デザインシステム・短信-5   バックナンバー(抜粋)


 2021年1月 

新年

首都圏など7都府県に緊急事態宣言が出たのは昨年4月7日。
Go to なんとかが始まり拡大。そして中止は記憶に新しい。
こればっかりで1年が終わったのは寂しいもの。
しかしまだ戦いは継続中でワクチンは強力な援軍となるか・・・

あけましておめでとうございます

テレワーク、在宅勤務、リモートワークと使い分けがされているのかいないのか、
要はオフィスに出社して社員一同が会して仕事をするかどうか、という選択。

その時の「在宅」の有り方で各種の提案が各方面から出されている。
検証に至るような顕在化した動きではなく、営業的手段、流れを先取りし提案する販売方式の一つと言える。
従来の『書斎』、とれればBestに近いのでしょうね。 
私がかねてより提案している『家族みんなの勉強スペース』。
Zoom会議や電話打ち合わせのときには資料を持ってスペースからサッと出る!?
夫婦で在宅となると? 子供も大学生で在宅? まだ判断力の無い幼児がまとわりつく? 
それぞれが電話等で話を始めると・・・

マンションでは共用部に仕事の出来るスペース提案がされているようだが、
隣近所の方が大テーブルに集まって仕事をする?
小ブースに区切ってしまう? 音は?
共用庭でも仕事ができます!!などと言われても・・・提案は春・秋ですね。

駅に小ブースが設置され時間貸しが行われている。
緊急に30分も集中してやってしまわなければならない事態に対応するには
あって便利だろうが、必要時にマッチできるかどうか。

従来からコーヒーショップで長時間PCを操作している人はいる。
資料作り、小説家は良いがビジネスとしては声を出し話をする必要がある。

玄関ドア、入ってすぐ横に洗面台、これは以前から行われている。
露出も有りではあるが、1コーナー作り洗面室、その続にクローク、そして入室。
診療所での医療スタッフの動きそのもののような設え。

使う方の要望に合わせ手段は多様だ。 『今』だけを考え『営業的提案』に飛びついても
2年後、5年後にそのまま使用するかどうかは見通せない。

2021年2月 

 全地球的気候変動・温暖化が言われて久しい。
建築物省エネ新法も適応が始まる。
この省エネ、同等以上の対策は弊社としてはずいぶん前から実行してきたわけだが
いざ申請・実施・報告まで義務付けとなると手間は相当掛かる。
それにしても各種省エネ商品を多用するわけでもあり、その製品が世に流通するまでの
炭酸ガス量はどれほどなのであろうか??

 この時期よく耳にする「乾燥注意報」は、木材の乾燥具合を示す実効湿度が
50%以下、または1日の最小湿度が25%以下になると予想される場合に発
令されるもので、本来が木造火災に対する注意喚起だ。
また暦注・選日は「三隣亡」で、これも火災に関連した言葉として広く知
らる。この日に棟上げなどの建築事を行うと、三軒隣まで焼き滅ぼすと
言われる大凶日で、現代においてもこの日は建築事を避けるなど影響が残る。

 ちなみに、「三隣亡」と記されるようになったのは明治以降。それ
以前の暦には「三輪宝」と記載されており、注記には「屋立てよし」「蔵立て
よし」と書かれ、現在と正反対の吉日だったそな。

 一説によると、暦の編者が「よ」を「あ」に写し間違え、結果、「屋立
てあし」「蔵立てあし」となり、三輪宝が「あし(悪し)」ではおかしいとい
うことで「三隣亡」に書き改められ、そのまま現在に至る・・・・

 「仏滅」は釈迦も滅する最悪日と解されるが、もとは「物滅」(もつめつ)と言い、
本来はお釈迦様の入滅とは関係のない言葉で、もちろん仏教とも無関係。
書き間違いか書き換えに基づく後付けの解釈が広がったとされ、三隣亡の経緯と似ている。

最近ネーミングバラエティを録画してまでよく見るようになったが自分で調べても面白い。
ウンチクをたれ、仏滅に上棟式をしましょう、とは提案はしないが、大安は神社さんも忙しかろう!

2021年3月 

桜の開花予想、東京は3月17日とか。平年より早まっている。
我が家のチューリップも球根から葉がだいぶ伸び、良い調子!
今日は平年並み気温ですが、2月中旬には3日連続で4月下旬、5月上旬の気温でした。
20度程度の気温って良いですね・・・
重いコートは脱ぎすてなければー、歩けないような・・・


検査済証を得ていない住宅の増築相談を受けた。
お邪魔して資料を見せていただいた。
出てきたものは確認申請書類+確認済証、加えてA2サイズ図面1枚に平面、立面、断面が描かれている。
これだけ。
間取りは大狂いは無さそう、立面も眺める限りそれらしい。
断面の高さ方向記入寸法は申請書記載の各所の高さ数値と異なっている。

工事をした工務店は存在するらしいが、確認申請をした事務所を建て主はそもそも知らず、今は無いらしい。
要するに工務店が依頼した代願事務所。
いけないことは無いが、1/100の「図面」だけがあれば在来工法なら、大工は建ててしまう。大工技術は高い。
納まるように変更して行くことは当たり前。

希望の増築の規模からして確認申請が必要。
ということは役所に対してこの既存が合法であることの相談から始めなくてはならない。

さらに「ちゃんとした」事務所が設計から行うには壁、天井をはがし、
柱・梁・筋違いさらには金物での固定度合を調査しなければ手を付けることが出来ない。
加えて基礎がどうなっているのやら?
鉄筋は入っているのか、公庫程度が入っていることを工務店の証言だけなくレーダー探査をすることが望ましいし、
多くは添え基礎が必要で、HDも設置が出てくる。

単に検査済証の有無ではなく、現行に合わせプラスすること耐震強度1.5倍は当たり前としたいものであるし、
新省エネ法に合わせた断熱も行いたい、既存サッシも交換したい・・・・。
考えていらっしゃる予算では全くできません!! よくあるパターンが今回も当てはまった。 
結果「ご検討ください」と言い残しそのお宅をあとにする。
まずもって、再度連絡があることは無い。

こうした例は、どうしても部屋数を増したい、居間を広くしたい、etc・・・。
工務店さんに直接依頼すると受けてくれる例もあります。

また手数料はやや上がるでしょうが、四号建物ですから、確認申請もなんとかなるでしょう。でもそこまでです。
隙間風とは言わないまでも、冬は寒く、夏は暑い、エアコンを強くかければどうにかなります。
震度6に見舞われたなら運を天に任せましょう。
まっ、ご希望の広い家にはなるのですから・・・

さてCOVID19に花粉の季節。換気量は増やせ!窓開けしなさい!花粉はいやだヨ! 
24時間計画換気となっている家では窓を閉め、換気を中くらいで強く、
もっとも1〜2人での生活であれば通常運転で良し。ただし、フィルターは花粉対策の物に交換。
多い季節では毎月交換のつもりで。

一旦外気を家の中に入れそのうえで空気清浄器を回しても設置位置も悪く空気は回り切れない。
面倒がらず家の中では少しでも快適に!!

 2021年4月 

国や自治体の会計年度、学校の学校年度は法律で決められているようだが、
民間での事業年度は各企業などで自由に決めることが出来る。
ただ、多くは4月に始まり、翌3月が締めとなる。
4月の短信の下書きを始める頃、一般的には「年度末だから」と忙しがったりする。

民間企業も倣っていろいろと始末を付けようとする。
どこかに決まりが無いとずるずると行ってしまうのだろうから考えものだ。

各地域に自治町会がある。役所から補助金を受ける都合から年度を合わせている。
会計は毎月こつこつとやっているので特段忙しいことも無い。
大きな事業をしているわけではないので、総会も異議なしで通る。

学校にはもう丸1年行っていない。
近隣のおじさん、おばさん方が「来賓」などで卒業式、入学式、はたまたあれこれの行事に
お呼ばれしていた。
このコロナでともかく集まらない、と言うことになっている。
運動会、学芸会、音楽会その他各種の地域懇談会などなど、かなりの回数があった。

それぞれに招待状が来る。特に疑問にも思わずに時間の許す限り出ていた。
大義名分は「税金で運用されている学校。地域の学校であり、地域の方々あっての学校、
今を知っていただきたい」だ。

さて、「学校たより」により包括的に「今般の事情によりお集まりいただくことが出来ません」。
で、「招待状」も着かなくなった。
始めのうちは何やらの物足りなさを感じたが、改めて考えてみるに、行政側のポーズ的であり、
行く側の時間を割くこと、学校側のそのための準備に要する時間、生徒に余計な緊張感を強いる事、
それぞれに理屈は付けられるものの、本当のメリットがあるのだろうか? と思わざるを得ない。

考える時間が与えられ、今後「招待状」が来るようになったならばどうする、はその時の周辺雰囲気を考慮、
となるのだろうが、意味ありと考える者、無しとする者、分かれそうだ。


オフィス空間なんて要らない、論に近いのかもしれない。
顔を合わせての打ち合わせ、ブレーンストーミングはどうしても必要。
しかし、全社員が常時一か所に集まって仕事をする必要は無い、とみんな分かってしまった。
オフィスは自由な雰囲気の中、活発な議論をするためのスペース。
無味乾燥な会議室ではない。
かといって、時々写真などで紹介される「犬のいるオフィス」とか「プールサイドの会議室」
とかは違うだろーな、と思うのは私だけ・・?

