デザインシステム・短信-6   バックナンバー(抜粋)


2024年1月

エネルギーの行方??

EVいわゆる電動車、リチウムイオン電池が主流で、
固体電池の開発も盛んだ。
某国に希少金属を牛耳られ「どうする?」であるわけだが
商用電力を電池に充電しモーターで走行する、確かにCo2の排出量は減少するのだろう。
しかし、畜電池を製作するためみどれだけのCo2が排出されるのか不明。
蓄電池の劣化もかなりであり、交換も高価。
充電ステーションは少ない。
充電装置を1台に占有されると(そのまま放置もあり)長時間かかり、他の車が接続できない。
急ぎEVにする必要性は??
行政の補助金も高額で後押ししているが、それを価格設定に織り込み済みのEVそのものが高い!!

並行して水素そのもので発電することではなく直接エンジンを動かすもの、
(発電の燃料に使い電動モーター、蓄電装置のあるものは別途)
バイオ燃料100%で動くモノなど実用化にはまだかかるだろうが試験実走も行われている。
(水素を天然ガスから分離して取り出そう、なんてやめようね)
こちらの方が蓄電池を介することがなく、従来同等の燃料タンクは入れ物だけ、
回わすエンジンはガソリンを爆発されることと大差はない。
だとすれば、どうやら燃料の多様化の方に軍配が上がりそうな気がする。

「動かす」ことは燃料はともかく回せばよいが、
さて家庭(生きるため全般)で使用する電力はどうするか。
行政ではソーラーパネル設置に、蓄電池設置にも補助金を出すという。
直近でCo2削減には効く。災害時にも有効だ。
リサイクル技術はかなり追いつてきたが廃棄業者のもとには
処理しきれないパネルが山積みとのニュースも流れる。
原発を促進する動きもある。原発があってこその「深夜電力」であるが
現在は役立っていない。
火力にしても原子力にしてもいずれは劣化がある訳だが、ソーラーの短命、
洋上風力の矛盾短命・・・である??
核のゴミが半永久的に埋め立てられるより、リサイクル技術の促進・革新か!?
燃やすのを止めた化石燃料はどう使うのかな?石油製品は世の中にゴマンとある・・・

2024年2月

関東大震災100年、能登半島地震から1か月。
 学会などの地震工学シンポジウム等を通じ、建築物の耐震性能に関する議論が多く聞かれるようになった。
現行の建築基準法の構造規定は最低基準であり、震度6程度以上の地震に対する建物の継続使用、
財産保全を保証していない。倒壊せず人命を確保するのみ。
 重要度の高い建築物ではより高いグレードの耐震設計を指定する「性能設計」が一般化。
警察署をはじめとする庁舎、拠点病院などは必須で、民間はコストバランスから任意。
それで良いのか民間!!
いっそのこと法規で1.5倍強度を指定してしまえば良い。なぜしない??

 能登には観光スポットが多数存在する。復興支援のために3月からGWの前(?)まで
観光半額補助を行うとか。
しかし深刻なダメージを受け客を受け入れるどころではない所に
これは仕打ちではないか? その周辺は潤うのかもしれないが。

 大阪万博は延期してまで実行する価値があるのか?
資材高騰、工期のベタ遅れ、このままでは開幕期日に間に合わない。
一部はどうにか開館、一部はいまだ工事中で実施するのか。
そもそも何のためにやるのか意味不明のままなし崩し的に始まった。
 実施することは少なくも赤字にはならない自信があるのか。
訳の分からぬ大規模木造のリング、あれば発表されたとき「あんなもの止めちまえ!」
と思ったのは私だけではあるまい。なんだアレ!

 スポーツ選手には「旬」があり、やらないと年をとるのみ。
1年延期でもやらせてあげたい。
かつて、東京がやったから大阪もと実施したが、あれはまだ、
戦後の復興の完結的意味がありセットで意味があったと考える。
今度は違う!!
東京は遅れ実施をした。選手にはよかった。
結果論だが新設施設など不要だった。大赤字だ。
大阪は今すぐ中止し、出来てしまった施設は用途転用!!

