デザインシステム・短信-4   バックナンバー(抜粋)

弊社の当短信も大部の量となってきました。歴史があります。書いている本人が読み直しても「へー!こんなことがあったのか!!」

  2018年1月

あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願い申し上げます。
(この月は写真ページをUPしました。以下は文(ご挨拶の部分のみ)です)

皆様におかれましては益々ご清祥のことと存じ
新しい年の初めのご挨拶を申し上げます
2017年、振り返っても印象の無い、しかし平穏ではない
妙な年でした? 怪しげなものが飛んできたり、
お騒がせな大柄の人が寝た子を起こすことをしたり、
実績を自画自賛するも実のところ何も結果が無かったり、
黙して語らず真相は闇の中だったり、
やらずとも来る仕事をわざわざ談合してみたり、・・・

個人としてはやり遂げ感のある、数年に一度の存在感ある
2017年となり年末も一気に駆け抜けました
建築に事を限れば、ごく一部のターミナル周辺、都心部
のみでの建築ラッシュの様相を呈しているものの
一歩離れればここはどこ的な平穏さ!一般市民に潤いは無
中小零細の工務店等は閉鎖の一途、熟練工も減少し
建築全体が工場製品の組み立てのみで出来上がってくる、
そこに手技技巧といった味の無い、レトルトの完成品を
温めて盛っただけで『美味い!』と食するような、シェフ不要
当たり障りのない入れ物が完成していくそんな時代に
すっかり入ってしまっていると感じるのです

2017の一コマ 1.地域の仲間とブラ・ニッタ(背景はわかりますか?)
2.会合前の打ち合わせ確認(誰が撮ったか後からもらった)

  2018年2月

 受動喫煙。 条例やら労働安全衛生法やらに基準があったりする。
 その対策の一つが電子タバコだったりする。
エントランスホールの一角に設置する分煙機と称するフィルター付き換気テーブルだったりする。
喫煙ルームで他としっかり区画されていればまだ良いが、
出入りでドアが開くと一気に非喫煙エリアに煙・臭いが出る。
 飲食店では分煙が進むが、居酒屋ではほぼゼロ。
店舗面積でするしないが条例だったりするがザルでしかない。
客席で紙巻(火を付ける)はだめで、子供がいようがいまいが加熱式はお構いなしとか?

 夜間の集合住宅を見上げるとポッと赤い点があったりする、もしくは換気扇の下が定席だったり・・・・
職場で区画された喫煙室を設置するための公的助成制度まである。
子供のいる家庭内では吸ってはいけない条例。
 寿司を食べながらの煙草は美味いのだそうだ。
煙も臭いも吸う人が全て吸い取ってしまうのならいいのだが。
知人友人にも喫煙者がいる。その伴侶は面倒な、大変な対応をしているのだろうなと想像する。
ある時に夫婦同伴であったりする、すると奥方も吸っているわけで、こんなものかと納得する。

 一部を改造して喫煙ルームを設置の依頼を受けたりする。それも医療機関だったりする。
まずは完全に仕切る。廊下側に吸気口、外壁側に換気扇、いわゆる第三種換気。定石だろう。
多くのケースではここで終わり。
 さらなる対策としてはエントランスの風除室からのみの出入りとしたりする。
いっそのこと建物の裏に、屋根こそ設けるが周りはフェンスで囲い猛獣の檻の如く仮設で良いのでは、
と冗談混じりで言ってみたりする(結構本気なのだが)。
依頼主の院長が最近でこそ止めたけれど、暫く前は吸っていたと!!か

  2018年3月

 新幹線の台車に亀裂。
建物主要梁に多数の後抜きスリーブ。
台車の鋼板厚設計上7mmを作業上の都合で削り4mmとした。
設備配管をしやすくするため設計にはないスリーブをコンクリート打設後に多数設けた。
台車鋼材は4mmあればとりあえずの運行には差支えが無いので順次交換する。
建物梁は元々余裕が大きいので計算上問題はない(?)。

 車両の製造会社と運行会社(発注者)。
ゼネコン(建物製造会社)とデベロッパー(分譲販売事業主)。
運命共同体のはず。製造過程のチェック体制は名ばかり、お題目ばかり。
発覚してから「申し訳ございませんでした」と記者会見で両社とも頭を下げる。
その後、仕様通りでない、と製造者責任を発注者は製造者に問う。
損失分は御社で負担しなさい、と。

 エンドユーザーは素人。工学的な知見は何一つ持ち合わせていない。
その車両に乗車し、その建物を購入し居住する。
自動車でも事故が発生してから検証し、リコールがなされる。

 確かに交換や補強は出来る。事故が起きる前に建て直しは出来る。
300Km/h走行中に亀裂がいつの間にか破断となったらどうような事故となるのだろうか?
後抜きスリーブが発覚せず耐えるはずの地震で梁が折れ建物が倒壊したら?
阪神淡路の時は柱の中からコーラの空き缶が出てきた。そこで折れた状態になり新聞記者が写真を撮った。

 知っているのは削った本人。 後抜きスリーブをした作業者。 缶を捨てた本人。
多くのケースで現場の責任者をはじめ、会社上層部は知らない間に行われている。
モラルと言ってしまえばそれまで。性悪説ですべてを対処していくにはあまりにマンパワーが不足だ。

 工学はその瞬間までに分かっている事項を組み立てるもの。不明なことは山ほどある。
しかし、それらが全てわかるまでは造りません、では世の中は成り立たない。
判っていることにいることに判らない事を推定しその分に安全率を割り増しし、実行し、
完成物を使用していく中で、次に造るときはこうしよう、との検証が行われる。
が、偽装的な本来の性能を損なう完成品が出来上がっていることとは別問題。

  2018年4月

 20110311.大変な日であった。7年が経ったテレビの特集が多く組まれていた。
 この日自宅で遅い昼食をとり終わりテーブルでテレビを眺めながらコーヒーを飲んでした。
突然、下から突き上げたかと思いきや、大きな横揺れで自ら設計した重量鉄骨造3階建てが ギシギシと非常に嫌な音を起てだした。東京で震度5強。超高層ビルも相当に揺れ、 その後長周期振動の検討に入り補強が行われたことは記憶に新しい。

 この1年に満たない前の2010年8月夏休みを利用し東北地方を観光として回った。
関東地方は大きな渋滞も無く抜けたと思ってやや安心していた。
山の風景に変わるころスピードが落ちだし、ついにはノロノロ、一時停車もせざるを得なくなってきた。
どこのパーキングエリアも満車。当方は子供・老人も乗車中でそうそうノンストップとはいかない。
さすが夏休み。難儀をした。長ーい東北自動車道、多数の観光地が枝分かれしてゆく。
 福島を抜ける辺りから一般道程度には走れるようになってくる。初めの宿のある目的地はまだ先だが、 余裕が感じられ(多少の疲れも)観光案内に従い止まったり少し脇道に逸れたりできるようになってくる。
北上ジャンクションから秋田道に入り暫く走ると携帯の電波が途切れ途切れになる。
当時はまだ山中では途切れることがあったようだ。

 ひなびた温泉を回り八幡平をのんびり走り、赤べこ作りをし、本場の喜多方ラーメンを食べ、 何故か山の中のプールで泳ぎ、走り回ったがいつの間にか東京に着いてしまった、東北周遊だった。
主に山の中から日本海側の旅だったので、太平洋側は仙台と平泉しか記憶に無い。
 もう一歩ではあったがそこまで足を延ばす予定が無く行きそびれているのが十和田湖とその周辺で
「今度は行こうね」と話していたものの、翌年の大震災で、そうしているうちに「老人」は他界し、 「子供」は成人し親とは同行しなくなった。時はどんどんと過ぎていく。

 7年経つと工学的分析研究は進み、免振建物は無傷だと言われていたものの、 古い免震構造が危ない、ということになってきた。
上部構造の研究に続き、長周期振動の基礎バージョン。
 リズムが乗ると上物が調子に乗って動き過ぎる!!というわけだ。
地面に固定した部分に、動く上物部分が衝突し大破の可能性があるという。
 いつも書くように、工学はその時点までに分かっていることの現場への応用だ。
将来判明すること、想定外はいくらでもある。
 その時点での法律や学会基準、その他広く認知された論文までが守備の範囲内。
日本一のノッポビルを競う必要は全くないと考える。『我社の技術』を誇示したところで 学会等でオーソライズされていることの域は超えない。
何かあった後は「当時としてのすべての基準等は尊守していました。これは想定外です」だ。