2021年5月 

3月には日経アーキテクチュアで4月には建築雑誌(学会誌)で取り上げられている、「建築における意匠権」。
設計者がそれぞれのオリジナリティに基づいた「デザイン」にまとめ上げ建ち上がる、それが建築。
民家で小ざっぱりとしたもの、どこにでもあるビルだが工夫して一味加味され仕上げられたもの、
古典的建築意匠を取り入れたものなどは「意匠権」の圏外。

「独創的」かどうかは判断者により異なるだろうが、まあ、今まであまり無かった建物ですね、で登録が可能のような気もする。
既存のデザインの組み合わせでもその仕方によっては登録できる可能性はありそうだ。

某大手建設会社では今後は自社で設計施工したすべての建物に意匠登録をするという。
ハウスメーカーにしても「似ている住宅は建てるな」ということでその意匠性を登録するという。
『普通に工夫しました』は登録の対象とはならないが、登録済物件を隅々まで検索はしないだろうから、
設計者が『普通の工夫』と思っていたデザインがどこぞの登録に似ている、ということは有り得るのかもしれない。

登録済は特許庁のホームページで確認ができるから、知らなかったでは済まされないかもしれないが、
「似ていると言えばそうかもしれないけれど、やっぱり似ていない」と思っていたら『注意警告文書』が来た!!
てなことになってしまうのかも・・・

ちなみに検索をしてみると「なぜこれで登録ができてしまうのか?」というものがある。
私の主観なので・・・

どちら様もおっしゃるように、建築デザインは数百年の積み重ねの上にあるわけで、どこかしら似ている点はあるもの。
和歌の本歌取りから、最近の大騒動ではオリンピックのシンボルマーク盗作、音楽、小説、論文の引用、
似ている、ワンフレーズがそのまま、などと刺されたりする。

国をあげて他の国の地名をかたっぱしから商標登録している訳の分からぬ法治国家?もある。
ソフトが進み基礎学習をしていない者も雰囲気だけを入力すると音楽が『創作』され、
イメージのかけらを入力すると建築の造形が出力される、それは「創作」と言えば創作、
しかしイメージの量産が可能で、内容が伴わず登録に値するものではない。
役所の「登録」は創造する権利と経済性とを合わせ保護しようとするもの。

2021年6月 

読者の皆様は地域行政の作成したハザードマップをじっくりとご覧になっていらっしゃいますか?
東京の東側ではもっぱら「水害」が大問題となっています。そうした季節がまたやってきた。

昔から「江東ゼロメートル地帯」と社会科の教科書にも記載があった。
高潮などのとき1〜2mも浸水します、というもの。

2019年に当欄で書いたが、最近になって電柱に「当地の洪水想定高さ」と標識が付けられ、
おまけに電柱のかなり高い位置に太い赤テープが巻かれ印とされている。
それ以前から標識は取り付けられていたが、1.5Mと書かれていた。
それならばどうにかなるか、と多くの人が考えていたに違いない。

研究成果により??データは書き換えられ、マップは新規発行された。
3Mはやはり高い。そこまで水が、それもきれいではない泥水が来るのか、と思うと気が重い。
指定地へ早めの避難しかなさそうだ。 だが誘導はしていない、各自判断で逃げろ!と。

水害に浮く木造住宅があるそうだが、高々1M??
増水に伴い浮き上がり出し、引きに合わせて下がりもとの位置に戻る?
電線は架空としても給排水は一旦切れて、元に戻った時に簡易につなぐことが出来る??
1Mであっても浮いている姿はそれはそれは奇妙な・・・
もっとも世界の大河流域では川に浮いている住宅を映像で見かける。

仮に5M。3階床下までは水没するということ。
木造では水圧と浮き上がりに抵抗しきれそうにない。
RCとする。1、2階は開口部を必要最小限にし、サッシだけでは破られるので外側に水密扉を装備しておき
早めに閉ざす。潜水艦だ。増水してきたら水密扉が効き浸水してこない状況でも、いつがれきが飛び込み
破られるかは予想不能であるので下階へは行かない。
耐え切れるかどうかはかなりの賭けだが、仮に耐えたとすれば外部の水引きに合わせ順次2階を、そして1階を
使用すれば良い。 何事も無かったかのように生活を開始できれば結果オーライとなる。

SFです。だが不可能ではない。インフラも基本切らないので接続本管が復旧すれば使える。
いずれにしても一旦洪水状態となると外を歩けるようになるまで数日から10日かかる。
マンションの5階に住んでいるとすると、とりあえず水に浸かることは無いがインフラは遮断される。
籠城は備蓄品の量に比例し考慮すべし!!

2021年7月 

第一弾の海外からの選手団が早々に6月中旬に到着した。小国だからと言うことも無いが早速陽性者1名。
まだ症状が無く恐らく陰性と思われる選手、同行者はホテルで隔離。
本国で検査後の出発のはずなのに・・。
これからの大人数の選手団の入国はどうなることやら・・。
先進国?からの選手団関係者はワクチン接種が2回済んでいるとか・・。
だから??

この五輪は人体実験場?? 
来客は2回が済んでいるから、東京周辺在住者も少なくとも1回目は終わっているから・・。
さあーどんどんいらっしゃい!!観客の応援もありますよ!!
6月中旬の報道では競技場でお酒OK!!(その後禁止に)

この状態に我々国民はどう対応するか。
出ない、近寄らない、行かない。
でも誰かが行ったりしているから、そうした人とは接触しない。
やるのだから、やりたいのだから、実験したいのだから。

子供達には”生 ”を見せてやりたい、一生に一度ですよ、しかし、やりたい側のお先棒を担ぎ、その後体調不良児童生徒が続出しては
目も当てられない。テレビ観戦にしようか・・。
「やる」からにはテレビぐらいは見るだろう・・。

外国からのお客様方は観光はしないようだ。選手村と競技場を専用バスで移動だけ。
わざわざ極東の地まで来て、観光、東京散歩も無し・・。つまらないだろーね!!
せいぜい一流シェフが腕を振るったご馳走を腹一杯に詰め込んで満足してください、
お願いします。 
晴海から銀座は近いね、澁谷にも浅草にも行ってみたいよね・・。
でもこっそり抜け出さないでね。うまいこと「脱出」して武勇伝にしないでネ・・。

お客様方がお帰りになり1週間以上経過し
「増えていない」であれば音頭取り旗振りの政治家を含む首謀者たちは鼻高々!!
「やってしまった、急増ダ」でも「万全の対策をしたうえでのことで・・」と。
もう今から2通りのスピーチは準備されてるのだろう・・。

建設サイドで言えば、利益は取り終わっている。
やってもやらなくとも施設の引き渡しは終わり支払い受けもとっくに完了。
ここから先は、大会規模から平常時使用への改修、選手村の普通住宅分譲に向けての改修、
取り壊した後の公園化など・・・。
これらは予定の範囲内工事で確定収入だ、やってもやらなくても必要工事。
業界には新築時ほどではないにせよ確実に入ってくる。

さあ、いよいよ大量外国人の入国開始だ!!
人の大量移動を伴って・・・

あーアッ! それよりもウッドショック、きつか!!
見積り合いへん!!周辺材も便乗??
資本主義経済、何かきっかけを待ち、上げたらおいそれとは下げない。
せっかく儲かるのに自ら利益を下げることはない??

