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6月29日 だめな美容院 | |
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これから新しい美容院をオープンする、という男性客から電話があったので、店用のファッション雑誌の定期購読の申し込みかと思ったのだが、「25歳から30歳の女性向けファッション雑誌にはどんなものがありますか」ときた。こんなことをいまさら聞くような美容院はダメだよなあ、と思った。
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5月11日 ちびくろさんぼ | |
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復刊された『ちびくろ・さんぼ』(瑞雲舎)がよく売れている。それは「児童書としては良く売れている」というレベルではなく、オールジャンルのベストで上位を続けている。この作品に対する関心がこんなにも高かったことに驚かされた。
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4月1日 一息 | |
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取次(本の問屋)が3月末決算なので、3月後半はやたらと荷物が多くて大変だったのだが(決算前に在庫を減らそうと荷物をためずにどんどん送ってくるのだ)、4月になったとたんに笑っちゃうほど荷物が少なくなって今日は楽勝だった。またすぐに多くなるだろうが、こういう一息つける日があると嬉しいものだ。もっとも荷物は楽でも、春休みなので店頭に子どもたちが襲来して極めて忙しかったのだが。
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3月27日 めがね | |
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子どもと激しく遊んでいたら、眼鏡を壊されてしまった。見事に折られて再起不能。早速新しいのを買いに行ったが、納品まで5日かかるとのこと。やむなく昔の度が弱い眼鏡で代用しているが、見えにくくてたまらない。なにより、文字が読みづらいことは、活字中毒者にとってこれ以上ない苦難である。
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3月24日 福山雅治 | |
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昨日、福山雅治のデビュー15周年記念写真集+インタビュー集『伝言』(集英社)が発売されたが、即日売り切れ。事前予約はそれほど多くなく、値段も5000円と高価なので売れ残りを懸念して控えめに注文したのが甘かった。同僚の、「福山雅治も、もう昔ほど人気ないだろう」という根拠のない発言にも惑わされた。多めに仕入れとけばガンガン高額本を売れたのに。残念。読みが甘かったなあ。
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3月16日 海賊 | |
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マラッカ海峡で日本船が海賊に襲われた事件が世を騒がせているが、さっそく出版社から海賊関連本のFAXが来た。事件やニュースがあると必ず便乗して関連本を売ろうとするのがこの業界の常だが、「海賊」というのは初めてだよなあ。当然だけど。これまでマイナーな専門書でしかなかった本が、何かのきっかけで突然脚光を浴びる(そんなに浴びてないけど)、そういうのはなかなか嬉しいものだ。
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3月7日 金持ち講談社 | |
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昨年、講談社がやたらと拡材を送ってくるので捨てるのに困る、ということを書いたが、映画『ローレライ』公開に合わせ、講談社文庫『終戦のローレライ』&福井晴敏フェアのPOPやらチラシやらオリジナル新聞(!)やらが大量に送られてきてまたまたうんざり。もう貼るとこないですよ!私の嫌いな作品だけにうんざり度も増しているのだが・・・。しかし講談社は金持ちだなあ。
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2月12日 風邪で | |
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この一週間ほど風邪でくたばってました。熱や頭痛もつらかったけど、接客中の咳と鼻水が何よりつらい。自分の意志に反して出てしまうものは止められないし、お客さんには申し訳ないし。健康は大事ですね。健康雑誌があんなにたくさん出ているのも良く理解できるような気がしなくもない一週間でした。
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1月10日 訂正 | |
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昨日、「『とってもミニモニ』や『娘。物語』を売りにしていた『なかよし』」と書いてしまいましたが、『とっても!ミニモニ』は『小学一年生〜四年生』で連載していたものでした。私の勘違いでして、お詫びして訂正いたします。それにしても、講談社と小学館の大手2社に二股かけてたんですね。抜け目ないこと。
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1月7日 坊主丸儲け | |
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某宗教団体Aのボスの奥さんの本が出て、Aの婦人部のオバサンたちからの注文が殺到して疲れました。さらに別の宗教団体Bのボスの新刊も出て、こちらもAと競い合うように売れております。不景気というのに、宗教産業は儲かりますなあ。経費と、取次と書店の取り分以外は全部、教団関係の利益になるんだから。坊主丸儲けとは、このことを言うのでしょうか。言うんでしょうね。AもBも仏教系だし。
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1月5日 正月 | |
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昨今は書店も年中無休のところが多いので、働く者にとっては正月風情も何もあったもんじゃない。もちろん、うちの店も。まあ、年末年始は物流が完全にストップするので、普段荷物に埋もれてできないたまった仕事をバリバリ片付けてやろう!と思っていたのだが・・・。気がつくともう新しい雑誌が入荷し始めたよ・・・。