  2018年5月

 「平成」はあと1年間となった。
平 成(たいら しげる)さんという方がいらっしゃって、ほっとしているとか。

 年号など煩わしい、紛らわしいと西暦に統一している企業も多い。
いやいやそれは日本という国のアイデンティティそのものだ、某宗教者の起源など我が国とは無関係。
一代一元号であっても30年のもの60年のもの色々でそこがいいところだ、とか。
今回のように「予定的」に変更するならまだ準備もできるが、年の途中などに急に変わることだってある。
昭和64年1月7日生まれの人がいれば平成1年1月8日生まれの人もいる。同じ学年の29歳だ。
正月休みの中と考えれば被害はほぼ無しか。

 弊社の設立登記は平成元年1月24日で足跡は平成と同じ、とよく言ってきた。
30年。
新技術は出てくる。しかし革新的なものはない。バージョンアップだ。法令も世の中に合わせて変えられる、 というより強化、規制の縛りは強くなる。
勿論のことそんなものにはついて行っているが、それよりも人口の減少は明らかで、 世の中、ほんの一部を除き新築なんぞしていない。

 人は集合住宅住まいを当たり前とし、専有に閉じこもっていることも当然として何も疑わない。
戸建てといっても部屋があるだけがほとんどであり、世の中は均質化に変化している。
診療所にしても独立建物を殻から造ることはリスクであり、 駅前クリニックビルに簡便な内装工事のみを行い入居することが当たり前になっている。

 殻ありきの限られた箱の中での内装としての仕事も多くなっている。
その中で、ドクターや看護師の動線だ、患者の癒しだ、と能書きは言ってはみるが、 所詮は100uなりの区画の中だ。勿論がんばってドクターの満足を得るのである。
「医療」を知らないインテリア業者が「先生」の指示通りに、最終はビニルクロスの選定を していただき、それが「オーダーメード感」を出しているだけで、ハウスメーカーの「名ばかり注文戸建て」と 何ら変わりない。
 しかし風邪をひいて医者のご厄介になるときに熱が出ていてもこちらは建築屋、つぶさに見るのだが、 それで診療は十分にできていることも判る。
 余程、建築意識の高いドクターでない限り医療専門設計事務所に依頼しようとは考えない。
もっとも、ドクターには医局に在籍するときから医療機器メーカー・商社がぴったりサポート体制を敷いており、 「独立なさるときは箱はもちろん融資まで弊社がお手伝いできます」と長年に亘り営業をしているのが常だ。

そんなことより、丸の内あたりの新築ラッシュでも好調な入居を数十年に亘り確保できるのかなー・・・・

昔ながらの個人建築家、なんて時代の要請はとっくに薄くなっている。
などなど言いながら道楽普請のお手伝いができないかなーとねらっている・・・

  2018年6月

 セイコーホールディングスは全国の10代から60代の男女1200人を対 象に実施した時間意識に関する調査の結果を「セイコー時間白書2018」と してまとめ昨日公表した。

 時間を管理するというよりも、時間に支配されている現代人の姿が浮き彫り になる内容ですが、その中から、仕事や家事・勉強をするオンタイムの1時間 の価値とプライベートなオフタイムの価値の男女差は下記のようになっている。

                  = 男性 =   = 女性 =
 オンタイムの1時間の価値    4542円    3222円
 オフタイムの1時間の価値  1万0751円    3702円

 男性がオンタイムと比べオフタイムに2.4倍ほどの価値を感じているのに 対し、女性はオンとオフで時間の価値にほとんど差がないという興味深い結果 となっている。

 また、1週間の中で最も大切にしている時間帯を選んでもらった結果、トッ プ3は下記のようになっている。

 (1位)金曜22時  (2位)土曜22時  (3位)月曜7時

 尚、日曜日の6月10日は「時の記念日」。その日に天智天皇が水時計 で初めて人々に時を知らせたという故事が由来となっている。

 「時の記念日」にちなみ、セイコーは「時間」について見つめ直すきっかけ づくりのためとして、9日(土)・10日(日)の両日、銀座・和光の時計を お休みする。



  2018年7月

 41.1℃。災害的暑さ。いつかも書いたが「熱さ」のほうが良さそうだ。
『命の危険のある』と表現されている。
屋外作業、運動は中止せよと呼びかけている。建設工事は中止なのだ。
高校野球をはじめスポーツは夜間に限る。
 盛夏のオリンピックなど止めておけばよいのに大国のスケジュールに押されて決まってしまった。
24日付の英紙は「東京五輪は危険」と報じた。
しかたがない、屋内競技のみ実施し、屋外でしかできない種目は朝7時ではなく日が昇り始める5時スタート、 もしくは10月10日から改めてスケジュールを組み直す。
いずれにせよこのままではスタジアム・沿道の声援はゼロとなるヨ。

 クーラーの無い学校教室がある、お年寄り達はどうも我慢してしまうのかクーラーなど贅沢、 と使用しない方もいるようだ。あちらもこちらも焼けている。
 この蓄積された熱を下げるには自然の力を借りるしかないが、 ゲリラ豪雨も困るがそこまでにならないまとまった雨が一番だ。
アスファルト・コンクリートの蓄熱を下水から海まで流したい。
 昼間はしかたがないとしても、日が落ちたらザーッとビルの壁も十分に洗い流せるように30分降る。
夜寝る前には外気温が28℃になっていれば窓を開放し自然通風で寝ることが出来る。
まだ日のあるうちにサッとだけ降るのは止めてくれ、蒸発して湿度が上がるだけだ。

 一日中ビルの中にいる。 高層ビル街の谷間に公開空地広場があり昼は各種お弁当屋が集積してくる。
購入したものを木陰のベンチに座って食べている方々が相当数いらっしゃる。
その時間はキンキンに冷えたオフィス内から開放される唯一の時間なのだろう!?
私にはできない。弁当を買ったらサッサと冷えたオフィスに戻る。
世界的には56.7℃など訳のわからぬ所もあったようだ。
日本は温帯モンスーン地域と習ったのだが・・・。
 道路は保水性アスファルト、遮熱塗料塗り、ビル外壁を緑化もできるが中層までに限られる。
蓄熱しない木材張り? 屋上は緑化が当たり前、高木を大量に植えることも有効だ。
海風を都市内に誘導する通り道創りも構想されている。戸建住宅でも遮熱処理瓦、同外壁。

 地震、強風の外力に対しては法律の中に記載があり審査され一定以上の強度が確保される。
熱環境に関しても法律に審査項目がある。視点が多少違って省エネ。
ここから温暖化対策にもなる。屋上を緑化する、開口部はLow-E複層ガラスとする、 省エネ度の高い高効率機器を使用するなどなど項目は多くバランスをとることとなる。
 機械力で強引に建物内部だけを冷やすのではその排気は街中に排出される。

  2018年11月

 再開発と容積、都市計画変更。公費を投入する価値観はどこに。そこに公共性はあるのか。
という政治絡みの利権絡みで厄介な話。

 木造老朽建物密集地。一度災害が発生すると瞬く間に人命を巻き込みながら広範囲が灰塵と帰す可能性をはらむ。そうした危険地区は各所に存在する。多くは地割が小さく公的な手が入らなければまとめることもままならず放置。10坪や20坪の土地で頑張ってみてもたかが知れている。放置しても時折小さな建て替えは行われるわけだが建蔽率いっぱいにしたところで希望の床は生み出せない。5件まとまると100坪なのだが権利関係の整理は至難の業。
 であるならば、数件まとめて、ではなく、1ブロックまとめて、もしくは数ブロックまとめてha単位の「再開発」を「法的手続き」にのっとり行おうではないか!!空地・公園も生み出せる。

 役所、民間ディベロッパー、ゼネコン、各種コンサルタントが絡み合い「公開空地のある立派なビル」が出来上がる。おまけに都市計画も変更され多くの場合に容積率がアップ。そうしないと分譲床が不足で販売額が十分でなく採算が取れない。そんな具合で妙に大きな高さも異常なビル・マンションが建つ。元地権者は等価交換等の手法で完成ビル内に床を取得する。結果、落ち着くところに落ち着くわけだ。各方面は「適正」な利潤を得て。