2021年8月  

 エアコン(冷房)をつけた際の電気代は、エアコンの消費電力や
電力料金プランなどによって違ってくるが、ざっくり言えば1時間当たり約21円らしい。
朝7時に起きて暑い日中切ることが出来ず寝る間際までつけていた、
と思いきや熱帯夜、タイマー設定で3時間で切るはダメ、結局途中で室温が上がり寝苦しくなる。
24時間切ることが出来なかった!!
21円が正しいとすると504円。
もっともサーモスタットは自動でかかるのでここまでは掛からないだろう。

 対して熱中症により救急搬送され、1泊入院した場合の費用は約6万円。
個人が負担する医療費は3割として、1.8万円。重症化すれば入院が長引き、
場合によっては命を落とす危険性もあるとなれば、冷房は適切に。

 リベンジ旅行の大波が来ると予想する経済人がいる。確かに!!
リベンジ飲みもリベンジ観劇も、今じっとひれ伏している業種が立ち上がる時!!
ワクチン接種などという非人道的行為はあってはならない、とかたくなに信じる人達もいるという。
今は聞かなくなっているが輸血などいうものはあってはならない、と妄信している方々もいるという。

 それとは別としてこのコロナが住宅建設を押し上げている。自由に使える家が欲しい!!
在宅勤務が週2日で土日あり、週3の出社なのだから少し通勤時間がかかっても良い。
ゴミゴミした都会に25坪の土地に28坪の家??これは工夫のしがいがある?
しかし、郊外にしよう、空気も良い、子供もノビノビ暮らせる。田舎? 今時貴重だ。
マンションにしても妙な共用部、1坪づつパーティションで仕切られているスペースを売りにしているなどだ。
時流に乗り売ってしまえばデベロッパーの勝ち!!将来撤去は管理組合で自由にして! とばかりに。
 戸建てでも余裕の無い28坪デス、では必要室があるのみ、70uのマンション1室よりは全室窓も有りいいか?
もっとも居住人数によるが・・・

 オリンピックの最中です、菅さんの言うように東洋の魔女、アベベ強かったなー。
無観客がそもそもであれば「〇〇万人収容」のどこぞ規定は無関係で競技スペースさえあればよく
旧施設がすべて簡易なリフォームだけでよかったなー。
あの選手村というマンション群、すぐにも鉄道を延長しろの声になる、さらなる行政負担だなー。
ザハ案で建ててしまえよ、金は税金でどうにでもなるの声があったが今となってはそこそこの施設でよかったのかなー。
あれでは使い道も無いものなー。勿論「前国立」は聖地として捨てがたかったナー!!
どの新設施設も30年以上たった時にきちんと改修修繕して使い続けよう!?となるだけの価値は無し??

 2021年9月 

 地球の表面は、その7割が海水で、残りの3割の陸地もその10%は氷。
地球を覆う大量の水のうち97.5%は海水で、淡水は2.5%未満。
さらに飲み水として使える水は地球にある水全体のわずか1%以下。

 ミネラルウォーターについては日本でも年々消費量が拡大しており、
データによると、2020年の国民1人当たりの年間消費量は
33.3リットルと、直近10年でみても7割程度増加。

 ちなみに、ミネラルウォーターを飲用とするイタリアでは1人当たり年間192.0リットル。(2019)
世界で日本のように水道水がそのまま飲める国は、多くても15カ国程度と言われる。

水栓をひねるとろ過・精製にとんでもない手間をかけた飲める水。これをトイレ、洗車、散水に使う。
水害が発生するほど大量の水。地上に落ちる直前まではかなりの清潔さを保っている。
空気中のチリなどをろ過すればほぼそのまま飲用となる。

裏山は崩れるもの、気温が高過ぎる、サンマが獲れない、木材が買えない、
酒は家飲み、スシも焼肉もビール無しなら行かない、20代のワクチン難民、
予約なしでも来れば接種できますよ! ただし200人だけ! あとは帰れ!
飽きたことは確かに!! しかし油断禁物!

2021年10月 

 
試験日が近づいてきた。今年のお題は『集合住宅』。
かつては「〇△◇のある集合住宅」と出されていた。
このお題で純粋に住まいの積み上がった集合住宅では試験にならない。
よって店舗やら集会場などが併設されてくる。

 ワーキングスペース付きは商業ベースのマンションで販売されている。
そのような練習課題もこなした。
 いつぞやの「診療所のある集合住宅」は閉口、あけてビックリ・アングリ、何じゃこりゃ!の愚問だった。
災害対応も行った。ただ、平面図は3面しか描かない。電気室機械室は1階指定だ。
 川崎のマンションの電気室の水没は記憶に新しい。
水密区画に防水扉では今まの図面と変わらない。2階が電気室だ。都市洪水に注目。
よく「良いロケーション」として河川面の敷地が出題される。
その時は必ず註書きがあり「洪水・氾濫は考慮しないでよい」とあった。
今回はそれが無い(であれば)!!良問だ!!

 「自治体のハザードマップによる浸水想定は最大3.5mである」なんて記入があるかもしれない!!
あれこれと言ってみても、10月10日の午前11:00に蓋が開く!!

 他の資格受験制度・試験は知らないが、一級建築士試験は毎年、
かなり出来てもできなくとも3,500人程度の合格者しか出さない。
 決まっているようだ。上から3,500出しておけば間違いないだろう!?の一つの線か?
試験制度が変わったのだが、原因は高齢の資格者のリタイヤーが急増し現場の資格者が減っている、
それは大変だ、資格者を増やさねば。
で、実務経験が無くても受験可能に変更をした。
 質の低下にはとりあえず目をつむって、合格後に研鑽に励んでもらおう!
であったのだが、試験現場は無言の抵抗をし3,500に抑えている!?
 コンクリート打ちや鉄筋を組んでいる所を見たことも無い人が受験して、要領の良い人が合格だ。
この試験、医師や司法と違って、問題の流失やネタバラシ教授などの話を聞かない。
人は箝口令だけで漏らさぬものなのか?
 そもそも建築人はモラルが非常に高いのか!?

2021年11月 

 
10月号で書いた試験だが、
「災害対策」の「さ」の字も無く、床面積に上限設定も無く、ガバガバにしても要求に適合、
法令にはもちろん適合が容易に出来た「お題」であった。
拍子抜けの感もある。そこがワナ!!
あれこれは10月10日のFacebookに長々と投稿した。

 さて、
悪魔のように黒く、地獄のように熱く、天使のように純粋で、
恋のように甘く、そして・・・あなたのようにほろ苦い

 とは、昔の人はうまく言ったもの??
アスファルト? 建築屋の答えですな、私は舐めたことはありません。
恐らくメチャクチャ苦いでしょうね(笑)
石炭? 油分を洗い流した純粋なモノであれば恐らくほぼ無味無臭?

 話しは変わって、
まだまだ木材・合板が足りない不足している状況。
そして最近頻繁に現場で耳にするのが便座などの買えない騒動。
ベトナム工場のロックダウンなどで半導体不足が大きく影響しています。
世界中どこも材料・製品の供給ラインが麻痺していて末端に大きな影響を及ぼしている。

 また話しは変わって、
旭化成ホームズ(株)くらしノベーション研究所は、自社で過去に実施した戸建住宅の開口部等の修理記録を元に、
過去15年間の侵入被害について調査、その結果を公表した。
被害にあった住宅の敷地と接道について調べると、
中間画地(敷地の1辺のみが道路に面している土地)に被害の約6割が集中しているという。
5年ごとの侵入件数平均データからは、道路から見えにくい建物奥に侵入経路が集中する傾向が見られるものの、
近年は数が大幅に減少していることが分かった。

 侵入手段別の分析では、防犯ガラスの普及でガラス割りの被害が減少した一方、
こじ開けの比率が高まっている。
また、人が通れない幅のスリット窓や、地盤面から高さ2mを超える高窓からの侵入被害も少なくなっている。
勝手口からの侵入被害状況では、格子付きの上げ下げ窓が開いている(無施錠)状態での被害が多く、
未遂例も多くある。
また、面格子付き窓への侵入リスクは面格子がない場合と比較して3分の1程度であったが、
浴室で面格子があるが窓自体が開いている状態での侵入が特に多く、格子付きでも窓は閉めるといった、
居住者側の行動の啓発が大切となる。

 さて、世の中が「活性化」へ向けて動いているようだ。建材のショールームも予約・人数制限をやめた様子。
いつでも行くことが出来てありがたいのだが、
そのショールームの接客要員はリモートワークなどからは縁遠くなってしまう。
一気に減少しているのはワクチン効果とか勤勉マスクとか言われるが5,000が20だ!!
説明がつかない。 感染の人は未接種なのか既接種なのかは発表が無い。
駅前の店は以前と同様に23:00まで営業のようだ。そりゃ、首を長くして耐えてきたやっとの平常営業だ!!
さあ稼いでくれ!!ぱーっと忘年会をやろう!!リベンジ一気飲みで大いに歌おうではないか!?

