No.34:爆誕ってナニ?

現在ポケモンの新作映画が劇場で公開されている。
それの公開を記念して前作の「ルギア爆誕」がテレビでやっていた。
偶然テレビを点けたらやっていたので途中からでしたが時間の許す限り(50分くらい)見させてもらいました。今回はその感想を。

まぁ全部見たわけではないのでストーリーについては書ける立場ではありませんが、感じとしては「素直に楽しめる、感動できる」作品だと思いました。いやらしいひねりなんかも無くてホント正直な話の展開でとても好感が持てましたね。ロケット団(悪役、ニャース陣営)が主人公陣営と手を組んでるのは、ドラえもんで劇場作品だけ剛田猛(通称ジャイアン)が野比のび太に協力するのと同じで別に問題は無いです。

注:この剛田猛の不可解な行動には原作者の深い狙いがあってのことだそうです。消して敵に対しての戦力不足を補うのが目的ではありません。

で、私は何が今回書きたかったのかというともっと技術的な部分です。まず驚いたのは作品中に3DCGを使用していたことです。ディズニーのようにイたる所にバリバリ使用しているわけではなく、私の見た時間内では主に敵役の乗る浮遊船にしか使われてはいませんでしたが。残念ながらこの浮遊船がでかいものだから大空を滑空するようなカットはありませんでしたが、ジャイロのような物の回転の様子、ポケモンの攻撃によってバラバラになって墜ちていく様子などはさすが3DCGという感じで見事でした。さすがに日本のアニメもこうなるときが来たかと思いましたよ。でも、私のみた感じではディズニーのCGの方がより他の手書き部分と調和している感じでした。まだまだこの作品はCG部分が浮いているように思われます。CGを使用しているのが浮遊船だけで他は全部手書きだったというのもCG部分に違和感を感じさせていたのではないかな。まぁ「3DCGで生き物を作るのは大変だからまずは簡単な建設物」とか言う考えだったのかもしれませんが。
あと思ったのが飛行物(主にポケモン)の飛ばせ方ですね。少し変なんですよ。なんとなく飛んでいる気がしないというか。アニメ界で空を飛ばせたら最強なのは宮崎駿氏だと私は思っているのですが、ホントにあの人の作品の動きは凄い、いやむしろヤバイ。特に空中での動きが。ホウキにまたがったキキやポルコのサボイアなんかの空を飛んでるときの感じは物凄い物を感じましたよ。たしかにポケモンのソレとて消して悪い動きではないのですが劇場作品ならもう少しこだわった動きを見せて欲しかったですね。
あ、動きですが劇場作品なら当然といえば当然なんですが全体として滑らかに動いていました。そしてあらゆる動きが重心があって迫力が出ていました。アニメってのは作画さんが動きはじめと動き終わりの絵を書いて動画さんがその間のつなぎの絵を書いてアニメーションにしているんですが、その動きの部分をだた時間軸にそって同じ調子で作るのではなく、ある一点に重心を置いて偏った時間軸で動きを作ると、動きに重み、迫力が出るんですよ。
たかがポケモンと思ってバカにできないできの良さ驚かされました。今度暇なときにでもビデオ屋で借りてきて全編見てみたいですね。

なーんか少しマニアックな話になりましたが、引きましたかね(^^;

あ、そういえばもののけ姫も3DCG使ってましたね。ちょっとしたところに自然に使ってたので全然忘れてた。

なんでポケモンのUS版って発音のアクセントまで違うんでしょうね?

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