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11月8日 桐野夏生 | |
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桐野夏生の『残虐記』(新潮社)を読む。人間の魂の暗部に踏み込む迫力に圧倒され、出た時にすぐ読まなかったことを後悔する。最近の若い女性たちに人気の、一山いくらの似たような自己満足的な作家たちとはレベルが格段に違う。違いすぎる。昨年話題になった『グロテスク』(文藝春秋)をまだ読んでなかったので、慌てて買って読み始める。こちらも凄い。ドストエフスキーをも想起させる水準の高さだ。
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11月4日 中年日記 | |
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電話で「10年日記」ありますか?という問い合わせを受け、聞き間違えて
「はい?中年日記ですか?」と聞き返してしまった。中年女性からの電話だったもんで。失礼しました。中年日記なんてありません。
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9月7日 アフターダーク | |
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村上春樹の新刊長編『アフターダーク』(講談社)入荷!前作『海辺のカフカ』(新潮社)の時と比べて、だいぶ宣伝も装丁も地味だが、落着いたいい感じの本。いいかげんハリー・ポッターにも飽き飽きしてたので、ハリポタ敷地を半分に減らし、アフターダーク用に。本を入れ替える作業というのはとても楽しく、書店員にしか味わえないマイナーな楽しみだろう。
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8月24日 前言訂正 | |
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先月の『オール讀物』に直木賞受賞作の抄録がなかったことに「露骨にケチだ」と書いたが、今月発売の号に載せてきました。前言少し撤回。私のせこい予想に反して『空中ブランコ』も『邂逅の森』も好調。よかったですね、文藝春秋さん。著者の既刊もいい動き。いいことだ。
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8月10日 続 商魂 文藝春秋 | |
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今日発売の『文藝春秋』に、芥川賞受賞作のモブ・ノリオ『介護入門』が全文掲載。というわけで、注目の文春の宣伝だが、朝日新聞になんと全面広告が!下部には特大サイズでモブさんのあの変なメガネが。必死にキャラで売ろうとしてますね。がんばってください。
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5月17日 『17歳、悪の履歴書』 | |
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前回、『13歳のハローワーク』を「17歳の履歴書」と間違えた大学生の話をしたが、その間違えの元ネタがわかった。18年前の女子高生コンクリート殺人事件を描いた話題のDVD『コンクリート』の原作のタイトルが、『17歳、悪の履歴書』(作品社)だった。DVDは来月発売で多少話題になっているので、例の学生はどこかで情報が混ざってしまったのだろう。ともあれ、納得。
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4月21日 『硝子のハンマー』 | |
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貴志祐介4年半ぶり(!)の新刊、『硝子のハンマー』(角川書店)が入荷。 付属のPOPには著者の言葉で、この密室トリックはまず見抜けないだろう、というようなことが書いてあった。きっと、「そりゃないだろう」というようなオチなのかもしれないぞ、と警戒しつつ、でも、もしかしたら本当に凄いトリックなのかも、とすごく気にもなる。なかなか憎らしいPOPだ。
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4月12日 本屋大賞発表! | |
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今日、本屋大賞が発表された。詳しくはホームページを。http://best1.webdokusho.com/index.html
『ららら科學の子』が最下位なのは悔しい限り!
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2月25日 『僕たちは何だかすべて忘れてしまうね』岡崎京子(平凡社) | |
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事故に遭う前までに書かれた物語を集めた単行本が発売された。岡崎京子と小沢健二という二人の名前には、90年代前半に若者時代を過ごした者にとって、何かある特別な感慨を引き起こすものがあると思うんだけど、どうでしょうか?即、買ってしまった。
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2月13日 『SFが読みたい!』 | |
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早川書房の『SFが読みたい!2004年版』が入荷。ランクされた作品の多くを全然知らなくて(題名すら!)愕然とする。私がSF読者ではないにしても、文芸書や文庫の担当者ではないにしても、どう言い訳したところで書店員として恥ずかしいこと極まりない。情けなさを引きずりつつ、もっと精進せねばと反省。
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1月29日 水曜どうでしょう | |
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『クイック・ジャパン』の52号が「水曜どうでしょう」の特集号で注文多数!私も好きな番組ではあったのだが、これほどまでに人気があるとは・・・。
しかも8割以上が女性からの注文。これは意外だった。私も一冊欲しいのだが、ほとぼりが冷めるまで待とう。表紙は窪塚洋介なんだけど、だんだん大泉洋に見えて・・・こないか。
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