 東京都は21日、都内で新型コロナウイルスの感染者が新たに36人確認されたと発表した。
激減は好ましいこと。
それは、わかりましたけれど、この人達の属性は年齢性別ぐらいしか公表が無い。
反ワクチンなのか、ドンチャン騒ぎをしたのか、おとなしくほぼ在宅なのか、
全く心当たりがないのか、「新規罹患者」に自分が入らないためにどうしたらよいのか、
従前の通り、マスクして、手洗いをこまめにしていたのか、ウガイが苦手なのか、
・・・・・

 明日ありと思ふ心のあだ桜、夜半に嵐の吹かぬものかは。 親鸞


2021年12月 

SDGs 建物の省エネ、設備機器の高効率化、そもそも鉄やコンクリートを使わない、
当然のことと言える。
油を焚く車の使用をやめる、飛行機の運行をやめる、火力発電をしない・・・


地図に残る仕事、を掲げ社会へアピールする会社がある。
名だたる著名建築、幾多あるだろう!!
著名建築家の設計によるものには、不具合があって、オーナーの本音は撤去して別の普通の機能の建物にしてしまいたい、
だろうなーが見えるときがある。でも残せの声が気になる。
建築学会賞作品賞受賞の「すばらしい」ものが20年としないでいつの間にか撤去されたりもする。
建て主としては「著名建築家」の起用は考え物、とすることは明らかにある。
巨大な面積・機能をまとめることは一筋縄ではない苦労があるが
それをアピール、自己主張しない普通の箱として納めることも非常に高い技能と言える。
それが価値と考える資本もある。売買可能!!一定の価値、誰でも使える・・

それでも、ほーら時代の先端を行っているでしょう!!かっこいいでしょう!!
をやりたい!!設計屋のサガ??
(誰でもは使えない、売買の価値感が異なり容易でない)

東京芝浦電気、東芝といえば原子力から白物家電、電球一個までの総合電機メーカーだ。
だった、が正しいのかもしれない。巨大コングロマリットから分社化しそれぞれを独立させ
企業価値を高めるという。
大きいことはイイコトだ!!の時代ではなくなっている?
同業競合他社(だけではなく直接は関係の無い儲かりそうな企業も含め)を買収し、
昨日の敵は今日の身内とし心穏やかに巨体をゆっくりと歩ませる、
周囲の雑魚どもは踏みつぶせば良い、がしばらく前の考え方だったのかなー・・・

PCはすっかり家電、自動車も家電化、住宅もすっかり家電化・・・殻を造るだけの建築屋は家電の手下!?
免振装置は当然電子制御・・・

2022年 1月 

年賀状を貼りつけました。
ご覧になっていらっしゃらない方はFaceBookでご確認ください。

2022年 2月 

 3年に一度の講習、テキストを音読してくれる講師がいて、通り一遍の終了考査を受けての仕方が無く8時間を過ごす、と言ったものだった。何やら本日は異なった。

 月報や雑誌は通読ではあっても必ず目は通しているし、Webニュースやら数社の材料メーカーなどの通知メールも読んでいる。ところが今日は初めて聞く話がポツンポツンと出てきて「アレッ!聞いたことが無い」があり、考査においてもついぞ確証を得ることのできない設問が4ツも残りエンピツ転がし状態。モンモンとして講習会場を出ることとなった。不勉強と言ってしまえばそれまでだが、情報が足りていない!!斜め読みではなくしっかり読めばどこかにあったのか、法規が変わったとまではいかなくとも運用に変更があったとか??日常の業務はどうしても幅が狭まっている。超高層ビルから地下鉄駅、大規模オフィスビルをホテルにコンバージョンなどまでは扱わない。結局、興味の無いこと、直接は無関係なことまで、情報氾濫のこの世の中、タイトルを見ても中身は読まずなのか、記憶にございません、となっているのだろうか・・・。分厚いテキストが2冊手元に残った・・・。覚悟を決めて精読するしかなさそうだ。それをお国は“勉強せいよ”と狙っているのかな!?

お前は資格者だろ? らしく、しろよ!! わかりました、勉強します。わからぬ箇所は調べます。それでも不明なら確認申請等のスキを見ていつも行く申請機関の担当にそれとなく聞いてみます。ちょっと情けないかも・・・世の中、実気候、天候も温暖化はどこへやらで寒いですね

2022年 3月 

だいぶ暖かさを感じるようになりました。
北の寒い国の方が少しでも暖かな南方面をお気に召して
自らのものにしようと嫌な動きをしている。
19世紀なのか20世紀前半なのか、大昔の体質を今に受け継ぎ
力がすべて、と信じて疑わない・・・。
理解不能!!!
ちっぽけな地球なのに、大きいと勘違いしまだ目の前に土地が広がっているから
自分のものにしてしまおう、
なぜなら俺は強いのだから・・・
時代錯誤!!

犬と猫が大きく違うところは・・
  犬はこう考える・・・
   この家の人たちは、餌をくれるし、愛してくれるし、気持ちのいい暖かい
   すみかを提供してくれるし、可愛がってくれるし、よく世話をしてくれる
   ・・・。 この家の人たちは神に違いない!
  猫はこう考える・・・
   この家の人たちは、餌をくれるし、愛してくれるし、気持ちのいい暖かい
   すみかを提供してくれるし、可愛がってくれるし、よく世話をしてくれる
   ・・・。 自分は神に違いない!
どなたの言かは知りません。
動いている国は東にも西にも接している超大国。
動きたくてうずうずしているほぼ東に面している大国。
こちょこちょと毒をもって威勢を張っている東端の国。
我が国は3ツの訳の分からん人達に面している・・・

  2022年 4月 

先日、福島で起こった震度6強。
これは、現在の建築基準の耐震性を満たしていても、
倒壊はしない、その瞬間には人命を守ることが出来る、
しかしその後は使い物にならない、もしくは損傷はする可能性がある強さ。
耐震基準を満たしてない建物は倒壊する危険性があるレベル。
1.5倍強度を設定すればよいが、来るのか来ないのか不明な自然現象に
相当なコストをかけることは果たして有効なのか・・。

●国のICBMもどきが本州陸地から150Kmの日本海に落ちた(3/24)。
これは震度5。
今までは●国から500Kmの海に落ちていた。
これは震度3。
なんだ、そこまでした飛ばせないのか、坊主の火遊びで傍観状態。
本州から150Kmとなると気象条件や燃料の燃焼効率次第であと150Kmぐらいは何とでもなる。
その時、撃ち落とせるのか、落ちてしまってから「誠に遺憾!」と抗議するだけなのか・・。
震度3や4までなら基準的耐震設備(形だけの防衛設備)で良いだろうが、
震度5となると着弾前の撃ち落としを本気で考慮、準備をしなければならない。
とにかく外交の出来る相手ではないので。
◆国はどうしても北海道が欲しいと本気で思っており、ちょっとしたきっかけで侵攻を開始する。
本当に△国は協働で防戦を行ってくれるのだろうか?
◆国は完全包囲し1か月以内に人っ子一人残らず出ていけ、とする。
出ていかなければ総攻撃。どこからどこまで全てを破壊してもいっこうにお構いなし。
北海道という土地を取得出来さえすれば、あとはこつこつと好きなように造りなおせば良い。
北方四島は攻め取らなければ戻らない。この四島と北海道本土はやたらと近く目と鼻の先。
北海道が◆国となった後の津軽海峡はしっかり本州とは離れている。
欲しいものは力ずくで奪い取るしかない。
法規定の耐震強度では守れることは決してない。
隣国に変わった国を3ツも抱えている。
ひとつは力ずくを世界に示した。
ひとつはどんどん増大させてはいるがまだ使う機会をうかがっている。
ひとつは火遊びプラスαのようにみえるが偶発は恐ろしい。
1.5倍強度とし、震度7以上にもどうにか耐える力をつけるか・・・
いつ起きるか不明なことに莫大な予算を過ぎ込むか・・・
本稿は政治的考察などはしないことが常ではあるが、思い余ったように・・・


