりあえず怖い車で無い限り追ってしまいます。そんじょそこらのドライバーでは私の超接近追跡走行から逃れる事は不可能なので可愛そうですが自分のおかした罪を悔いながら追われてもらいます。ほんとはコレもマナー悪い走りなんでしょうけどね。
最後はちょっと脱線しましたが要するに走り屋はオヤジより限界運転技術は高いけど、それは一般からの評価には繋がっていないという事です。気の短いのを頑張って抑えて、路上最強のドライバーたるところを優雅な走りで一般に知らしめて欲しいものです。
では、「オヤジ」と「走り屋」編はこのあたりで。
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