 我が地元駅前のそれほど広くもない所に考えられないような21階建てのマンションが再開発第二弾として建とうとしている。隣接地のやや新しい10階建てのビルと同じ高さでもそこそこの壁になるなと考えていたら・・・。駅前の小さな車回転場ロータリーに圧倒的な壁が出来上がろうとしている。現在、瞬間的に何もない広々とした空間が広がる。
 この数百億円が動いた事業の詳細決算書は議会承認という魔法の手続きを経て終結する。税金の使途も適正と判断された訳だ。 市区町村でも私有財産である個人住宅を準耐火造以上で建て替えると百万円超え単位の補助金が出るところがあるのも同次元なのかもしれない。燃えにくい街造りのために・・・。

  2018年12月

 ・チキンは左足の方が美味しい!?
 ・仲の良い夫婦の事を「おしどり夫婦」というが、実際のおしどりは一夫多妻制で、むしろオスは浮気性である。
 ・腐敗と醗酵の違いは、人間にとって有用か否かの差だけ。
 ・指などの関節を「ポキッ」と鳴らすあの音の仕組みは、今現在、科学的に   も医学的にも解明されていない。
 ・うるち米で作ったものを「せんべい」、もち米で作ったものが「あられ」。
ネットの斜め読みで拾った。
チコちゃんに叱られる以前のネタとも言えぬしろもの。
 ・コンクリートは古い物ほど固くなる。
いずれもその業界の人間にとっては当たり前でもそれ以外の人は知らないこと。
 免震ゴムにつづき制振ダンパー、ほとぼりは冷めたが衝撃吸収エアバック、排気ガス計測値、ユーザーはそうとは知らずに使わざるを得ない。 業突く張り銭ゲバはいつの世にも。 Ghosn with the Wind!  身から出た錆!?

 ゼネコン社員は大学の同窓会に出席しない!?
横の連絡・話し合いを疑われることを嫌って、懸念して、疑わしきは罰せられることを回避するために、学会での委員会活動等も自粛のお達しがあるとか??談合体質はある意味しかたのないこと。1社に仕事が集中しても、大きな仕事が僅差で全く取れなくてもどちらも困る。Costは出せてもPriceは出しにくい。どのくらいの利幅が適正なのか、もうけ過ぎはいけないヨ、とは言ってみても資本主義社会のこと、払う側が納得ならば10円で特に赤にはならないな、と思っていたものが100円で売れればこりゃ嬉しい!!

  2019年1月

 あけましておめでとうございます

 Japan Navy なのか Japan Maritime Self-Defense Force なのか?
直訳すれば「日本海軍」。
過去の新聞記事に、ある海自自衛官の談話によれば、
以前から、「(多国籍軍での)任務中には無線で『ジャパン・ネイビー(日本海軍)』と自称する」という。
ちなみに、空母とは言わず「多用途運用護衛艦」。
 まっ、これはこのページの範囲外。

 今の世界が、ミサイルをバンバン打つとか軍艦や爆撃機をどんどん建造するとかの訳の 分からぬ無駄遣いをせず、インフラ整備、福祉に使ったならばどれほどの豊かさを享受できることであろうか。
その一方で例えばインターネット網は軍事技術であったわけで、それがあるから世界はその先の豊かさがある という向きもあることは事実だ。軍産協働なる言葉があるようにその「産」は膨大な雇用を支えていることも否めない。
自衛官は25万人、事務官は2万人。エッと思うような上場企業がミサイルや弾薬を造っている。

毎日掃いても落ち葉がたまる。
これが取りもなおさず人生である。
   (田山 花袋)

また、やってもうた!!

それも気にならなくなったなら
The End かな ? 

 さてさて、年号も変わることだし、変革してゆくことは必要。
府を都にしたい? 9条を変えたい? 
デザインシステムはどのように変えましょう!?

2019年2月

 あっという間にひと月が経過し、本日から「如月」(きさらぎ)、2月。
「如月」は別名で「衣更着」ともいい、
まだ寒さが残り、衣を更に着る月という由来があるという。

 人は重ね着をすれば良いのかもしれないが、建物では設備の「強」運転をすることになる。
しかし、重ね着はもこもこになり動きにくい。設備の強運転はエネルギーが余計にかかる。
ではどうするか? 自明のことだが、断熱・気密性能をアップする。

 着るものでは新素材等、従来の綿やウールといった素材ではなく、素材が水蒸気により発熱したり、
NASAの開発したとかいう超高断熱素材があったりし、薄着でも十分に暖かかったりする。

 建物は何しろ開口部だ。ペアガラスを使うなど当たり前で、
そのペアガラスサッシを二重に取り付けるくらいのことをしないといけない。
 戸建て住宅の高断熱高気密性能を義務付ける法令の施行が見送られた。
確かに基準に合わせる計算は厄介で、講習会に参加し、さらに教科書を入手し、準備を着々と進めていた。
肩透かし、でもある。

 ホッとしている設計者や工務店もあるらしい。そうではないでしょ!!実行してしまいましょうヨ!!
ところが申請書を審査する役所が「数が多すぎる」ことで手が回らないらしい。
 また、学習が進んでいない設計者も多いようで、申請されたところで、チェックだらけとなり
全く、数をこなせる体制になっていないらしい。
申請する側がキチンとした書類が出せれば、見る側もスンナリであろうに。
やって当たり前なのだから、やりましょう!!

 注文する側も『やるのですよね』と確認しましょう。
もちろんコスト上昇、設計料も1%上乗せ。しかし数年で元が取れる。
高断熱高気密にしない設計者の言い分に「日本の木造の良さが失われる」とかいうものがありました。
現在でも現場造作の木製枠に木製ガラス引き戸のディテールがまことしやかに雑誌の1ページを飾っていることがあるが、
全くの設計者の趣味の世界と見た。

2019年3月

本年度も最後だ。何かを目標とするには丁度理由付けが良い。各所でも決算だ何だでケリを付けようとしている。
企業だけではなく学校というところは明確にガラッと変わる。児童生徒が入れ替わる。職員も入れ替わる。
さて、自分のところも何かをしよう、と動き出している。なかなか時間を見つけることも大変だが、 そして今やろうとしていることはいつやっても良いようなものだ。
が、どこかで決まりを付けないとずるずると行ってしまうのはいつものこと。
4月1日に変わる。変える。宣言。

2000年からだった。物は増やしたが、太ったが骨格に変更はなかった。骨格を変えよう!
思ったのはもう10年にもなろうか。手を付けることができなかった。
が、きっかけがあった。さあやろう!
ここでやらないでどうする。肉となるものはどんどんと増えていたのだが、消化も吸収も整理もついていなかった。
さて何が変わるか?

年号が変わる?そう言えばデザインシステムは平成元年(1989)1月24日の設立登記だ。
雲を掴むような妙な仕事は2015の1月から始めたから5年目に入ってしまった。
これの成果物は恐らく発表することなく時間だけが過ぎたことになりそうだ。
物理的時間の経過は恐ろしいものだ。
こうしている間も時間だけは過ぎてゆく。仲間の何人かは既に話したくとも話せない所へ。

さてさて、建築士の粗製乱造は良いのだろうか?技術者が足りない、資格者が足りない、受験制度を緩めよう、 施工管理技士で良かったものが、一級建築士が要求されるようになっている。
団塊世代は再雇用制度を超えても貴重な「建築士」で数合わせの為?に会社に籍だけは置いておく。実際に元気だ。
が、どんどんと今のうちにその力、実績、経験はなくとも、「資格」を取らせ、取得後にせっせと経験を積め、という訳のようだ。
質は保てる、と言うがそうだろうか??今度の試験のその次に試験から制度が変わる。

私のずっと前の先輩達は学科の合格は1科目づつの合格を4回重ね「学科合格」(元は4科目)となり製図試験へ臨んだ。今は一度に5科目合格しないと、 1科目でも取得点が低いと不合格。製図に進めない。
変遷があった。過ぎ去りし「構造設計偽装(姉歯事件)」では既存全建築士の再試験が言われた。
実行は行政側に体制が整えることが不可能となり見送られ、3年ごとの研修が義務付けられた。締め付けから暫くが過ぎ緩和の方向へ。

2019年4月

新年度あけましておめでとうございます(このような挨拶があるのかどうか)
変えます、変わります!!
お分かりになりましたか?