2022年 5月 

ゴールデンウィークはぱっとしない天気で始まりました。
ここにきてクローズアップされている太陽光発電設置の義務化??
初期費用平均約150万円、売電収入はほぼゼロ、自家消費がほとんど。
月の買電費が1万円として150か月で元、年々効率は下がり、耐用年数は20年程度、
撤去費用廃棄も含め約30万円(販売時に含まれるというが設置時は過当競争、値引きの横行)。
初期設置に行政から補助金約30万円が出る、役所によりバラツキあり。
パネル等諸々の設備の製造に省エネ逆行のエネルギーを要し、
廃棄には含まれる諸々の有害物質その他のリサイクル方法が確立されておらず、
原状では回収された廃棄パネル等は野積の状態が多い。
これを? どうする? 
否定するわけではないが、処理方法の確立に注力し、その後に義務化ではないか!?
時流に乗った政治のポーズ、思い付きで「義務化」などと言っても周辺事情を考えていない。
燃料費はどんどんと上り当然電気代に跳ね返っている。
原発を稼働させよ! とは言わない。
風力、海、山の景観と騒音。 
地熱、いくらでもある! 湯は既にあるのだからどうにでもなりそうだが、採算性に乏しい。
潮力だ、川の流れだ、人の歩く床、車の通る床、動き・振動があれば何でも発電!!
水素は電気で造る、もしくは天然ガスから取り出す、微生物が燃料を生み出す、
いろいろのニュースがある。
石炭、ガスの火力、ゲンパツに敵わない。
せっせと省エネに励む!!断熱強化!!高効率機器の使用!!
ZEHはすべてトレードオフ!! 

2022年 6月 

水害対策。東京の下町でのハザードマップは「水深5M」という場所がある。
でなくとも23区の東半分は1〜1.5Mは水に浸かってしまう。
マンションの3階以上に住んでいるから「マッいいか!」ではなさそう。
いつかはタワーマンションの電気室が水没し復旧に1か月もかかった。

電気室を3階などにしている建物もある。
分譲マンションではせっかく高く売ることが出来るのに、
売れない電気室では話にならない。
もっとも、そうした災害に強いを売りに、販売住戸にプレミアムを付けることも普通に行われることもあるだろう。
中小規模では有り得ない。
よって従来通り地下や1階に配置し、ビッシッ、バッシッと水密化。うまくいけば良いけれど潜水艦化だ。
一方、戸建て住宅販売では「浮く」戸建てや床壁サッシが超水密である戸建てがニュースとなった。
錨を下ろした船のごとく設定された範囲で水が来ると浮き(約1M程度)引くと元に戻る。
配管もフレキシブルでつなぎ直しなどは行わなくとも良いようだ。
超水密は室内にいると(避難推奨)窓の外に氾濫水が上がってくるのが見える。水槽?水族館?状態となる。最大で1M程度。

が、東京下町などは3Mだ!!どうする。
普通の戸建てであればまず2階に、それも超えるようであれば屋根にと在宅垂直避難。
これでは孤立!!救助のボートやヘリのご厄介となってしまう。
それも来てくれれば良いが、神頼み!!

警報が出たら逃げる。土地そのものだ高い地域へだ。
高い建物へ逃げるのは逃げ遅れの最後の命を守る手段。
例えば学校。ここには数百人が逃げ込むことは出来るだろう。
しかし、水も電気もトイレも食料も無い。
備蓄はあっても通常の学校では200食、300食がせいぜい。
3Mの水が引くのは1週間以上かかる。

マンションや3階建て住宅で「在宅避難を決めている方」!!
1週間分の水、食料、簡易トイレ、蓄電池、カセットボンベの準備をして、
その上で在宅をして下さい。

2022年 7月 

異常ともいえる暑さが続いている。
ほぼ全国的にどの地域も梅雨期間は過去最短。
群馬県や埼玉県では連日40℃超えが続く。
6月に40℃超えたのは観測史上初とか。
『夏』になったのだから暑い日が続くのは当たり前?の予報。
昔の教科書では日本は温帯。
しかしどう考えても亜熱帯!!
おまけに電力に余裕が無く、
「熱中症にならないようクーラーの使用はためらわず、
かつ節電に努めてください!」
だから、つい年金生活者などは我慢してしまう・・・。

既存建物では対策は限りがある。そうそう金も掛けられまい。
新築では手段は多くあっても、やはり初期投資に大きなものは掛けられない。
さらに昨年から今年にかけて、建築コストは約3割上がっている。
そこにプラスして遮熱・断熱対策だ。
ウッドショックで約半年待ち、やっとのことで流通し始めたと思ったら、
ウクライナの騒動で何でもかんでも値上がりだ。
職人さん方の手間賃も上がって欲しい、元々建設関連従業者の賃金は各種サービス業の7〜8割!?
酷暑のさなかハンマー音が鳴り響く・・・

では、というと、冷房の効いた工場内で一部屋そっくり仕上てから現場に搬入、組み立てボルト締めだけは
チョット頑張りましょう、電動工具で締め付けるだけで力を掛けなくとも良いから、と。
昔からある「プレハブ」のバージョンアップだ。
一定数売れるのは単なる市場原理でもなさそうだ。
有るべくしてある!!

設計を生業とする者は、土地のオーラと対話し、使用する人々の姿を夢想する。
効率化の為一部にユニット化を試みてみるが、ユニット化からは程遠い曲線を描いてみたりする。
各種の「賞」はそうした中から選ばれる。ユニット化したものなど選考の眼中にない。

案は出します。コストの提示もします。相見積もりも取ります。
しかし想定の範囲をオーバーした見積りが出てくることも覚悟しておいて下さい、
そんな時代、時期です。


2022年 8月 

夏休み真っ盛り!!とはいっても暑すぎる!!
昔は「子供の熱中症」は帽子をかぶれ、水は飲め、少しは休め、など言われはしたけれど、
そうしないかったから倒れた、救急車で運ばれた、などは記憶に無い。
おまけに3年目となったコロナ、また正体不明のサル痘が加わった。
経済の為に行動制限は掛けない。
今時、ビアガーデンなるものは流行らないのだろうけれど、若いころは楽しみは少なく、
行って大声でカンパーイ、話して、また行くことを皆で約束した。
ターミナル駅のデパート屋上は熱かった、暑かった。

さて、子供がいると夏休みの思い出作りに、どこかへ連れ出さなければならない。
海、高原、帰省 etc 毎年の計画も大変。
写真やビデオも沢山となる。0歳から高校いっぱい程度か!?
その後は一人で大きくなったような顔・態度。
歴史は繰り返す・・・・

家を建てるとき(設計屋をいれて)、「買う」のは範囲外。
やけに「子供」のことに重きのある親御さんがいらっしゃる。
やたらと「かわいく」、やたらと「目の届く」・・・
20年後に大改造、もしくは売り払って老夫婦は駅近かのマンションへ。
それもアリ。
「子育ての家」と割り切って・・・
が子育てが終わって夫婦のみの生活も非常に長い・・・
メンテナンス、リフォーム、維持管理、場合によっては大改造、家はおもしろい!!
放置でなければ普通に60年以上は使えます。
もちろんそれ以上も当然可能!!
「老朽マンション」の特集が組まれたが、
なぜ私有財産に「公的補助金}が多額に出されるのか、
買った時、何を考え買ったのか・・・

2022年 9月 

台風11号がいつもと違うルートで移動している。
西南地方は2ツに合わさった暴風雨にさらされている。
風速60m、70mm 時間100mm、200mm・・・

かつての台風で体験した。12mm合板が風に乗ってやって来て、落下した。
道路の向かいの家の屋根に突き刺さった。
ギューン ドカーン バリバリ、2秒ほどの出来事だった。
飛来物、風だけならばなんとかなる??が、
1枚10kg超えの合板がどこからか飛んできて衝突する。

南西諸島の地方条例がどうなっているのかを調べたことは無いが
単に建築基準法での規定は50m/sに満たない。
今回の台風では「家屋の倒壊」の危険性を訴えている。
飛来物に木造や軽量鉄骨造のパネル式屋根外壁は役に立たない。
70mmの暴風では恐怖なだけだ。

豪雨、だけなら耐えしのげる。3m洪水で1階は水没、4mなら2階床上だ。
これまた木や軽鉄のボード造りでは水に浸かれば交換しかない。
保険だけでは建て直せない。
1階は水に浸かる前提で2階から上だけで生活する初めから水害対策を行っている家は存在した。
多額のコストを投入しそうする手はもちろんある。
風でびくともしない建物はすぐできる。
もちろん地震にびくともしない建物もだ。

