| No.40:トラックを追え!
ど〜にもこのコラムは車の話が多いような気がするけど私の頭の中は車でいっぱいだという証拠でもあるので、ある意味誇らしいかも(^^;
というわけで今回も何らはばかる事無く車話で。
先日飛騨高山へ行ってきたのは前回書いたとおりですが、それに関連して今回は運転技術の鍛錬の話を。といっても今回はドリフトテクニック(ドリテク)ではなくドライビングテクニック(ドラテク)の話なので御安心を。
ここでいうドラテクとは、速さはもちろんスムーズ、安全、低燃費等の総合的なキレイな走りをするための技術のことです。
誰でも車を運転し始めたばかりの頃というのは運転は下手なものです。私だってそうだし、WRCのドライバーだって30年のベテラントラック運転手とて例外ではありません。
ではどうやってドラテクを磨くのか、確かに知識(車の内部構造、路上のルール等)も重要だとは思います。知っていると知らないとでは走りに大きな違いが出ることは間違いないです。でもやっぱり走りこむのが一番ですね。私の場合は車を買ってから1月ぐらいは毎晩100km〜200kmぐらいは走りました。今日は東へ明日は西へと大きな国道を中心として地図を片手に知らない所までひたすら走ったものです。そうするうちに自然と路上での暗黙の了解、どの場合はどの車線を走るべきか、どの車は抜いてはダメ、コーナーリングの仕方なんかを身に付けました。路上でのマナーなんて地方によって大きく違うのでこうするのが一番だと思います。
そして、ただ走り込んでもそれらの技術は身につきますが、効率的にやるためには他の車を良く見ることだと思います。他の路上での先輩方の走りを研究することはとても重要なことだと思います。そして最低限道路を普通に走れるようになったらスムーズ、速い、低燃費なんかの技術を習得する段階まで来る。ここで私が取ったのは「トラック追い」です。なるべく他県ナンバーで重い荷物を運んでいるのを狙います。他県ナンバーだとたいていは長距離トラックなので、まさに彼らはベテラン中のベテラン、車で仕事をしているので燃費にも敏感だし、岐阜は通り過ぎていくだけのハズなので幹線道路しか走らない。追うにはもってこいです。追うと言ってもスグ後ろをあおるように走るのではなく、十分な距離を取っていかないとトラックの運転手さんに失礼です。そしてトラックをひたすら追う。重い荷物を積んでいるから加速は非常に遅いので加速でちぎられる心配は無い。そしてスピードが乗ってきてからの彼らの走りに注目する。ブレーキを踏むとまた加速するために燃料を余分に使うので彼らはブレーキを極力使いません。だからゆるいコーナーなんかは思ったより早く抜けていきます。トラックは重心が高いので私の車よりコーナーリング性能が低いはずなのでトラックと同じ速度でコーナーを抜ける。ただコレを繰り返していました。これが意外と速くて怖かったのですが、そのうち慣れて来るはず。と、次はどの程度のコーナーだとどの程度の速度で抜けるのかを注意します。そうするだけでも全くの初心者の私には大きな技術の上達になりました。コレを叩き込んでおけば普段でも調子こいてスピード出しすぎてコーナー曲がりきれずにクラッシュなんてバカな事にはなりません。トラックありがとう!
ついでに彼らは路上のプロなのでオービスに捕まることもありません。ちゃんとオービスのあるところでは減速してくれます。だから後ろを走る私も捕まることは無いし要注意場所も覚えられます。
夜中のトラックほど凄い走りをするやつらは居ませんよ。彼らから学ぶことは意外と多いと思います。
で、一人でトラック並みの走りが出来るようになったらあとは自分自身でがんばる。いつも通る道を少しずつ速度を上げていく。で、限界を高めていくわけです。今では私はドリフトをしていることもあって、タイヤのグリップは手や腰から感じ取れるようになっていますので、車の限界速度(だいたいタイヤのスキール音が鳴るくらい)で曲がることが出来ますが、始めはそうして技術を磨いたわけです。
あるF1のトップドライバーの言葉に「男が下手では許されない物が二つある、ひとつがドライビング、もうひとつがメイキングラブだ」と言うのがあります。まったくもって納得ですな。
あ〜なんか車の話だと長くなってしまうな。これも私の車に対する情熱の表れとして(^^;
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