と、いうことです。 ハイ!!(当ホームページの全面的リニューアル)

大きな組織では人の異動が何の為? というものがある。
せっかく慣れ、仕事のスピードが上がり、面白みも判ってきた時に・・・・
一か所が長いと、あれこれ癒着? ナーナーが生まれる? 
一方で、2期までと決められていたものを3期に延ばし、と思ったら4期にしても問題はない、とか??
地方首長では5期とか、成り手が無くて、長い場合もある。しかし、

どこかで動くのは承知の上だが、子を持つ親が、担任の先生!持ち上がりになって! とか、思っていたら
蓋を開けると「転出」だったり、あの無能な!と思っていたら残留。 アーアッ

自営となると人的には動きが無いですねー。
平成元年1月24日設立の弊社は事務所登録の更新をし終えたばかり。
初回登録の後、5年ごと更新を6回行ったことになる。
次の更新は「平成」36年2月となる。さて、

いろいろ考える。図面は100%残す。施工中の写真は数多く撮る。やり取りしたスケッチや関係図面はスキャンしてPDFとして残す。
これらをCDあるいはDVDとして1枚にまとめ保存。コピーして建て主にも渡す。CADデータも残すが建て主は読めません。
ここ10年ほど、励行。それまでと言うと、図面等はすべてお渡ししていたが、関連図や写真までは?? 
後の改修や改造・改築に必ず必要になる。図面や写真があれば工務店さんが代わっても見れば判る。
建築はそこにある現物と図面が勝負!!

2019年5月

GW真っ只中、長い休みとなっている。サラリーマン諸氏にとっては福音なのか?
かえって仕事が溜まってしまうという声も多い。
この休みを目当てに書き入れ時とばかりキャンペーンを張っている商売も多そうだ。
従業員やアルバイト達はやるしかないでしょ!!

混乱を避けるべく休みとし、海外へでも行ってくださいな、その間に始末してしまうから・・というものらしい。
庶民にとっては他人事で、大枚な税金を使っているな、という感じか?
雨模様の中、わざわざ出かけて行き「歓声」をもって手を振るような人までいることが報道される。
そこを狙って映すからそうであって、ほとんどが冷めた目で見ている。
まっ、ご自由に。

当業界にも働き方改革の波は押し寄せている。工事会社に無理強いはすまい。
が、日給の職人さん方は休んでいては収入にならないので、他で働いているという。
自営業の筆者当人はお客様都合で笑顔で打ち合わせに出向き、戻っては議事録整理と図面をいじる。
毎日が仕事であり、毎日が休日でもある。

忙しさの内容、仕事の仕方が変わってきている、感じがする。
単なるコンピューター化ということではなく、何ともうまくい言うことのできない変化だ。
世の中全体ともいえるのかもしれない。
『感じ』だ。 

毎月の雑誌、作品選集を見ても、どれも同じに見え、これが「賞」?、質も変わってきている。
技術としてはその結晶があり、けっして単純ではないこともわかる、しかし、つまらない建物ばかり。
ノートルダム大聖堂は煙草の不始末らしき原因で焼けてしまったが、再建費用以上の寄付が集まってしまった。
再建の価値はある。見ごたえがある、良く造り込まれている。平等院鳳凰堂、見ていてため息が出る。

壊れたら別のものを造りましょ! で NY貿易センタービル跡には似たり寄ったりの入れ物が出来上がっている。
東京にも次々と出来るが、30年前に雑誌で特集が組まれた当時最新鋭のビルが、もう別のビルに代わっている。
惜しいとも思わずに入れ替えは盛んなようだ。

味のある建物を造らせて欲しいものだ。しかし、単純には経済行為。建て主は宗教法人でもない限り「歴史に残る」建物を所有したいとはなかなか考えないことは当然でしょう。


2019年6月

江戸川区版「ここにいてはダメです」 と書かれたド直球すぎるハザードマップが話題だ。
当ハザードマップには、「あなたの住まいや区内に居続けることはできません」と。
5月20日から区内全世帯に配布。

他人事ではない。
この発信位置は江東5区のうちの葛飾区。下を向いた金魚の形、といわれ四方を川で囲まれている。
江戸川区と事情は同じ。やや上流なだけ。

巨大台風や大雨が降って河川が氾濫、高潮が発生、排水が間に合わなくなる。
被害は江戸川区にとどまらず、墨田区、江東区、足立区、葛飾区を含む江東5区で発生し、250万人が被災すると想定。

洪水深さとともに浸水の継続時間にも注意。
「洪水が起きてもウチはマンションだから大丈夫」とか「〇階だから平気でしょ」と思っている?
「垂直避難」ではダメ。真夏に2週間、数メートル深さの汚れた水。
長いところでは2週間以上浸水が継続、電気・ガス・水道・トイレが使えない。

250万人が被災すると、救助も混み合い、いつ自分の番になるか不明。

命が惜しければ余所へということです。
避難情報が出たら区外に出る!!周辺地域の高所へ。広域避難だ。

災害が予想される3日前になると、江東5区で共同検討開始。
2日前には自主的な広域避難を呼びかけ。
1日前には広域避難勧告発令。
そして9時間前になると、逆に広域避難をするのは危ないので、命を守る行動として緊急的に「垂直避難」の呼びかけ。

葛飾区のハザードマップでも同様な記載だ。「ダメ」と表現していないだけ。昨年中に家庭に配布された。

2019年7月

毎年のこととはいえ梅雨本番
温帯モンスーン地帯と小学校で教わった。 恵みの雨です。
集中豪雨にならない、普通に流れ出る範囲内で、お願いしたい。
6月短信でハザードマップ・洪水について触れた。
人命が何より優先ですから、早めの避難を心がけよう!!

1階2階は普通の建物では水没。コンクリート躯体は残るが内装や家具類は全滅。
よく乾くのを待って、洗って、その後工事。家具類は処分場の都合もあるが臭気や雑菌の繁殖も気になるところ。
早めに屋外に。
木造建物の場合は柱梁だけの状態まで解体。内装ボードから張り直しとなる。
細身材やボードの類は中途半端に乾かしてもその後のカビの原因となり再度やり直しとなる可能性が高い。思い切って廃棄を。
避難はしなければならない。上階だから水は来ない、ではないことは前月に書いた。

「自らの命を自ら守らなければならない状況が迫っていることを認識してほしい」とのアナウンスも出る。

さて、普通に降る雨の日、湿度はあるが気温はそう高いことは無い。
換気に窓を開けたい。洗濯物も部屋干しをしている。
エアコンを使用すればよいのだが、除湿運転にしてもどうも冷える。

ではエアコンでなく除湿器だけの使用もありそうだ。
が、どこかしら小窓が僅か開けられていてあまり効かない、かけても気休め。
ならば窓を大きく開けてしまいたい。加えて扇風機で空気をかき回すと良さそうです。

マンションではバルコニー側は上階もバルコニー、吹込みはまずない。
戸建てで窓上に庇・切り除けを設けても無いよりましだがややでも風があると開けることができない。
このわずかな風が欲しいのです!!
まず第一には直上の屋根の軒を大きく出す。30cmや60cmなどではなく120cmが欲しい。
直上であって2階建ての1階の窓には遠い。1階は設計者による切り除けの工夫となる。
最近では出窓を見掛けなくなっている。出っ張りではどうしようもない。
一時、メーカー住宅では一つ覚えのように取り付けられていた。
弊社でもお客様ご要望で数件で取り付けている。出窓付属の小窓はほとんど開けていないようだ。

台風は複合の脅威だ。地震・台風ですね。

雨・風が同時ですから閉ざして閉ざして。
強すぎればまずは早めの避難。
一般的には木造は風に対して強くない。想定外では飛ぶ。鉄筋コンクリート造ではその重さが圧倒的。
ここから先はまたいつもの「超堅牢建物」の話になるので省略。

2019年8月

あなたの今までの人生に「題名」を付けるとしたら何と付けますか?
某塾の電車内広告である。見た方も多いと思う。
回答者は中学受験生だから11歳か12歳。であるならば自分の行動を始め、記憶にある程度の容量が蓄積されてからまだ7年とか?10年弱。
この問いを還暦過ぎのオジサンにマジで出題されたとしたら!?