2022年 11月

糖尿病薬、高血圧病薬の服用により排泄物が変質されると聞く。
なにやら、ベトベト・軟質・黒褐色。便器から先の配管に付着し、
徐々に蓄積、排水を妨げる。2回流しが推奨されるとも聞く。
服薬者に罪はない、高齢化社会の今後は増加こそすれ、減少は無いのでは。
工事的にも配管勾配は適正、配管材は通常の塩ビ管だ。
「節水」型便器には一罪はあるだろうがエコの観点からどんどんと
少量の排水型になっていく・・・。
もう一つ、液体ハミガキの話もしばらく前から聞いていた。
クチュクチュの後、ペッ、が当然だが、その後口をすすぐことを薬剤の有効性のために
しない方が多いらしく、洗面器にも水を流さない。流したとしてもごく少量。
ジャーッと10秒以上は流して欲しい。流さないと排水管の中で薬液が固まる。
ゼリー状になり固り、その後に水を流しても取れない。
排水管清掃業者はそれが仕事なので利益となるが、呼ぶ方はつまらぬことに1万円だ、
数万円だを支払わなければならない。
ハミガキは水を大量に流すことで防げそうだ。
もし詰まっても、洗面台下のトラップを外し、樹脂製のトーラーでグリグリやればどうにか取れる。
自己対応が可能。バケツや雑巾は多く用意してからやりましょう!!
ところが、便器は自分では外せない。
重い、固定してある、配管、配線も絡んでくる。
さてどうしたものでしょう!?
こうした事態が建築設備で起こっていることを認識した製薬会社が薬を改良してくれれば良いですが
数年を要しそう。
配管材の内側に特殊コーティング。 これも開発に何年!? できたとしてもコーティングでは
耐用は何年?? その都度床下配管を交換はできない。
銀製や金製なら付着しないとか!?排水管を!! 
トイレ洗浄剤を強力化? 便器だけでなくその先の配管にもコーティング力を持たせて欲しい!!
時代が進む、潜在化していた事象が顕在化・・・
設備関連と医療・薬剤関係の連携が必要になっている。

2022年 12月 

今年は・・・と、まとめなどしないほうだが・・・

久々に「非住宅」であるところの自治会会館の設計・監理を行った。
ウッドショックの先の見通しがたつまで着工が見送られ、また、
施主が一人でなく30名ほどの役員であり、調整しきれないところもあった。
ローコストの追求は住宅の比ではなく、単なる入れ物になってしまうところ、
腰を据えて取り組みどうにか最低限の意匠性は確保した(機能性を犠牲には決してしない)。
次に、かなりのインフレに見舞われている。
建設費はザックリ1年少々前のの3割増しといったところか。
資本主義社会の常として上がったものが下がったためしはない。
高ね安定はいつしか「こんなもの」として落ち着く。
しかし、上りだして時の浅い時期はいつか需給がバランスして3割が1.5割に落ち着くのではないか、
と淡い期待を持ったりする。
4,000万準備していた人にこのご時世で5,000ですね、となかなか言えない。
一時期、給湯器が発注できない、ウォシュレットがダメだ、と各種の電気で稼働するものが半導体不足で
入手しずらくなっていた(今でも一部で続いている)。

先月短信の「シモの物」の件は、初期に施主が依頼した清掃業者が「勾配不良ダ!」と言って帰ったことから、
建設会社+配管設備業者がテンテコマイしたのだが、そのような施工不良は無いことがわかり、
「住まわれてる方々のお出しになるもの」が原因と結論付けられ、配管内に付着しずらくなる洗浄剤を使用してみることで落ち着いた。
が、抜本的に解決したわけではない。
付着を予防するコーティングがなされている配管材が求められる。

感染症はというと、身近では「0」だが取引先では今現在も出勤停止者が出続けている。
個人では1回目は腕が相当痛く上がらない状態であったがまる1日で解消された。
2回目は腕はまる1日であったが、1回目にはなかった微熱が出た。これもまる1日。
3回目は腕の痛みは2日、38°の熱がまる1日続いた。
発熱など何年振りであったろう? 前回はいつだったという記憶がまったくないことから、
20年、30年熱など出したことがないのだ。
今年も忘年会の話はまだない。あっても所用によりということで欠席の予定。
仕事の打ち合わせなどが ZOOM 化して久しいが、それもあたりまえとなり、支障が無いことが判かった。
某企業ではやはりワイガヤが重要としてテレワーク止めとしてしまったとか。
移動時間、通勤時間は個人の時間が奪われているわけで、有効に使いたいもの。

というわけで、料理の腕は上がり、レシピに無い食材の組み合わせ、調味料の独自加減を覚え、
週に2回以上スーパーに出かけ、定番食材の値上がりを実感しつつ売り場を徘徊し、
セルフレジでキャッシュレス支払いをし、エコバックで持ち帰る。
地元区役所(片道4.5Km)などには徒歩で行き、車は定期点検をするがその時しか動かさない状態で、
ガソリンは全く減らないのだがメンテナンス費、税金、保険はお決まりで取られる。
といって雨の日は家人を駅まで800mを送迎するので無しともいかず・・・。

生活が各方面で少しづつ変わりつつある。という、1年のまとめ・・・

2023年 1月 
年賀状をUPしました

2023年 2月 

法規が変わろうとしている。
SDGs が押し寄せてきた。
断熱を強化しよう、創エネを図ろう、というもの。
都ではソーラーパネルの設置を義務化するという。
よいことです。
相応にコストがかかることは建て主に負担も増える。
しかし、夏にそう暑くない、冬にそう寒くないとなり、消費電力も削減となり
元は取れないにしてもそれなりの効果はある。実感は難しいと思われる。
それに伴い、建物が重装備となり重くなる。試算では1.4倍とも。
それを地震や強風から守ろうということは強度を上げなければならない。
そこにもコストはかかる。
設計者としては裏付け計算が必要で、役所はそれをチェックする。
資格者に任せるのが本筋だが、日本の行政は資格を取らせても性悪説で
チェックしないと気が済まない。
エンドユーザーはまあ安心を最低限得ることはできる。
過去の話しだが「姉歯事件」は起こってしまい、その後も設計手抜き、
工事手抜きは後を絶たず、毎年のように資格取り消しなどの処分が行われる。
話しがそれた、ほんの、ほんの一握りが現れるため行政チェックが欠かせない
状況を生んでいる??

ハウスメーカーの建物がどんどんと建つ。99%の人はそれで満足。
でなければマンションという決まり切った箱の中には住むことはできない。
設計事務所に設計から依頼するなんていう人は絶滅危惧種に属するのかもしれない。
場合によっては「失敗だった!」になることもあろう!?
HハウスやDハウスのテレビコマーシャルは大股で20歩も歩くようなそれはそれは
ゆったりとしてすばらしい部屋のある敷地は200坪はないと建たないような御殿の映像を流す。
でも街のHハウス工事中を見ると20坪あるのかな?に建てている。
このギャップ。
個人の価値観は計り知れない。
話を元へ・・
断熱や創エネはする。構造も強化する。もっと自由へ!!
設計料1割ではなく1.1割でお願いしたい。
かつ急激な物価高。一口に騒がれる前の3割UP。
下がるかもしれない様子見をしていても高々である。
資本主義社会、すべての価格は原油が下がったからといって元には戻らない。

2023年 3月 

 地球観測衛星「だいち3号」・開発費379億円・を搭載したH3型ロケット・50億円・の打ち上
げは成功したかに見えたが、2段目のエンジンの点火を確認できず、地上よりの指令破壊信号により消失。
ロケットがダメで、衛星も捨て、観測計画もオジャン。
中型旅客機も開発費を掛けるだけかけ、中断というより止め!!
『空』ビジネスがうまくいかない。
かつての零式戦闘機の栄光にすがっていてもうまく行かないものは行かない。

 3・11から早12年。防災報道も多い。某局の南海トラフ地震のドラマは見ごたえがあった。
30m超えの津波、半割れ、100年前とは状況が異なり人口は増え産業は発展し、当然のこととして
海岸沿いの平地に集積した。地盤は弱い、広範囲過ぎ救援もままならない。でも必ず起きる。
今、期せずしてトルコ大地震。そう広範囲ではない。言ってみれば阪神淡路の規模だ。
海外から相当な救援隊が入っている。

 では、南海トラフが起こったら・・・?
日本国内ではほとんど身動きが取れないのだから海外からの救援隊に頼るしかなさそうだ。
 自宅籠城がもっとも適切と考える。近隣での火災が無ければ良いが。
まず、損傷が極めて軽微であること。壁(耐力壁)に損傷が見られる場合は
再度の大きな地震で倒壊の可能性が有る。家を出るべきだ。
 損傷が軽微もしくはほとんど無い判断が出来た。家の中は散乱しているだろうからまず寝る場所を作る。
水・食料・簡易トイレなどは日常からのストックだ。
1週間分と言われるが根拠は薄い。長期戦になる可能性がある。
冬は燃料の備蓄、夏は衛生のための水、他や救援物資をあてにしても想定は不能。

避難所に行っても被災範囲が大きすぎ救援物資は行き渡らずが当然。
耐震性に劣る家に住み備蓄も甘く考えしていない。
避難所に行けば配給やらボランティア炊き出しもある、などの甘い考えは捨てたほうが良い。

避難所の環境は日に日に劣悪となっていく。
大火、大津波でない限り、活断層の真上でない限り、ローリングストックに抜かりなく
自宅籠城あるのみ!!

