| No.36:処理から落ちる?
最近時間が作れなくてなかなか更新できませんがこれからもヨロシク。
書きたいネタは沢山あるんだけどねぇ、この前までは逆だったのに。
今日は私が昔から気になっていることについて少し。ま、ゲームネタなんですけど。
どの業界にも専門用語というのは存在してゲーマーの世界にも当然ソレはあります。話の中ですらっと専門用語を使うとなんか玄人っぽくていいですよね。私はどちらかというとゲーセンにあるような対戦格闘ゲーム、いわゆるスト2系が好きなのですが、その系が好きな人なら「あたり判定」「やられ判定」「発生時間」「キャンセル」なんて専門用語を使います。少し前まではあんまり使われなかった言葉ですが最近では当然のように使われてますね。で、今回私が言いたいのはゲーム全般、特にシューティングゲームなどで使われる「処理落ち【SHORIOTHI】」という言葉についてです。
物知り顔の見た目ゲーマー風の人々が、シューティングゲームで画面内に敵・弾などが多量に表示されてゲーム速度が遅くなったり、レースゲームで激しいコーナーリングをしたときにカクカクした動きになったり、そういう状態のことを「処理落ち」と呼ぶのを見かけますが、それは違う。
まぁ普通の人ならそれでも結構かもしれませんが、物知り顔でそんなことを語られては困りますね。ゲーム雑誌なんかでそういった表現がされているのを見たらもう読む気も起きません。
「処理落ち」ってのはそんなことじゃないんですよ。画面内のスプライト数がハードの性能限界を超えたりしたときに、特定の、あるいは全てのスプライトが点滅したような状態になることを「処理落ち」というんです。由来はスプライトの表示処理が画面のグラフィックバッファの更新に間に合わない(処理から落ちる)からそう呼んでいるんだと思われます。
そしてこの現象は現在のハード性能の優れたゲームでは見ることはまず無く、万一処理落ちが起りそうな場合にはゲームの動作速度を落とすことで防いでいます。
昔マスターシステム版のR-TYPEをプレイしていて処理落ちによって表示されていない敵の弾に当たって死ぬことがあまりに多くてなんとも悔しい思いをしたのを覚えています。見えない弾に当たるのってなんとも無情ですよ。だから速度を落としてでも防ぐんですね。
よって今では処理落ちというのは死語で、今時この単語を聞くこと事態がおかしいんですよ。知ったような顔で処理落ちなんて単語を使うのは控えて欲しいですね。
ちなみにゲームがカクカクする(フレームレートが落ちる)のは「コマ落ち」とでも呼んでおけば差し障り無いかと。
|