電車に乗っている30分では回答にならず、妙に記憶に残ってしまい、今も考えている。
今月の短信は建築とは絡みそうもない。
何かが記憶に残り始めるのが5歳からとしてもう60年。
「題名」を今付けてしまい、その題のように後数年を生きるのか、生きた結果、最後の最後に題を付けるのか?
人生という物語を意識せずとも書いているわけで、ということは「題名」は現在的には無くとも、過去を10年ごとに区切り「章」立てし、章題を付けることはできるかもしれない。6ツ立つ。

 題名の付いていない記憶は忘れ去られやすい。適切な名前が付いていれば、人はいつまでもそれを取っておくことができる。生涯もう二度と思い出さないかもしれない記憶だとしても、そこにちゃんと引き出しがあって、ラベルが貼ってあるだけで皆安心するから。

第一章:小さい頃は神様がいて・・
第二章:君とよくこの店に来たものさ・・
第三章:Do You wanna Dance Tonight・・
第四章:
第五章:
第六章:
 ・
 ・
章題の欄は作っても、ハテ?簡単には記入できない。どこかの歌詞を書いたら笑われる・・・
章題を埋めることが出来たその後、物語全体につけるタイトルは如何に???


2019年9月

東京建築士会会報誌「建築東京」6月号にこんな文が掲載されていた。(以下、文末等の表現は変更)

 『住宅から見出す希望』

住宅は、住まい手が、環境を選びとり、建て、住まうといった一連の行為の総体として現れるもの。それは生きることと同義となるぐらい迫力のあるものだ。建てることは希望をつかみ取るようなものかと考える。

しかし、近代を経て、建てることが産業の世界へと取り込まれてからというもの、建てることと生きることのつながりは薄くなり、建てることの多くは車、テレビなどの消費財を選ぶことと変わらなくなってしまった。施主が住宅に希望するものは、先き回りして用意されたメニューから選ぶだけのものへと変質してしまっている。

東京建築士会で住宅に確認したいのは、施主が建築家と共に、どのように希望を見出し、それを建築に定着していったかである。住宅をつくることを通して、生きることの迫力や厚み、ユニークさが、現代においてどのように達成されているのか。住宅をつくることを通して発見される私たちが生きる世界の魅力とはどういうものなのか

(以上)

  建築を選ぶものとして普通になってしまってから久しい。車を専門家にまったくのゼロから「私だけのものを創って欲しい」と依頼する人はまずいない。乗用車として20のメーカーが持つそれぞれ10のスタイルに、ここで200種、エンジンを始めとする各種諸元から10のバリエーションを選択すると、所有する「私の車」は世界で1/2000となりそうだが、一見ではメーカーの数の20種にかならず、TとかBとかの特徴の差になる。数年で替えるからという大前提がある。

 建築は異なる。SとかDとか言っても言われなければわからない。創り出すことに参加しているか? 否、キッチンや仕上げクロスを選んでいるだけ。そこにさらに地域のパワービルダーがいて、最多販売帯価格のものを経済性論理だけで(ともかく廉価に)量産する。どれも似たり寄ったり。そこに『希望』を託せるのか? 

集合住宅に至っては造ることに参加もせず(法令にも適合していない)、「購入者の経済力で広さが決まる」経済の世界だけの物差しとなっている。

「産業化」は戦後の住戸数が圧倒的に不足の状況下生み出された優れた方策でもあったが、満たされさらに空き家が問題化している現在、再度方向性を見直す時期に来ている。

 「選ぶ」ことから「創る」ことへ。

  建築は隅っこの単純経済行為であり、現代日本では既にシステムと出来上がっているらしい。法基準の「省エネトップランナー性」などは最たるもので、省エネ性能さえ高ければ何でもよく、お墨付きを得るために資本力のあるメーカーは『トップ』を走り、自慢げだ。オーナーである住まい手の姿はそこには無く、『トップ』ですヨ!いいでしょう?の営業マンの言葉だけがある。

2019年10月

20190909 15 と記して何? 部外者には少々時間が経った。 

 99日夜間関東地方を直撃した台風15号。 雨もそうだがともかく風が強かった。
都内でもそうなのだから、空地の多い場所、海沿い、山沿いなどはさぞ酷い風なのではないか!?とベッドの中で目が冴えて音を聞きながらボーっと思っていた。
 起床後のニュースは千葉が大変なことになっている、と。
まだ真夏! 高温多湿! その中で家の屋根が飛び、大木が倒れ、道路も寸断。何より停電だ。
電柱が折れ倒れ、そこに倒木も絡まっている。
 そのような中、
11日には内閣改造。新任の大臣は共同溝化、地中化だと宣わった。 ハーっ! ため息が出る。
次々に台風はご来訪だ。当たり年というものかもしれない。ありがたくない。
家・屋敷内に被害はなかったとして、強い家で良かったね、で済むかというと電気が1週間も来ない。世の中すべて電気で動いている。
 すっかり秋ですね、の時期なら熱中症は考慮外でまだどうにかではあるが、倒れて搬送されても近隣の病院も停電。これほど長引くとは考えてもおらず、普通、自家発電装置の稼働は不急の器具を使用せず3日間程度。とっくに燃料も切れてしまった。
集中的に何件もであり給油も間に合わない。これらすべて命の問題だ。

 20110311のときは東北道を背骨として燃料供給が大量のローリーで行われたと聞く。
千葉?
背骨にあたるものが無い。
 
 さて、弊社の「超堅牢建物」はおよそ全ての自然現象に損傷を受けることは無い。
ソーラーパネルはあまりお勧めはしていないのですが取り付けましょう。蓄電設備はかなり高価。でも、超堅牢建物に掛ける費用からすれば微々たるもの。ただ、被害多数の中、1件だけ夜に電灯が燈っていることに注意が必要。井戸と手動ポンプ、濾過機を準備。食料は普段より更新し準備。さて、数日はどうにかなるか・・・

2019年11月

「シルバー川柳」がどうしても自虐ネタになる傾向は川柳である以上はしかたがないか!?

  女房から生前退位せまられる

  問診にオレより妻が答えてる
  徘徊のルート AIにも読めず 
  ボーっとしてテレビの中から叱られる

直截すぎるのか、共感もできず、笑えもしないのは自分だけ??浅い!!

  どうしろと言うんだ? 何処へ行けと言うんだ?

  お前のように軽くない、オレは回答の次を考えている
  まだ例が足りないだけ もう明日にも先回りしている
   Don't sleep through Life!受ければいい、俺は先へと思考を巡らせている

五七五で 古池や蛙飛び込む水の音 とくれば様々な情景が思い浮かぶ。

昨年あたりの

  デイサービス お迎えです はやめてくれ

同様で、聞いた直後が笑えればそれで良いか・・・?

 国交省から法令改訂のお知らせがだいぶ前に来ている。省エネ基準が変わり小さな建物も適応になります、というものだ。 その都度の法令通りにしていますよ!!省エネなどは適応前、パブリックコメントの段階から試行してしまっています!!どうプラスアルファするかを織り込んで。
 11月に入る。秋味!!これ、ビールの季節表品名ではなくサンマのこと。集合住宅住まいの方は焼くに難儀なことかもしれない。スーパーで焼き上がったものを買って来ても冷める。焼きたて熱々でフーフーしながら、ビールをコク!がいいですね(笑)柿もおいしい、

2019年12月

926日号だった。確かそんな記事があったような、と探したらすぐに出てきた。

文化庁が9月2日にガイドラインを関係各方面に発した、というもの。何?

 ノートルダム寺院の火災を受け点検を怠るな、整備はこうしろ、現況を報告しろ、というもの。

国宝や重文を擁する建物の所有者・管理者に向けたもの。

 その中、首里城をやってもうた!!