2023年 4月 

 女の子の節句(3月3日)と男の子の節句(5月5日)の間にある
4月4日は「おかまの日」だそうです(トランスジェンダーの日)。
 昨今の風潮からすると「男の」「女の」と限定することする自体がけしからん!!
『1回にして「子供の日」だけでよろしい!!』と。
祝日法を改訂し4月4日が子供の日となる。
というような妄想!?

 学校というところ。
入学式などで「男子入場」「女子入場」はなく、男女とりまぜ「あいうえお」順。
「男子トイレ」「女子トイレ」さすがになくすわけにはいかないだろう。
多目的トイレをずらーっと並べることもあろうが、「隣のブース」には誰が入っているの??
になってしまう。
駅トイレなどではまず不可能。

 設計屋は悩むのではあるが、そこで止まっているわけにもいかない。
機器メーカーの設計例集などを示して、当たり障りのない所で次に進む。
オーナーに明確な方針があればそれに従う。
それしかない??

 視点は変わるが、ビルトイレで数個しかないところでは「こんなもの」と
あまり違和感はないのだが、高速道路のサービスエリアなどで10以上も並ぶところで、
ズラーッと10人以上が壁に向かい小1分もの間ボーッと立っている姿に
滑稽さを感じるのは少数派なのだろうか??
心と体のギャップを覚えている方々はこれが滑稽ではなく嫌悪なのかな?

2023年 5月 

 
「空飛ぶ車」FlyingCarという表現がある。販売も開始するという。
2億円/1機・・・。
呼称はやや一般化しており?ニュースなどでもこう呼ばれる。
エレベーターの箱もCARであることからして誤りではないが、
「車」はパーソナルなスペースを連想してのことだろうか。
「車」が手っ取り早いのかな。
eVTOL が業界での呼び方とか。
ドローンは無人機を指すので有人ドローンはおかしな呼び方。
機構・構造は電気屋でも機械屋でもないので仕組みからの話はできない。

 聞くようになって久しいが、万博会場での交通手段として使用されるという。
地上に降りた後は道路を走る設定も無くはないようだが、多くは地上走行を考えていない。
習慣として定着する前に「個人ヘリ」(つまらん!)とか
「パーソナルヘリ」などが一般名称としてふさわしくないか。
ただ、ヘリコプターとは非常に高機能な航空機であり、
これしきの簡易な飛ぶものにその名称を与えることはその筋の技術者から異論が出そうだ。

 「飛ぶ箱」「空中移動箱」「空キャビン」(丸太小屋?)
「フライングルーム」(魔法使いのお話し)「フライングセル」・・・
クルクル回るものが付いているのだからヘリだよね。
ローター(これは高性能な回転軸を持つ翼)?ドローンの物はただ回ってるだけ。
この回転プロペラを使わない仕組みのものが出てきたらまた命名する。

 なにより「空」を自由に飛び回られては怖くてネ。
二次元で地上を動くだけでもこれだけのアクシデント。
三次元を動き回る? いくら法整備をしても、楽しく、
アクロバティックに、レースまがいもしたくなろうし・・・

 インテリアは軍用機的機能一辺倒からラグジュアリーカー模倣までいろいろでしょう。
余程の低層ビルは周りに迷惑だろうから中層以上のものに「箱ポート」が必須になってくる?
『H』マークの災害救援用などよりずっと小型・軽量で私用であるから
必要面積だけあればそれでよさそうで
建築設計には影響は無さそうだ。法整備はこれからだ。

 地上のカーポートのようなもの。やはりCARか!?

2023年 6月 

「賃貸か持ち家か」
「戸建てかマンションか」
「ハウスメーカーか工務店か」
「入れ物かデザイン性か」

の2択を顕在化し自陣に引き入れようとする論法がある。
イニシャルおよびランニングコスト、耐用年数などが
議論されたり、好みが軸だったりで、結論らしきものが明確でないまま
言いたい事を言っているだけのようだ。
 この短信も同じ・・・

価値観、実経済
でほとんどが説明できる。
寝るところがあればいい・・。
とんでもない!!アレもコレも・・。

戸建ての持ち家で好みの設計を取り入れる地場の工務店、
が結論となる。
経済負担を抱えるのは大なり小なり有り、稼ぎと相談。
逆に
賃貸のアパートでどこの建設会社かなど無関係の
ただの入れ物、寝ることが出来る部屋があれば良い。
これも正解。
供給者の経済活動だ。

かく言う私は戸建て派だ。仕事柄というより趣味嗜好で、
本格的でなくとも庭を楽しんだり楽器を演奏したりと考えると、
やはり集合住宅より戸建てに分がある。
また、他人の気配を感じにくいことの安心感もあったりする。

吹抜や勾配天井がある場所で楽器を演奏すると、
通常の居室と比べて音がよく響き、
あたかも上手くなったような錯覚に陥る(笑)
家を建てるなら、高勾配天井は必須、壁は布クロスか左官材にして腰板を設置、
床材はメープルに…などの想像が止まらない。

戸建てのとき、昨今の押し込み強盗対策を考えると、開口部対策だけでは不足。
鍵を破壊するのは当たり前、場合によってはドアごと、窓ごと破壊する。
木造住宅でよくある外サイディング、内石膏ボードで外部との区画壁。ガツンとやれば穴が開く。
すると、コンシェルジュが24時間いて、オートロックを3ツも4ツも通らないと
所有区画にたどり着けない集合住宅に分がある。
戸建てを城塞化してももちろん良いが・・・

2023年 7月 

住宅を『購入』する。
戸建てでも集合住宅でも同様のようだ。
アフターサービス期間というものが売買付帯条項としてある。
いわゆる「不具合」に無償で対応(修繕工事を行う)しますというもの。

例えば軽微なところでクロスが下地ボードの動きに伴いヒビ割れ状になる。
これなどは地震等で躯体が動けば程度の差こそあれ当然発生する。
それを「2年以内なのだから直せ!」「まだ3年しか経っていないのに割れるとは何事だ!」
同様に床のフローリングにキシミ音。保証は2年間。ただ数年も経てば程度の差こそあれ・・・、
天然の木材(合板であっても)を使っている以上は、となって当たり前。
ただ程度の差こそとするのは偶然にも全く感じない程度でしかない場合も多い。
そこで出る言葉が「ウチははずれを引いたんだね!」との捨て台詞!!

