No.33:ステップワゴンSpeedy(嘘)

こんばんわDDS250です。
遂に暇が出来たので久しぶりにコラムでも書いてみようかと。
(今回はちょっと長いよ)

え〜新聞なんかにも載っていたのでみんな知ってると思いますが日本の自動車販売台数ランキングで今までTOPを守ってきたヤリス(ヴィッツ)が2位に転落、かわってオデッセイが首位に踊り出ました。
ちょっと車を知ってる人なら今のトヨタの勢いが凄いことは知ってると思います。次々と(みんなにとって)魅力的な車をリリースしつづけ、どんどん売上を伸ばし気づけばシェア42%を越えたそうです。そして現在のトヨタの大攻勢の口火を切ったのが、トヨタが21世紀世界戦略車として満を持して世に送り出したヤリス(ヴィッツ)。あの実用性を絶妙なまでに考えたサイズ、日本の軽自動車に引けを取らない鬼のような低燃費、スペックではなく、あくまで実用にこだわった小さいながらも下からスムーズに回るエンジン。ヤリスはリリース後あっという間に世界中から圧倒的な支持を受け、日本でも今の今まで乗用車販売台数1位を守ってきたわけです。その後続きざまに出されるヤリスの兄弟車「ヴァーソ(ファンカーゴ)」「プラッツ」「bB」「WillVi」はどれも結構な販売台数を誇っています。道を走っていてもこいつらヤリス勢はホントに沢山走ってますよ。トヨタ派の私としては嬉しい限りです。
そして、今回トヨタのヴィッツを抜き去り販売台数1位に輝いたオデッセイの本田技研。今では若者がああいう大きな車に乗るのは珍しくないんですが、この状況を作り出した車といえばオデッセイですよね。大きいながらも変に箱臭くないそれなりにシャープなデザイン。当時のあのサイズの車では常識破りとも言える低い車高。日本車てのは大きいほど高級、みたいな私には理解不能な価値観があるのでオデッセイの大きさも、自分の価値観を持たない今の若者世代には大受けなんでしょうね。日本では小さい高級車が売れないってのは悲しいですね。そういえばオデッセイのあの低い車高は狙って作ったわけじゃなくてそれまで大きい車を作ったことの無いホンダの製造ラインでは、車高の高い車を作れないので仕方なくあの低い車高にしたって知ってました?実はソレがたまたま当たっただけなんですよね。あ〜ぁ。
ま、オデッセイが1位になるのは別におかしな状況とは思えないけど私にとっての問題はこの車がホンダ車だということです。ホンダもタダの車屋に成り下がったなと。
私のあこがれたホンダといえば、NSXをフラッグシップとした本田宗一郎率いるスポーツカー製造集団だったのに。今ではクリエイティブムーバーなんていうわけのわからんものを提唱してオデッセイ、ステップワゴン、SM-Xなどスポーツのかけらも見られないような車を恥じる事無く出しつづけ、スポーツカーの分野にまでも宗一郎氏がかたくなに拒みつづけたFRを作りやがって。これだけ故宗一郎氏の意思に逆らった車造りをしておいてS2000だのZ、バモスだのと過去の宗一郎時代の車の名前を使ってるんじゃねぇぞボケ。恥ずかしくないのか。そして「R」。ホンダにとって「R」といえば特別な存在だったはずなのにいまではアコードなんぞにまで「R」をつける始末。宗一郎在りし日に築き上げた「R」のブランドイメージを利用してそこらへんにゴロゴロしてるスポーツ風車の好きなペラペラなガキどもにこびるような「R」。ホンダRといえばもともと一般道では使い物にならないくらい厳しいチューンを施された車についていた筈だ。だからこそ我々は「R」に特別な憧れを感じていたんですよ。このまま「R」が壊れていくのは見たくないですねぇ。

ついでに書くと本田技研はモータースポーツもヤバイ。金が無いとかいってF1もエンジン供給だけにしやがって。なんだかんだ言ってエンジンだけBARに売りつけて儲けたいだけじゃないのか。F1に出してるというイメージだけをモーターツポーツを知らない若者に植え付けてスポーツホンダをアピールしてるんだろうけどそうはいかんぞコラ。エンジン供給だけって結構金銭的には楽なハズなんですよ。ホンダという名前でBARにかなりの値段で売りつけてるだろうし。来年からはジョーダンにもエンジンを売りつけるので利益は上がる一方ですね。フォーミュラニッポンでもホンダのエンジンは値段が異常に高いのは有名な話で最近のホンダのやり方はどうも私には面白くないんですよ。あの世で宗一郎氏はどう思ってるんでしょうね。


ちょっと長すぎたけど今回はこの辺で。
しかしオデッセイと聴いても真っ先に浮かぶのはゴダイゴのモンキーマジックなのは私だけなのか?!

バックナンバーの一覧へ戻る