2024年3月

  昨年の出生数は前年比4万1097人(5.1%)減の
75万8631人で、過去最少を更新した。
人口は減、少子化高齢化が加速する。

 街で見かけるのはほんの少しの子供達とそれはそれはうじゃうじゃいる高齢者。
御多分に漏れず筆者も高齢者であるのだが、高齢者はきらいだ。
すたすたと歩けよ、街角で複数人で乳母車でたむろっているなよ、立ち話をしてもいいけど
その場でなく道の端に寄ってからにしろよ、携帯で話すときもね。

 ユニバーサルデザインは当たり前だが、悩ましい。
単にあれこれのガイド通りにあるいは状況によりプラスアルファとはするが、
段の無い、めりはりの無い、空間のまとまりの無い、つまらぬ場所となる可能性が大きい。
設計がへたくそだから「つまらない」、うまければ逆手にとっていいものになる?
また、ジェンダーレスの試行錯誤は必要で、設計者が半歩踏み出すと批判をされ、
オーナーは慌てて当たり障りの無いものに改修してしまう。
妙なわかりにくいピクトグラム然り。そもそも増設では仕方の無いこととと思うが、
一般から奥まった位置に設置されたもも批判の対象。無い所に付けたのだから
改善ではないか。

 マー言いたい人は何にでも噛みつく。無いと困るのは分かる、、
あってもそうそう利用はない。誰でも使て良いのだから空いているなら使えばよい。
使っているとき非健常者が利用に来て待つ、出てきたのが健常者であるとまた批判だ。
 歴史的建造物を再生保存する。地面から1mも上がって1階。正面にドカンとスロープ設置。
ハイ出来ました!!であるがそのものの本来持っていた姿は壊れた。裏口に取り付ける手は
勿論あるが、その筋の方々が声を大にする、裏に回らせるなんてとんでもない。
 何を保存したいのか??
エレベーター設置も然り!!正面にデン!!ガラスシャフトは止めようよ?!
「みんなのトイレ」はデザイン先行でこれまた批判有り、防犯上も清掃上も問題続出。
新たな試みではデザイナー単独の独りよがりではなく、それに有識者の意見も入れる
配慮も必要。有識者も怪しいが・・・。

2024年4月

都心オフィス市況(2月、前月比)
都心5区空室率 5.86%  0.03上昇 2カ月ぶり悪化
平均賃料  19776円/坪  46円上昇 2カ月ぶり上昇
都心5区の空室率は小幅に悪化。中央区、港区、渋谷区の
空室率が上昇(悪化)した一方、千代田区と新宿区は低下(改善)。
空室率5%ってすごいことですよ。
高層ビル一つできて100,000uが供給されるとすると。
その5%は5,000u。
これは街中のちょっとしたビルまるまる1棟分。

ちなみに、2月の千代田区の空室率は2.96%で、新宿区と渋谷区が5%を下回っている一方で、
港区が8.69%、中央区が6.80%と、供給過の目安とされる5%を大幅に上回っているという。
こうしたものを調べて公表している不動産関連業者がある。
見てはいるのだが実感は全く無く
(ある訳ない!都心部のオフィスビルにかかわったのは大昔、新宿で約5,000uのものが1件のみ)
いくら外資系が日本進出の拠点が必要とか言っても、群馬県に、熊本県に拠点を構える製造系外資は
目利きと見るべき。
サービス系、金融系はやはり都心部でないとダメなのだろうか??
丸の内、大手町、日本橋、六本木、麻布・・・

木密は解消しなければならなが、ポツンと高層マンションが出来るのもいただけない。
(林立する湾岸などは背筋が寒くなる)
5〜6階、高くとも7階が馴染みが良い。
現在木2なのだから空地の多い緑化された地域が出来る。
それではデベロッパーにうま味はなく、開発に乗ってくれない??

「公団団地(UR)」に見ることがあるが、
多くは5階建て(エレベーターをどうにか外付けで設けようとしている)
広々とした空地は高木中木低木に芝や植え込みで整備され
建物そのものはいかにも古いが良い感じに落ち着いた時が流れている。
タワマンの良いことはデベとゼネコンが儲かるところ。
再開発では行政が容積率のオマケを認め、合わせて補助金も出してくれる。
エンドユーザーは「良いものと勘違いさせられ(資産価値という幽霊WORD)
早めに売り抜ける素人(でもないだろう?)はGET!!
終の棲家との購入者は??と?がいくつも付く・・・

2024年5月

地球温暖化は真実? いまさらですが・・。
今は、地球全体の大きな気候循環のなかの上昇サイクルに過ぎないとする
識者の意見は以前よりあり、
先進国は後進国を後進のままにしておきたい政策に過ぎないとか。

内燃機関の使用は制限、近々に使用は停止し再生可能エネルギー転換義務。
お題目として悪いことは何もない、が。
化石燃料は採掘を停止、万一の際に必要最低の利用の為一部の採掘装置のみ保存。
眠っている資源(石油、石炭、放射性物質など)は眠らせておけ、、加工するな。
と言っている一方、軍事利用は別枠。戦闘機が電動になるか?

