No.16:大日本○刷

今回はインターネットでの「荒らし」というものに付いて。

少しインターネット経験が長い人なら何らかの形で荒らしというものに遭遇した事が在ると思います。荒らしというものを知らない人のために簡単に説明すると、「荒らし」とはインターネットのホームページや掲示板などに意図的に邪魔に入って、それら本来の機能を失わせる行動やそれを行う人のことを言います。手段は簡単なものだと掲示板にゴミのような書き込みをして過去ログを消してしまうようなものや、やけに挑発的・挑戦的な発言をしてその掲示板の話題をその人への非難などに集中させてしまうものがあります。少し高度なものになると、掲示板やHPのソース・スクリプトなどを改ざんして完全に違うものにしてしまったり、画像をすり替えたり、文面を変更したりする人もいます。それらが「荒らし」と呼ばれるものです。
恐ろしいものですね。一体彼らは何のためにこのような事をするのでしょうか。詳しい動機は私にはイマイチわかりませんが、だいたいは普段の生活から来る欲求不満・たんにそのHP、掲示板に恨みがある、中には自分のもつ高度なテクニック披露したいなんて人もいるみたいです。まったく何考えてるんでしょうね、この人たちは。
そして、荒らされた管理者たちは直ちに復旧すると同時に犯人の追及に出るのが普通です。でも相手は荒らし、当然のようにいろんな対策を使っているので簡単には相手を特定できません。たいがいは泣き寝入りですね。で、犯人が無差別に荒らしを行っているならそれで終るのですが、そのページを特定して狙っている場合復旧してもスグにまた荒らされます。そのうちそのHPになんとも嫌な空気が出てきて、管理者も疲労がたまってきてそのHPは閉鎖、移転することになるんです。まぁなんて恐ろしい!
私もそんな場面を何度も見たことがあります。私のHPはそんなことにならないよう、平和第一で末永く展開していきたいですね。
犯人がなかなか特定できないことは前述しましたが具体的に犯人は匿名プロクシーをいくつも通す(通称多段串)なんて事をしているのが常識です。こうすることで一個人がその人を特定することは大変になります。
実際はプロクシーサーバーを通したからといって完全に匿名になるわけではなく、そのプロクシーサーバーまではリアルのIPで来ているのです。だからそのプロクシーの管理者なら誰がどの時間にそのプロクシーを通したのか全てログとして持っていますので簡単に犯人を特定できます。当然といえば当然ですね。で、自分の管理化のページが荒らされたことを説明すると、たいがいのプロクシー管理者は誰がその時間に自分のサーバーを通ったかを教えてくれます。でも、そこで教えてもらったIPなんかがまた更に別のプロクシーを通っていると、今度はそこのサーバーに同じ内容の問い合わせをしなければいけなくなります。これは時間もかかるしとても疲れることだと思います。さらに海外のプロクシーを使っていたりすると問い合わせるもの異国語が必要になってきて更に大変。多段串恐るべしというところですね。だから一般の管理者は泣き寝入りするのです。
でも、事が大きくなって警察が動いたりすると話は別。さすがは国家権力、鬼のような操作でほどなくこの荒らしを行ったPCは特定されます。これでたいていの犯人は捕まるのですが、でも今度は別の問題が浮上することがあります。PCを特定できても犯人を特定できないなんてこともあるのです。だれかの家のPCや大学なんかのPCなら簡単に犯人を割り出せるのですが、不特定多数の人間が使用するPC、つまりインターネットカフェなんかを使用してるともう最悪です。ここまでの苦労が水の泡になることうけあいです。さすが大事を起こす荒らし様、バッチリですね。

まぁインターネットの匿名性は高いということですね、めでたしめでたし。
みなさんもネットで悪事を働くときにはインターネットカフェへGO!

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