No.53:香取慎吾はDQ7の夢を見るか?(マジ長文)
先日ドラゴンクエスト(DQ)とファイナルファンタジー(FF)の新作が揃って発売されたのは周知のとうりですね。共に好調な売れ行きでまだまだこのRPGの2大タイトルの栄光は続きそうです。まぁ私はFFは4、DQは3がピークだと思っているし、RPGをやるような元気も時間もないので多分2つともやらないんじゃないかな。
まぁ、雑誌での評価は低いわけないので読むに値しませんが実際に私が聞いたりインターネットで読んだりしたところ、FFはなかなか面白い、DQはイマイチといった評価が目に付きます。FFの前作は私もプレイしましたが、普段ゲームをやらないような人でも楽しめるような作りで、コレが逆にゲーマーの人々には物足りなさを与え評価が低かったのですが、今回はそんな事もなくて上々な評価を得ているようです。私は前作楽しかったんですけどね。
DQはホントに久しぶりの続作の発売で前評判も凄かったのですがどーもバグ(不具合)が多い様で。バグが多いゲームってのはまったく楽しむ以前の問題で、ゲーム内容の評価なんてできません。問題なくプレイできている人の話ではゲーム内容はなかなか面白いという話なのですが、コレだけのビッグタイトルで不具合が出るなんて話にならないので、エニックスは3年間何やってたんだというところですね。まったく恥ずかしい集団ですよ。
さて、気になったのは2作品のCM。どちらも私の見たCMはほとんどゲーム画面を出していない。DQはジャニーさんの所のSMAPを起用して香取氏が仕事もしないでDQをプレイしているという内容。FFはなにやら前作までの画面ばっかり出してる内容。
あの程度で凄い販売本数が出るんだから広報担当は何もしなくても良い状態ですね。ただ、発売する事だけを伝えればあとはゲーム内容なんか知らなくてもみんな買ってくれる。みんな名前だけで買ってるという事実は発売直後をピークに凄い勢いで販売本数が減っていく事からも明らかですね。まったくネームバリューとは恐ろしい物です。過去に実績があればよっぽどの駄作でない限りバカバカ売れる。その次の作品もまた・・・。
で、ここで私が常に訴えつづけているのはいかにしてこの2作が過去の圧倒的な実績を作り出したかという事です。そして今作までどのような進化をしてきたかという事です。
そもそもDQ1はRPGとして面白いから売れたのか?DQ1、今やるとぜーんぜん面白くない。では何故売れたか?それはFCのRPGとして初の作品だったからです。それまでのRPGといえば舶来のウィザードリィぐらいしかなくて、とても一般の人が楽しめるような物ではなかった時代です。そこへまったく新しいジャンルとしてのDQを発売して、みんながそれに群がったわけです。要はDQが面白いから売れたんじゃなくてRPGは面白かったから売れたんですね。別にDQじゃなくても良かった、コレは断言してもいいのではないかと私は思います。あとはそこからさっさと新作を作り始めてシステム、ストーリーを強化した2を発売して地位を浮動の物にしていったわけです。ゲームとして高い評価を受けたのは2,3ぐらいなもんで、4以降は過去の栄光にすがって惰性で売りつづけている感じですね。時代が高画質を求めているというのにあえて逆行してクソ汚い画面でリリースした5,6あたりはエニックスからの挑戦状とも取れます。「画面汚くてストーリーなんて寒くても名前だけで売れるんだよ」と、あざ笑うエニックス首脳陣の姿が目に浮かぶようです。いい加減に止まっていても足踏みしている自キャラは何とかして欲しかったもんです。あと、すぎやまこういちのどれも暗く聞こえる音楽も。で、長いこと待たせて出した7は周知のとおりバグ付きで画面はポポロクロイスのパクリで、コレでなんで買えって言えるんやねんという物ですね。ゲーム自体の方向性、雰囲気等は基本的に1から変わっていない今では古臭い物だといえると思います。システムもスタンダードという名の変り映えのないものを継承しつづけ、偶に他所で流行ってたモンスターを仲間にするとか言うシステムも組み込んだりしますがあまり斬新さは与えられませんでした。ストーリーの関連性は123はあるけどそれ以降はまったくなしで、ドラクエという名前を持つ必要はあまり無さそうです。
ではFFはというと、私は1作目からプレイしていて、小学校の頃昼休みに「ガーランド」のマネをして遊んでた記憶があるのですが、実はあんまり売れてない。爆発的に売れたのは2以降、特に3でしょうか。2は当時としてはかなり熱いストーリー、システムであれはFF2というRPGとして実に正当な評価を受けての販売実績だったと思います。で、3をFC史上最高のグラフィックとシステム、重厚なストーリーで送り出し、完全に人気を不動の物にしましたね。3が出た頃に中学の担任にFF1を貸してあげた記憶があります。帰ってきた時のバックアップデータのキャラ名が自分や奥さんの名前だったのを覚えてます。
ゲームとしての方向性、雰囲気はみんなバラバラで世界観も今では随分と違ってきているようにも感じます。ただ、システムはSFC化してからのアクティブタイムバトルの導入やどんどん強化されていくジョブシステム、イベントプログラムも歩きながらメッセージを流せるようにしたり、キャラを絵的に表情豊かにしてみたり。回を追うごとに凄くなっていくグラフィックはまさに時代の求める物で、FFは常に進化しているのが分かります。その進化の過程で愛想を尽かす人もいるのは事実ですが、それ以上に新しい客を獲得しているのは間違いないでしょう。ストーリーの関連性がないのはDQ同様で、これもFFの名が何故必要なのか謎です。
まぁ、つらつらと書いてみましたが私の意見としてはDQは過去の栄光を背景に昔と変わらぬソフトを殿様商売で押し付けてくる感じ、FFは常に坂口氏の信じるモノと客のニーズを敏感に感じ取り、確実に客の求めるものを送り出してくる感じがしますね。
ま、今回も御意見無用という事で。
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