陽炎ノスタルジア

ガンガンWING(ENIX発行)に好評連載していた(過去形)剣劇少年マンガです。
作者は久保聡美先生。
いわゆる男の子5人物に分類されるかと思われますが、その性格のかき分け方が秀逸。
1コマ1コマの中で彼らが見せる表情や、仕草だけで、その人らしさがありありと伝わるところがこの作者の特徴といえるでしょう。
もちろん、台詞も「このキャラクターならばこう言う」という確固たる口調が存在しています。
その語り口は、ストーリー展開にも生かされ、何気ない1コマにも、しっかり伏線がはられているので、 後から読み返すと、「ああ!」と、気づかされることもままあり。
ともかく、マンガとして、非常に優れていると思います。
そんなマンガに対して、あらすじなどを紹介してしまうのは大変気が引けるのですが・・・。

とりあえず、橘がその昔「陽ノス布教用便せん」に付けていた紹介文も載せておきます。
気になられた方は是非とも原作をどうぞ。
原作をご存知の方は、拙の文章のイっちゃい具合を笑ってやって下さい(o−−o)



−−− 物語紹介 −−−

500年もの間、戦乱の続く日本大陸。いつ果てるとも知らぬ争いは、しかし今や、 1人の男によって主導権を握られていた。男の名は黒田清鷹。その支配は、大陸の8割に及ぶ。
だが戦いは収束へと向かわない。
人狩り ―― 15年前、彼によって突如始められたその兇行が、大陸をいっそうの混迷へと駆り立てていく。
狩るもの、狩られるもの、そして抗うもの。残された地と己の命、大切な何かを守るために人々は戦う。
その中に、一人の少年の姿があった。命以外のすべてを失い、守るものなど何も無く、 ただ復讐のためにのみ剣を振るう。少年の名は朱童一馬。 彼が雪原の戦場で謎の僧侶不知火と邂逅する時、その物語は再び動き始める。
現在、過去、そして神話が交錯する本格伝奇幻想譚。 ―― その渇きは癒されるのか?



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