多くの場合、どんどんと工期に合わせて造る施工部隊とクレーム対応するアフター部隊は異なる。
ひと通り直した際のアフター部隊の発する言葉としての「これで様子を見てください」は禁句のようだ。
中には3年も4年も「言われたから様子を見ていた」がダメじゃないか、と言ってくる購入者もいるとか・・。

漏水や電通の不具合もある。
20年も前の戸建てが傾いた、は最近では全く聞かない。
それなりにやっているので顕在化しない。
集合住宅では杭が支持地盤に達していないとかで建物が傾斜・沈下してくる「事件」はまだまだある。
持ち上げて杭を打ち増す補強もあるわけだが、居住者・管理組合が納得せず「建て替え」となるようだ。

自敷地内に構築されていた擁壁が崩れ落ちた。居住者はなかなか気づくことではない。
管理会社にしても起きてしまってから「しまった!」ではあっても、
まさか擁壁が、であり通常は建物そのものに不具合が発生しないかを見ているのが常だ。

昭和53年以前に竣工した集合住宅に補助金を出すから耐震診断と耐震補強をしてくれと、
地方政府はやっきだ。居住者・管理組合は高齢化で手も足も出ず、補助金が積み増されるのを
じっと待つ。私有財産が古くなった、さあ補助金だ! も税金なのだから考え物。
放置で崩壊が自敷地内だけで起これば良いが道路に倒れる、周辺住民や歩行者にも被害が出る、
であれば、起こってしまってから対応をするよりも補助金で防げるのであればそれのほうが安上がりだ。

いずれにせよ年数が過ぎていくことは老朽化であり性能の低下であり技術は日々向上である。
建て主は「いやー太い柱・梁ですねー。これなら関東大震災が再び来ても何ともないですよ」と
新築時にお世辞に言われた言葉を今でも信じ、昭和40年代に新築した集合住宅に住み続けている

2023年 8月 

旧盆の時期に・・・。

建物もいつか終焉を迎える。
歴史的建造物などは2パターンある。
もう瀕死なのにどんどんとカンフル剤が与えられ心臓マッサージをされ
臓器から骨まで補強され、場合によっては交換され延々と生きながらえるもの。
もう一つは一旦は死んでしまったのに亡骸が放置されていたところサイボーグとして
姿かたちはほぼそのままに中身は全く異なるものとして再生蘇えさせられるもの。
もういいじゃないか、とするもの、いやいや価値があるうちは投資しても使い続けよう、とするもの。
建物に意思があるなら聞いてみたいものだ。 どっちにする??

戸建て住宅をはじめとする個人所有のものはあっさり引導を渡すことがほとんどだ。
代替わりのとき、かなり陳腐化したときなどだ。
所有は個人でも区分所有という法律により縛られている集合住宅は簡単ではない。
1軒(1区分所有)がもう死にたいと言ってもそうはさせない。
歯が1本づつ抜けるように、臓器がひとつづつ停止状態に近づきつつあっても、
ともかく生かし、あるとき集団自決のごとく全体死がやってくる。

集合住宅を眺めるとき埼玉県にある吉見百穴を思い浮かべるのは私だけだろうか??
その姿・景観ははっきりとした記憶だが果たして穴はいくつ? 
が不明で調べるとすぐに「219」。
小高い山の斜面に横穴が一面に掘られ墓としたもの。
仮に夜、穴に明かりが灯されたとしたらまさしく中規模マンションそのもの。
現代の集団墓穴なのかなー。

解体キングダムという番組があり晩酌のつまみに見ているが、
内科的にも外科的にも手をかけられずに単に消えてゆくだけの建物に儚さを感じるものである。
役目を終えた、投資の元は取った、もっと大きなものにして稼ごう、
長年使い続けてきた建物に愛着のかけらはあってもそれにすがってはいられない・・・

2023年 10月 

ここのところ大手建設会社の不祥事が続いているようだ。
もっとも中小ではマスコミが取り上げないので知られていないだけであろう。
「現場」という一品生産であるわけで、監理やら管理が行われるのではあるが
工事を行うのは職人さん。
単に精度の問題から人身事故まで範囲は広い。
重要度は異なるがコンクリートはセメント、砂、砂利を水で練り、それを大工が組み立てた型枠に
流し込んで固める、原始的なものであり、推して知るべし。

衣食住と言われる。生きてゆくため何が何でも必要だ。
一流の調理人のこしらえた食か、家庭の手作りか。デザイナーのこしらえた服か、超安値の着られれば良い服か。
建築家の手がけた家か、DIYの家か。
服はハギレを縫い合わせればできる。食は種を蒔けば実を収穫できる。が、
発電所や博物館は単なる箱であったとしても素人では難しい。
そこで専門技術職が登場する。

古代より石を積み上げ宮殿を、大木を組んで寺院を、権力者はいつの時代でも荘厳・巨大を求め、技術職は答えてきた。
そこに彫刻家、絵師、ガラス職人等が加わり壮麗に変貌していった。
もはや建造物ではなく芸術品だ。

永久に完成することは無いと言われてきたサグラダファミリアが石の使用を最小限に、
コンクリートを使ってでも完成を急ぎだした。
さて、ここまで積み上げた石は相当長期に持続するだろうがコンクリートは劣化風化が格段に早い。
結局その部分の更新が短サイクルで必要で、やはり永遠に完成しない建物になるのかもしれない。

2023年 11月 

ものみな値上がり。戦争、米国金利高、円安、異常気象・・・
複合的要素とはいえ「2%物価上昇を目指す」としていた日銀。
庶民感覚では3割は上がったと思える。毎日の食料品、光熱費・・・
建築工事代金はウッドショックで木材が・・・と言っていたころが懐かしく
今やどれもコレもで、木造住宅坪70万円、が、うっかりすると120万円が
出てきても驚かず、わかっていても「もう少しどうにかなるのでは」の甘い観測で
120と思いつつ100くらいの感覚で物事を進め、
「アー! やはり抑えて掛かれば良かった」と反省が繰り返される今日この頃。

輸入原材料、職人不足、2024年からは働き方時間の制限などなどで
資本主義の常、上がったものは状況が軟化しても下がらない。

そのような中、地元自治会では頭を抱える問題があるが解決の糸口すらない。
「経済活動の一つであり違法性は何もない」のだから・・・
奥深い閑静な住宅地自治会なのだが、端に幹線道路がある。
その道路沿いは路線商業地域。
10〜16階建ての集合住宅が次々と出来る。
それが中堅以上のディベロッパーのファミリータイプ分譲ならまだ良いが、
完成即転売の投資目的ワンルームばかり。
小ディベさんは回転よく売りさばくことが目的。
1から数住戸を購入した方は自らが居住することはなく賃貸に出し、
短期間のうちに転売し利ザヤを稼ぐ。
(まーもっとも、どこかでババを引く人がいるのだろうけど)

自治会活動は居住者で行う。アパート居住者であっても毎日が自治会活動で支えられている。
直接は目に見えず、「そんなの関係ない!」となりがちだ。
街の美化、交通安全、区からの広報の仲立ち、防犯・防災活動が近年の最重要課題だ。
いざ大災害のとき、賃貸アパートの方の面倒は見ません!!は自治会はできないのだ。
なら「そうしてよ!」はそうしますが「あなた誰??」から始めなければならない。
日頃の避難訓練などごいっしょしましょう、避難所設営訓練もしましょう、
日頃から役割分担などをしておきましょう、なのです。

ディベロッパーは建設工事着手時に自治会に工事説明に来る。
役所の指導だ。
建設反対などとは今の時代しやしない。
「自治会に加入してくれ」だ。
ディベは売り切ることだけが目的で、管理会社に伝えます、で終わり。
完成し居住が始まっても管理会社から連絡が来ることは無い。
管理人室のある大型のワンルームに行ってみても雇われ管理員は「分からない」で終わり。
連絡先プレートに電話をしてもまったくラチがあかない。

で、いざ災害時には数百人の面倒も見るのか???

2023年 12月 

 厚生労働省の専門家検討会で、
健康づくりのために推奨される運動として
・子ども(18歳未満)
 少し息があがる程度の活動を1日60分以上。
 有酸素運動など強めの活動を週3日以上。
・成人
 歩行程度の運動を1日60分以上(1日8千歩目安)。
 筋トレを週2〜3回。息が弾み汗をかく程度の運動は週60分以上。
・高齢者(私だ)
 歩行程度の運動を1日40分以上(1日6千歩目安)。
 筋トレは週2〜3回。体操やダンス、ヨガなどもお勧め。
 ※注:高齢者は転倒、持病の悪化などのリスクもあり、やりすぎに注意。

こうしたものが出ると、運動関連銘柄株が上がるという。
これって実体経済??馬鹿な運用益狙いがかき回していいるだけ・・。
11月に書いた共同住宅(日本ではマンションというらしい)区分の転売ヤー。
迷惑行為のひとつにすぎない。

次元は異なるがクラウドファウンディング、
金集め。国立科学博物館が驚きの金額に達したが、胴元の手数料は
2割〜3割。普段からNet構築はしているが何の宣伝を打つわけでもなく
ヤッテマスヨー!!を掲載。
それを見ている人が相当数いるということだろうけど・・・。
そもそも国の施設で立派なホームページをもっているわけで、
自サイト内で 「寄付を募っています。こんなオマケを考えています」 と
掲載するのでは集まらないのかなー!
手間を掛けられない? ゼロからだから3割抜かれようが構わない?
出資する人は胴元に3割出している意識はどこまであるのだろう?

自分家をこんど造ろうと考えます!
完成したらご招待します!
高額出資の方には手料理を振舞います!
一口:10万円
目標額:1億円

なんて載せても・・・???