貸し出しの展示施設としても使用しているらしい、知らなかった。あくまで建物を含む博物館なのだと思っていた。

 彼のフランスでは宗教的本山であることもあり、再建費用を遙かに上回る寄付が寄せられたそうな。

首里は? 善意の寄付のみで特定の宗教施設ではない。そうは集金できないのでは? 県は国に再建を働きかけ、国もやる、と言う。

そもそも県として管理不十分。でも再建の費用など無いということ? お荷物だ。建築特需。一方で某行事には気の遠くなる費用がいとも簡単に使われている。

 

 各地でスーパーや百貨店の閉店が相次ぐ。(以下はWebからの抜粋)

徳島県内で唯一の百貨店「そごう徳島店」が、JR徳島駅前の好立地にもかかわらず12期連続で減収。

 西武大津店(滋賀県大津市)とそごう西神店(兵庫県神戸市)も閉店。西武百貨店の岡崎店も閉鎖。イトーヨーカドー長野店も閉店となる。

 北海道ではイトーヨーカ堂釧路店も閉店。伊勢丹相模原店と伊勢丹府中店、新潟三越閉店。(以上)

 

 少子高齢化による人口減、これが大きな原因とされるが、6年後の2025年には団塊の世代(1947年〜1949年に生まれた世代)が75歳以上となり、

「2025年問題」とも言われ、社会全体に更に多大な影響を及ぼしそうだ。

これは国民の3人に1人が65歳以上、5人に1人が75歳以上という人類が経験したことのない「超高齢社会」の到来を言う。

 2025年には今の1.5倍、1200万人以上が認知症になっている可能性があるとも言われ、全国民の10人に1人がボケる、そんな国家存亡にかかわる一大事だ。

 社会構造が音を立てて変化し、ぼーっと生きて行くことも出来そうにない。

2020年1月

本年もよろしくお願いいたします。 1/6より開所します。
(年賀状写真を添えてありましたがCUT)

2020年2月

当ホームページ中の「ブログ」に以下がある。
■ 2013 10 15
 オリンピックに向けた(コンペ案の)新国立競技場、大きすぎる、神宮の景観にそぐわない、
など見直しを求める識者達の声が上がっている。
 今の敷地に収まらない、8万人はそうかもしれないがロンドン五輪メイン会場の3倍の面積、
何と言ってもあの銀色に光るヘルメット型。国際都市TOKYOだからどんなに派手な奇抜なものも許される??
とは言え、何とかならないかが正直なところ。次点の案もピント外れの感も否めない。
もう、巨大な施設においてはその国を彷彿させる造形などというものは存在しないのか?
大仏殿のようなものを造って競技場です、は笑い者?
鳥の巣にしても中国らしさなどみじんもない。
それは西洋諸国しか見ていない発展途上で、設計もヨーロッパ人にさせたのだから。
仏教建築は中国伝来? そこから時間を経て日本固有の建築様式とは? 
世界に何を発信できるか・・・・・。(以上)

そして昨年末に完成した。(外構工事は突貫作業中)

木ルーバーが目立つ。がそれだけ? 
座席模様が面白い、色のパッチワーク。それだけ?
他のどの競技場も3D技術を駆使した現代的造形。素晴らしい。それだけ?
大手組織の設計があり最大手ゼネコンの施工技術があって初めて世に出る。

まず100%の人が「ウワー大きいね、すごいね、きれいだね」。
何らの否定はない。週刊誌のリポートでは「木・和風」と表現されている。
木は世界中で使われている建材で、何も日本に限った材ではない。
世界的な「使おう」の風潮があり、広がりを見せている。
よって「木≠和風」。また某誌では木が継年で黒ずんでくることも計算済みか?と。

『大仏殿』は中国伝来の様式。日本ナイズされる以前の造形。
もしかして、大型建築物に使える日本的な造形って、無いのかもしれない??
両国国技館は片目をつむって!まっいいか!?と言って、再び造形したいものではない。

第三者批評でしかない、やってみれば?といわれてもノーコン!!デス

2020年3月

衛生機器製造会社Tより水回り事例紹介が送られてくる。
既に現代においてはTでなくとも衛生陶器をレイアウトすることが「設計」になってしまっている。

膨大な「事例」があり検索も出来、陶器を選択し小ぎれいに並べることが設計となってしまっている。
特に、男子小便器は壁に一列に複数個が、劇場などでは20個も無造作に並べられる。
さあ出せ!と無防備な姿で20人が代わる代わる並ぶ!!
そうした水回りが当たり前のように特段の工夫もなくどんどんと作られる。

非生産の極めであるからコストは掛けられない、しかし、昨今の風潮は小ぎれいで、椅子の置かれたパウダーコーナーまで造られ、
大(腰掛け)に至っては、吹きっさらしの駅のブース内にも洗浄器付きの物がセットされている。
最近見かけた公園内の公衆にもセットされていた。

あって便利ではあるが、清掃、メンテナンス、破損、電気代、維持費まで考えるとき、ホースでザーザー水を掛ければ清掃完了とはいかず、サービスと使用者側の暗な要望と、製造会社に乗せられている風潮と、バランスをとることは難儀なこと。
多目的ルームに至っては、製造会社の製品が手すり、鏡に至るまで(自動ドアは別会社製のよう、そのうちOEMで衛生機器会社製となりそう)ずらりと並ぶ。

その機械仕掛けの室は機能一辺倒で「機械にさせられている」「機械に取り囲まれた哀れな人間」にしか見えない。
もちろん、お体の不自由な方々には必需であることは分かりますが、やさしさ、柔らかさ、暖かさなど求めようもなく、
「必要製品を所定の位置に取り付ける」ことがあたかも求められてるような気にさせられている。

壁だけ木調仕上げにしても所詮は陶器を並べる室であり「用を足す」だけ。
本当にそうなのか!?はいつも考えていないと、いざその場になっては、T社事例集を参考にしてしまうのが落ち。やられた!!となる。
欧州製陶器は色・柄付きなどがあり「かわいいー」となりそうではあるが機能性に劣る。そのあたりは本邦製は優れる。
そして、売れないのかほとんど見かけなくなってしまっている。
どうしたものか?しゃがむ度に考えているが、さっぱりすると、それで忘れる!!またTにやられた!!

2020年4月

非常に困りましたね・・。

ここまでとは考えもせず、他人事のように感じていました。

自分や家族には今のところ何事も無いのはありがたいと思うしかありません。

ゼネコンさんの現場ストップ、検査・立ち合いが無くなった。 お客様も特にはお急ぎではないので、打ち合わせを週に1回などのコンスタントは不要。 時間ができた。

次回(いつになるのでしょう?)の打ち合わせ用図面を練り直し手を加えるものの、そうそうは無い。 打ち合わせをして意見交換をして始めて先に進むもの。 今までの図面(既に竣工引き渡しの終わったものを含め)を整理したり、直近の結果が出ている相見積もり書類を改めて洗い出したり、通らなかった案を再度考察変更を行ってみたり、講習会に出席し斜め読みで終わっているテキストを読み直してみたり、一番は山のようになっている書類・検討図などを廃棄すること、などに時間をあてる。

じっとデスクに向かっている。電車に乗ることは極力避ける。さすがに体がおかしくなりそうで、ふと思い出したようにスクワット・・・。昼食ぐらい外で、と思うけれど、お店の方には申し訳ないが、着席し味わうことはせず、テイクアウト。その際には人通りの少ない道を選び遠回りする。約30分は歩くようにしている。

事務所スペースは大分小ぎれいになってきた。 自分で いいね だ。

溜まっている勉強はいくらでもあるが、さて??といったところ。

日常的、当然と思っていたことが止まっている。 余裕は? ありません!!