一方、蓄電設備は高価格・耐用年数は長くない。
新素材の発見・実用化研究が多額の補助金のもと行われているが果たして成果は??
風力・太陽光装置の新規開発を多方面が行っている。
どこが先行者利益を得るのだろうか見ものだ。

そのような中、建築物省エネ法が施行され気密断熱強化、高効率設備の設置の事実上義務化。
太陽光設備は義務化同然。それらの製作時エネルギー、廃棄時のエレルギーを
例えば平成30年時点との比較表などが公の機関から公表されることも無く、
ともかく、先進国で遅れをとっているのだからなりふり構わず推し進めろ!!

普通塗料と遮熱塗料では1uあたりおよそ1,000円高い。
製造過程で何を混合して遮熱とし、環境負荷物質がどうなっているのか不明。
夏、遮熱した方が涼しく、Low-E複層、遮熱加工外壁屋根材を使用。
冬は太陽熱を取り入れたいが夏を旨とした建物は全反射。
東京は温帯ではなく亜熱帯となったので「遮熱」でOKだが・・・

末端の設計者はお国の方針に従い省エネ計算をし、
お墨付きを得なければ工事にかかれない。
この施工費高騰の折り、あれこれに紛れてしまい
「高いですねー」「でも今はこんなものです」「働く人々はすべて週休2日」ですし・・・

2024年6月

日本の合計特殊出生率が 1.20 となったとの報道。 


合計特殊出生率とは 1人の女性が生涯のうちに産む子どもの数の平均。
15〜49歳の女性が産んだ子どもの数を、それぞれの年齢別の人口で割って合算する。
専門家によって用法に違いはあるが、
1.5未満が「超少子化」とされ、1.3未満はさらに深刻な区分となる。

日本は終戦直後は4.0を超えていた。
1947〜49年生まれの「団塊世代」が20代後半になった75年に2を割り込み、低下傾向が続く。

95年に1.5を下回り、05年には過去最低の1.26を記録。近年は1.3台で推移する。
人口を維持するには2.06〜2.07が必要とされる。
日本は国境を越える人口移動が乏しく、将来の人口規模は出生率でほぼ決まる。

先進国を中心に各国も低下基調にある。
結婚や出産に対する価値観の変化や子育て費用の増加などが背景にある。
ただ保育関連政策を手厚くしたスウェーデンなどは日本より高い出生率を保つ。
少子化は将来の人口減に直結する。労働力や経済力の低下を招くほか、
現役世代が支える構図の社会保障制度の維持が困難になり、社会全体の活力を低下させる。

と、一般論。
『合計』『特殊』の文字に違和感があるが「諸々の条件の元」と解釈。
確かに街を歩いても高齢者、また高齢者で、学校や保育所に近づかない限り大勢の子供の姿を見ることは無い。
単純に『2.00』では漸次減少してゆくだろうと素人でも推測できる。
今すぐどうということは無い、で良いかというと、子供が出来、育つには20年は必要で、 
万人が気がついたら、1人の女性が必ず3人出産しても間に合わない!!

補助金を手厚くする、待機幼児ゼロ、育休を何の不利益も無く取得できる、入学まで時短勤務は当たり前、
給食費ゼロは当たり前、学費納付金補助、医療費無料・・・etc
で、あれこれの不安材料をなくすることで出生率は2.10となるのか??
やってみなければわからない・・・

人口が微増、最悪でも減ナシでなければ当然今現在の生産システム、経済は回らない。
増産が不要となり現状維持で十分、さらにロボット化、AI化で人間不要、
これが給料はもらえて余暇が充実ならば良いが、そうもいくまい!!
建物の新築は既存が「陳腐化」したからではなく「とことん使い老朽化」した場合のみ
行われ、むしろ減築することになる。すでに住宅は空き家率が上がりまだ使えるのに
使われないものが増加、それでいて下降線ではあるものの新築マンションが即日完売。
某大規模都心新築団地では完売ではあっても住民登録がされない住戸が4割(?)にのぼり、
これらは「投機」「転売」目的で、本当に住宅が欲しい、住みたい人々には手が届かない
ものになっているという。
資本主義社会を否定するものではないが、衣・食・住がこうしたものであって欲しくはない。

