「胸懐」を読んで

6/29、タクロウさんの初の著書「胸懐」を買って来ました。
色々な思いはありましたが、
もっとタクロウさんを、GLAYさんを知りたい一心で買いました。
本は苦手なので少しずつ読もうと思ったものの、何と丁度4時間で読破。
読んで感じたことを記しておきたいと思います。

ネタバレを含みますので、
まだ読んでいない方・読みたくない方はご注意下さい。







★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★







「永遠なんてない。」
という言葉から始まるこの本。
第一章は家族のこと。
お父さんのこと。
お母さんのこと。
お姉さんのこと。
おばあさんのこと。
今までは作家さんの文章で伝えられたエピソードも、
やはりタクロウさん本人の言葉で綴られると全然違う。
胸が熱くなります。
ただ、さすがはタクロウさん。
所々に口元が微笑むようなエピソードも忘れてはいません。
お姉さんが作ってくれたエビフライとエビ天の話は
笑いをこらえるので必死でした。(ごめんなさい…)
そして情熱大陸で語っていた「音楽の力」の事や、
電気を止められてもラジオを聴くべく必死で電池を探した事。
もちろん、おばあさんの事も。
タクロウさんは色々厳しい状況の中でも本当に暖かい家庭で育ったんだな。
と、改めて思いました。


GLAYに関しては「永遠の1/4」で読んだものが
少し細かく、リアルになっている感じ。
ただいつもと違うのがメンバーの本名が書かれてあることや、
テルさん・ヒサシさんを愛称で書いていること。
詞を書き始めるところから、メンバーの加入、悪夢のようなライブのこと、
デビューまでの経緯など事細かに書かれています。
本当にGLAYさん達は強い絆で結ばれているんだな。
ということを改めて実感しました。
それと今回TVでも結構大きく言われた解散の事。
GLAYさん達は相当悩んだようですが、意外とあっさりした印象を受けました。
レコ大受賞の際、意見が2つに分かれ、1つにまとまった事が、「解散」。
でもいざ受賞してしまえば「なんで解散するんだっけ?」との話。
ここは読んでてすごく嬉しかった。
逆にそのまま解散してたら…と思うとすごく怖い。
それにしてもタクロウさんのメンバーの褒めようがすごい。
いや本当にメンバーを大切にしてるんだという事です。
また、メンバーのGLAYに対する姿勢が垣間見れた感じです。


それからやはり恋人とのこと。
私のことだから嫉妬しそう…と思っていたものの、
読んでみたら、その彼女さんの事が大好きになった。
カッコいい。ほんの少ししかこの人のこと知らないのに、
私もこういう女性になりたいと心から思った。
タクロウさんが回りの人に彼女さんのことを話すと
「ひどい人だ」
と言われるエピソードが書いてあった。
タクロウさん自身も、
「こんな事書いたら彼女が読者に嫌われるんじゃないか」
と書いてあったが、そんなことない。
むしろ更に素敵な女性に思えた。
男の人には分からない事なのかな…。
もっと彼女さんとの話が聞きたかった。
「Winter,again」の話は感涙してしまいました。
「neverland」も彼女さんが元になっていたって事で驚き。
そのまま結婚していたら…
今のタクロウさんの書く詞とはまた違ったGLAYが楽しめたかも知れない。
と思うと少し興味があるんですけど、
これからまた彼女さんを元にした曲を聞けるかな?
と思うと楽しみになりました。


北京ライブを経て、最後は戦争のことで締められていた。
前に放送されたタクロウさんの戦争についてのラジオが聞けなかったので、
今回改めてタクロウさんの思いが知れて良かった。
脅迫されたり、色々あったみたいだけど…
それでも逃げることをしなかったタクロウさんは
本当に尊敬すべき人だと思う。

とにかく今回読んでて随所で感じられるのが、
「この男すごい…」、「GLAYすごい…」ということ。
やっぱり並大抵の気力・体力じゃないんだな。と思った。
それと「人生のピークはまだまだ先にある」と書いてあった。
これは私もかなり大好きな歌詞。
GLAYさんが解散などの危機を乗り越え、
これからも活動していこうという気がとても感じられたので安心しました。


…何だか、感じた事を書くって言ってたのに
うまく言葉が出て来ない…
とにかくただただ納得・感心・感動するばかりでした。
というか私がどうこう感想を述べる域ではないと思うのです。(何を今更)
今回タクロウさんの本が出版されるとの事で、読むべきか否か迷った。
でもこの本を買って本当に良かった。悩む必要なんてなかった。
GLAYさんに出会えて良かった。
すごく大雑把な感想に思われてしまうかもだけど、
これを読んだら本当にそういう気持ちになります。


"大きなことをしなくても、
自分の足元を見て出来る範囲のことをすれば良い。
それ以上のことは知ったことか。それで良い。"
すごく心強い言葉だった。
私は後ろ向きになる事もよくある人間です。
考え込み、こんがらがって凹んでしまう…
そんな時にこの言葉を思い出したいと思います。
上手く言えないけど、
タクロウさん、本当にありがとう。

TAKURO著 『胸懐』  
四六版上製、全240ページ、
定価:本体1400円+税、発行:幻冬舎

030630

★モドル★