パンデミック、言葉だけと思っていた。

2020年5月 

リモートワークが進んでいる。

図面のやり取りは数年前より通信で行うことが当たり前になっている。
一昔前は、着いた図面をプリントし、赤チェックをし、PDFにとり送り返したものだ。
その方が記録に残った。

1件を各所より複数人が手を加えていく。
どう加えたのか、色を変え変更・書き加え、概要を関係者一斉メールする。
でOKなのだが、何かの落ちや食い違い、知らないうちに進んでいた!!が気になる。
バックアップは自動で残るが、まる1日たち、やはり元に戻そう、とか、
ここは良いが、こっちは元へ、など、目まぐるしい。

また、集まって、ワイガヤの中から良い案も出て、収斂してゆくことがほとんどだ。
通信手段上のテレワークだけで良いものか??
零細事務所で統合型ソフトはまだ試してもいないが、
関係者全員が同じソフトを使っていくのがベストで、
わかってはいるが導入の早かった事務所に合わせるのが良いこととは限らないようだ。
よって中間ファイル変換など、有り得ないことも行ったりする。
こんなことをしていてはダメなんだ!!わかっちゃいるけど・・・

客先での打ち合わせに大画面モニタに表示をするが、
「本日の打ち合わせ記録」としてプリントアウトもしくはPDFにした図面を残すことをしないと進捗の過程は重要だ。
事務所内にはPDFしか無いが、客先にはプリントを1部残す。

少なくとも、関係者一同が会し「どうしましょ?」のスペースはどうも不要の実感がわいている。
100人社員の事務所があり、全員出社で仕事、の必要は無い。
打ち合わせは週に1〜2。チームが10あるとすると、チームごとにZoomで繋ぎ、図面の表示をする各自がモニタ2ツあれば事足り、
10人ミーティングのスペースを一つ確保すれば、
1チーム1回に2〜長くても3時間。都合1週間平日で15コマ以上のミーティングを行えることとなる。

リモートの最大の利点は電車通勤の無いこと。
チーム打ち合わせ以外は各個人でやることをやれば、休憩を自由に取ることができ、身体的に楽なこと。

もう、そうしている所も多いのだろうが、都心に、都心に本社を構える、ことがステータスなど言うのも過去のこと。

まっ、多く方々が各方面でおっしゃっていることでした。

2020年 6

コロナかもしれない人といっしょに働くことはできない!

この時期、うっかりカゼをひいてもいけない。
大事をとって、微熱しかないのだけれど、欠勤の連絡をした。
もし、があっては大変と近所の医者にもかかり、風邪と診断された。
特にセキもなかった。
が、職場の同僚たちは言った!!
そして退職を余儀なくされた。
・・・・・
そんなことって? あるの?
 
記事がどこまで大げさなのかは不明として、有りそうで・・・

現在Withが言われだした。
そういうことではないか!
ワクチンってそもそもそういうものでしょ!
軽く、発症しないレベルで皆が持てば、もう怖くなんかない!!
早く、スピード感を持って、ではいけない。
ゆっくりと、じわじわと、少しづつ、皆の中に持てば、

解除と同時に、完全ストップではなくボチボチ動いていた現場回り。
お客様も待ってました!と打ち合わせ。
打ち合わせ場所に1歩入るときにはお互いに一瞬の様子見タイム。
顔色も悪そうではない。
いつものようだ!!を確認。
打ち合わせ後の会食などは無し、これ当然。

ブルーインパルスや花火でウィルスが引っ込んでくれると良いのだが
・・

 

2020年 7

5月1日現在の都人口が
1400万人を超たという。
東京都の経済規模(GDP)は107兆円で、インドネシアや
オランダ、トルコ、サウジアラビアなどを上回る。

都の年間予算(全会計合計)は15兆円を超え、小国の国家予算に匹敵。
警察や消防などを含め職員数は約17万人。
政策決定において内閣の全員一致を原則とする議員内閣制下の首相に対し、
東京都知事の権限は大統領に近く、
あらゆる権限が知事に集中している。

都知事には、17万人の部下を抱える経営者、
国際都市の顔としての外交官、政策を実行する政治家としての能力が求められる。
であるはずなのに・・・

看板にポスターがほぼ貼り終わった時に、
あらためて「東京の顔」を考えると、適当な人が見当たらない。
立候補者はその職責がわかっているのだろうか?
疑問符の付く方々だらけだ。
再選を目論んでいるいる人、お騒がせだけの人、・・・

オレでもできるってか??
都庁には優秀な職員が多数いるから、タレント首長でも
4年間は過ぎていったが、とんでもなかったことは記憶に新しい。
毎度のことかもしれないが、議員選にしても
何かモヤモヤしませんか? これ程、人っていないんだ!!

国にも地方にも、
パフォーマンスでしかない思い付きで動き、
ゴミだらけの布切れを配るトップがたり、
次々と逮捕される議員がいて、
危機管理に一貫性がなく、目立ちたがりであって、
あれこれの疑惑があるが決定的証拠が無いことを良しとして、
とっくに完成したモノを使わせず引き伸ばしただけで、
結局あやふやなまま使用開始。で、特になにもない。

現在のパンデミックは何?
ロックダウン? 騒ぐだけで、解除した後はノーコメント!!
かき混ぜることはしても結果は何もないではないか!!

世の中全般に漂うモヤモヤ。

結果は?! 単に予想通り!? 
これだ! という人が出ていない以上、
誰かが当選となってしまう、 歯がゆい!!

2020年 8

「新しい生活様式」は、非日常からむしろ日常になる可能性もある。
新しい生活様式は新型コロナ収束までの一過性の動きではなく、
今後も続く価値観の大転換となる。

誰が持っているのか判然としない。
自分かもしれない。
ある時点でPCRを受け『陰性』の結果でも、その検査所に行くまでのわずかの間に
例えば電車に乗ったことが原因で感染していたのかもしれないが、検査では出るはずもない。
『陰性証明書』を取得していても、その直後に感染するかもしれない。
海外渡航者用などとして証明書を2万円なりで発行する医療機関があるようだが、
一時的気休めとなるだろうがそれ以上ではない。

誰かが持っている、
自分ではない、いたって健康だ、と思っている。
その前提で、巻き散らかさない?
どうする??

街を歩くな! 電車に乗るな! 食堂に行くな!
一旦外に出たなら、家には高齢者がいる、戻ってくるな!
は、出来るハズは無い!!

殺人ラッシュとまで言われる朝夕の満員電車、
大人数で大声でつい騒いでしまう宴会、
換気設備がどうなっているのか不明なライブハウス、
バーゲンセール等の催事、
避ける!!

多少「密」でも、
話さない、触らない、でほとんどが「良し」だ。
電車に乗ってどこにも掴まらずふんばっていられる人は少数だろう、
急にガクンと揺れることが日常で、
掴まっていないとはじかれ危険だ。

捨てて良い紙(ティッシュなど)で一層作って掴まる。
降りたら捨てる。
ドアハンドルなども同様。
直に触らず防御したつもりでも、着いたら石鹸液を使い良く洗う。

話をしなければならない場面で、伊達手作り布マスクでは
おぼつかないが、しないよりは飛沫をある程度は防げるので、
話し手は必着、聞く側もマスクに防御の意味は薄くとも
飛沫そのものであれば多少は防げるので着用。

着用中にマスクには触れない。かけ外しは紐のみを触る。

家では玄関ドア前に、オフィスでは自動ドアに変更改造、
ハンドルに触れないと開閉できないドアまえに消毒液設置、
使用をポーズ的でなく徹底。

こまめにウガイ。深く、長く、複数回。
バランス良い食事、睡眠、過剰なストレスを避ける、

以上で「新しい生活様式」はいけるのでは??

建築としてどうする?

「抗菌ハンドル」?盛んに販売され新規取付では使用をするが、
増やさない、程度のことで死滅させはしない。
今は応急的にレジまえに透明シートなどをしている、
これらが『新しい建築様式』としてどのように発展定着して行くのか???


2020年 9

8月短信では一般論で判り切っているコロナ対策を羅列してしまったが、
『新しい建築様式』はどう考えてゆけば良いのだろうか。
収まる気配の見えないパンデミクス。 しかし様相が少し変わってきた?
こうなる前にも、PM2.5や黄砂など健康被害物質はある訳だが、
とにかく「遮断」「逃げる」だけで解決に至っていない。

4年1サイクルそっくりずらしを考えなかったオリンピック。
敗因は恐らくそこだ!
時間だけがどんどん過ぎている。
果たして有効なワクチン、治療薬を大量生産できるのか?
自分が持っている、あの方が持っている、その前提だ。

厚労省、国交省などが共同で「建築指針」を出す。
各種建物の面積・気積基準の見直し増大化、
自動ドア化、 トイレなど通路のドア無し化、
エレベーター・インターフォンボタンなどの非接触化。

私の扱い量が最多の中小ビル。
パッケージエアコンが当たり前だが、かき混ぜてから0.7回排気? 
換気量の増大化だけでは拡散、
換気・空調気流の一方通行化、かき混ぜ空調は不可とする。

水栓金具、トイレ制御ボタンの非接触化、
一人当たりのスペースが自然と増大する家具等の開発、

図書館機能は維持できるのか?
本は手にとってはいけない!
見たい本、全デジタル化? 本の持つ本来の意味はどこへ?

