No.11:燃え燃え〜(爆

今回は第三者によって事前にコラム内容が決定しているという、異例の事態です。リクエストなんて生易しい物ではなく言わば脅迫。しかも指定された内容がヤバイ。こんな回はさっさと書いて別のコーナーでも作ってましょう。ちょっとでも今回の文に不快感を覚えた場合は読むのを中止してさっさと別のページをみてください。


聞いてくれよボブ!今日のお題は「萌え」だってよフレンド!まったく勘弁してくれよなボーイ!というわけで今回は「萌え」について。日々を安らぎと平和の中で過ごしている善良な一般読者を対象としているこのコラムでは「萌え」という単語はちょっと聞きなれない言葉なのでまずは萌えの意味から。

 

【萌える】
〔下一自〕芽が出る。芽ぐむ。きざす。「若草―」
岩波書店「岩波国語辞典 第5版」より

【燃え付き症候群】
バーンアウトシンドロームとも呼ばれる。アメリカの精神分析学者H・フロイデンバーガーがいい出したもの。高い目標をもち,一つのことに没頭してエネルギッシュに仕事をしていた人に起きやすい。いわゆるモーレツ社員などの全力投球型の人が,突然燃えつきたように仕事の意欲を失うもの。看護婦にもよくみられる。がむしゃらに受験勉強をして受験戦争を生きぬいてきた若者の間にもみられるようになってきた。
朝日新聞社「朝日現代用語 知恵蔵1996」より

 

・・・なんか関係ない単語も出てきました。スイマセン逃避行動です。
最近のイミダスや現代用語の基礎知識を調べれば求める意味が出てくるかもしれませんが私の所持する本ではこの意味しかないようです。そう、今回あつかう「萌え」はこんなものではないのです。もっと恐ろしい邪悪な、巨大なものなのです。アナタは最近のTVアニメなんかを見たことがあるでしょうか?そう、ポケモンでもいいのですがもっとこう・・・何というのか・・・その・・・なんだ、あの妙に女の子が多くてどいつもこいつも露出度が高かったりするそういったアニメを。ああいったアニメなどの2次元的に表現されるキャラクター等に異常なまでの、強烈な、ある意味性的な感情を抱くことを「萌え」「萌える」というのです。


なんとなくわかっていただけますか?一般の方々。
こんな説明でよろしいでしょうか?先生方。

実のところ私にも良く理解しきれていんですね。スイマセン。こんなものだと私は解釈しています。この言葉は最近出来たもので、その頃には既に私はTVアニメを全くといっていいほど見てませんでしたので。そもそもTV事態、久米宏と筑紫哲也しか見てなかった時期なんですよね。今はドラマも多少は見てますが。そもそも私がTVアニメを見ていた頃(男の子ならだれでも見ている時期)から萌えという言葉はなくてもそういった事は有ったわけで、有名なところでは「うる星やつら」なんかが一般に対する知名度も高くあの作品あたりから露骨にその路線を狙ったものが出てきたのではないでしょうか。今ではポケモンに出てくる女の子にまで「くぅ〜!萌える!!」なんて公然とのたまう人もいるそうで。子供たちが純粋な目で見ているアニメを一方でそんな邪な目で見ている人がいるとなんか恐ろしいですね。私も「うる星やつら」の再放送なんかは機会があれば見ていたのですが、それは「萌える」とかそういうのではなく私が高く評価している天野正道氏の音楽に興味を持っていたわけでして。あの作品の人気の影には彼の音が強く影響しているように感じたからで。誤解のないよう。
私にとって最後のアニメーション作品となったOVA「GIANT ROBO -THE ANIMATION」なんかは、製作者側はその「萌え」系を完全に否定して「パンチラ禁止」と絵コンテにまで書いてあった作品で、まさに「燃え」系のアツイ男の物語なんですがこんな作品でも唯一紅一点のヒロインキャラに一部そういった人たちが群がっていたのに憤慨を覚えたものです。彼らは作品のストーリー性より以前に登場するキャラクターの容姿、声(CV)なんかを見ているあたりにいいようのない悲しさを感じます。彼らに本来映像作品が勝負するハズである「カット回し」「間」「音」などが理解できているとは思えないのですよ。アニメの評価基準が私には理解しがたいところに来ていますね。


なんか今回のコラムは書いていて痛いのでここらへんで終らせておきます。余談ですがちょっと普通の文を。筑紫哲也のNEWS23、あれの放送開始時のテーマソングが、かの井上陽水の曲で、彼の「畳み掛け技法」での代表作「最後のニュース」なんですね。どうも筑紫氏と陽水氏は古くからの友人のようで、陽水氏のススメでイヤイヤ(?)NEWS23をはじめることになった筑紫氏が「オマエのせいでこんな仕事することになった。せめてテーマソングぐらい創れ」といって作らせた曲らしいです。ほんとどうでも良い話でしたね。

では、最後は普通の内容になったので今回はこのへんで。

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