2024年7月

 C時計は全国のビジネスパーソン400人を対象
に「イメージ時間」についての調査を実施。
結果は下記のように。
※最も回答割合が高かった時刻。

・仕事に最も集中できる時刻のイメージは「10時」
・アイデアがひらめく時刻のイメージは「10時」
・仕事でミスを起こしやすくなる時刻のイメージは「16時」
・仕事中にコーヒーを飲みたくなる時刻のイメージは「15時」
・ビールが一番おいしいと感じる時刻のイメージは「19時」
・飲み会で「そろそろ帰りたいな」と感じ始める時刻のイメージは「21時」

 多くのビジネスパーソンが、集中力や創造力が必要な仕事はなるべく早めの
時間帯に取り組む方が、より高いパフォーマンスを発揮できるイメージを持っ
ているようだ。まー、順当。賛同できる。

筆者個人は
睡眠と食事時間に1日のサイクルが支配されることから、まず、
起床は6:30。朝食は7:30。 昼食は13:30から14:00。
夕食は19:30。 就寝は24:00が平日ならしてほぼ一定。
ただ土曜・日曜はそうもいかず、
起床は9:00。朝食は10:00。 昼軽食は15:00。
夕食、就寝は平日に同じ。
教科書的には平日起床時刻に+1時間程度だけ長寝は仕方が無いとし、
なるべく曜日にかかわらずいつも一定がベストらしい。

集中できるのは午前中(?)。
アイデアがひらめくのは不規則で移動歩行中(散歩含む)と就寝(ベッドに
横になって寝付くまで)が多いのかなー。
コーヒーをはじめとした飲料は不規則に年中摂る。
その他はマーッ遠からず、といったところか。

天変地異でもない限り野生動物に然り、一定のリズム。
お陰様ではぼ一定で生きていることが出来るのはありがたい。
照明器具が発明されて以降、自らどんどんと夜型に移行し
リズムを崩し、体調に異変をきたしている人々も多そうだ。
体内時計は訓練してまでシフトすることもない。
飲みたくなったらお酒、眠たくなったらベッド、だ。

夕方以降寝床に着くまでは部屋の明かりは調光によりなるべく暗く。
調光装置がないならば、例えば入浴中は浴室の照明は点けることなく、
脱衣所の明かりが漏れてくるもので十分だ。
居間にしても部屋のメインは消し。隅のスタンドだけで寝るまでの
数時間は過ごすのが良い。それでテレビを見てはダメ!
寝室のメインも然り、それでスマホを見てはダメ!
夜間に歩く廊下は人感センサーの足元灯。
調光装置、最近は設計に多用している。

2024年8月

 街に美容院は、歯医者は、パン屋は、居酒屋は・ ・ ・ 星の数ほどあり、
いつのまにやら入れ替わっていたり、あれっ、もう店じまい? はよくあること。
 専門資格が必要なもの、届けさえすれば良いもの、届けも不要なもの、いろいろ。

 出店者は「自分は美味い、腕が良い、特徴がある、客が来ないはずはない!」。
もっとも1回千円のラーメンなら一度は試してみよう客はいる。
美味ければ複数回のリピートとなるだろう、でも飽きない?
 美容院は、歯医者はとなるとしばらくは様子見で、物珍しがり屋さんが「行った」
噂などを総合し「では自分も」となるかならぬか・・?

 親の地盤を受け継いだ2代目以降は大失態を演じなければどうにか食っていける。
大規模チェーン店が出てきたら(歯医者にはないとして)「特徴を出して戦おう」
は余程の世間知らずか本当の腕自慢!!がんばれ!!

 これらの「店舗改装」を商売にしている小工務店、内装業者がいる。
どんどん潰れて回転率が上がればうれしい!!
 クリニック建築はビル診療であると内装業者の出番だが、戸建てビルでは設計事務所
が必要だ。これはやりがいがある!!
 がしかし、考えてみれば、スケルトンに天井を張りクロスを貼り、仕切りはすべて
パーティション、いつでも変更可で、歯科でも内科でもほぼ何でも運営できる。
 箱に金はかけない、この人口減の時代に固定費をドッとかけてもいつ回収できるか不明。
同様に凝った、趣味を十分に反映した、不思議な個性的造りの建物は
店舗、住宅にせよ診療所にせよ使用変更、転用、転売が難しい。

 次の人がどう使おうか?迷いこそすれ、更に面白い使い方をしよう、と考えることは稀!!
よって売れない、買い手がない、不動産価値がない、となってしまう。
 店舗なり住宅に然り、デザイナーなんておかしなことしかやらず金がかかることばかり
提案して来る、そんなもの不要、味・腕で勝負!!
がんばってください!!
 その一方で、デザイナーさんも「安くて良いものを提案します」と言って、
自分の首を絞める。ダサイナーさん、苦しいですね・・