診療・治療の基本「手当」とは手を当てること。

議会審議はすべてZOOMで、粛々と進行、野次もない、では議事でなく、
1人のスペースを確保した4倍増のアリーナのような議場で
全員ヘッドセットイヤホンマイクを身に着け出席。
しゃべる前提である。マスクで怒号は想定外。

生演奏会場、ボーカルは声の限りで歌う、客席に近づかない、
5Mは空ける。客はのっても声を上げない、
話をしない、会場の換気量倍増、手洗いウガイ、チケットはスマホ処理、
出入口遮音防音ドアは重いが自動ドア化は可能、
これで1席飛ばしをせずともコンサート会場がクラスターとはならない。
話さない、声を上げないが出来るかにかかっていて、危うい!!

学校、教師の講義、生徒の発表、声が飛び交う。
これらは「一般的注意」の尊守で行こうではないか。
テレビ講義では教育ではない。

店舗、商品選びで触れずとも良く見える展示の工夫、
食品を積んであると下からほじくり出す方もいる。
平面に並べよう、スペースが要る、もしくは平展示で空いたらすぐ出す方法を工夫。
衣類の試着は究極の判断、サイズチェックの為、正確なサイズの試着着を準備し、
色柄あわせはバーチャル合成で背中も横も一度に見ることができる。

Etc、近年ではビルディングタイプごとに専門家がいるわけで、
専門なりの感染症対策をお持ちでしょう。
それらを積み上げ精査していくことは始まったばかり。

2020年 10

新しい生活様式」はオフィスにも及ぶ。
通勤定期券を止める??考え処でもあるが、
単純計算で往復単純乗車券代の週4回分がトントン。
週5日事務所に出ていた週休2日だったものが、
休みは2日のままとして在宅で済ませてしまうことがもう2日あったりする。
出社勤務は3日だ。

もっとも客先や現場に出るので、また、個人の用で出たりすることもあり全くの無駄というわけでもなく、
総合的トントンであればあって無駄ではないだろう・・・・。

『お前らテレワークしないの?』
と聞かれれば・・・・

小規模事務所でのオフィス賃料(+光熱費)はこれは考えなければ。真剣に。
お客様を招いての事務所での打ち合わせ、これも少なくなっている。
個人住宅の設計が中心であれば、打ち合わせ場所は「設計事務所」であることが多くなる。
相手が法人であれば出向くのが当然であり、プレゼン資料に現物サンプルが必要な時は
事前送付もしくはメーカーに打ち合わせ場所宛に送ってもらえば事足りる。


個人住宅の打ち合わせ問題が解決すればおよそオフィスは不要。

スタッフも在宅で良いので、電話とZOOMではどうもの時のみ「所長」のいる場所に足を運んでもらう。
事務所全体でのスタッフミーティングとはいったいなんだったのだろう? 
意味はある、しかし、きれいごとなのかもしれない。
この禍が過ぎれば元に戻るのか? というとそうでもなさそうな気がする。

プロジェクトのスタート時は毎日でも、常時でも顔を合わせ意見を交換しないことには1歩も進まないとも思う。
あっ、そうか、協力事務所との打ち合わせだ。基本図は送れば良く、ZOOMでも電話でも出来るかもしれない。
しかし、お互いにせめぎ合いプランも姿形も変わることも多い。

これは顔を突合せての、ブレーンストーミング。醍醐味もここにある。ツバを飛ばしてだ!!
意匠、構造、設備が一堂に会するのは「意匠事務所」しかないのかも。
BIMはまだ使っていない。これを使い、通信設備がもう少し熱まで伝えることができれば、もはや事務所などという場所は不要に・・・。
次は「在宅」での勤務の仕方、場所の設定となる。

 2020年 11月

さて在宅勤務、リモートワーク、テレワークなど呼び方はいろいろだが
ご存知のように「本社」なりに出勤せず、好きなところで働くというスタイル。
始めてみるとその時の執務を行う空間が問題となることが多そうだ。

部屋数の多い余裕のある場合はそう問題とならない。
限られた部屋数の中、ビデオに写ってしまう背景もそこそこに考えなければ。
突拍子もない背景画像を貼りつけるのも学生ではないので気が引ける。
本人は仕事中でも周りの家族はそれぞれ。
家事音、子供の声、場合によっては何かしに接触してくる。
ZOOM会議中など「これから1時間は会議だから」と事前通知。
しかし家電が鳴ったり宅配は来る、近所の音いろいろ。

あーこんなはずではなかった!!広い家が欲しい、
通勤に便利を考え都心の狭くともどうにか快適さを保てそうな家にした。
ハズ・・・
通勤が無いのだから、もしくは週に2回なのであれば、
郊外のもっと広い家にしたのに・・・・
天気が良ければ小さいながらも庭に出て仕事、なんて考えたりもする・・・
所詮は空想!!

さて、有る状況でどうにかせねば・・・
まずコーナーの一角を占拠。
できればパーティションで少しは仕切りたい。
音はなるべくたてない。
食卓ではなく専用のデスクが欲しい。
資料を置くサイドテーブルも。
コーナーがうす暗いな、照明も。

同僚たちと出勤時には在宅のありかたの情報交換会。
最近では時間貸しのレンタルスペースもあり、
マンションではそうした専用ブースを備えた集会室などがあったりする。
「庭」の代わりに「共有のオープンスペース」でも良いのですが
設備をすべて持ち出せるかどうか・・・・

家には余裕の部屋、自分専用の「書斎」と考えてはいけない、
家族みんなの勉強部屋、仕事をしている脇で子供も勉強している、
部屋でのルールは静かにダ!!時々必要となる電話、さてどうしたものか?

6人で住むはずの家を設計し建てた。数年間は賑やかにちょうど良い感があった。
しかし、高齢のものから順次欠けて、「書斎」が出来た。
それから暫くすると、子どもが独立し「納戸」も出来た。
20数年前から想像はついたがほとんど考えていなかった夫婦2人で住むにはかなり大きな家。
ドライに考えればライフサイクルとその時のステージに合わせ住み替えをするのが良いのかもしれないが、
何処に? と考えると最寄り駅の徒歩3分のマンションが候補に上がるが・・・・
30年間つちかった地域のコミュニティ、知り合いの多い街、
これをうるさいと考えるのは若い証拠??

2020年 12月

週に2度ほどしか事務所に出ない、ことが続く。
横繋がりの関係会社と比べてもかなり早くから光回線を引いた。
自宅もほぼ同時にそうした。
そのときは特にZoomなど無かったが『接続時間』を気にすることが無くなった。

それ以前はというと、電話回線経由でNet接続を行っていたわけで、当然容量は少なく、
接続状況が悪いと『時間』が気になった。ISDNになり少しは楽になったが、『光』は夢のような状態であった。
若い方々は何のことやら??かもしれない。

通勤時間を要さない、その時間を自分の為に使うことが出来る。
なーんだ! そんなことだったのか・・・
これは大変なことだ、積もったらとんでもない時間だ。
それを当然のように過ごしていたわけだ。
いかに使うか、いろいろある・・・

まず始めたのは身の回りの整理、といっても難しいことをするわけではない。
不要書類、書籍の処分だ。
何かの時の資料、などは不要とわかった。
記録として必要かもしれない書類文書はPDF化。
これは恐らく不要で、気休めになるので気になればやれば良い。
うまいタイトルを付けないとそのうちに何処に収納いたのか分からなくなるのがオチ。

次は Un Build の計画案たちにややも光を当てること。
多くは予算の関係で初期にはGOODな案だなー、と独りよがり、
もしくは、甲乙つけ難い2案があり当然1案しか実施に進まない訳で、
その時のもう1案をもっと空想をふくらませてみる、
そしてパースや模型とし、まとめてみること。
けっこう楽しい。
ただ、それにはまってしまっても相当な時間がとられ、
凝り性な者としては危険が伴う。

平成元年1月の独立で当初は手描き図面だ。
内2件はリフォームのご依頼を受けた際にCAD化をゼロから行った。
手描きには妙なズレがある。施工さんはご苦労なことでした。スミマセン。
耐震補強も考えるのでデータ化はしておくに越したことは無い。
これも多数物件がある。
コツコツと思うが手が回るのはいつのことか・・・

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