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リフォームの前に(接道条件・私道条件で既存の取り壊し、新築が不可能と思っていらっしゃる方へ) | |
公道まで路地状(旗竿敷地)でつながり(接道という)、さらには路地状部分の幅員が2m無い場合、または接道そのものが 無い場合、一般的には新築の建物を建てることはできません。 この時、条件を建て主から示し行政と交渉することにより 新築可能となる場合があります。弊社にご相談ください。 |
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「可能性」であり100%可能ではありません。 専門知識をもつ設計者を加え行政交渉するべきです。 敷地周辺状況もあり、お手持ちの資料だけでは判断が付かないことも多くあります。 役所や法務局などに足を運ぶ必要も あるでしょう。 新築がどうしても不可の場合は耐震性や断熱性、間取り変更も合わせ総合的にリフォームを考えましょう。 |
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リフォーム全般について
外壁などの痛みが目につくようになった。 耐震が心配だ。 キッチンや風呂がいかにも古めかしくなってきた。 サッシなどの断熱性能が悪い。使い勝手が変わり(家族構成が変わり)今のままでは不便だ。 がしかし、キッチンの入れ替えだけですと確かにそうでしょうが、外壁の塗り替えは実は業者さんにだけ任せておくことはできれば敬遠したいのです。 塗料を塗ってしまうと確かにそのときはキレイに上がります。でもその手順はどうだったのでしょうか。 現在の壁の洗浄、ヒビ割れ補修、下塗り、中塗り、仕上げ塗りと1工程づつきちんと処理していかなければなりません。
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極論していきなり仕上げ塗りを行っても「完了」の当初はキレイになります。しかし、すぐに剥げて汚れてきます。
ヒビ割れていることは内部に漏水しているかもしれません。内部仕上げを剥がして柱や土台が健全かどうかチェックするよいチャンスです。
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■ 調査・診断
既存の建物が地震に対してどれほどの耐力を持っており、来る大地震に対して安全であるのか、倒壊する危険性があるのか、倒壊まではしなくともかなりの損傷を受けるのかを現地調査+竣工時の設計図調査+現在の方法による耐震性との照合を行うことにより判定をするものです。 昭和56年がそうです。 この年に建築基準法が大きく改正されました。 よって、この年以降に設計が始められたものであればひとまずは「大きく倒壊してしまうことはない」と考えられます。 しかし、図面通りに建てられたかどうかは考えてください。 建ててからそう長くない後に倒産してしまった会社が造ったものですとか、設計施工一式で第三者監理者が無しで建てられたり、かなり値切って契約したものではありませか?? この年までに阪神大震災のまとめが行われ、建築基準法がまた改正されました。 この年以降の建築物は非常に強くなっているはずです。 |
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しかし、例えば通常の木造2階建てですと壁量の審査は建築確認申請の書類の中には無く、設計した設計者にすべて任されているのです。
よく工務店のオヤジさんは「建築確認書」のことを建築工事許可書などと言っていたりしました。
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■ 耐震設計およびリフォーム設計全般 診断の結果「一応、倒壊の恐れは無い」というものが出る場合もあります。 それはそれで、あとは家具の転倒などがないようにしていただき、安心してお休み下さい。 「倒壊の恐れあり」のときには「耐震設計」に進みます。 壁の量(筋違い入りの壁)を増やすことが真っ先に検討されます。 今まで窓だったところを壁にしなければなりません。 使い勝手が多少なりとも変わります。場合によっては出入口の位置も変えなければならなくなります。 よってリフォームを伴います。 この期を逃さず使い勝手や設備の更新も考えましょう。 いずれにせよ補強するには今ある壁の仕上げや床の一部や天井の一部を剥がしてみたりしなければ、柱と梁の取り合いや筋違いの付け方が見えてきません。 剥がしてみた結果、主要な木部が腐っていること、鉄骨にサビが出ていることが発見されたりします。 出入りの位置や窓の位置も変わる可能性がありますから、長年もし変えるならば、と思っていたリフォームも同時に行うことは非常に合理的です。 北側のキッチンを南側にするなど、大きく改造を伴いますからいっしょに行ってしまうのが「またいつか」にならずに済みます。
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もっとも効果的ですがもっとも費用のかかるものに免震装置の組み込みがあります。 |
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■ 補強工事・リフォーム工事
少しの補強の取り合いが後の仕上げ工事に影響します。 第三者監理者(通常は設計事務所)をつけましょう。 |
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木造特有のこと
建物が重い場合、屋根は瓦、外壁はモルタル塗りやタイル張り、では耐震補強が絶対に必要です。 場合によって、本体に大きな補強工事が出来ない場合などでは瓦から鋼板葺きに、モルタルは落としてサイディング張りに変更し軽量化を図ります。 このようなことはトータルなバランス設計となります。床下や天井裏をのぞいてみると木が一部腐っていたりカビが生えていたりする場合もあります。部分的に切り取り補強することも可能な場合があります。 |
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鉄骨造特有のこと
鉄骨造といいますと、大部分はハウスメーカーの手になるものでしょう。 他に少数の注文による重量鉄骨+コンクリート系パネル張り+塗装仕上げがあります。 |
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RC造特有のこと
コンクリート造は鉄筋で補強したコンクリートの塊である一体のたいへん強い構造物です(一部のパネル系コンクリート造の扱いは鉄骨造とあまり変わりませんので「鉄骨戸建」の項目へ)。 |
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Mansion特有のこと
ここでは大規模修繕以外の1住戸内部のスケルトンリフォームについてお話しします。
内側の仕上げをすっかり撤去します。天井、壁、床ともすべて撤去し、コンクリートの躯体が現れます。第三者監理を入れ、中立的立場から、むき出しのコンクリート面を精査します。 ジャンカ(コンクリートの流し込みが悪く、ジャリが見えているような部分)、上階の水が漏れているようなシミ、工事中のバカ穴が埋められていない、サッシまわりのモルタル詰めがいいかげんなどいろいろ見つかる場合もあります。 適切な補修の必要があります。 この調査・診断を先行させる方法が一番良い方法なのですが、転居期間が長くなります。どの時点でスケルトンにしてしまうか良く相談させていただきます。スケルトンにする撤去工事もリフォーム工事と一緒の相見積もりとすることも多く行われます。 どちらかというとこの方式の方が多いのは当然とも言えます。 その時は、既存躯体がどうなっているのか不明のまま、リフォームはこうしたい、との図面を相見積もりの為に業者さんに渡します。そして見積もりを取ります。 このとき、既存の不備の補修は見積もられていません。 解体をしてみて出てきた不具合は後日の追加工事となり見積もり外の費用がかかります。
天井は部分的しか張らず、上階スラブ下に直接ペンキ塗りの仕上げをする、なども選択肢ではあります。 ただし、解体+リフォーム一体の解体前見積もりの場合は、撤去工事が終わり上階スラブを見てみたら、直接ペンキ塗には耐えられないような粗雑なコンクリート面であったりして希望の通りに出来ず、全面に天井を張る方法に変更さざるを得ないこともあるでしょう。 また上階からの騒音が直接響くこともありますので注意が必要です。 |
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